うちで飼ってるタブンネがいつの間にか8個も卵を持っていやがった
しかももうすぐ生まれそうときている、全部孵ったら食費がえらい事になる
なんとかせねば… そうだ!
まず、タブンネを睡眠薬で眠らせて、その上麻酔もかけてある手術を行う
その後モンスターボールに2、3回出し入れして傷を完全に消し部屋に戻す
よしよし、タブンネはまったく気づいてないぞ
翌日卵が次々と孵り赤ちゃんタブンネが生まれてきた
タブンネは
生まれたばかりの子タブンネをニコニコしながら抱っこしたりなめてあげたりと嬉しそうだ
「
可愛い赤ちゃんだな、タブンネ
赤ちゃんたちはお前のミルクしか飲めないんだ
お前にしか赤ちゃんの世話はできない、俺は手伝う事ができない。責任重大だ、わかるな、タブンネ」
タブンネはどや顔でコクコクと頷いた、任しとけって言ってるようだ
真夜中にこっそり覗いてみるとタブンネは寝転んで子タブンネ達にミルクを与えていた
腹の辺りにたくさんの子タブンネが集まり必死にチュウチュウと吸っている
もう3時だというのにかんばってるな
しかしタブンネの頑張りに反して子タブンネたちは大きくならなかった
むしろ小さくなって、痩せていってると言った方が正しいか
そして数日後の朝、タブンネの悲鳴で目が覚めた
見に行ってみると子タブンネたちが動かなくなっていた、生まれた時よりもずっと小さくなって
タブンネは泣きながら死体を抱いて揺すったりペロペロ舐めたりしている
「タブンネっ!!」
鼻っ柱にガツンと鉄拳制裁、鼻血を流してフガフガ泣いている
「お前ちゃんと赤ちゃんにミルクやってたのか?!みんなガリガリに痩せて死んじゃってるじゃないか!」
子タブンネの骨と毛皮しかないようなガリガリの亡骸を掴んでタブンネの目の前に見せつけてやる。
タブンネはイヤイヤと首をふっている
「お腹が空いて死んでいった赤ちゃんの苦しみが分からないのか!
赤ちゃんたちは一度もお腹いっぱいになった事が無いまま苦しんで死んでいったんだぞ!」
タブンネは罪悪感に耐えきれずウワーッと号泣している、
「お前に子供を生む資格は無い!」
タブンネはうずくまって頭を押さえてブルブルと震えている
ちょっとキツかったがこれでもう二度と子供を作ろうなどとは思わなくなるだろう
まあ、なんで子タブンネが餓死したかというと
俺が手術で母タブンネの乳腺を焼き切っちゃったからだけどね
最終更新:2014年07月08日 00:14