204 :
狂依存 92 2011/02/10(木) 01:16:56 ID:uwAXgwXI
帰りたくない……。
それが正直な気持ちだった。
まだ昼過ぎだが今日は文化祭の片付けだけで学校も早く終わり、早々に家路に着く。
学校から家までは少し遠いので電車とバスを使って1時間近くかかるが、それでもその間は短く感じた。
今日も麻由お姉ちゃんが家に居るので、帰ったらまた発情した猿みたいになってしまうだろう……。
あの快楽を思い出すと、それだけで興奮して何も考えられなくなりそうになる。
麻由お姉ちゃんがそばにいたら、すぐにでも襲い掛かってしまいたいぐらいに……。
少し時間潰しでもして無駄な抵抗を続けるか。
駅前にあるコンビニにふらりと足を運び、何か雑誌でも立ち読みして……。
「あっ」
コンビニに行こうとしたら、見覚えのある女性にバッタリと出会った。
麻由お姉ちゃんの友達の一条さんだ。
「あ、こんにちは」
そのままお互い軽く挨拶する。
「学校の帰り?」
「はい。今日は文化祭の準備だけで早く終わってたんで」
「そっかあ……私は今バイトの昼休み中なんだ。大輝君は文化祭で何やったのかな?」
「ウチのクラスはお好み焼き屋をやったんです。あんまり売れなかったんですけどね」
自分で言うのも何だが、ウチの文化祭はイマイチ盛り上がらないんだよなあ。
周りは田んぼしかない田舎で不便だし……。
「へえ、そうだったんだ。文化祭かあ……私が高校生の頃はメイド喫茶とかやったなあ」
「はは…本当ですか?あ、隣のクラスは女装喫茶みたいなのやってましたけど……」
一条さんと他愛も無い話で少し話し込む。
つか、麻由お姉ちゃん以外の女の人とこんな何気ない会話するの久しぶりかも……。
前に会った時は、お店の中でじっくりとは出来なかったし。
「あ、そう言えばこの間の
プレゼント、麻由ちゃんは喜んでくれたかな?」
「え?ああ、とっても喜んでましたよ。あの時は本当にお世話になりました」
あの後変な展開になったけど、一応喜んではくれたみたいなので、それはそれで嬉しかったな。
「本当?良かったあ。変な物勧めたりしたらどうしようとか思っちゃたんだけど……」
「いやあ、そんな事ないですよ。本当にありがとうございました。また……」
「何やってるの?」
「!?」
「あ、麻由ちゃん」
後ろから声がしたので、振り返ってみると麻由お姉ちゃんがいた。
「ふふ……二人とも随分と楽しそうに話してたわね。いつの間に仲良くなったの?」
「え?いや、あの……」
「麻由ちゃんこそ、どうしたの?お買い物?」
「ええ。ああ、そう言えばこの前、弟がお世話になったみたいだったけど……」
「え?あ、いや大したことはしてないよ。ただこんなのどうかなって勧めたただけで……」
麻由お姉ちゃんが僕に近寄り、さりげなく体をくっつくけてくる。
一条さんと喋りながら、僕の横に体を擦り寄らせ、胸を腕に擦り付ける。
そんなに近づかれたら、また……。
「(襲いたくなっちゃうじゃないか……)」
「大輝君……大丈夫?何か顔色が余り良くないみたいだけど……」
「えっ!?ああ、いや……」
「本当、顔が赤いわよ。どれ……」
「……!」
麻由お姉ちゃんが顔を近づけて、額と額とくっつける。
吐息が僕に直に触れただけで心臓がバクバクして、理性を失いそうになる……。
「……ちょっと、熱っぽいわね……すぐに帰って休んだ方が良いわ」
「う、うん……」
「そっかあ、お大事にね……」
「じゃあ、またね。ほら、行くよ」
麻由お姉ちゃんが僕の手を引っ張り、半ば強引にこの場から連れ出す。
このまま家に行ったら、また気が失うまで麻由お姉ちゃんを抱いてしまう。
誰でもいい。今のこの苦しみから解放してくれ……。
「……」
205 : 狂依存 93 2011/02/10(木) 01:17:40 ID:uwAXgwXI
「ほら……そこの路地裏にあるホテルまで行くわよ。早く楽にしてあげるからね……」
「麻由お姉ちゃん、買い物は……」
「そんなのどうでもいいわ。あなたの欲情を解消する事が一番の優先事項よ。お姉ちゃんが今日もつきっきりで看病してあげるからね……」
路地裏に入ると、麻由お姉ちゃんは僕の腕を組み、体を密着させてぐいぐい胸を押し付けて、ホテルへと引っ張る。
とにかく今は早く楽になりたい……。
「きゃんっ……もう……あっ!あああん……」
部屋に入ったらすぐ麻由お姉ちゃんを押し倒し、服をひん剥いておっぱいを揉みしだく。
麻由お姉ちゃんの乳房の豊満で柔らかくて滑々した感触……
何度貪っても、飽きない。
味わえば、味わう程病み付きになる。
「はんっ……胸ばっかり……はんっっ!やっ、はああんっ!」
乳首に思いっきり吸い付いたり、指で押し付けたり、引っ張ったりと本能の赴くままに麻由お姉ちゃんのおっぱいを嬲る。
この豊満な乳房の心地良さは、本当に何も考えられなくなるくらい堪らない……。
「はあんっ!やんっ……!そうよ……それで良いのよ……好きなだけ私のおっぱいなぶって、味わってえ……あんっ!」
麻由お姉ちゃんは体をくねらせながら、僕のされるがままにおっぱいを弄られ、悶える。
その様子を見て更に欲情を掻き立てられ、既に勃起していた肉棒を取り出し、麻由お姉ちゃんに跨り、胸の間に挟む。
「ふふ……今日はおっぱいでイキたいのね……さあ、私のおっぱいで好きなだけイってえ……」
僕も麻由お姉ちゃんも乳房に手をかけ二人でパイズリをし、胸でち○ぽをしごく。
二人の手で揉みしくだれた乳房で挟まれ、強く擦られた肉棒はその刺激でどんどん膨張する。
「ん、んふっ……ん、ん……もっと……もっと、滅茶苦茶に揉んでえ……あんっ!」
お望みどおり、乳房を肉棒にグリグリ押し込むように動かし、更に腰も動かす。
麻由お姉ちゃんは少し辛そうな顔をしているが、そんなのはもう関係無い。
今はとにかく、この胸がもたらす快楽を堪能したいし、麻由お姉ちゃんも止める事など望んでいないだろう。
「あんっ……ん、んくっ……ちゅっ、ちゅるっ……んちゅっ……んちゅ……」
あごを引いて、先端を舌でちろちろと舐めたり、キスする。
柔らかい、舌先と唇が亀頭に優しく触れる感触と懸命に奉仕する麻由お姉ちゃんの姿を見て、頭の中は欲情に完全に支配されてしまった。
「ん、んちゅっ……ちゅう……いいわよ……好きな時に、好きな所にぶっかけて……お姉ちゃんを汚しまくってえ……あんっ……」
その淫猥な言葉で肉棒は一気に爆発寸前に陥り、乳房を揉しだくスピードを速める。
麻由お姉ちゃんも自分の胸を揉んでいる僕の手に手を添えて僕の手助けをするように強く揉みしだき、先端にキスの雨を降らす。
「ん、んん……ちゅっ、んちゅっ……ん、んん……ちゅっ、ちゅっ……ん、んん……」
このまま顔に……
「ん、んちゅう……ちゅっ、いいわ……いっぱいかけてえ……ん、あんっ……」
びゅくっ!!びゅくるるるるっっ!!!
麻由お姉ちゃんの顔を目掛けて、思いっきり射精する。
瞬く間に美しい顔は肉棒から発射された白濁液で染まっていく。
「ん、んん……こんなにたくさん、かけちゃって……嬉しいわ……んちゅっ……」
嫌な顔一つせず、精液を顔で受け止め、嬉しそうに手で拭って舐め取る。
その仕草が妙に色っぽくて、あんなに出したばかりのち○ぽはまた勃起してきてしまった。
まだだ……まだ足りない……。
「ん、ちゅっ……ふふ、まだまだ満足出来ないんでしょう……?今度はお風呂でやりましょうか……」
麻由お姉ちゃんは僕の手を引き、バスルームへと連れてく。
じゃあああ……。
「きゃんっ♪そんなに、がっついてえ……ん、んふっ……ちゅっ……」
シャワーからお湯を出し、顔を洗ったら、すぐに抱きついてキスをする。
シャワーを浴びての麻由お姉ちゃんとの濃厚なキス。
お互い無我夢中で唇を押し付け、舌を絡ませ合う。
「ん、んちゅっ、ん、んふっ……ん、んんっ……れろ、れろ……ん、んちゅっ……」
「ん、んん……はあ……最高よ……もっと、お姉ちゃんで楽しんでえ……あんっ!今日は私の体を洗ってくれるのね……」
麻由お姉ちゃんを座らせ、ボディーソープをたっぷり染み込ませたスポンジで背中をゴシゴシ洗う。
いつも洗ってばかりだから、たまには僕が洗ってやろう。
「あん……気持ち良いわ……もっとやってえ……あああんっっ……」
206 : 狂依存 94 2011/02/10(木) 01:18:25 ID:uwAXgwXI
背後からおっぱいを鷲づかみにし、スポンジで乱暴に擦る。
泡でヌルヌルした麻由お姉ちゃんのおっぱいの触り心地は最高で、引っ張ったり、スポンジでゴシゴシしたり、乳首を擦ったりして好きなだけ嬲る。
最近、少し胸が大きくなったような気がするな……。
「ああんっっ!もう……本当におっぱいが好きなのね……ん、んあああっっ!あん、はああんっ……」
麻由お姉ちゃんも胸を揉まれる度に嬉しそうに体をくねらせ、艶かしい嬌声をあげる。
そろそろ、胸以外も洗ってやるか……。
「あんっ、はっ……あっ!はああああんっっ!!いやんっ、そんな所……あああんっっ……」
股間にスポンジを当て、思いっきりゴシゴシ擦ってやる。
それこそ、麻由お姉ちゃんのおまんこが壊れてしまうぐらいに激しく。
「はふっ……やんっ!そんなに強く……ああんっ!は、あああああぁぁぁぁんっっ!!」
少し痛そうな顔をして声を挙げるが、そんな声はもう欲情を駆り立てる物でしかない。
とにかく、この体を思いっきりぶっ壊してしまいたいぐらいの欲情でもう頭がいっぱいになってしまった。
「はああんっっ!!いいわよ……あんっ!お姉ちゃんの体、思いっきりぶっ壊してえ……もっと滅茶苦茶にしてえ……はんっ!あ、やあああぁぁぁっっ!!」
そのいやらしく喘ぐ姿で、もう肉棒はビンビンにいきり立ってきた。
早く中に入れて気持ちよくなりたい……
「やんっ!あああんっっ!!は、ああんっ……お姉ちゃんのおまんこの中洗ってくれるのね……いいわよ、ぐちゅぐちゅに濡れたいやらしいおまんこの綺麗に洗ってえ……」
麻由お姉ちゃんを四つん這いにし、割れ目にいきり立った肉棒をあてがう。
もう今はここで早く気持ち良くなりたい。
「早くう……あんっ!はあああああぁぁぁぁっっっ!!あんっ、やああんっっ!!」
一気に挿入し、腰を抑えてバンバンと子宮を突く。
麻由お姉ちゃんもいつも以上に思いっきり締め付け、子宮を突かれる度に大きく嬌声を上げ、悶え狂う。
「あんっ!はっ、やんっ……もっとお……あんっ!はあああんっっ!!やんっ、はっ、はんっ……あっ、ああああぁぁぁっっ!!」
この肉棒が膣壁に優しく締め付けられ、絡み合う時の快楽は本当に頭をおかしくする。
もっと、もっと味わいたい……。
「はふっ……あんっ!いいわあ……あんっ!はっ、はああっっ!!あんっ、はんっ!あっ、はあっ!あああっっ!!」
「麻由お姉ちゃん……もう……」
「いいわよ……いつでも好きな時に出してえ……お姉ちゃんのおまんこに思いっきり流し込んでえ……」
腰を手でぐっと抑え、ピストンを速める。
麻由お姉ちゃんもがっちりと締め付けて、受け入れ態勢を整え、腰を振る。
既に肉棒はいつでも射精できる様になっており、頭の中は快楽で腰を振る事しか考えられなくなった。
特に後ろから麻由お姉ちゃんを支配している様な感覚が堪らない……。
「あんっ!はああっっ……イっちゃう……もう……あんっ……イクっ……あんっ!はっ、はあっ……はあああああぁぁぁぁっっ!!!」
びゅくっっ!!!びゅくうううっっっ!!!
麻由お姉ちゃんの中で思いっきり果てて、子宮に精液を叩き込む。
もう妊娠かどうかなんてのは、頭に無い。
麻由お姉ちゃんの中で果てる時の快楽にもう病みつきになっていた……。
「はあっ……あんっ、はああああぁぁぁっっ……ふふ……またいっぱい出しちゃって……そんなに私の子供が欲しいのね……」
「……!!」
その一言で一瞬我に返り、頭の中が凍りつく。
やっぱり、このままじゃ……。
「ん、んんっ……んちゅっ……もう、手遅れよ。だから、難しい事は考える必要なんか無いわ。今を楽しみましょう……」
「でも……」
「ほら……今度は私が体を洗ってあげるから……」
麻由お姉ちゃんはボディーソープを体にかけて泡立たせ、僕に抱きつきキスしながら体を擦り付ける。
生暖かいお風呂の中というせいか、出したばかりの肉棒はすぐに勃起してきた。
「ん、んんっ……ちゅっ……ん、んふう……ちゅっ……ちゅう……ん、んん…」
「さあ、体を気持ち良く、綺麗に洗ってあげるからね……ん、んん……」
麻由お姉ちゃんは正面から体を擦りつけ、僕の上半身を洗う。
豊満なおっぱいが体に直に擦りつけられ、その度に性欲が体と頭を支配していく。
207 : 狂依存 95 2011/02/10(木) 01:19:22 ID:uwAXgwXI
「あん……んっ…んふっ……やっ……!あああんっっ……もうこんなに勃起させちゃって……」
「私から入れてあげるからね……ん、んん……はっ、はあああああぁぁぁぁっっっ!!!
麻由お姉ちゃんは膣穴に肉棒を当てて、体を一気に沈みこませて挿入させる。
「はんっ……あっ、やああっっ!!はんっ!あああんっっ!!」
僕と麻由お姉ちゃんの宴はまだまだ終わらない。
僕の精が尽き果てるまで二人は繋がり合いながら、腰を揺らした。
「そっかあ、お大事にね……」
「じゃあ、またね。ほら、行くよ」
麻由ちゃんが弟さんを連れて、家に帰る。
結構辛そうな表情してたけど大丈夫かな……。
私もそろそろ戻るか。
バイト先に戻ろうと瞬間、大輝君が一瞬私の方を振り返った。
「?」
何だろう……?
何だか、凄く深刻そうな目をしてたけど……。
それはまるで私に助けを求めてるみたいな視線だった。
「……」
何だか妙に気になる。
「まだ少し時間はあるな……」
何故か異様な雰囲気を感じたので、二人の後をちょっとつけてみる事にした。
あそこの路地裏に入ったみたいね……。
「……え!?」
そこで私が見た光景は二人が恋人同士みたいに腕を組んで歩いている物だった。
見た限りでは麻由ちゃんの方から、腕を組んでいるみたいだけど……。
いや、余程弟さんの体調が悪いから支えてあげてるだけなのかもしれない。
そう思い込もうと瞬間、更に信じられない光景を目にした。
「嘘……」
それは二人がある建物に入っていく所だった。
あそこって確か……
慌てて二人が入った建物にかけよる。
「た、確かにここに入ったよね……」
信じられない……。
あ、あの二人って姉弟だよね?
なのに何でこんな所に……。
まさか、あの二人って……。
「そ、そういう関係なの……?」
しばらく呆然としてその場から動く事が出来なかった。
「はあ……」
バイトが終わり、自室でベッドに座り込んで思わず溜め息をつく。
とんでもない光景を目にしちゃった……。
おかげで、バイト中もずっと上の空で集中できなかったし。
「どうしよう……」
まさか、姉弟でラブホテルに入る様な仲だったなんて……。
自分の見た光景が未だに信じられない。
私は一人っ子だけど、実の姉弟であんな関係になるなんて普通じゃないってのはわかる。
確か今は弟さんと二人っきりなんだよね……。
という事は毎日あんな事やこんな事を……。
「って、そういう問題じゃ無いか!」
そう言えば、以前麻由ちゃんの家に行った時、弟さんに彼女がいるのかと聞いたら、いるとか答えてたっけ……。
初めて会った時、ちょっと良いなって思ったから少し残念だったけど……。
まさか、麻由ちゃんがその彼女だったなんてね……。
後を付けなきゃ良かったかな……。
でなければ、こんな複雑な気持ちにならずに済んだのに。
でも、本当にどうしよう?
実の姉弟とは言え、二人が本当に愛し合ってるのなら、私がどうこう言う問題ではないのかもしれない。
208 : 狂依存 96 2011/02/10(木) 01:20:15 ID:uwAXgwXI
「そうだよ。別に良いよね」
見なかった事にしよう、うん。
それがあの二人の為でもあるだろうし、私の為でもあるよね。
そうだ、今日の事は忘れよう。
いずれ麻由ちゃんの方から話す事もあるかもしれないしね。
「さ、テレビでも見るか」
でも……
大輝君があの時、私に送った視線。
あれは、確かに私に助けを求めてるような感じだった。
そう言えば、今日も麻由ちゃんが来てから急に様子がおかしくなった様な気がする……。
本当にあの二人って愛し合ってるんだろうか?
そうでなければ、麻由ちゃんがそばにいた時、弟さんがあんな辛そうな表情するとは思えないし……。
ラブホテルに入った時も麻由ちゃんから、引っ張って半ば強引に連れ込んだような感じだった。
このまま本当に見て見ぬ振りをしちゃって良いのかな……?
「……」
次の日―――
いつもの様に電車から降り、駅の改札を抜ける。
やっぱり、今日も足取りは重い。
昨日はホテルから帰った後もまた麻由お姉ちゃんとセックスしてしまい、その反動で今日も体はくたくただ。
体育の授業なんかも正直辛かったし、このままだと体がもたない。
でも麻由お姉ちゃんを見ただけで心も体も麻由お姉ちゃんを欲しくなっちゃって止められなくなってしまう。
我慢しようとすると麻由お姉ちゃんの方から誘ってくるし……。
「大輝君」
「!?」
背後から急に声をかけられたので振り返ってみると、一条さんがいた。
「あ、えと……こんにちは」
「うん、こんにちは。大輝君は学校の帰り?」
「あ、はい……」
何だろう……?
まるで僕を待ってたみたいな感じだけど……。
「そっか。いつもこのぐらいの時間に帰ってくるのかな?」
「え……ああ、そうですね……今日は7限まで授業があったのでいつもはもう少し早いですけど……」
「ふーん、大変だね。私は今バイトが終わった所なんだ。これから、何か用事あるかな?」
「え?ああ、特に無いですけど」
「本当?じゃあ、ちょっと私に付き合ってくれるかな。そんなに時間は取らせないから……」
「ええ。別に良いですけど……」
一体、何なんだ?
「あ、好きなの頼んで良いよ。私が奢るから」
「は、はい。ありがとうございます」
一条さんと一緒に駅前にあるファーストフード店に立ち寄り、コーヒーとフライドポテトを注文する。
本当に何の用なんだろう……?
「今日は急にごめんね。あ、体調の方は大丈夫かな?昨日ちょっと辛そうだったけど……」
「あ、はい。もう大丈夫です」
いや、全然大丈夫では無いんだけどね。
「良かったあ。あ、どんどん食べて。足りなかったらまた好きなの注文して良いから」
「はい、いただきます……」
言われるがままにフライドポテトを頬張り、コーヒーを口にする。
「ねえ、大輝君ってさ……今は麻由ちゃんと二人で暮らしてるんだよね?」
「はい」
「麻由ちゃんと仲良くやってる?」
「え?ええ、まあ何とか……」
仲良くやってると言われればやってるけど、普通じゃないんだよな……。
「そっかあ、でも家の事とか大変じゃない?」
「家事とかは姉がやってくれてるんです。僕も手伝うって言ってるんですけど、『受験なんだから勉強に集中しなさい』って言われて……」
まあ、実際言われたし嘘はついてないよね。
209 : 狂依存 97 2011/02/10(木) 01:21:11 ID:uwAXgwXI
「へえ……麻由ちゃん偉いなあ。弟の為にそこまでしてくれるお姉ちゃんなんて中々いなんじゃないかな」
「そ、そうですかね……」
結構きわどい突っ込みだな……。
確かにあそこまでする姉なんてそうはいないだろうし。
「あのさ……ちょっと怒るかもしれないけど……その……いいかな……?」
「何ですか?」
「昨日さ……麻由ちゃんと、その……えと……」
「はい?」
「み、見ちゃったんだよね……その、二人が……入る所……」
「え?」
見た?
何を……まさか!?
「あ、あの!悪気はなかったんだ!でも、何か気になっちゃって……それで……」
「その……えっと……」
まさかラブホテルに入るところを見られてたなんて……。
「べ、別に何かしようって訳じゃないのよ、うん。ただ、ちょっと驚いて……」
そうだよな……。
姉弟であんな所に入ってるのを見たら、誰でも腰を抜かすぐらい驚くよな……。
「ねえ、大輝君は麻由ちゃんの事好き?」
「え……それは、まあ……」
「その……何て言うか……それは姉としてではなくて……女性として?」
「そ、それは……」
もちろん好きです―――
そう即答出来なかった。
僕は本当に麻由お姉ちゃんの事を心から愛しているのだろうか?
ただ、麻由お姉ちゃんの体に溺れているだけじゃないのか―――
今の状況はそうとしか説明出来ない様な気がして……。
「えっと、その……」
「ご、ごめんね!無理に答えなくてもいいから!でも……」
「何ていうか、その……昨日ちょっと様子がおかしかった様な気がしたから、気になって……」
「……」
「私の勘違いだったら、ごめんね。昨日、麻由ちゃんが大輝君を連れて帰った時、大輝君が私の方を見て何か困ってる様な顔をしてた気がしたのが凄く気になっちゃって……」
「あ……」
そう言えばあの時、助けを求めて一瞬振り返った様な気が……。
どうしよう?
正直に話せば何か解決するのだろうか?
「その……何ていうか……」
「いいよ。言いたく無かったら無理に言わなくても。おせっかいだと思ったのなら、昨日の事は見なかったことにするから……もちろん、誰にも言ったりしないよ」
「……」
「あ、やっぱり余計なお世話だったよね。本当にごめん!今日の事は忘れて、無かった事に……」
「あ、待ってください!」
一条さんが立ち上がって、立ち去ろうとしたので慌てて制止する。
やっぱり、少しでも誰かに聞いて欲しい。
そう思ったから――
「よくわからないんです……姉の事は好きと言えば間違いなく好きです。僕の面倒も本当に見てくれて、それは本当に感謝しています」
「でも……正直な所、姉とこんな関係を続けるのが怖いんです。自分がどうにかなってしまいそうで……」
「だから、何度も止めようって言ったんです。物凄く勝手な話だってのはわかってるんですけど……でも姉は今の関係を続ける事に何の抵抗も無いみたいで……」
今まで誰にも言えなかった気持ちを少しづつ口に出す。
自分でも勝手な言い分だと思う。
でも誰かに聞いてもらう事で少しは楽になれればと思って……。
「最近は姉の姿を見ただけで、興奮して止められなくなってしまうんです。姉も全然嫌がらないから、そのままずるずると関係を持ってしまって……」
「……」
少し、頬を赤らめながらも真剣な顔をして僕の悩みを聞いてくれる。
もしかしたら、興味本位で聞いてるのかも知れないけど、例えそうでも聞いてもらえるだけ本当に有難かった。
210 : 狂依存 98 2011/02/10(木) 01:22:09 ID:uwAXgwXI
「怖いんです……姉の事が……姉がこうなったのは、僕の責任かもしれないけど、今は一緒に家にいるだけで……」
「その……麻由ちゃんとはいつから、そういう関係に?」
「両親が海外赴任してからですから、まだ数ヶ月ぐらいです。両親が海外赴任した日に姉から告白されて……最初は断ったんですけど、それでも言い寄ってきて結局我慢しきれずに……」
「そっか……」
「あの、ま……姉のせいでは無いんです。僕は生まれた時からずっとお姉ちゃん子でずっと姉のそばに付きまっとっていて、それで迷惑かけいて……」
恥ずかしかったけど、昔の事も簡潔に話す。
いつから、麻由お姉ちゃんがあんな風になってしまったのか。
僕が麻由お姉ちゃんに
「う、うーん……でも、それって大輝君のせいだけでは無いんじゃないかな。それで麻由ちゃんがそんな風になるってのは、ちょっと信じられないというか……」
「それは……そうかもしれませんけど……」
一条さんもかなり答えあぐねている様だった。
「うん、でも事情は大体わかったよ。本当にありがとう。いきなり声かけたのに、そこまで話してくれて」
「いえ……僕の方こそ。誰にも相談できなくてどうしようって悩んでたんです。ちゃんと話を聞いてくれて本当にありがとうございました」
「い、いえ!私の方こそ急に問い詰める様な事したのに何もアドバイス出来る様な事が言えなくて本当にごめんなさい……あ、そうだ……」
「良かったら、携帯の番号とメアド交換しようか。何か困った事がいつでも相談に乗ってあげるからさ……」
「え?あ、はい……」
ポケットから携帯電話を取り出し、赤外線を使って番号とメアドを交換する。
つか、女の人とこうやって番号とメアド交換するの初めてじゃないか?
今まで女子とはあまり仲良くしてこなかったからな……。
「あの……そろそろ帰らないと姉も心配すると思うので……」
「え?ああ!もうこんな時間か。随分と話しこんじゃったね。じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「あ、はい」
「今日は付き合ってくれて、本当にありがとう。何かあったらいつでも気軽に連絡してね。出来る限り力になるから」
「いえ。僕の方こそ今日はご馳走様でした。こういう機会でもなければ、誰にも相談出来なかったでしょうし……」
「あら。二人ともこんな所で何してるのかしら?」
「――!?」
店から出てすぐ背後から聞き覚えのある声がしたので、振り返ってみるとそこには……。
「ま、麻由ちゃん!?」
「こんばんは。ふふ……一体どうしたの?昨日と言い、今日と言い私の知らない間に随分と親しくなったみたいだけど」
「い、いや……あの……」
口では笑ってるが、目が完全に笑っていない……。
その凍りつくような視線に縛られ、僕も一条さんも動けずにいた。
「えと……たまたまそこの店でお茶してたら、弟さんと会って、それでちょっと一緒に話し込んじゃって……」
「う、うん……そうなんだ……ちょっとお腹が空いたからそこで何か食べようとしたら、偶然会って……」
一条さんが一瞬僕に視線を送ったのを合図に、口裏を合わせてごまかす。
「へえ……40分前に二人が一緒にそこの店に入ったのを見たのは私の気のせいだったのかしら……」
「え……?」
ま、まさか……。
全部見てたのか!?
「あ、あの……」
「あら……二人の邪魔しちゃ悪いなって思って気を使ってあげたのよ。随分と熱心に話し込んでたみたいだったけど、一体二人で何を話していたの……?」
呆然としている僕達を尻目に麻由お姉ちゃんが徐々に近づいてくる。
「どうしたのよ……?二人で私に嘘をついてまで、隠し通さなきゃいけないぐらい悪い事でも話してたの?」
「あ、あのね!麻由ちゃん。実は……」
がちゃっ!
「二人で携帯の番号まで交換し合っちゃったりしてさ」
「ちょっ……!何を……」
麻由お姉ちゃんは一条さんのバッグの外ポケットに入っていた携帯電話を取り出して、手に持って高くあげてアドレスに登録されていた僕の番号とメアドを削除する。
「本当……妬けちゃうぐらい仲が良くなっちゃって……」
虚ろな目をして微笑みながら、携帯電話を一条さんに渡す。
何かに憑りつかれたみたいな、異常な様子に二人とも固まって声が出せない。
「私たちの邪魔しないって信じてるからね……」
「……!」
「じゃあ、またね」
麻由お姉ちゃんは一条さんの耳元でそう囁き、僕の手を引いてこの場を立ち去る。
その場からしばらく動かなかった。
211 : 狂依存 99 2011/02/10(木) 01:22:42 ID:uwAXgwXI
「ねえ……あなた……お姉ちゃんに携帯電話ちょっと貸してくれない……」
家に帰る途中、麻由お姉ちゃんは僕の腕を組んで甘えるような声でおねだりしてくる。
「何で……?」
「わかってるんでしょう?沙耶の携帯の番号なんてあなたに必要は無いわ。だか早くう……」
ここで削除されたら、いざと言う時あの人と連絡が取りにくくなるのでかなり困る。
今の所、相談出来そうな人が一条さんぐらいしかいないし……。
「渡してくれないとお……ここでキスしちゃうわよ……」
「わ、わっかたよ!」
麻由お姉ちゃんだったら、こんな人通りの多い所でも平気でやりかねないので渋々携帯を渡す。
またいつか会う機会はあるだろうし……。
「良い子ね……そうだ……明日から私が学校まで車で送り迎えしてあげる。そうすれば、電車やバスで行くより早く着くんじゃないかしら」
「いいよ!定期代だって無駄になるし、そんなの恥ずかしいよ」
姉に送り迎えしてもらうなんて見られたら、変な目で見られるじゃないか……。
「じゃあ、もうあの子と会わないって誓ってくれる?」
「そんな約束できる訳無いだろ。あの近くに住んでるなら、偶然会う事だってあるんだろうし……」
「ふーん……そんなに沙耶の事気に入ったんだ……」
「そんな事言ってないでしょ。いいからもう離れてよ……」
強引に腕を振りほどき、麻由お姉ちゃんより先に早歩きをして家路に着く。
麻由お姉ちゃんは家に帰るまでムスっとした表情で黙って僕の後に付いていった。
「ただいま……んっ……」
「ん、んふっ……ん、んんっ……ちゅっ、むちゅ……」
麻由お姉ちゃんは家に入ったらすぐ僕に抱きついて、キスをしてきた。
「ん、んふっ、むふっ、ちゅっ……んちゅっ、んふっ、ちゅるっ、ちゅっ……」
僕を壁に押し付け、股間を太股で擦りつけながら、いつも以上についばむ様にキスする。
そのキスがもたらす快感で段々頭がとろけてくる様な感覚に陥る。
「ん、ちゅぅ、ちゅっ、んちゅっ……感じちゃったみたいね……早くお姉ちゃん犯してえ……ちゅ……」
「あのね、麻由お姉ちゃん。今日は……んっ…!」
「ん、ちゅっ、ん、んちゅっ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……」
今日の事を話そうとすると、それを阻止するようにまたキスをして口を塞ぐ。
「ちゅっ、むちゅっ……ん、んちゅっ……はぁ……沙耶と何を話していたかなんてもうどうでも良いわ。このおち○ぽを私のおまんこのぶち込んでえ……」
「そうだ……今日、新しい下着買ったのよ……ほら……」
麻由お姉ちゃんがTシャツとジーンズを脱いで、その下着を披露する。
それは胸を完全に露出させ、黒のガーターベルトとシースルを着けたとても直視出来ない様な刺激的な物であった。
「ふふ……ほら、ちゃんと見なさい。淫乱お姉ちゃんのスケベな下着姿をたっぷりと堪能して……」
「いいから、早く服を着て。今日はもう疲れたし、麻由お姉ちゃんとはしばらくそういう事はしたく……」
「まだ変な事を言うのね……」
「え?」
がばっ!
麻由お姉ちゃんは目を逸らして拒否した僕を突然押し倒し、制服のズボンを脱がして跨る。
「『麻由お姉ちゃんセックス依存症』に改善の兆しがほんの少しだけあるみたいね。私が看病してちゃんと悪化させないと」
「ちょっと!訳のわからない事言わないで……」
「ほら、大好きなお姉ちゃんのおっぱいよ。しっかり揉みなさい」
僕の手を胸に当てて、強引に揉ませる。
「最近、ブラがちょっときつくて……あなたに揉まれまくったせいで大きくなっちゃったみたい……だから、もっと揉んで大きくしてえ…」
「麻由お姉ちゃん、もう止め……」
「ふふ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅ……」
ワイシャツのボタンを外して下着を引ん剥き、上半身を裸にし、僕の胸やお腹にあちこちキスしてくる。
麻由お姉ちゃんの唇が体に触れる度にその快楽で体がビクビクと震えてしまう。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、んちゅっ、ちゅるっ、ちゅっ……」
「ちゅっ、ちゅっ……今度はおち○ぽの番よ……ん、んふっ、ちゅるっ、ちゅっ、ちゅるっ……」
上半身を一通りキスし終えたら、肉棒を口に咥え始めフェラを始める。
口の中で舌と粘液を巧みに絡ませ、竿を吸い付きながら、徐々に膨張させていく。
あまりの快楽に力が抜け、頭の中がチカチカしてきた。
つか、また上手くなってる気が……。
「ちゅっ、んちゅっ、ちゅるっ……ん、んちゅっ、ちゅっ、むちゅっ……さあ、お姉ちゃんのおまんこで気持ち良くしてあげるからね……ん、んああああぁぁぁぁっっ!!」
ち○ぽを膣穴に当て、一気に腰を沈めて挿入する。
この膣の中に挿入される時の感触が堪らない……。
212 : 狂依存 100 2011/02/10(木) 01:23:26 ID:uwAXgwXI
「あんっ!はふっ……あん!さあ……お姉ちゃんの子宮にたっぷりと出してもらうわよ……はんっ!あんっ!」
麻由お姉ちゃんは中に入ってる肉棒を回転させる様に腰を動かし、いやらしく踊る。
その淫らな踊りと膣の中で締め付けられ、グリグリと肉棒が擦れ合う時の快楽であっと言う間に絶頂寸前に陥る。
「はんっ!あんっ、あっ、はああんっっ!!見て……弟のちんぽを嵌めてヨガっている変態お姉ちゃんを……はんっ、あああっっ!!」
麻由お姉ちゃんが狂った様な目をして淫猥な言葉を吐き、腰をガンガン押し付けてくる。
そんな狂気に踊らされた様な姉の姿を見て一瞬悲しくなってきた……。
「麻由お姉ちゃん……どうしてこんな……」
「ふふ…そうよ、あなたの大好きな麻由お姉ちゃんは狂ったの……大好きな実の弟のち○ぽハメて大喜びする淫乱変態女になったのよお……はんっ!あっ……」
「はんっ、あっ……イクっ……あんっ、もうイクっ……あんっ!はっ、あああんっっ!!」
姉の痴態を見て一瞬芽生えた感情は、膣の中がもたらす快楽でかき消され、もう爆発寸前になる。
その快楽に呼応するかの様に、僕も自然に腰を動かすようになっていた。
「さあ……出してえ……あんっ、はっ!お姉ちゃんのおまんこにどぴゅどぴゅって精液だしまくってえええ!!」
麻由お姉ちゃんは僕を逃がさない様に手をがっちり握りながら、腰を叩きつけるスピードを速め更に乱れる。
もう駄目……。
「はんっ!あんっっ!!イッちゃう……イッちゃ……あっ、はんっ、あああああぁぁぁぁっっっ!!!」
どぴゅっっ!!どぴゅるるるっっ!!!
麻由お姉ちゃんの中で思いっきり射精する。
結局また中で出しちゃった……。
「はあああんっ!!はんっ……はああああぁぁっっ……」
「くすくす……見てえ……弟に中出しされて、喜んでいるお姉ちゃんの姿……本当に変態だわ……」
「麻由お姉ちゃん……そんな姿見て本当に僕が喜ぶと思ってるの……?」
そんな姉の痴態など見たくも無い。
「あら……お姉ちゃんの淫らな様を見て興奮してた癖に何を言ってるのかしら……」
「これは、まだまだ悪化させる必要有りね……待っててね。快楽とういう毒をいっぱい注入してそんな事すら考えられなくしてあげる……」
「ちょっと、もう……」
「だーめ♪今日はまだまだやるわよ。あなたのおち○ぽもまだまだ元気なんだしね……」
麻由お姉ちゃんは再び肉棒を膣壁で締め付け、腰を振り始める。
「あんっ!さあ……もっと、もっと腰を突き上げてえ……あんっ!はああんっっ!!」
「ふふふ……あなたと繋がっている……愛し合っている……これが狂った麻由お姉ちゃんの一番の幸せなのよ……あっ、はああんっっ!」
麻由お姉ちゃんが僕の上で再びガンガン押し付け、淫らな言葉を吐きながら踊り狂う。
その踊りは僕の精が尽き果てるまで何時間も続いた。
「はんっ!!あんっ、中に……また中に出してええっっっ!!」
「う……」
あまりに出し過ぎたせいか、尿道も痛い……。
あの後、麻由お姉ちゃんに何回中出しされただろう……。
僕は横になってただけが、それでも疲れ果ててしまった。
何時間も腰を振ってた筈の麻由お姉ちゃんは平気な顔をしてたけど……。
「早く着替えないと……んっ?」
制服のズボンの後ろのポケットから、ハンカチを取り出すと一枚の紙切れがポケットから落ちて来た。
なんだろう……?
213 : 狂依存 101 2011/02/10(木) 01:24:02 ID:uwAXgwXI
『何かあったらここに連絡して下さい』
という一文の下に小さな文字で携帯電話の番号とメールアドレス、そして「サヤ」とカタカナで書かれていた。
まさか――
麻由お姉ちゃんは今シャワーを浴びている。
かけるなら、今しかない。
トゥルルルルル
ガチャッ
「もしもし……」
「あ!大輝君?良かったあ……気がついてくれたんだね!」
電話をかけると一条さんが嬉しそうな声を出して電話にでた。
「やっぱり、一条さんのだったんですか。いつの間にポケットにあんな物を?」
携帯を両手で持ち小声で話す。
「大輝君と一緒に店を出る時、後ろからこっそり入れておいたんだ。万が一って事を考えてね。あ、ごめんね、勝手にこんな事して……」
「あ、いえ……」
用意が良いと言うか何と言うか……。
つか、万が一ってどんな事態を想定してたんだ?
「へへ、この携帯はこの前買ったばかりのプリペイド式の携帯なんだ。まだ家の電話番号しかアドレスに登録してないの。あ、もちろん麻由ちゃんもこの携帯の事知らないよ」
「は、はあ……」
「さっきは麻由ちゃんに番号とメアド削除されちゃったけど、これでお互い連絡が取れる様になったね。やっぱり大輝君も消されちゃった?」
「ええ、あの後取り上げられてやられましたよ」
「そっかあ……麻由ちゃんは今、どうしてるかな?」
「今、お風呂に入ってますよ。そろそろ出てくると思うんですけど……」
「あ、じゃあもう切るね。私と電話してるのバレたら色々まずそうだしさ……アドレスに登録する時も出来れば私の名前使わないでくれるかな?見られたら変な誤解されちゃいそうだし……」
「そうですね……はい、そうしときます」
証拠は無いけど、僕の携帯の履歴とか絶対チェックしてそうだしな……。
「じゃあ、今日はこれで……何かあったら気軽に電話してきてね。暇な時はいつでも話し相手になってあげるよ。この携帯はしばらく大輝君との専用にしておくからさ」
「はは……はい、わかりました」
「それじゃあね」
「ふぅ……」
まさか一条さんがこんな物仕込んでいたなんてな……。
でも、これでいつでもあの人と連絡が取れる様になった。
メモに書いてあったメアドに空メールを送り、携帯の電話帳に登録する。
名前どうするかな……実在の奴じゃないと見られた時、怪しまれそうだし……。
そうだ、バスケ部の後輩の名でも使わせてもらうか。
実際、後輩のも何人か登録してあるから、新たに登録されても怪しまれないだろう……多分……。
誰にしようかな……よし、あいつにするか。
大して親しくしてた訳でも無い奴だが、ちょっと名前を借りさせてもらうぞ。
何だか少し心強くなってきたな……。
今まで誰にも相談できずに悩んでた分、こうやって事情を知った人に相談できる様になっただけでも本当にありがたい話だ。
何とかこれをきっかけに麻由お姉ちゃんとの関係が良い方向に変わると良いんだけど……。
そんな淡い期待を抱いてベッドに仰向けになった。
最終更新:2011年02月21日 20:48