とある
タブンネ一家は今日も平和な一日を過ごしていました。
強くて頼もしいパパンネ。優しいママンネ。男の子タブンネと赤ちゃんタブンネ。
この草むらには
タブンネ狩りをするトレーナーは来ません。しかもオボンの実が一年中成っているのでまるで楽園のような場所です。
「ミッミッ!」パパンネは一日三回、巣の周りのパトロールに出掛けます。
「ミィミッ」いってらっしゃい、あなた。ママンネが子供達を抱きながら見送ります。
「ミィッミッ」凶暴なポケモンやトレーナーはいないようです。もっともパパンネは過去何回か凶悪トレーナーと戦い撃退したほど強いので心配はありませんが。
「ミッ…?」巣に帰ろうとしたとき、パパンネは一人の人間がこっちに近づいてくるのを見ました。間違いなく敵です。パパンネは臨戦態勢を取りました。
「お前が強いと噂のタブンネか。俺とやらないか」
この怪しい男、パパンネのことを聞いて勝負しに来たようでした。
「ミィィィーーッ!」パパンネは男に襲いかかります。体長130センチ、体重49キロの大きなパパンネが繰り出す捨て身タックル。これを食らって立ち上がった者はいません。しかし――
「おっと、危ない危ない」
男は素早く横に避けると、軽く爪先をパパンネの短足に引っ掛けました。パパンネは止まれずに地面に体を強かに打ってしまいました。
「ミフィ!」パパンネはすぐに起き上がり男に必殺の冷凍ビームを撃ちました。しかしなんと次の瞬間、既に男はパパンネの背後を取っていました。
「落ち着けよ。俺は確かにさっき、やらないかと言ったがお前は意味を取り違えてるんじゃないか?」
「ミィィィ?」パパンネが男の言葉に耳を傾けようとしたと同時に、何かがパパンネの体に触れました。
パパンネの股間と尻に男の手が伸びていたのです。
「さあ、やらないか」
男はそう囁くといつの間にか硬くなっていたパパンネの
マランネさんを握り、ゆっくりと揉み始めました。
「ミッ…ミゥッ…ミィィ……」
パパンネはママンネ以外の相手、それも同性の人間にこんなことをされている自分を恥じました。
しかし、いやらしい音と共に肛門に入ってくる男のゴツゴツした指の感触が思考を掻き消してしまいます。
「ミッー!」パパンネの脳に雷が落ちるとマランネさんがハイドロポンプを勢いよく撃ちました。
「尻でイッたのか?初めてのくせに変態だな」
男の言葉に顔を赤らめるパパンネ。ですがその顔は男の一言によって一瞬で青ざめました。
「よし、もっと気持ちよくしてやるからお前の家族を皆殺しにしろ」
「ミッ…?」脈絡無く放たれた突然の言葉にパパンネは混乱しています。
さっきの素晴らしい快感と引き換えに自分の大切な家族を殺せと言うのです。ここで普通の親なら断るのですが、しかしパパンネは違いました。
「ミィ…」
「ミッ!ミィミィ!!」ママンネはパパンネの気配を感じて巣の玄関に出迎えに行きました。
「ミッミッ♪ミミッ?ミミィ?ミィ…ミ・ミ・ミ?」ママンネが何と言ってるかはわかると思います。まだ新婚なのでしょう。
パパンネが何も言わずママンネに歩み寄ると、ママンネはパパンネがミミミを選んだと思って目を閉じてンーと唇を出します。
しかしママンネにキスをしたのはパパンネのメガトンパンチでした。
「ミギャアアア!」ママンネは折れた前歯と血を噴き散らしながら派手に吹っ飛んで壁に激突しました。ママンネが背負っていた赤ちゃんタブンネはあえなく圧死体になりました。
「ミヒッ…ミィィィ」ママンネは最愛の夫に殴られた事と夫の後ろに見知らぬ人間がいる事の二つの衝撃に怯えています。赤ちゃんタブンネが死んだ事にも騒ぎを聞いて子タブンネが来た事にも気づいていません。
「おっ、その子タブンネはオスだな。可哀想だから殺さないでやろう。母親は観察力に欠陥があるし何よりメスだからブッ殺せ」
男は恐ろしいことを言いながらも笑顔で子タブンネにオイデオイデをしました。人語のわからない子タブンネは男の上っ面に騙されて家族に起こった惨状にも気付かず男に走りよりました。
「よし、捕まえたぞ。タブンネちゃん、お兄さんと今から楽しいことしようね」
そう言うと男はポケットから半透明のゴムのようなものを取り出して自身のマランネさんに装着しました。
それは自販機や通販で売っている例のあれですが、奇妙な点がありました。表面に小さな穴が幾つも空いているのです。
「タブンネちゃん、いくよー」
男はマランネさんを子タブンネの尻に一気に突き入れました。
「ミヒッ…ミィ、ミファァン……」
子タブンネは初めてのはずなのに男のマランネさんを受け入れ、凄まじい快感に酔いしれています。変態の家系です。
「気持ち良いかい、タブンネちゃん?」
「ミッー!」
男がユサユサと動くたびに子タブンネの脳がスパークします。
子タブンネのマランネさんは子供のモノとは思えないほど立派にそそり立っています。
「じゃあそろそろ試してみるかな……」
男が軽くマランネさんに力を入れると子タブンネは腸に激痛を感じ、先ほどとはうってかわって狂ったように金切り声を上げました。
「ミィヤアアアアアァァアアアッ!!」
ママンネが「ミィィィッ!?」と子の叫びに驚きます。
「じつはこのゴム、タブンネ虐待の会が新しく開発した拷問器具なのさ。」
マランネさんに力が入った時に流れる微弱な電流を感知して表面から1センチほどの無数の針が突き出る恐怖のコンドーム。
針は返しが付いていて動くたびに腸を切り裂き大出血を起こす。
安全を考えた特殊構造により使用者が怪我をすることはない。
出し入れに支障が出ない滑らか加工。
人間相手に使わないように派手なピンクのタブンネ模様入り。
これらのハイテク技術が0.2ミリの薄さの中に実現されているのです。かがくのちからってすげー!
「ギアアアアッ!ゥアアアアアア!!」子タブンネは文字通りはらわたを引き裂かれる苦痛に身を捩らせますが、もがけばもがくほど針は深く食い込み傷を増やします。
「これすごいな。針が出てるのにスムーズに動けるぞ」
男は子タブンネに夢中です。ママンネは泣きながら男を止めようとしましたがパパンネに殴られて押さえつけられました。
「出る、出るよタブンネちゃん!見ろメスブタ!お前の子供に出すぞ!」
マランネさんがハイドロポンプを撃つと針が一斉に5センチまで伸び、そしてなんと勢いよく回転しました。かがくのちから、凄すぎます。
そして男はそのままマランネさんを子タブンネから引き抜きました。ビチビチと何かが引き千切れる音が巣に響いて――
「ヴバア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
子タブンネは口を目一杯広げて鼓膜を破るほどの叫びを上げ、喉と耳と尻から真っ黒い血をだくだく吐き出して絶命しました。
ママンネは子供を助けることができなかった無力さに涙を流しましたが、同時にパパンネの拳がママンネの頭を撃ち抜くと涙は濁った赤色に変わりました。
「じゃあタブンネ、約束通り気持ちよくしてやろう。」
そう言うと男はモンスターボールを出しパパンネを捕獲しました。
「お前は今から俺のポケモンだ。家に帰ったらたっぷり可愛がってやるからな」
「ミッミッ!!」
パパンネはすっかり狂っていました。何よりも大切にしてきた家族を殺し、禁断の快楽に溺れる道を選んだのです。
二人は血腥くなった薄汚い巣を後にしました。
パパンネはそれから男の家で毎日獣欲のままに交尾に耽りましたが、ある時本物のマランネさんに尻を突き裂かれて真っ二つの惨死体になってしまいました。
おしまい
最終更新:2014年08月11日 22:55