NAS
本項は書きたての記事です。正確な情報は公式サイト、公式ドキュメント、記載の参照サイトでご確認ください。
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks 容易なディスク冗長構成)
RAIDは複数台のストレージ(HDD、SSD、M.2等)を相互に補完し合って
「冗長性、可用性、保守性」を高めるための物理的構造。
RAIDの管理はOSで行うソフトウェアRAIDと、RAIDコントローラーで行う
ハードウェアRAIDがあるが一般的には後者を指すことが多い。
用途
長く残しておきたいデータ、ファイル、画像、動画をアーカイブとして残すときに利用するほか、仕事では紛失や障害が発生した場合に復旧できるようにしておくためというのが用途になる。
・RAIDレベル
耐障害性は故障時に復旧できる台数。1+は故障発生したRAIDグループによって復旧可能対象が異なるため。
|
最低構成台数 |
障害時保証台数 |
最大構成台数 |
利用容量 |
呼称 |
RAID0 |
2 |
0 |
32 |
n |
ストライピング |
RAID1 |
2 |
1 |
2 |
1/2 |
ミラーリング |
RAID5 |
3 |
1 |
32 |
(n-1) |
- |
RAID6 |
4 |
2 |
32 |
(n-2) |
- |
RAID10 |
4 |
1+ |
16 |
1/2 |
- |
RAID50 |
6 |
1+ |
- |
3/4 |
- |
RAID60 |
6 |
1+ |
- |
(n/2) |
- |
・ディスクアーキテクチャ
レベル1 : |
ディスクミラーリング |
レベル2 : |
ストライピング(ハミングコード) |
レベル3 : |
ストライピング(パリティコード) |
レベル4 : |
独立R/Wアクセス(パリティディスク固定) |
レベル5 : |
独立R/Wアクセス(パリティディスク分散) |
レベル6 : |
独立R/Wアクセス(パリティディスク分散、3台) |
・使用するストレージ
使用するストレージは同一製品、同一型番、同一容量、同一ロットが基本。
異なる型番、ロットでも利用できるNASもあるが、同一RAIDグループに属するストレージは基本すべて揃える。
なのでRAID構成をするとき極力購入するストレージは2の倍数台を購入する必要がある。
(同一日時に購入してもロットが異なることはままあることだがそれは運と思ってあきらめるしかないが、店員に利用目的を言えば理解してくれる店員ならロットを揃えてくれる可能性は高い)
・NASハードウェア
NASは、NASベアボーンとは別にストレージを購入する必要がある。
QNAP、Synology、NETGEARが有名どころ。
4ベイ仕様で、4~6万円。6ベイ仕様で、7~12万円。
価格はCPUや搭載メモリによって上下するので購入するときに実際の商品で見て欲しい。
購入するストレージは「別売」なので、RAID構成数分を購入する必要がある。
ストレージは東芝、WD、Seagateなどがあるが、各社NAS用の商品を出しているので
若干高くなるが安定のある商品を買うことをお勧めする。
WDなら、RED、REDpro。Seagateなら、IronWolf。東芝なら、MN07系の商品がおすすめ。
2~3TBで約1万円前後(2021/12現在)。
ストレージはほぼ時価に近いくらい変動が激しいので購入する際はよくよく見ることをお勧めする。
最近はSSD、M.2をRAIDとして使えるものが増えてきているが、確かにスピードは速いが
用途として必要かどうかは議論があるところだと思う。
オンメモリーで動かしてレイテンシを抑えたいアプリと、アーカイブデータとして扱うファイル類は
別のものとして扱うべきだし異なるストレージで管理すべきだ。というのが個人的な考え。
最終更新:2021年12月29日 16:49