狂依存 第22話

416 名前:狂依存 196[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:50:47.08 ID:FJ2kciBB
「あっ、やっと帰ってきたか」
寝室の窓から沙耶さんの車が庭に来ているのが見えたので、すぐに寝室を出て玄関に向かう。
僕の着替えとか荷物を何が何でも返してもらわないと。
「ただいま。ごめんね、遅くなっちゃって。色々と買い込んじゃったから」
「沙耶さん、僕の服と荷物、何処に隠したんですか?早く返してくださいよ」
「もう……せっかく彼女が帰ってきたのに、お帰りのキスも無し?相変わらず薄情なんだから……」
「ふざけないで下さい!」
「じゃあ、んー」
僕が怒鳴ると、沙耶さんは目を瞑って顔を僕の前に突き出してきた。
「?何ですか?」
いや、何となく想像はつくんだけど……。
「わかってるくせに……ちゅーしてくれたら、服は返してあげる。だから、早くう」
ああ、もう面倒な人だな……!
どうするか……?
「早く……んっ……」
沙耶さんの唇にそっと触れ、軽くキスする。
うう……正直、あんまりやりたくはなかったけど、仕方ないか……。
「さあ、早く着替えと荷物を返してください」
「うーん……ちょっと不満だけど、わかったよ。じゃあ、ちょっと待ってて」
やや不満そうな声を上げながらも、沙耶さんはすぐに玄関を出て車に向かい、後部座席から僕の着替えを持ってきた。
やっぱり、車に持ち込んであったのか。

「はい。これで良いでしょ」
「これで良いでしょ、じゃ無いですよ。全く……」
すぐに服を受け取り、その場で手早く着る。
「あの、僕の財布と携帯とバッグは何処です?」
「んー、さあ?知らないよ」
「知らないよって、返してくれる約束じゃないですか」
「ん?約束どおり、『服』はちゃんと返したよ。後は知らなーい」
「ちょっと、何ですかそれ?話が違うじゃ……」
「え?キスしてくれたら、『服は返す』って言ったんだけど?別に嘘も何もついてないじゃない」
「なっ……!?」
一応、沙耶さんの言ってた事を思い返してみる。
言われてみれば、『服を返す』としか言ってなかったような……。
いや、そんな事はどうでも良い!
「一体、何のつもりなんですか?いい加減、家に帰してくださいよ。姉も心配してますし、明日は学校だってあるんですから……」
「学校なら、もう大丈夫でしょ?大輝は高校に入ってから一日しか休んでないから出席日数は充分だし成績も良いから、もう残り全部休んでも卒業は出来るじゃない」
「馬鹿な事言わないで下さい!そういう問題じゃないですよ!もうすぐ受験を控えた大事な時期なんですから!」
というか、何で僕が学校一日しか休んでないこと知ってるんだよ。
「ああん……怒ってる大輝も素敵……麻由ちゃんだったら、さっき私の方から連絡しといたから大丈夫だよ。麻由ちゃんの事だから多分、もうすぐここを嗅ぎつけて来るんじゃないかな?だから……」
「だから、それまで沙耶と一緒に楽しもう……ね?」
僕の体に寄り添い、胸板に頬ずりして甘えてくる沙耶さん。
麻由お姉ちゃんがもうすぐここに来る?
本当だろうか……?んっ……!
「ん、んふっ……」
麻由お姉ちゃんの事を考えていたら、沙耶さんが不意に僕に抱きついてキスしてきた。
「ん、んふ、ちゅ……ねえ、私の事好き?」
「何ですか、急に?」
「良いから、早く答えてえ。ちゅ……」
「別に好きじゃないです。これで良いですか?」
目をそらして、そっけなく答える。少なくとも今は『好き』だなんて、言える気分じゃない。


417 名前:狂依存 197[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:51:23.83 ID:FJ2kciBB
いい加減、この人とはもう終わりにしたいんだ。
「ふふ……沙耶の事、いっぱい愛してくれたのに強がっちゃって……今だって、私に抱き疲れてこんなに硬くしちゃってるし……」
沙耶さんは僕の股間を撫でながら、胸をぐいぐい押し当てて誘ってくる。
「もう、止めましょう。こんな所にいたって何にもならないじゃないですか。早く僕の荷物を全部返して下さい」
「ああん……そんな冷めた態度も大好き。ちょっと、待ってて……」
「あっ、ちょっと……」
そう言うと、沙耶さんはそそくさとリビングを出て何処かに言ってしまう。
人の話、全然聞いてないし……。

「お待たせ。ねえ、見て」
「……何ですか?それ……」
何をしに行ったのかと思えば、沙耶さんは水が一杯に入ったコップを持って、僕に見せてきた。
「あのね……沙耶の大輝への愛は、このコップに入ってる水みたいに、私の心と体にいっぱいに満たされてるんだよ」
「でもね、このコップに水を入れすぎるとすぐに溢れ出てそれ以上は入らないけど、私は違うんだ……」
コップを手に持ちながら、僕に徐々に近づき、見せびらかすようにしてコップを持ち上げる。
「沙耶の大輝への愛はどんなに注いでも溢れることは無いの。いつも容器で一杯に満たされた状態で大輝に抱かれる事に容器ごと無限に弾けることもなくどんどん膨らんで、いっぱいになってくんだよ……」
何かにとりつかれた様なうっとりとした目をし、虚ろな声で得意気に語る沙耶さん。
その表情は明らかに正気を失っている顔だった。
「本当にどうしたんですか?しっかりして下さい……!」
正直、今の沙耶さんは怖い……。
何か悪い病気にかかっていたり、変なの物に憑りつかれてるのだとしたら、早く元に戻してあげない。
いや、そうとしか考えられないじゃないか……。
「へへ……そうだよ……沙耶はもう狂っちゃってるんだ。大輝への愛で完全におかしくなっちゃった。でも、良いの……」
「だって、今はとっても幸せなんだから……こうして愛する人に尽くして、そばにいるだけで最高の幸せを感じてるんだもん。だから……」
沙耶さんはコップをテーブルに置き、再び近づいて甘えるように僕の胸に顔をうずくませてきた。
「だから、沙耶は一生狂ったまんま。多分麻由ちゃん以上に狂っちゃってると思うよ。でもそれは、それだけ、私が大輝を愛してるって事の証なんだから……」
「沙耶さん……」
思わず、溜息をついて天を仰ぐ。何故、こんなにも僕の事を……?
わからない。
どれだけ考えても理解が出来ない。
沙耶さんとちゃんと話をする様になったのはまだ1ヶ月か2ヶ月ぐらいだし、その間も僕は沙耶さんに何かしてあげたつもりも全く無い。
初めて関係を持った後はずっと邪険な態度を取り続けていたし、正直好きでも何でも無い、煩わしい存在としか思ってなかった。
「ふふ……でも、昨日私の事を抱きたいって思ったのは事実なんでしょう……?」
「え?」
「それは私の事が好きって事なんだよ。麻由ちゃんの事も大好き。私の事も大好き。二人とも自分の物にしたい。それが大輝の正直な気持ちなんでしょ?」
「それは……」
そうなのか……?
昨日の事を思い出してみる。
沙耶さんに駅で偶然……いや、偶然じゃなかったんだろうが、会ってそれで沙耶さんが僕から去ろうとしたら急に……。
「ほらあ、早く正直になろうよ……良いよ、私の事も麻由ちゃんの事も二人一緒にあなたの女にしてくれて構わないから……」
「駄目ですよ、そんな……」


418 名前:狂依存 198[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:52:26.94 ID:FJ2kciBB
「何が駄目なの?大輝はそうしたいんでしょ?麻由ちゃんだって気づいているよ。でも、独り占めしたいから私を殺そうとしてるんじゃない。本当にイケナイお姉ちゃんだよね……」
僕は沙耶さんの事を……麻由お姉ちゃんも気づいてるのか……?
「そうだよ、へへ……ほら」
「?」
「私と大輝はもう、運命の赤い糸で結ばれちゃってるの。だから、もう永遠に離れる事も無いし、大輝の事を嫌いになる事も有り得ないんだ」
沙耶さんは僕の薬指を手に取って、赤い糸を自分の指に結びつけて、満面の笑みで掲げる。
「昨日は嫌がったりしてごめんね。でももう大丈夫。私達は二度と離れないもんね」
運命の赤い糸……。

「麻由お姉ちゃん、いる?」
って、昼寝しているよ。
折角、友達から欲しかったゲームを借りてきてルンルン気分で麻由お姉ちゃんに甘えようと思ったのに……。
「へへ……でも、世の中にはこんな素晴らしいゲームもあるんだね」
タイトルはずばり、『ドキドキ、お姉ちゃんとの同棲生活』
実のお姉ちゃんとのラブラブエッチな禁断生活を濃厚に描いた、姉ゲーの傑作。
これ前から欲しかったんだよな……。
「でも、僕はまだ小学生だから買えない。が……!」
友達のお兄さんが偶然にも持っていたので、無理を言って貸してもらったのだ。
いやあ、本当運が良いな僕。
このゲームのお姉ちゃん、ちょっとツンデレっぽい所とか何となく麻由お姉ちゃんに似てるし。
まっ、あれは後でゆっくりやるとして。
「麻由お姉ちゃん。起きてー」
足音を立てないように小声で耳ともに囁き、寝ていることを確かめる。
ふふ……麻由お姉ちゃんの体でも触っちゃおうかな……そうだ!

「これをこうして……」
部屋にあった裁縫箱から糸を持ってきて、僕の指と麻由お姉ちゃんの指に……出来た!
これぞ運命の赤い糸っ!!
「ん……」
あ、起きた。
「ん……ふあっ……」
「あ、麻由お姉ちゃん。おはよう。へへ……見て見て」
「んー……」
むくっと起き上がった麻由お姉ちゃんに僕の指と麻由お姉ちゃんの指に結ばれてた赤い糸を見せ付ける。
「いつの間にこんな物が結ばれてたんだよ。やっぱり、僕達って運命の赤い糸で結ばれてるんだよね。いや、もう結ばれてるんだよ……」
「……」
ぷちっ
「ひえええっっ!!僕と麻由お姉ちゃんを結んでいた運命の赤い糸がああああっ……」
麻由お姉ちゃんは僕の話も全く聞かず、表情で机にあったハサミでバッサリと糸を切ってしまった。
「ったく……下らない事してんじゃないわよ。さっさと出てって。今日は部活で疲れてんだから」
「もう、駄目だよ麻由お姉ちゃん。せっかくの赤い糸をあんなにあっさり切っちゃうなんて」
「ハサミで簡単に切れるような運命の糸なんか、こっちから願い下げだっつうの。ほら、さっさと出てって。出ないと殺すわよ」
すぐにまたベッドに寝転んでしまい、僕に背を向ける形で横になって、虫を払うように手を振って部屋を出るよう促す麻由お姉ちゃん。
でも、そんな仕草も食べちゃいたいぐらい可愛いよ。
確かに言われてみれば、ハサミで簡単に切れちゃうような運命の糸なんて、意味ないよな。
「そっか……じゃあ、今度は中にワイヤーでも仕込んで切れない様に……」
「あんた、聞こえなかったの?馬鹿な事言ってないで、さっさと出てけっつってんだろ」
「ぐはっ……!」
机にあった雑誌を僕に投げつけて、またそっぽを向いてベッドで寝込む。
「もう……麻由お姉ちゃんったら……」


419 名前:狂依存 199[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:53:33.12 ID:FJ2kciBB
こんなにもツンツンして、冷たい麻由お姉ちゃんも僕は大好きなんだけどね。
まっ、好きな人ほどいじわるしたくなるって言うし。
「ねえ、ねえ……麻由お姉ちゃん、一緒に遊ぼう。あのね、面白いゲームを友達からかりてきたんだ。だから、一緒に……」
「うるせえな!触るな!あっち行けっつってんだろう!」
「いたっ……!」
うう……まだ、今日は諦めたくは……

「大輝!ちょっと、来なさい!」
「ん?何?」
突然、お母さんが怒鳴り声を出して、僕を呼びつけてきた。
一体、何なんだ……げっ!!
「大輝、これは一体何なの!?」
し、しまった……あのエロゲー、ついベッドの上に置きぱなっしにしちゃってた……。
パッケージがモロにやばいのに、迂闊な事をしてしまった……。
「えっと、これは……その、友達から……」
「どんな友達からこんな物借りてきたって言うのよ!あんた、まだ小学生なのにこんな物、持っちゃ駄目でしょ!」
「何なの、うるさいわね……」
麻由お姉ちゃんが騒ぎを聞きつけ、部屋から出てきた。
「また、こいつが何かやらかしたの……って、何よそれ?」
お母さんが持っていたエロゲーのパッケを見るや、慌てて手に取りわなわなとした目で見ている。
麻由お姉ちゃん、僕達は将来そのゲームより凄い事するんだから、それぐらいで驚いていたら駄目だよ。
「な、な……何やっとんじゃ、このボケカスがああああああぁぁぁっっ!!!」
ドスっ!!ボスっ!
「ぐえええ……!ちょっ、痛いよ……ぐうあああっっ!!」
もう、本当に照れ屋さんなんだから、麻由お姉ちゃんは……。

「大輝、大輝」
「えっ?」
「もう、ボーっとしちゃって……どうしたのよ?」
「ああ、いえ……」
何で今まで気が付かなかったんだろう?
今の沙耶さんって……昔の僕、そのまんまじゃないか……。
どんなに冷たくされても、足蹴にされても嫌いになる所か、どんどん好きになっていって、麻由お姉ちゃんがどんなに嫌がってもしつこく付きまとって、ストーカーみたいな事もして……。
そうだよ……沙耶さんは昔の僕だ……。
「へへ……また、麻由ちゃんの事考えてるんだ。姉離れが出来ないしょうがない彼氏だなあ……ちゅっ……あん……」
「……」
思わず、沙耶さんの頭を撫でる。
麻由お姉ちゃんも昔は今の僕みたいに、僕の事でこうやって頭を痛めていたのだろうか?
どんなに冷たくしても、邪険にしても、意地悪な事をしても、好意を向けてきて、色んな迷惑をかけてきて……。
思い起こせば、麻由お姉ちゃんの方から話し掛ける事も滅多になくなっていたのに、それでもしつこく言い寄って来て。
それで我慢して、我慢して頭を悩ましてしまった結果、あんな事に……。
「(どうしよう?このままだと、いずれ沙耶さんにも……)」
そして、お互い取り返しのつかない傷を負うことになってしまうかもしれない。
「心配しなくても、大丈夫だよ。私はどんな事があっても大輝の事を嫌いにはならないから。だから、遠慮なんかしないで」
そんな僕の考えを見透かしたのか、沙耶さんは一旦離れて、服を脱いで下着姿になり、再び僕に抱きついてきた。
「だから、遠慮なんかしないで、どんどん沙耶を犯してえ……大輝が望むならどんなプレイだってやってあげる。麻由ちゃんと三人でしたいって言うなら喜んでやってあげるからあ……」
「沙耶さん……」
昔の僕も、麻由お姉ちゃんに同じことを言ってた。


420 名前:狂依存 201[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:54:13.00 ID:FJ2kciBB
『どんな事があっても、麻由お姉ちゃんを嫌いになるなんて有り得ない。麻由お姉ちゃんの為なら何だってやるよ』
こんな事を毎日の様に言ってた気がする。
確かに、麻由お姉ちゃんを嫌いになった事は無いし、プレゼントを壊されたのだって仕方ないともあの時ですら思ってた。
だから、少なくとも僕は恨んでなんかいなかったつもりだ。
でも、あの時一番傷ついたのは麻由お姉ちゃんだった。あそこで全てがおかしくなってしまったんだ。
そんな事、麻由お姉ちゃんと二人っきりになるまで気づきもしなかったけど……。
なら、どうする?
沙耶さんにも僕の為にもどうすれば、良いんだ……?
「もう……いつまで、悩んでるのよ?私が好きにして良いって言ってるんだから、好きにしてくれて良いんだよ。あなたの思うがままに目の前にいる沙耶を犯して、傷つけまくってえ……ほら……」
「すみません……そういう気分じゃないんで……」
「何がそういう気分じゃないよ。じゃあ、私がやるから、大輝はそこでじっとしてて」

沙耶さんはブラを取って、上半身裸になって屈んだ後、僕のズボンを引き摺り下ろして、肉棒を露にする。
「ふふ……こんなに大きくなってるじゃない。待っててね、お姉さんが、いっぱい気持ち良くしてあげるから……ん、んん……」
乳房に僕の肉棒を挟み込んだ後、上下に揺らして、パイズリを始めた。
嬉しそうに自分のおっぱいに挟まれて、揺れてるち○ぽを見つめながら、乳房でウリウリと弄り、擦って
ほど良い大きさのと柔らかさを持った乳房に挟まれて刺激された肉棒は、次第にビクつきながら膨れ上がっていった。
「ふん……ん、んん……ちゅっ、んふっ……ちゅぷっ、んん……」
沙耶さんは僕の亀頭を舌でちろちろと舐めたりキスしたりして、更に肉棒に刺激を与えて勃起させていく。
正直、こんな事をする気分では全くなかったのだが、沙耶さんの巧みな奉仕でどんどん勃起していき、次第に頭の中も欲情で支配されていった。
「んん……そうだよ……早く、いっぱい出してえ……ちゅっ、んふっ……ちゅっ……」
「沙耶さん……お願いですから、もう止めましょう。そこまで僕の事を思ってくれるのは嬉しいです。でも、これ以上今の関係を続けるのは沙耶さんや僕の為にもならないですし……」
「ん、はむっ……ちゅっ、ちゅぷっ……ぢゅるっ、ちゅっ……」
僕の話を聞く素振りも見せず、沙耶さんは肉棒の先端を口に含んで、乳房を擦るスピードを上げ始めた。
うっ……この状態だと何か言ったら、噛まれるかもしれないな……。
「ふっ……んふっ、ちゅっ……ん、んふっ……ちゅっ、んちゅ……ちゅぷっ、んん……」
肉茎をちゅうちゅう吸い、竿をおっぱいで擦らせながら、どんどん肉棒を絶頂へと追い込んでいく。
沙耶さんの口と柔らかい乳房によってもたらされた快楽で、もう頭の中は支配されていった。
「はふっ……ちゅっ、ちゅぷうっ……ちゅっ、ちゅぷ、ぢゅるっ……ちゅっ、ちゅぷ……ん、んふ……」
そんな心境を察したのか、沙耶さんも口の中で亀頭を舌で舐める速度を速め、肉竿を挟んでいる乳房を更に激しく揺らし始めた。
もう、このまま……いや……。
「ふっ、ちゅっ……んふうっ……ちゅぷっ、ちゅるっ、んん……はっ…!ああんっっ!!」
口に入ってる肉棒を強引に抜き、更に腕を引いて沙耶さんを近くにあったソファーに押し倒す。
「ああんっ……その気になってくれたんだね……良いよ、早く沙耶のおまんこに入れてえ……はん……」


421 名前:狂依存 202[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:55:05.15 ID:FJ2kciBB
沙耶さんの履いていたショートパンツを剥ぎ取り、足を開かせた後、沙耶さんのおっぱいを揉みしだき、しゃぶりつく。
「はああんっっ……おっぱい、もっと強くう……はっ、いああああんっっ……!」
乱暴に乳房くを揉みしだいて、乳首に吸い付き、右手で沙耶さんの股間に手を当てて、愛撫していく。
既に沙耶さんのアソコをぐちゃぐちゃになっていた。
「あんっ!はっ、あああんっ……!そこ、指入れちゃっ……ひゃっ!あんっ、はっ、あああああぁぁぁっっ!!」
右手で膣に指を突っ込んで、中を掻き回し、中にあるザラザラした部分を押すように弄ると、ビクビク震わせながら愛液が飛び散ってきた。
「そ、そこっ……はふっ……うっ、ああああぁぁぁっっ!!やっ、やあああんっ……」
Gスポットを弄くるたびに、沙耶さんは大きな声で喘ぎ、狂喜乱舞しているかのように体を振るわせていく。
そんな様子を見ているだけで、
「はっ、はふっ!!あっ、ああああん……!早く、沙耶のおまんこに入れてえ……早くう……はんっ!」
我慢できなくなったのか、沙耶さんがおねだり股を開き、腰をくねらせながら、おねだりしてくる。

「はんっ……!ふふ……嬉しい……さあ、早くう……」
膣穴から指を抜き、更に股を開いて、既に熱くたぎっていた肉棒を当てがう。
「ふふ……良いよ……ほら……はっ、はぐう……はああああぁぁぁっっっ!!!」
「はあっっ!はん、あっ、やああっっ、はんっ、はっ、ああああっっ!!!!」
沙耶さんの足を手でぐいっと抑え、肉棒を本能の赴くままに膣内で動かし、快楽貪る。
出し入れするごとに、結合部から愛液が飛び散り、その愛液に肉棒が絡み合う。
「やっ、はああああっっ!!あんっ……!奥に……ひゃんっ、奥に当たって……はっ、はあああっっ!!」
肉棒を入口近くまで出してから、一気に子宮の奥まで激しく突き、それをひたすら繰り返す。
沙耶さんも中に入ってる肉棒をぎゅっと締め付け、巧みに腰を動かしていく。
「はんっ……良いよ……!もっと……はんっ!!やんっ……!もっとお……はっ、あああんっっ!!!」
「あっ……!大輝……はんっ!!はっ、やあああっっ!!はんっ、はっ……やあああんっっ……!」
時折手でおっぱいを押し付ける様に揉み、乳首を指で擦らせて、沙耶さんを愛撫していく。
乳首を擦る度に、沙耶さんは体をビクつかせて、嬌声を激しく上げ、中の締め付けもきつくする。
膣肉と愛液で絡み合った肉棒はもう爆発寸前に陥ってしまった。
「あああんっっ!!大輝……大好き……大好きよ……!!だから、一緒にい……やっ、はああああっっ!!」
僕の手を握り、紅潮した顔でじっと見つめながら、腰を振る。
その様子を見て、一気に頭が欲情で支配され、子宮を突くスピードを更に速めた。
「はっ!!はんっ……!!いっ、いあああんっ!!イクっ……!!はっ、イクう……!!」
完全に出来上がった二人は絶頂へと達するという共通の目的のために獣のようにガムシャラに腰を振りまくり、喘ぎ声を上げまくる。
もう限界……。
「はっ、良いよ……早くうう……!早く、おまんこに出してえ……!はっ、やあっ!!はんっ、はっ……やんっ……」
「はっ、はんっ!!やっ、はあっ、あああっっ!!はっ、あんっ……やああああああああぁぁぁぁっっ!!!」
膣中に思いっきり射精し、肉棒をぐいぐい奥に押し当てて、子宮にザーメンを流し込む。
沙耶さんも僕の手を握ってしっかりと受け止めている。


422 名前:狂依存 202[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02:55:50.87 ID:FJ2kciBB
「はふんっ……やあああんっっ……はんっ……はぁっ……はぁっ……」
「ああん……こんなにいっぱい……やんっ……!ん、んふっ……」
出し終わった後、そのまま体を崩れ落とし、沙耶さんと抱き合う格好でキスをしながら、余韻に浸る。

「ん、ちゅっ……ちゅっ、んふ……ねえ……まだまだ続きするんでしょう?」
「……」
やっぱり、駄目だ……。
射精し終わって、しばらく余韻に浸って、漸く頭が冷えてくると、一気に虚しさと罪悪感が湧き出てきた。
これ以上、もう続けたくない。
沙耶さんの事も麻由お姉ちゃんも……もう手遅れなのはわかってるけど、それでも……。
「あんっ……ちょっと痛いよ……」
「ごめんなさい……」
沙耶さんに抱きつきながら、呟く様に謝る。
その言葉しか出てこない。
今までの事……昨日の事、今抱いた事……全部謝りたかった。
沙耶さんがこんな風になってしまったのも、僕が巻き込んだせいなんだ。
麻由お姉ちゃんとの事は自分で何とかしないといけなかった事なのに、甘えて
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「大輝……」
そっと、僕の頭を抱きかかえて優しく頭を撫でる。
その手はとても優しくて心地良い物だった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
沙耶さんは何も言わず、うわ言の様に謝罪を繰り返す僕を優しく撫で続けていた。

「ん……」
あれから、どれくらい時間が過ぎたのだろう?
ようやく、落ち着いて来たので沙耶さんから離れて体を起こす。
「落ち着いた?」
「はい……すみません……みっともないことしちゃって……」
改めて振り返ってみると、随分と恥ずかしい事をしてしまったな……。
沙耶さんにも突然の事で迷惑かけちゃったし。
「もう……びっくりしちゃったよ。突然泣き出して謝るんだもん」
「あっ、えっと……本当にすみません……その……」
「まあ、良いや。それじゃあ早速……」

「えっ?ん!んふ……」
「んちゅっ、ん……ちゅっ……ちゅっ、んちゅっ……ん、んふっ……!」
急に抱きついたかと思うと、すかさず僕に口付けをして、沙耶さんは絡ませてきた。
ちょっと、どうして……?
「ん、ちゅうっ……ちゅっ、ちゅるっ……ん、むふっ……ん、ちゅっ、んっちゅう……」
丹念に唇を押し付けつつ、口内に舌を入れて唾液を吸いだす様に、貪ってくる。
あまりの激しさに息が出来ない。
「ん、ちゅっ……ちゅるっ、ちゅぷっ……ん、れろ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ん、んふっ……ぷは……」
「げほっ……一体、何を……?」
「何って恋人同士のキスに決まってるじゃない。沙耶は大輝の永遠の彼女で妻なんだから、当たり前でしょ」
「つ、妻って……」
さっき、あんなに優しくしてくれたのは……?
「私、すっごく嬉しかったよ。大輝があんなに私に甘えてくれて……ああやって、弱い所を見せるってのは、それだけ沙耶の事、愛して必要としてくれてるって事なんでしょ。ああん……やっぱり、私達運命の糸で結ばれてるんだね……」
「い、いや……そういうつもりじゃ……」
「もう、照れなくても良いんだよ……さ、早く続きしよう?またお風呂でやる?それとも、寝室で……外でやるのも良いかも……どうせ、誰も来ないし大自然の山の中で男女二人で愛し合うってのも素敵だよね……」
僕の話など全く聞かず、一方的にうっとりとした表情で自分の世界に浸る沙耶さん。
やっぱり、この人に何を言っても……いや……。
「聞いて下さい、沙耶さん!お願いですから、これ以上もう僕とは……」


423 名前:狂依存 203[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:01:36.09 ID:FJ2kciBB
「まだ、そんな事言ってるんだ?もう遅いよ。沙耶は完全に大輝の女になったの。もう何があっても離れることなんか出来ないんだからね」
「そんな事言って、これ以上困らせないで下さい。今までの事なら、悪かったと思ってますから……」
「悪かったって思ってるなら、尚更責任とって、私と結婚して。そうだよ……沙耶がこうなったのは全部、大輝のせい。あなたと出会ったから、沙耶はおかしくなっちゃったの。だから、その責任を取って」
一気にまくし立てて、僕を責めると沙耶さんは近くに置いてあったバッグから、何かを取り出しそれを僕に突きつける様に見せる。
「沙耶さん……」
「これね……いつも持ち歩いてるんだ……大輝が了承したらすぐに出せるようにね……でも、大輝はまだ未成年だから両親の同意がなきゃ結婚できない。だから、ご両親が反対しても二十歳になったらすぐに判を押してもらうからね」
以前、沙耶さんの家に来たときに見せた婚姻届を再び僕の前に突き出し、強引に迫ってくる沙耶さんに、もう頭を抱えるしかなかった。
「ふふ……なーんてね。ごめんね、責めるような事言い方して。でも、本気だよ」
怒りに満ちた形相から一転して、いつも見せてる可愛らしい笑顔に戻り、優しく僕に語り掛ける。
「私がおかしくなったのは大輝のせいかもしれない。でもそのおかげで今は最高に幸せな気分なの。こんなに至福な気持ちになった事はない。一人の男性を愛して尽くす事がこんなにも幸せで素晴らしい物だという事を教えてくれて本当に感謝しているよ」
そんな事、教えた覚えなんかない。おかしくなったという自覚があるなら、目を覚まして欲しい。
「嫌だよ。沙耶はずっとおかしいまま。大輝への恋の病は不治の病だもん。だから、早く続きをしようよお……」
「もう、嫌です。そんな事をする気分になんかとてもなれませんし……」
「あっ、そっか。お腹空いたんだね。待ってて。今、ご飯作ってあげるから……」
「待ってください!とにかく、今日はもう帰して下さい。姉だって心配していますし、連絡だって取りたいんですよ」
「麻由ちゃんになら、さっき連絡しておいたから大丈夫って言ったでしょ。だから、何も心配する必要は無いよ。ここでもうしばらく愛を育もう」
「お願いしますから……本当に困ってるんですよ。どうして、わかってくれないんですか……」
どれだけ、説得しても聞く耳を持ってくれない。
麻由お姉ちゃんもそうだった。
どれだけ僕が謝っても、もう止めようと言っても、時には怒鳴ったりもしたけど、一向に僕との関係を止めようとしないで……。
「私はね……麻由ちゃんみたいに大輝を困らせるような事はしないよ。大輝が望むなら、麻由ちゃんとの関係だって許しちゃうし、大輝を独り占めする為に麻由ちゃんを殺したり、傷つけたりなんか絶対にしない。だって、それが大輝が望んでいる事なんでしょ?」
「そんな事……」
無いと言えるのか?
昨日だって、沙耶さんを強引にホテルに連れ出して、犯そうとして……。
しかも沙耶さんが好きかどうかじゃなくて、可愛くて手放すに惜しいから、自分の女にしたいなんて、とんでもなく身勝手で醜い気持ちで、あんな……。
「その……」
昨日の事は言い訳できない。少なくとも頭ではわかってる。
「そんなに深刻に考えなくても良いんだよ。大輝がしたいようにしてくれて構わない。私とエッチな事がしたいというなら、いつでも好きなだけさせてあげる。沙耶は大輝の女なんだから……」
「沙耶さん……」
でも、それでも……。


424 名前:狂依存 204[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:02:18.91 ID:FJ2kciBB
「もう……私の為にも好きにして良いって言ってるでしょ。昔の事なんて関係ない。今、楽しんでくれれば良いんだよ」
「……すみません。気持ちは嬉しいです。でも……」
「何を言っても無駄だってのがわからないの?私も麻由ちゃんもそう。もう、あなたから離れることは絶対に出来ないし、したくもない。大輝だってそうじゃない。私の事、好きなんでしょう?自分の女にしたいんでしょう?」
本心はそうかもしれない。
でも、こんな関係がいつまでも続くわけはないんだ。
沙耶さんとの事も、麻由お姉ちゃんとだって……。
「いい加減に私を説得しようなんて事は諦めて。んっ……」
僕に軽くキスをして、股間を手でまさぐり、肉棒を擦る。
「ほおら……沙耶の手で擦られて、また大きくなってきたよ。大輝って本当にエッチだよね……でも、そんな所もだーい好き。だから、気の済むまでここでしよう……」
「ああ……大輝の鼓動を……愛を感じるよ……沙耶の事、また犯したいんだね……良いよ……早く、押し倒して……」
何を言っても、どんなに邪険に扱っても聞かない。
本当に昔の僕、そのものだ。
沙耶さんの事はもう頭痛の種でしかない。
麻由お姉ちゃんもこんな気持ちだったのだろうか?
いや、麻由お姉ちゃんだって最初から冷たい態度を取ってた訳じゃない。

「もう……大輝。いい加減に離れなさい」
「嫌だあ……麻由お姉ちゃんと一緒に行く。僕も小学校に行くう」
「大輝とまだ一緒には行けないの。再来年になれば一緒に行けるから。ね?」
「うう……そんなの待てない!!麻由お姉ちゃんと一緒じゃなきゃ嫌だあ!」
「もう……困ったなあ……じゃあ、私がしばらくあんたを幼稚園まで送っててあげるから。それで我慢しなさい」
「本当?」
「うん。だから、ほら。早く行くよ」
「うんっ!!」

小さい頃は僕が我侭を言っても、出来る限り相手をしてくれて、本当に優しいお姉ちゃんだった。
そんな麻由お姉ちゃんに甘えているのが凄く幸せで、嬉しくて……。
だけど……

「麻由お姉ちゃんっ!ねえ、僕と
「ちょっと、大輝……休み時間の度に来るなって、あれほど……」
「くすくす……見て、また来てるよ」
「本当、熱いよなあ」
「いくら、仲の良い姉弟だからって、ああ、ベタベタ一緒にいるのって、ちょっとおかしいよね」
「ヒューっ、ヒューっ!」
「あっ、ははははははっっ!!」
「……っ!」
「ねえ、麻由お姉ちゃん早く~」
「ちょっと、来なさい!」
「あんっ……」

「どうしたの、麻由お姉ちゃん?」
「あんた、どうしてお姉ちゃんの言うこと聞けないの?用も無いのに、毎回、毎回来るなって言ってるでしょうが!」
「だって、麻由お姉ちゃんは僕の恋人だから、ずっと一緒にいるのは自然な事じゃん。皆に冷やかされたって、気にすることはないよ」
全く、最近の麻由お姉ちゃんは恥ずかしがり屋さんだなあ。
「そういう事じゃないでしょ!お姉ちゃんが恥ずかしくて、迷惑してるから止めなさいって言ってるのがどうしてわからないの?あんたも小学生なんだから、クラスの友達と仲良くしなきゃ駄目でしょ!」
「友達よりも麻由お姉ちゃんと一緒に遊ぶのが一番楽しいもん。ねえ、だから今日もお願い……」
「もう……いい加減に言うことを聞かないと嫌いになるわよ!あんただって、もう皆から変な目で見られてるじゃない。こんな事続けてたら、友達も出来ないわよ!」


425 名前:狂依存 205[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:03:05.73 ID:FJ2kciBB
「麻由お姉ちゃんが僕の事、嫌いになるなんて有り得ないもん。だって僕達は心の底から愛し合っているんだから」
「小学1年の癖に、良くそんなませた台詞が言えるわね……じゃなくて!とにかく!もう学校では私に話しかけないで。言うこと聞かないと、家でもあんたの相手してやんないからね!」
「ええー?そんなの嫌だあ」
「嫌じゃないの!家だったら、好きなだけ相手してやるからそれで我慢しなさい。良いわね?じゃあ、もう行くから」
「あんっ、待ってよお……」

小学校に入って、一緒の学校に通える様になったのが嬉しくて、嬉しくて……。
それで休み時間になると毎回、毎回、麻由お姉ちゃんの教室に行って、ベタベタくっついて、『僕の彼女だもん』なんて言い触らして、麻由お姉ちゃんに物凄く恥ずかしい思いをさせてしまった。
堪りかねた麻由お姉ちゃんが何度注意しても、一向に聞かず、とうとう学校では僕の相手をほとんどしてくれなくなってしまった。
でも、それでも麻由お姉ちゃんは学校以外では出来るだけ僕の相手をしてくれたし、何とか僕に姉離れさせようと、必死で説得させてた。
だけど、僕は一向に麻由お姉ちゃんから離れられなくて、そういう態度を見せられたらどんどん好きになっていって……。

「ねえ、麻由お姉ちゃん。一緒にテレビ見ようよ」
「……これから塾があるから、無理。じゃあね」
「また?もう……最近、全然構ってくれないじゃん。麻由お姉ちゃん。僕達は既に愛し合ってる仲なんだから、照れなくても良いんだよ。さっ、早く行こう」
「無理だって言ってるでしょ!気安く触らないで」
「夫をそんなに邪険に扱うものじゃないよ。僕と一緒に遊ぼう!
「ふざけるな!いつも、いつも私に嫌がらせばかりしやがって!もう、一切あんたの相手なんかしてやらないって決めたの。じゃあねっ!!」
バンっ!!
麻由お姉ちゃん……。
いくら、僕が好きだからって、

しばらくしたら、とうとう堪忍袋の緒が切れたのか、家でも何か用がある時以外は麻由お姉ちゃんの方から話しかける事すらなくなってしまった。
麻由お姉ちゃんだって、何年も何年も我慢して、出来るだけ僕の我侭に付き合って、何とか僕を説得しようと頑張って……。
今の僕と同じかそれ以上に辛くて、恥ずかしい思いをしてたのに、それでも我慢して。
そして、最後はあんな事態を招いて……。
「……!」
何だよ……全部、僕のせいじゃないか……。
麻由お姉ちゃんがああなったのも、沙耶さんがこんな風におかしくなったのも。
全部、自分が撒いた種だ。
二人とも昔、僕がやっていた事をそのまんまやってるだけじゃないか

「もう、まだ考え込んでるの?早く、沙耶としようよお……」
尚も沙耶さんは僕の腕を掴んで、おねだりを続ける。
「沙耶さん……」
どうすれば……本当にどうすれば……?

バンっ!!
「っ!?」
突然、物音がしたので、顔を上げてみると、そこには……。
「何だ……もう嗅ぎつけたんだ……」
「麻由お姉ちゃん……」
な、何でこんな所に……?
「思ったより、来るの早かったね。お母さんにでも聞いたの?まあ、良いか」
「早く、離れて……」
麻由お姉ちゃんは、死んだ魚の様な目で睨みながら、心の底から怒りが篭った低い声で呟く。
「んー?嫌だよ。まだまだ大輝と二人っきりで楽しみたいんだもん。だから、麻由ちゃんは私達に気を遣ってもう帰って」


426 名前:狂依存 206[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:03:47.91 ID:FJ2kciBB
こんな麻由お姉ちゃんの様子を見ても、沙耶さんは平然とした顔をして僕の腕を組み、麻由お姉ちゃんを挑発する様に僕に肌を擦り付けてくる。
「ちょっと、沙耶さん。離れて下さい……」
「ああん……だめえ……麻由ちゃんとはいつでも出来るんだから、沙耶と二人っきりの時間をもう少し楽しもうよお……」
「離れろって、言ってるのが聞こえないの?」
麻由お姉ちゃんも僕に続いて、沙耶さんに離れるよう促す。
「ふふ……嫌だよ。だって、私達は運命の赤い糸で結ばれた恋人同士なんだもん。離れなきゃいけない理由なんか何処にもないね。ほら、見てみて。ちゃんと私達結ばれてるんだから」
お互いの小指を繋いでいる赤い毛糸を麻由お姉ちゃんに見せびらかし、更に煽る様な言動を続ける沙耶さん。
正直、麻由お姉ちゃんを怒らせて楽しんでいるようにしか見えなかった。
「沙耶さん、馬鹿な事やってないで……ね?もう帰りましょう」
「あんっ……外しちゃ駄目だよ……」
指に繋がれていた糸を解き、沙耶さんを引き離して、麻由お姉ちゃんの所に歩み寄る。
でも、引き離してもすぐ僕の後についていって、また僕の腕を組んできた。
「ねえ、麻由ちゃん。大輝は私の事も麻由ちゃんの事も自分の女にしたいって思ってるいやらしい男の子なの。当然気づいているよね?でも、沙耶はそんな大輝も大好きで、それを全部受け入れられるぐらいの愛を持ってるの」
「だけど、麻由ちゃんは大輝の事を独り占めしたいばかりに、私を殺してでも排除しようとして大輝を困らせている。そんな度量の狭い人に大輝を任せることなんか出来ないなあ」
沙耶さんは麻由お姉ちゃんを前にして一歩も怯む事も無く、むしろ楽しそうな口調で喋り捲る。
この人もいい加減に事態をややこしくしないで欲しい……。
「……」
麻由お姉ちゃんは周囲をしばらく見渡した後、机の上に置いてあった沙耶さんのバックを手に取り、中身を手で探って、何かの鍵を取り出し、また外に出てった。
「ちょっと、何を……」
僕の制止も聞かず、そのまま家を出て、何処かに行く。
「あれ、私の車のキーだよ」
「え?良いんですか……?」
「スペアなら持ってるし、別に大丈夫だよ。それに麻由ちゃんだってここまで車で来たんでしょ。それを置いて、帰れる訳無いじゃん」
そう言われたので、窓から外を覗くと、確かに家の車が止まっていた。
つか、全然気づかなかったな……。
バンッ
しばらくして、再び麻由お姉ちゃんが入ってくると、僕のバッグと財布を持って、黙って僕の前に置いた。
「へえ……良く、わかったね。これも大輝への愛の力かな?くすくす……でもお……沙耶の方が大輝を愛してるもんね……ちゅっ……」
「止めて下さい……」
また僕の腕を組んで、頬にキスし、体を擦り付けてきた。
「帰るわよ……」
「え?あんっ……」
麻由お姉ちゃんは僕の腕を強引に引き、沙耶さんから引き離すと、そのまま山荘を出ようとする。
「だめえ……!まだまだ大輝と二人で楽しむの……麻由ちゃんは家でいつでも出来るんだから良いじゃない。私はしばらくご無沙汰してたんだから……っ!?」
ヒュっ!!
沙耶さんが僕の腕を掴んで阻止しようとすると、麻由お姉ちゃんはポケットから小さなナイフを取り出して、振り払うように沙耶さんに切りつけ、沙耶さんも間一髪避け、その場にへたり込んだ。
「私の男が汚れるわ。いい加減、離れて。嫌なら死ね」
「ああんっ……ちょっと、腕切れちゃったよ……」


427 名前:狂依存 207[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:13:47.52 ID:FJ2kciBB
「こんな果物ナイフが怖くて、大輝から離れるなんて、あんたの愛も随分と安っぽいものね。良くあんな偉そうな口が叩けたものだわ」
「だって……大輝が私の血を浴びて汚れちゃ申し訳ないし……でも、うん……そうだよね。もし大輝が怪我しちゃうようだったら、もっと大変だよね。ごめんね、大輝」
麻由お姉ちゃんも無茶苦茶な事を言ってるが、沙耶さんも腕の傷口から流れ出てる血を舐めながら、平然とした口調で返している。
「ちょっと、沙耶さん。腕から……」
傷は大した事なさそうだが、大事に至らない内に手当てしといた方が……。
「あんたが何をしようが、大輝が一番愛してるのは私よ。生まれてからずっと私だけを見てくれてる。それをわかってるはずよね」
「ううん……そうかもね。大輝が麻由ちゃんの事を大切に思ってるのは事実だと思うよ。でも、二人は姉弟。どうあがいたって結婚なんか出来ないし、大輝だってその事で悩んでるんだよ」
「もし、私と麻由ちゃんが二人の子供を身篭ったら、大輝はどっちを選ぶようかな?麻由ちゃんとは結婚できないから、私を選ぶしか無いんだよ」
傷口をティッシュで抑えて、止血しながら、尚も
「ふふ……それに大輝は本当に麻由ちゃんの事、女性として愛しているのかな?今だって、麻由ちゃんがおかしくなったのは自分のせいだって、そう悩んでいたよね?」
「……!」
沙耶さんに図星を突かれ、思わず目をそらしてしまう。
どうしよう……?また悩み始めたなんて、知ったら麻由お姉ちゃんに何をされるか……。
「えっと、その……」
「だから、何?」
「ん?」
「昔の事なんか今更、どうでも良いわ。私は大輝の事を愛している。大輝も私の事を愛している。お互い身も心も離れる事が出来ない関係になってるの。あんたがどんな何を言っても変わる事は無いわ」
「へえ……先月までほとんど面識も無かった私に相談するぐらい悩んでいたのに、そういう言葉が良く出てくるよね……ちょっと感心しちゃうなあ」
「ね、ねえっ!もう帰ろう……いつまでも、こんな所にいても仕方が無いしさあ……」
いつ爆発するかわからない、物々しい空気に耐え切れず、麻由お姉ちゃんに早く帰るよう促す。
こんな事を続けてたら、二人とも何をしでかすかわからない。
「そうね……行くわよ」
僕の気持ちを察したのか、麻由お姉ちゃんは置いてあった僕のバッグを手渡し、手を引いて、一緒にこの山荘を出た。

「ほら、乗りなさい」
「ありがとう」
沙耶さんが止めに入るかと思ったが、黙って見ていただけだったので、とりあえずホッとする。
「あ、あのね……麻由お姉ちゃん……」
「そうだ……忘れ物をしたから、少しここで待ってて」
「は?忘れ物って……?」
麻由お姉ちゃん、何か荷物なんか持ってきてたっけ?
「大丈夫よ。すぐ戻るから。大人しくここで待っててね……んっ……」
軽く僕にキスをした後、再び山荘へと戻っていく。
一体、何を……?


428 名前:狂依存 208[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 03:15:12.87 ID:FJ2kciBB
「はんっ……やあんっ……」
再び、山荘へと入ると沙耶が床に座り込んで、だらしない顔をしながら自慰をしていた。
「はふんっ……あんっ……へへ……さっき、大輝がこの腕の傷を見て、私の事を心配してくれたでしょ……そう考えたら、胸が爆発しそうなぐらいドキドキしてきちゃって……ああ……やっぱり、私達の心は通じ合ってるんだよ……あんっ……」
恍惚な表情をして、指をしゃぶり、私に見せ付ける様に自慰を続ける。
「ちゅぷっ……ん、んふ……ふふ……もう、今の沙耶は麻由ちゃんよりもずっと大輝の事、好きになっちゃったよ……麻由ちゃんはここまで大輝の事、想ってはいないでしょ……早くも倦怠期を迎えちゃったかな……?くくく……」
「やああんっ……たった1ヶ月ちょっとなのに、何年も大輝の事、想い続けてる麻由ちゃんに勝っちゃったよ……これから、もっともっと好きになっちゃうよ……あんっ……」
「言いたい事はそれだけ?」
「ぷちゅっ……うん。わかったら、早く大輝を返してよ。まだまだ二人で甘い一時を過ごすんだから……」
「……」
「ん……?ちょっと、何……んっ……んぐうっ……!!」

山荘の裏口から外に出て、近くの山林の中に入る。
「んー、んぐっ……!!ふーっ……」
「大人しくしろって言ってるでしょ」
ドスっ!!
「ふぐっ……!!」
猿轡を嵌めてしゃべれなくし、全裸にして手首と足首を雁字搦めに縛りつけられて、暴れていた沙耶の体にパンチを食らわせ、黙らせてから、再び乱暴に抱え山林を歩き始める。
「前にも言ったと思うけどね……あんたが大輝の事をどれだけ好きかなんて事に私は少しも興味は無いの。それに大輝があんたの事をどう思っているかも関係ない。あの子は私無しじゃ生きられない体になってるんだからね」
「ふっ……ふぐっ……」
「私があんたに対して望む事はただ一つ。あんたの死だけよ。そら……」
何分か歩くと、3~4m程の低い崖の淵に立ち、下には緩やかな傾斜の下り坂が広がっていた。
「確かこの辺、熊が出るらしいわね。来る途中に『熊に注意』って看板を見たわ。ちょうど今、冬眠の準備の為に気が立ってる時期らしいしね……」
「ふっ……ぐっ……!」
「まっ、熊の餌になるなんて薄汚いメス豚の最期にふさわしいけどね。大輝の愛とやらで乗り切れるもんなら、乗り切ってみなさい。出来ても認める気はないけどね……そらっ!!」
「ふっ……!!ぐっ……!!」
抱えていた沙耶を崖の下の林に思いっきり放り投げ、坂を転げ落ちる様子を確認する。
下は土だしこのぐらいの高さから飛び降りて死ぬ事は無いだろうが、手足を縛られ身動きが出来ない状態では容易に脱出できまい。
ましてやこんな周りに民家も何も無い、ハイキンングコースからも遠く外れた山奥では発見されることも無いだろう。
「さっ、帰るか……」
愛する夫をあまり待たせる訳にはいかない。
これであいつが死ぬかどうかはわからないが、しぶとく帰ってきてもまた殺しに行くまでだ。

「遅いな……」
もう随分時間が経っているが、まだ帰ってくる様子はない。
嫌な予感がしたので、僕も山荘の中に入って様子を見ていこうとしたが、中から鍵がかかっていて入る事が出来なかった。
「あっ……」
やっと、麻由お姉ちゃんが山荘から出てきた。
「一体、何をしてたの?随分と時間が掛かったみたいだけど」
「ちょっと、あいつとの口論が長引いちゃってね。大丈夫よ。あの女を殺したりはしてないから」
「本当……?」
「本当よ。さっ、帰るわよ……」
僕に疑問に何食わぬ顔で答えた後、車のエンジンをかけ、すぐにこの山荘から立ち去る。
本当に何もなければ良いんだけど……。
後で一応電話をかけて見るか。

「んっ……んぐっ……!」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年07月03日 20:35
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。