8 名前:
狂依存 265[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:11:46.15 ID:QhCEUNtv
「うん……じゃあね」
「うっ……!うぐう……!」
麻由お姉ちゃんがようやく受話器を置き、僕の口を抑えていた手を離す。
今まで、僕は何を……?
昨日は沙耶さんが家に来て……和輝叔父さんも家に来て……それで……えっと……。
いや、そんな事より……さっきのお母さんの『あんたの事は全部麻由に任せたって……
「ふう……良かったわ。お父さんもお母さんも元気でやってるみたいで。さあ、あなた。早速続きをしましょうか……ちゅっ、ちゅ……」
「ん、ん……ね、ねえ!麻由お姉ちゃん!さっきの電話ってあれって……それに今まで一体何を……」
「あら……正気に戻っちゃったみたいね。可哀想……でも大丈夫。すぐにまた夢の世界に連れてってあげるから……」
「ちょっと……止め……」
麻由お姉ちゃんはしつこく体を密着させて、僕の目と鼻の先に顔を近づけてキスを繰り返してくる。
「せっかく、私達の仲をお母さんが認めてくれたわ……これで私達の間にもう障害は何も無い。後は式を挙げて、子供を作るだけよ……」
「仲を認めたって……う、嘘でしょ……ん、ん……」
しつこくキスを繰り返し、僕の口を塞いでいく麻由お姉ちゃん。
お母さんが、僕達の仲を認めた……?嘘だろ……でも、さっきの電話は……。
「ちゅっ、んちゅ……ちゅっ、んん……ん、これで私達の間に障害は何もなくなったわ。後は式を挙げるだけよ。ちゅっ……」
「し、式って……?」
「もう……恥ずかしがっちゃって……私達の結婚式に決まってるじゃない。いつにしようか?」
「け、結婚式って……そんなの、無理に決まってるじゃないか……だいたい、麻由お姉ちゃんと結婚する気なんて……ん、んふうっ!!」
結婚する気など無い――そう言おうとしたら、それを阻止するかのようにキスで口を塞がれた。
「ん、んふうっ……ちゅ……本当に素直になれない子ね……さっきまで、私の体を夢中で貪っていたくせに……」
「ねえ、麻由お姉ちゃん。今まで、僕に何をしていたの?昨日までの記憶が曖昧なんだけど……」
「うん?何もしてないわよ。ただあなたが私の体をひたすら犯しまくってただけ。いつも通りの事をやってただけじゃない」
「そんな……で、でも……」
記憶が無いわけではない。ただ、夢でも見ていたかのようにぼんやりとして、現実感が無いのだ。
さっきまで麻由お姉ちゃんの体を見ただけで、見境無く襲い掛かったりして……
「そんなに難しく考えなくても大丈夫よ。また夢の世界に連れてってあげるから……」
一体何をしたのか知らないが、もうこんな目に遭うのはたくさんだ。
これじゃ、本当に麻由お姉ちゃんの人形みたいじゃないか。
「もう、十分楽しんだでしょ。いい加減にしてくれよ。どうして、僕の事を自分の玩具みたいな扱いをするんだ」
「それはあんたが私の物だからよ。もう、あなたは私無しでは生きれない。私もあなた無しでは生きれない。それだけ愛し合ってるのに、あなたが素直にならないからそうせざるを得ないの」
「あ、あのさ……僕も麻由お姉ちゃんの事、大好きだよ。でも、今麻由お姉ちゃんが言ったような関係は恋人同士とか姉弟とかそういうのとは違うと思うんだ……」
「あら?何が違うというのかしら?」
「それって、ただ依存しているだけじゃないのかな……?愛とか恋とはまた違う気がするんだけど……」
好きな相手とずっと一緒にいたいという気持ちは誰しもが持っているだろう。
でも、麻由お姉ちゃんが考えているのはそういうのとは明らかに違う。
僕がいないと生きていけないって……じゃあ、僕が死んだり何処か遠くへ離れたら、麻由お姉ちゃんはどうする気なの?
「もちろん、後についていくに決まってるじゃない。今更、何を考えてるの?」
僕が口にする前に、麻由お姉ちゃんがそう答える。この人、本当に超能力か何かあるんだろうか……?
「僕が死んだら、麻由お姉ちゃんも死ぬの?そんなのおかしいよ……そんな事したって少なくとも僕は嬉しくない。麻由お姉ちゃんにはちゃんと……ん、んふうっ!」
「ちゅっ……ん、んふう……!ん、んちゅっ……ちゅう……んくう……」
またもや、僕が言い終わる前にキスをして口を塞ぐ。
「ん、んちゅう……はあっ……本当にこの口はいけない口ね。さっきまであんなに素直だったのに……もう一度夢を見させてあげるから、待っててね……」
「ね、ねえ……お願いだから、話を……」
「もう、あんたの御託はうんざりよ。本心でも無いのに、余計な事を喋って私を困らせないで。何か変な漫画の読みすぎかしら……?」
「ふざけないでくれ!あんな事されて、良い気分なんかするわけないだろ。どうして、もっと、普通に出来ないんだよ」
9 名前:狂依存 266[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:12:49.01 ID:QhCEUNtv
「普通って?」
麻由お姉ちゃんは訝しげな顔をしてそう尋ねる。
「もっと、普通の姉弟みたいに仲良くしたいんだよ。こんな毎日、毎日セックスするばかりの関係じゃなくて……」
「話にならないわね」
「え?うわ……!」
僕が言い終らない内に、麻由お姉ちゃんは僕を押し倒して、体を擦り付ける。
そして、キャミソールの肩紐を外して乳房を露にし、僕の手を掴んで強引にも揉ませてきた。
「じゃあ、私も言うわ。私はあなたと毎日セックスして夫婦の様に爛れた関係になってあなたと一生過ごしたい。それが私の望みよ。仲の良い姉弟?そんなおままごとみたいな関係は願い下げ。わかったら、さっさと夫婦の営みを始めるわよ」
「何がオママゴトだよ……なら、こっちだって麻由お姉ちゃんが言った関係は願い下げだ。もう、人を馬鹿にするのもいい加減にしてくれ!」
麻由お姉ちゃんを突き飛ばし、部屋を飛び出る。
何処に行くあてがあるわけでも無いが、玄関を出て外に出て走って逃げ出した。
「本当に困った子ね……何処逃げても無駄なのに……」
「はあっ……はあっ……」
とにかくがむしゃらに町の中を逃げ回る。
何処に行ったって無駄なのはわかってるけど、とにかく今は麻由お姉ちゃんのそばにはいたくない。
またあんな事されたら、僕の人生も麻由お姉ちゃんの人生もおかしくなってしまう。
どうにかしないと……。
「はあっ……げほっ……」
何処か川原の近くの道で息を切らし、膝をつく。
もう限界だ……麻由お姉ちゃんは……いないか。念の為周囲を見渡してみるが、麻由お姉ちゃんもそして沙耶さんの姿も見当たらない。
「ちょっと、休むか……」
ちょうど、川原に降りる坂道に芝生があったのでそこに座る。
久しぶりにあんなに走ったので疲れたし、わき腹が痛い。
「でも、どうするか……」
こんな事をしても全く意味は無い。
行く当ても無ければ、財布も持たずに出てしまったので金も無いから、何も出来ない。
これではどの道、すぐに家に戻らなければならないのだ。
だけど、家に帰ったら……。
「麻由お姉ちゃんと沙耶さんに何をされるか……」
何をされるんだ?また僕がおかしくなるまでエッチな事をされるんだ?
でも、それって悪い事なのか?二人とも今は僕の好きなだけやらせてくれるし、何でも言う事を聞いてくれる。
それに実際、二人とやるのは気持ち良いし、このまま僕の物に……。
「(何を考えてるんだ……そんな事、駄目に決まってる)」
あの二人の事は好きだけど、もう好き勝手にはさせたくないししたくもない。
そうは言っても、こんな所にいてもしょうがないんだけど……。
「このまま時が止まってくれたら、良いのに……」
そんな事を呟きながら、芝生の上で体育座りをしながら、俯いた。
それが駄目なら、あの二人がいない所に行きたい……。
「何て、考えても仕方が無いか……」
やはり、戻ろう。
あの二人がああなったのは、僕のせいでもあるんだから、僕自身がどうにかしなければならない。
ここに居ても仕方が無いからな。
「本当に困った子ね……」
家を飛び出していった大輝を見送り、再び中に入る。
何も持たずに逃げ出したのだから、そんなに遠くに行ける訳が無いし、第一何処に逃げようとも私にはあの子が何処にいるかという事がわかってしまう。
大輝を捕まえることなど、いつでも出来るので、とりあえず家事の続きをする事にした。
「ふあっ……おはよう……」
寝ぼけなまこで目を擦りながら、ショートパンツとタンクトップというだらしない姿でようやく沙耶が起きて、私の部屋から出てきた。
一体、何時だと思ってるのよ……全く。
「ねえ……大輝は……?何処にも見当たらないんだけど」
「知らないわよ。用が無いならさっさと帰れ。でなきゃ、殺すわよ」
沙耶にポケットから取り出したナイフを突きつけて、帰る様に促す。
だが、沙耶は全く動じることもなく、私の前を素通りしていった。
「大輝は何処かなあ?早く、おはようのちゅーをしてあげないと……」
と、うわ言の様に呟き、廊下を徘徊する。
その様子は完全に何処か違う世界に行ってしまったようにしか見えなかった。
こいつはこいつで可哀想な奴なのかもしれない。
大した理由も無いのに、大輝の事しか考えられなくなって、それ以外の生きがいを見出すことが出来なくなった病に罹ってしまったのだから。
10 名前:狂依存 267[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:13:56.28 ID:QhCEUNtv
「なら、早く楽にしてあげないとねえ……」
「へへ……お姉ちゃんがみ……ぐあっ!」
沙耶の背後に近づき、持っていた紐を首に巻きつける。
大輝をこのイカレタ女から救うにはもうこれしか……
「はははっ……麻由ちゃんも懲りないねえ……沙耶を殺したら、大輝も悲しむよ?麻由ちゃんも気づいているはずだよね。大輝が私の体からも離れられなくなっている事に。もう、麻由ちゃんだけの物じゃないんだよ」
「言いたい事はそれだけか?あんたが余計な事しなければ、今頃大輝は私だけの男になってたんだ。あんたが余計な事しなければ!」
「ぐあっ!!いぎぎっっ……」
一気に巻きつけた紐を締め付け、沙耶を絞め殺そうとする。
この女が……この女がみんな悪いんだ……!
私達の間に勝手に土足で踏み込んで、大輝の心まで荒らしやがって!
「死ねえっ!!」
「ぐげえっ!!あっ、ぐああっっ……!!」
沙耶の顔はどんどん青白くなり、目に涙を浮かべて、苦悶の表情をしながら体をバタつかせていた。
死ね。死ね!
「がっ……あっ……」
やがて、呻き声もしなくなり、顔をガクっと下ろして、沙耶も動かなくなった。
「本当に死んだかしら?」
紐を首に巻きつけたまま、沙耶を仰向けに寝かせて、脈を調べる。
沙耶は微動だにしない。
「脈は……?聞こえないわね……」
はは……遂に死んだか!あっけないものね。何が不死身だ。この馬鹿女が。
「でも、死んだ振りをしてるだけかもしれないわね。一応、止めを刺しておきましょうか」
ナイフを取り出し、沙耶に跨って、首にナイフを突きつける。
どうするか?首を……いや、心臓を一思いに一突きにしてやろうか。
いや、何処かに埋めておいた方が良いな。ここでやると血痕が残ってしまう。
「ふふ……覚悟なさい。あんたの事はすぐに忘れてやるから、安心して。いつまでも記憶に留めておくのも気分が悪いからね」
こんな奴と友達だったなんて、私の人生でも一番の汚点だ。
生まれ変わらないように海の中にでも沈めてやろうかしら。
「さあて、取り敢えず手首を縛っといて……」
「なーんてね♪」
「っ!!?」
沙耶の手首に縄を掛けた瞬間、突如、沙耶が目を開き、声を出してきた。
思わず沙耶から離れて、その場でへたり込んだ。まさか……?脈は止まっていたはず。
「あっ、はははははっ……!麻由ちゃん、残念だったねえ。前にも言ったでしょう。私は不死身になったの。何をやっても殺すことなんて出来ないんだよ。はっ、ははははっ!!」
狂喜に満ちた目で私を見つめ、ケラケラと笑い転げる。
その様子は誰が見ても、何かのショックで気が狂った様にしか見えなかった。
「脈は止まってたはず……一体、何で……」
「ん?麻由ちゃんを驚かせようと思って、ちょっと止めてみたんだよ。凄いでしょ?びっくりしたでしょう!?あっ、ははははっっ!!」
脈を止める?まさか、そんな事……でも、確かにしてなかったし……。
「ははは……ねえ、麻由ちゃん。私、麻由ちゃんの事今でも好きだよ。大輝が好きだから、私も好きなの。彼が沙耶と麻由ちゃんの二人を自分の物にしたいと思ってるのなら、それを叶えてあげるのが沙耶の役目だと思ってる。わかってくれるよね?」
と、何事も無かったかのように、平然と私に語りかける沙耶。
まさか、こんなにおかしな女だったなんて……流石に計算外だった……。
「あん……大輝がそろそろ、家に戻ってくる……麻由ちゃんも感じるよね?早く、シャワーを浴びて汗を流さないと。また二人でいっぱい、気持良くなろうね」
私の前を素通りして、浴室に向かう。
「待ちなさいよ……」
「何?きゃんっ!!」
沙耶の足を掴み、強引に転ばせて、再びこいつに跨る。
「もう……懲りないなあ……いい加減に諦めたら?沙耶を殺したら、大輝も悲しむよ」
「あんた、不死身って言ったわよね。それが本当かどうか改めて試してやるわ。おら!」
そう言って、ナイフを再び突きつけて、一気に沙耶の顔面に下ろす。
「やんっ!こわーい。ははは。駄目だよ、そんな物振り回したら」
顔に刺さる寸前になって、沙耶は私のナイフを握ってる手を掴んで、笑いながら顔を背けた。
「何やってんだよ……不死身なら、このナイフを刺しても、大丈夫なはずでしょ。ほら!」
「だーめ♪だって、これから、愛しのダーリンに抱いてもらう体だもん。傷なんか付けたら、大輝が気になって私を思うように犯せないじゃないし、血で汚れちゃうじゃない。」
「関係ねえよ……お前はここで死ぬんだ!ここで往生しろや!不死身だってんなら避けるんじゃねえ!!」
11 名前:狂依存 268[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:15:11.96 ID:QhCEUNtv
沙耶の頭を右手で押さえつけ、左手でナイフを持ち、何とか沙耶の体に刺そうとしたが、こいつの馬鹿力に阻止され、あと少しの所で突き刺す事が出来ない。
いつのまにこんなに力を……。
「ぐっ……へへへ……まだ、力比べやるんだ?早くしないと大輝が帰ってきちゃうよ。この場面を見たら、何て思うかなあ?ははは……麻由ちゃん、殺人未遂で捕まっちゃうねえ。はははっっ!!」
「ふんっ!」
「っ!?」
沙耶の顔のすぐ横にナイフを突き刺し、その場を離れる。
「あら、もう止めちゃうんだ。つまんないの」
キリがないのでもう止めた。こんな糞女を楽しませるために、いつまでも貴重な時間を潰す必要は無い。こいつの処刑方法はまた改めて考え直す事にした。
「そうね。下らない茶番はこの辺にしておくわ。そろそろ、帰って来る頃だし……」
ピンポーン
「あっ!帰ってきた。私が出るね。ダーリン、待ってて」
「あっ、待ちなさい!」
呼び鈴が鳴ったと同時に沙耶が飛び起きて、玄関へと駆け寄っていく。
ん?この呼び鈴の押し方は、いつもとは違うような……?いや、これは大輝じゃない。
「はーい♪もう、待ってたんだよ。……って、あ……」
「えっ、えっと……」
何だろう?様子がおかしいので、すぐに玄関へと向かうと沙耶が玄関のドアノ開けたまま、固まっていた。
「ちょっと、誰が……え!?」
案の定そこにいたのは、大輝では無かった。いや、私も良く知っている人……。
「ま、麻奈伯母さん!?」
「ええ……麻由ちゃん、お久しぶり……」
何故、札幌にいるはずの伯母がこんな所に……?
「えっと、そちらのお嬢さんは……?」
「ふえっ!あの……わ、私はその……」
「す、すみません!この子は私の大学の友達なんです。今日、たまたま泊まりに来ていて……ほら、さっさと来なさい。ちょっと、待っててください!」
「ええ?あ……す、すみませんでした……」
慌ててドアを閉め、沙耶の腕を引き、私の部屋へと引っ張って行く。
もう……!昨日といい、今日といい何で立て続けに親戚がいきなり家に来るのよ!
昨日、和輝叔父さんが来たときは何とかやり過ごしたけど、今日は伯母に思いっきり沙耶を……しかもこんなはしたない姿をしてる所を見られてしまった。
「そんなに強く引かないでえ……」
「うるさい!ほら、ここで大人しくしてろ。部屋から出るんじゃないわよ!良いわね!」
沙耶を私の部屋に放り込み、ここから出ないように告げて、すぐに玄関へと向かう。
ああ、もう!この馬鹿のせいで面倒な事になっちゃったじゃない!
「すみません……バタバタしちゃって……どうぞ……」
「ええ、良いの?何か立て込んでるみたいだから、良かったら、また後で出直すけど……」
「いえ、大丈夫です。あの子昨日、飲み過ぎてちょっとおかしくなっちゃったみたいで……部屋で休ませたので……ご心配なく。さっ、どうぞ……」
「そう……じゃあ、お邪魔します……」
伯母を家に上げて、リビングに案内した。
麻奈伯母さんはお母さんの姉で、現在は札幌で夫婦二人で暮らしている。
場所が場所だけに、あまり会う機会は無いのだが、たまに会うと北海道の名産品をお土産にくれたり、色々とお世話になっているので、いきなり来たからと行って追い返すわけにもいかなかった。
「どうぞ……」
「ありがとう……ごめんね、急に来ちゃって。実家の両親の様子を見に来たついでによったんだけど……」
「そうなんですか。お祖父ちゃんの具合はどうでした?」
「ええ、最近はだいぶ良くなってるみたい。おばあちゃんがちゃんと看病してくれたおかげかねえ……ふふ……」
さきほどのバタバタなど気にしていないかの様に、穏やかに談笑しながら、紅茶を飲む。
いつも思うが、こうして見るとお母さんの姉だと言うのに、あまりお母さんには似ていない。
お母さんは目もつり目で、外見も性格も強気な女性という感じだが、伯母はおっとりとした目で非常に穏やかな女性といった印象だ。
家のお母さんなら、あんな粗相をやらかしたら、間違いなく嫌味の一つでも言ってきてる。
どちらかというと、大輝や家のお父さんに似た感じがする。お父さんとは、はとこ同士だから似ることもあるのだろう。
「そう言えば、大輝君はいないの?」
「え?ああ……ちょっと、出かけていて……そろそろ、帰ってくると思うんですけど……」
今の大輝は一応、正気に戻っているので伯母さんに会わせても特に問題はないはず。
帰ったら挨拶ぐらいはさせておこう。
「そう……あっ、そうそう。これ……良かったら、二人で食べて」
「え?ああ……いつも、すみません……ありがとうございます……」
12 名前:狂依存 269[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:16:41.11 ID:QhCEUNtv
伯母が出したお土産を受け取り、軽くお礼を言う。それから、しばらく伯母と談笑を続けて時間を潰した。
「(遅いな……)」
時計を見つめ、大輝の帰りを待つが、まだ帰ってこない。もう、家に着くはずなんだけど……。
「ねえ、麻由ちゃん。お母さん達がいなくても食事とか、家事とかはちゃんと出来ている?」
「え?ええ、まあ……何とか……」
「そう。この部屋も綺麗に片付いてるし、二人で何とか頑張ってるみたいね。正直、ちょっと心配だったんだけど杞憂だったわ」
「はは……ありがとうございます……」
先程、あんな失態を見られたのでちゃんとやってるなどと言われても、素直に頷けないので、苦笑いしてお茶を濁す。
全く、本当に邪魔しかしないんだから、あの馬鹿は……。
「それにしても、お父さんとお母さん、夏のお盆に帰れなかったんだって?」
「へ?ええ……何でも、渡航日直前に反政府のデモ隊だかが空港の近くを占拠して行けなくなったらしくて……」
実は両親は夏休みにも一度帰ってくる予定だったのだが、思いもかけぬアクシデントが起きて帰れなくなってしまった。
流石に少し心配したが、無事が確認された後は、むしろ好都合とばかりに大輝と存分に淫らな夏休みを過ごした。
「怖いわねえ……でも、年末年始は帰ってこれるのよね?」
「いえ、それが……お父さんの仕事の都合がつかなくて、また帰れなくなったみたいで……」
「ええ?そうなの?それじゃあ、二人とも大変じゃない?」
「そうですけど、でも大丈夫です。定期的に連絡は来てるし……」
会えないのは少し寂しいが、私も子供ではないので無事さえ確認できれば別に構わない。
そんな事より、今は沙耶をいかに始末するか、そして大輝との結婚式の日取りを考えないと……。
ん……?待てよ……あいつ、ちゃんと部屋で大人しくしてるかしら?
「(まさか……)」
「あの……ちょっと、お手洗いに行ってきますね」
嫌な予感がしたので、トイレに行くと偽って、リビングから退出し自分の部屋へと行く。
「やっぱり……!!」
この部屋に押し込んだ筈の沙耶の姿が何処にも無く、この部屋に脱いであったあいつの服も無い。
慌てて、一階に降りて玄関を見たら、沙耶の靴も無かった。
二階のベランダから外に降りて、こっそりと玄関の靴を取り出し、大輝の所へ行きやがったか!
「どうする……?今は伯母さんも来ているし……」
「麻由ちゃん、どうしたの……?」
「へ?いや、あの……ちょっと、探し物があって……」
心配そうに声を掛けてきた伯母に、慌てて取り繕うように答える。
まあ、良い。大輝もそろそろあの馬鹿に愛想をつかす頃だろう。
あの子の心の中で私の存在は絶対だけど、沙耶の事はただの都合の良いセフレ程度にしか思っていない。
でも、あの変質者の事だからそれでも付きまとうのは間違いないわね……。
とぼとぼと市街地をゆっくり歩きながら、自宅へと向かう。
何処かで時間を潰そうにも財布も無いし、携帯も何も持ってない。
でも、帰ってもまた二人に良い様にされるだけなのは目に見えてる。どんなに話し合おうとしても、聞く耳ももたないし……。
何とか二人から逃れる方法は……
「あれは、まさか……」
交差点の信号待ちをしていると向かい側で見知った顔が視界に入った。
まさか、僕を探しに……?いや、偶然だろうが何だろうが今はあの人に会いたくないんだが、どうせ逃げても追いかけてくる。
このまま、何事も無かったかのように通り過ぎるのが一番か。
そんな事を考えてるうちに信号が青になり、横断歩道を渡る。
歩いている内に沙耶さんと目も遭わせずすれ違い、そのまま早歩きですれ違う。
このまま何も無く、過ぎ去ってくれ……。
そんな淡い期待を込めながら、歩いていったが、後ろをちらっと振り返ると案の定、僕の後をピタッと付けていた。
何がしたいんだか……
「へへ……ねえ、そこでお茶してかない?」
そんな事を考えてる内に、僕の腕に抱きついて来て、目の前にある建物に視線を向ける。
ここって……はあ……嫌なタイミングで通り過ぎちゃったな……。
「今、金が無いから良いです。とにかく恥ずかしいので離れて下さい」
「本当は期待してるくせに……ほら、行くよ」
結局、目の前にあるホテルに連れ込まれ、二人で入った。
「ん、ちゅっ、んふっ……ちゅっ……」
部屋に入ってベッドに座ると沙耶さんは抱きついてキスを始め、胸を密着させて執拗に擦り付けて来る。
だけど、とてもやる気が起きないのでしばらくずっと黙っていた。
13 名前:狂依存 270[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:17:48.09 ID:QhCEUNtv
「ん、ちゅっ、ちゅ……ダーリン……好き……だーい好き……ちゅっ、ちゅ……」
「もう、止めて下さい。この前も言ったでしょ。あなたと付き合う気は無いんですよ」
うる覚えであるが、何日か前に沙耶さんにホテルに連れ込まれて、『私と付き合う気はあるかと』聞かれて、首を振った。
あれが本心だとわかっているはずだ。
「あんっ……でも、沙耶の体は抱きたいって思ってるんでしょ。それって、好きって事じゃない。だから、それだけで沙耶は嬉しいの。ちゅ……」
「どうして、そんな関係で満足なんですか?おかしいですよ……」
「私が満足してるんだから、おかしくないの。大輝は好きな様にしてくれて良いんだから……」
更に体を擦り寄らせて、下着も足で股間もさすってきた。
「ここに来たのは、そんな事をするために来たわけじゃないんです。二人きりで話し合うにはいいかと思ったから……」
「そんな事言って、もうこんなに大きくしちゃってるじゃない。ほら、早くう……」
「いい加減にして下さい!もう、十分楽しんだでしょ!どうして、二人ともそんなに体ばかり拘るんですか!」
「だってえ……こうして繋がってるときが一番幸せなんだもん……しょっと……」
沙耶さんはベッドに座ってる僕にがっちりとしがみついて、真正面に向き合った後、僕のズボンとパンツを引きずり降ろし、既に勃起しかかっていた肉棒を露にして、股間に擦り付けてきた。
「ん、んしょっと……どんどん大きくなっていってるじゃない……これが愛し合ってる何よりの証だよ……入れるよ……ふっ、はああああぁぁぁっっ!!」
「ああ……ねえ、見て……私たち、また愛し合ってるよ!あっ、あんっ……ちゅっ、んちゅっ……」
座ったまま、挿入し腰を振ってキスを繰り返してくる沙耶さん。
引き剥がそうとしたが、物凄い力で抱きつかれて離せない。
「はんっ……!あっ、んん……ねえ、おっぱい触ってよお……ちゅっ、れろっ……」
腰を揺り動かしながら、首筋や頬を舐めたり、キスを繰り返す。それが気持ちよくて、押し倒したくなる感情に襲われるがぐっと堪える。
「じゃあ、そのままで良いから教えてください。僕の何処がそんなに好きなんですか?どうして、そんなに僕との関係に拘るんですか?」
「好きになるのに、理由なんて必要ないって言わなかったっけ?それとも納得出来る理由を答えたら、私と結婚してくれる?」
「そ、それは……」
「そんな質問をしたって、沙耶の心は動かないよ。理由なんてどうでも良い。私はもう大輝無しで生きられない体になったんだから、ずっとこういう関係を続けたいだけ。麻由ちゃんも同じだよ」
と、膣中でぎゅっと締め付けを厳しくしながら、パンパン腰を打ち付けて語る。
確かにどんなに深い理由があろうが、なかろうがこの人と結婚する気も付き合う気も無いけど、だからって訳も分からずこんなに一方的な好意を寄せられても気味が悪い。
何より、今の沙耶さんは明らかに普通じゃない。
もし、原因があるならそれを治してあげないと……。
「はぐっ!あっ、はふん……そのおかしな女に犯されて、おち○ぽビンビンになってるのは何処の誰かな……?もし、悪いと思ってるなら沙耶をこんな女にした責任を取って、結婚して一生私の面倒を見るべきじゃないかな……?」
「だから、そんな気は……」
「ん、んちゅっ……まだ言うんだ?こんなに沙耶の体を犯しまくったんだから、普通ならその責任を取って結婚するはずだよ。大丈夫……麻由ちゃんと別れろなんて言わないから……ん、んふうっ……」
またキスをして口を塞ぎ、腰を振るスピードを速める。
「麻由ちゃんも結婚式を挙げたいんだって……ねえ、想像してみて。私と麻由ちゃんの二人のウェディングドレス姿。可愛いでしょ?綺麗でしょ?その二人が大輝のお嫁さんになるんだよ。良いでしょう……」
「そんな事、言ったって駄目ですよ。もう、目を覚ましてださい。悪い夢でも見てるんですよ」
「本当にしつこいね……もう、そんな話は聞かないよ。本心でも無いくせに……沙耶の事は大輝の方からも何度も誘ってきたんだよ。好きでもない子とセックスしたいとか思わないはずだよね。ん、んちゅ……」
腰をフリフリと動かしながら、僕にキスを繰り返し、締め付ける力を強めて睨んでくる。
確かにそれに関しては弁解の余地は無いと思ってるし、悪かったと思ってる。
「その事に関しては謝ります。でも、僕は好きでもない人を抱くような最低な男なんですよ。そんな男と付き合ったって、沙耶さんの為にもならないじゃないですか……だから、もう……ん、んん……」
14 名前:
狂依存 271[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:18:44.72 ID:QhCEUNtv
「ん、んちゅっ、ん、んふっ……ちゅっ……もうそんな話は聞かないって言ったよね。沙耶は大輝なしじゃ生きられない、これが全てだよ」
そんな事を言いながら、沙耶さんが腰を打ち付けるスピードを更に速めて、僕を絶頂へと導こうとする。
だけど、こんな状況で素直に楽しめる筈は無い。
話をしても無駄というなら、ここにいる意味は無いので早く帰らないと……。
「あっ!あんっ!!ねえ、もっと腰を振ってよお……あっ、はん……」
「いいから、もう帰りたいんです。沙耶さんだってこれじゃ、面白くないでしょう。僕はもうやる気なんかないんです、いい加減に離してください」
「いやあ……まだまだ二人っきりでこうやっていたいよ……麻由ちゃんとはいつでも出来るじゃん……沙耶はこれから、用があるから帰らないといけないし……」
潤んだ瞳で僕を見つめて、腰を打ち付ける沙耶さん。
だったら、こんな所で遊んでいる場合じゃないだろうに……。
「あっ、はっ……ほら、動いてえ……はん……!」
もう、この人の事は心底うんざりだ。何が『本当は沙耶の事、好きなくせに』だ。
早く、帰りたい。この人とは関わりあいたくない。
元々、僕とは関係の薄い人だし、好意も興味も微塵も無かった。
ただの何人かいる姉の友達でしかなかった様な人。
出来れば麻由お姉ちゃんとの関係も終わりにしたいけど、まずは沙耶さんをどうにかしたい。
それが沙耶さんの為でもあるんだ……。
「あっ、んちゅうっ……ちゅっ、んあっ……!もう……私をイカさないと離さないよ……はっ、あん……!」
正直、もう沙耶さんには嫌悪感しか沸いてこない。この人のせいで問題がややこしくなったし、今は僕の気持ちなんか無視して、自分の事しか考えていない。
僕を助けようとしてくれたのは感謝してたけど、その感謝の念ももう無くなった。
「はふんっ!あっ、はっ……はやくう……はっ、あんっ……きゃんっ!」
沙耶さんを思いっきりベッドに押し倒し、胸を握る。
こんな女の胸で……こんな女の体で……何度も……。
「た、大輝……?」
僕がじっと睨みつけたからか、怯えたような目をして見つめる。
沙耶さんでもこんな目をするんだ……。でも、もういいや。
「ねえ、どうしたの……?そんな怖い顔をして?」
「……帰ります。もう、僕の前に姿を現さないで下さい」
手を離し、中に入っていた肉棒を引き抜いて立ち上がり、服装を整えて帰る準備をする。
「え?ちょっと、待って……!きゃんっ!」
パンッ!!ドン!
尚も言い寄ってくる沙耶さんの顔を殴って、更にベッドから突き飛ばし、黙って部屋を出た。
このまま、犯して帰ろうかとも思ったが、そんな事をすればまた付け上がって、変な事になってしまう。
何より、もう……何というか愛想が尽きてきた。
沙耶さんみたいなおかしな女は、もう無視するのが一番なのかもしれない。
そう思いながら、家路に着いていった。
「はあ……」
結局、そのまま家に着いたものの、思わず溜息をついてその場で立ち止まってしまう。
麻由お姉ちゃん、怒ってるかな……?何とかしないといけないんだけど……。
何度か後ろを振り向いても、何故か沙耶さんは追いかけてこなかった。
あの人の事だから、またしつこく追いかけてくると思ったけど、少し拍子抜けした。
流石に愛想が尽きたのか、また何か良からぬ事を考えているのかはわからないけど、どうでも良かった。
ここに居ても仕方ないので、家の中に入る。
「あれ、玄関が開いてるのか……ん?」
見慣れない靴が置いてある。誰か来ているのかな……?
「そ、そんな別に良いですよ……悪いですし……」
「でも……大輝君のお世話を一人でするのも大変でしょ?お父さんたちもしばらく帰ってこないっていうんじゃ心配だろうし……」
ん?この声は確か……リビングで話し声が聞こえたので、入ってみる。
「ですから、大丈夫ですって……!」
「だけどね?今回みたいな……ん?ああ、大輝君。おかえりなさい」
「え?麻奈伯母さん……あっ、どうも……来てたんですか……」
わざわざ札幌から、こんな時期に何をしに?そう言えば、昨日も和輝叔父さんが来てたんだよな。
そんな事より、麻由お姉ちゃんと何か言い合ってた様な気がしたけど……。
「あっ、そうそう。大輝君にも話があるんだけど、良いかな?」
「はっ、はい……」
なんだろう、話って?とりあえず、麻由お姉ちゃんの隣に座るか。
15 名前:狂依存 272[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:19:37.94 ID:QhCEUNtv
「お父さんたち、年末年始も忙しくて帰って来れないんだって?」
「はい……そうらしいですね……」
さっき、電話があった時は本当に驚いた。
いや、帰って来れない事に驚いた訳ではなくて、いきなり僕と麻由お姉ちゃんの関係を認めるみたいな事を言って来たからだ。
そのショックのおかげで正気に戻れたんだけど、お母さんまで麻由お姉ちゃんの味方をされては本当に逃げ場がなくなってしまう。
「大変よね……大輝君は受験だし、麻由ちゃんももうすぐ就職活動とかあるんでしょ?それでね、考えたんだけど……伯母さんがこの家にしばらく厄介になって、あなた達の面倒を見てあげようと思ったんだけど……」
「え!?」
「ですから、本当に大丈夫ですって。私達だけでも何とかやっていけますから……私の年だったら、一人暮らしで自分の事ぐらいしてるのは普通ですし……」
「でも、やっぱり大変でしょう?この家の事とか全部やらなきゃいけないんだし、年末年始は色々バタバタするでしょ。それに大輝君はまだ高校生なんだから、何かあった時保護者が付いていた方が良いと思うの。せめて今年いっぱいぐらいまでは……ね?」
「そうですけど……」
伯母さんが僕達の家に……?
何やら、予想外の展開になってきたけど、もしそうなったら僕と麻由お姉ちゃんの関係も伯母さんがいる間は落ち着いてくる事は確かなんじゃないか?
僕にとっては悪い話では無い。でも、麻由お姉ちゃんは……
顔を見ていると、あからさまに迷惑そうな顔をしていた。
「あの……伯父さんは一人にして大丈夫なんでしょうか?」
「主人なら平気よ。あの人は一人暮らしも長かったし、何ヶ月かなら一人でもやっていけるわ。それにあなた達の事も結構、心配してたわよ。今回は仕事が忙しくて来れなかったけど、年末には顔を出すって言っていたから」
「は、はあ……」
どうする?軽々しくお願いしますと言える話では無いが、伯母さんがウチに入れば、麻由お姉ちゃんは今まで見たいな好き勝手な事は出来ない。
ずっと居てもらえる訳ではないけど、少しの間だけでも距離を置けば、頭も冷えて麻由お姉ちゃんも考えを改めるかもしれない。
ここはやっぱり……
「伯母さん、あの……」
「ご好意は嬉しいですけど、やっぱりお断りします。お母さん達にはこれも社会勉強の一つだって言われていますし、今でも充分やっていけてますので」
僕が喋ろうとすると、麻由お姉ちゃんがそれを遮るように伯母さんにお断りの返事をした。
何が何でも、この話を無しにしたいというのが見え見えである。
「そう……大輝君はどうかな?私がいたら、やっぱり迷惑?」
「え?そうですね……」
麻由お姉ちゃんをまたチラリと見る。
早く断りなさい。断らなければどうなるか、わかってるわよね?明らかにそう目で僕に訴えていた。
確かにこの話に乗って、伯母さんが家にしばらく居候する事になっても一時しのぎにしか過ぎない。
だけど、このチャンスを逃したら僕自身がこの先どうなるかわからない。本当に麻由お姉ちゃんの言いなりの人生になってしまう。
「あの……お父さん達がいなくなってから、姉が全部家事をやってくれているんです。僕も手伝うって言ってるんですけど、受験勉強に専念しなさいって言って家の事は全部引き受けてくれて……」
「まあ、そうなの。麻由ちゃん本当に偉いわねえ」
「そんな事は……」
「ですから、僕としては伯母さんがもし来てくれるなら、
姉さんや僕の負担も減って、自分の時間が作れるようになるから、良いと思います。ですので、僕達にとっても悪い話では無いかと」
「そう……麻由ちゃん、どうかしら?」
「え?もう……大輝。そんな事軽々しく言うもんじゃないでしょ。ちゃんと良く考えないと……」
麻由お姉ちゃんは僕の体を抓って睨みつける。
「そうね……いきなり、こんな事言われても困るわよね……ごめんなさい。今日はこれでお暇するけど、お母さん達と良く相談して、気が向いたら連絡して。あと何日かは実家にいるつもりだから……」
「はい。今日はわざわざありがとうございました」
「うん、じゃあね。お邪魔しました」
伯母を玄関に見送った後、リビングに行って片づけを始めた。
「今日はびっくりしたよね。麻奈伯母さんが突然来たから……」
「そうね……そこに隠れている馬鹿のせいで大恥かいたけどな……!」
「え?なっ!?」
麻由お姉ちゃんが台所の入口に歩み寄って、何かを引きずり出すとそこには……
「えへへ……バレちゃったか……流石、麻由ちゃんだね」
「な、何で?いつの間に……」
16 名前:狂依存 273[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:21:27.44 ID:QhCEUNtv
家に帰る途中、何度か後ろを振り返ったが付いてきている様子は全く無かったはず……。
それにいつの間に家の中に……
「あんた、ずっと部屋の中で大人しくしてなさいって言ったわよね?日本語もわからないほど頭がおかしくなったのかしら?」
「ええ?何の事かなあ?沙耶はずっと麻由ちゃんの部屋で大人しくしてたよお……」
「外に出て、大輝に何かしたわね?情けをかけてやった恩を忘れて好き勝手しやがって……」
麻由お姉ちゃんは沙耶さんの胸倉を掴んだ後、廊下に叩きつけて、踏みつける。
「あんっ!もう……ダメエ……沙耶に手を上げて良いのは大輝だけなんだから……きゃんっ……」
「な、何しに来たんですか。それにいつの間に家の中に……」
「何でって、沙耶は大輝の女なんだから家に居ても良いじゃん。それに……今日は二人の仲が深まった記念日なんだもんね……」
「は?何言ってるんですか……?」
顔を赤くし、うっとりとした表情をして変な事を言い始める。
「ねえ、麻由ちゃん。麻由ちゃんは大輝に殴られた事とかある?多分無いでしょう。でも、沙耶は今日大輝に顔をぶたれちゃったんだよ。お前の顔なんか見たくもないって形相をしてね」
「それが、何だってのよ?」
「その時、思わず胸がきゅんとしちゃったの。嗚呼……大輝に初めて殴られた相手が私なんだって……そう思うと沙耶の体と心が物凄く疼いてきちゃって……ほら、もうこんなにぐちょぐちょだよお……」
「……」
沙耶さんが廊下で横になって、ショートパンツを脱ぎ、下半身を露出させて股を開いて、僕に見せびらかせるように自慰を始める。
その、あまりにも痛々しい姿はとても直視できる様な光景ではなかった。
「(この人、完全におかしくなっている……)」
冗談でやっているのでなければ、本当に病院にでも連れてった方が良いのかもしれない……。
「そんな汚い物、見せるんじゃないわよ。さっさと出てけよ、こら!」
麻由お姉ちゃんが沙耶さんの腕を掴み、家から追い出そうとするが、沙耶さんもじたばたと抵抗して中々出ようとしない。
今日、これから用事があるとか言ってたんだから、早く帰って欲しいんだけど……。
「いやだ~~!まださっきの続きやるんだもん……じゃなきゃ、帰れない」
そうだ、今のうちに……ここから……。
「ほらっ……さっさと出てけよ!マジで警察呼ぶわよ」
「警察呼んだら、さっきの事言っちゃうよ。まだまだ三人で楽しもうよ……」
二人が揉み合ってる間に、部屋に行って財布と携帯を持ち込んで、この家からこっそり逃げ出そうとする。
今なら、伯母さんに追いつけるはずだ。そ~っと……。
「じたばたすんな……!よっと……」
「うわっ!?」
ここから抜け出そうと、二人の間を通り抜けようとした瞬間、麻由お姉ちゃんに襟を掴まれて阻止されてしまった。
「逃げ出そうたって無駄よ。お姉ちゃんの言う事を聞かなかった罰を与えなきゃいけないんだからね」
「そうだよ。家事だったら沙耶がお手伝いしてあげるから、伯母様の好意は必要ないよね。あっ、さっき挨拶しておけば良かったかな……」
「ちょっと、離してよ!これから部屋に用事が……あっ!」
足元にいた沙耶さんにも足を掴まれ、その場に倒されてしまった。
これじゃ、動けな……。
「全く……こんなに可愛いお姉さんを二人もはべらせて何が不満なんだろうね……?逃げ出そうったって、そうはいかないんだから」
「ひっ……」
「あんたは帰れって、言ってるでしょ。ほら……お姉ちゃんとまた続きをやるわよ……」
麻由お姉ちゃんは僕に跨り、胸をはだけさせて僕の体に股間を摺りつけてきた。
このままじゃ、また……
「(嫌だ……嫌だ……)」
もう嫌だ。二人の玩具にされるのは……
「ねえ、麻由お姉ちゃん。僕の考えてる事がわかるなら、今僕がどういう気持でいるかわかるよね?麻由お姉ちゃんの事は大好きだよ。でも、こんな関係は嫌なんだ。何度も言ってるじゃないか……」
「ふーん……じゃあ、あんたの体に聞いてみるわ。ほら……お姉ちゃんのおっぱいよ、ほら……」
僕の顔の目の前に乳房を近づけ、見せ付ける様に揺らしていく。
他では滅多にお目にかかれない様な、豊満で美しい胸に魅入られて、今にも食いつきたくなる衝動に駆られる。
「目を逸らすんじゃないわよ。私とセックスするのが嫌だってのが本当なら、こんなもの見せられても何も感じないはずよね?実の姉の体に欲情するのが有り得ないっていうなら、尚更……」
目を逸らそうとしたら、頭をしっかりと手で押さえつけられ、目の前で上下に乳房を近づけたり、揺り動かしたりしていく。
17 名前:狂依存 274[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:22:16.34 ID:QhCEUNtv
「くっ、くくく……どんどん、大きくなってるじゃない。ただお姉ちゃんのおっぱい見せられただけで……良いわよ……好きにして……しゃぶるなり、揉むなりあなたの思うがままにして良いわよ……」
「良いなあ……そんなに大きくて、沙耶にも少し分けてえ……」
「汚い手で触るんじゃないわよ。あんたは大輝をしっかりと抑えてないさい」
「はーい……」
麻由お姉ちゃんの胸を触ろうとした沙耶さんの手をすぐさま払いのけ、沙耶さんが僕の肩を押さえつけてきた。
「わかったでしょう?あなたも私もお互いの体を抱かないともう生きていけないの。いい加減に認めて頂戴」
「……そんなの嫌だよ……体だけの関係なんて、何が楽しいの?何でそんなにこだわるの?別にそんな事をしなくたって、麻由お姉ちゃんの事を嫌いにならないし、今までだって……」
「楽しいに決まってるじゃない。愛し合うもの同士がお互い、体を繋がり合わせる。これ以上の至福があると思ってるの?私にとっては全てよ。これで満足?」
「……」
問答無用と言わんばかりの麻由お姉ちゃんの言い分に、もはや脱力するしかなかった。
麻由お姉ちゃんも沙耶さんも何か悪いものに憑りつかれてるんだ。そう、思うしかなかった。
「ねえ、麻由ちゃん。やらないなら早く沙耶に代わってよ。さっき、途中で逃げ出しちゃったから、もう私のアソコ疼いちゃって……」
「うるさいわねえ。私があんたの指図なんか受けると思ってるの?ほうら……お姉ちゃんのおまんこにさっさと入れなさい。……ん、んん……!」
僕の性器を引きずり出して、股間に押し付け、擦り始める。
陰茎と柔らかい太股になすりつけられて、更に肉棒は勃起し始めてきた。
「ほら……お姉ちゃんのおまんこに挟まれただけで、もうこんなに……中に入れればもっと気持ち良くなれるわよ……ふふ……思い出して御覧なさい……」
「ねえ……沙耶ともさっきの続きをしようよお……ちゅっ、んちゅう……」
麻由お姉ちゃんは股間で挟みながら腰を上下させて、沙耶さんは僕の頬をキスしたり、舐め回してきた。
「何やってんのよ?さっさと『麻由お姉ちゃんのおまんこの中に僕のち○ぽを入れて下さい』って言いなさい。それともこのままイッちゃいたいの?」
「麻由お姉ちゃん、僕の事をそこまで愛してくれるのは嬉しいよ。だけど、今の麻由お姉ちゃんの言いなりになるのは嫌なんだ。僕の事をこんな玩具みたいな扱いをして……」
「ん、んああああぁぁぁっっ!!……はっ、はん!あらっ、つい入っちゃったわ……くすくす……ほおら……見なさいよ。私達、また愛し合ってるわ……実の姉弟なのに……実の姉弟なのによ!はははは……!」
膣中でぎゅっときつく締め付けて、笑いながらバンバン腰を乱暴に揺り動かしていく。
まるで本当に気が狂ったかの様に淫靡な踊りを僕の上で踊っていた。
「はあっ……!あっ、あん……!良いわ……何度やっても……何千回やっても飽きないわ……はぐうっ……!はっ、あん……」
「これが、麻由お姉ちゃんの今の姿よ。そしてこれからずっと変わる事は無い。昔の私なんて、二度と戻らないし戻る気も無いわ。だからあ……早くお姉ちゃんと式を挙げましょう……はっ、んあっ!」
上下左右に腰を揺らしながら、嬌声を上げてヨガリまくる。
「式なんて挙げてどうするの?僕達は結婚なんか出来ないんだよ。そんな馬鹿みたいな話は止めてくれよ……」
「早く、あなたにウェディングドレス姿を見せたいのよ……二人きりの結婚式……ああ……想像しただけで体が熱くなってきたわ……はっ、あん……」
「その時は私が立会人になってあげるよ。そして、三人でやった後、沙耶と本当の結婚式を挙げるの……きゃん♪もう、大輝ったら……!」
二人とも勝手な事を……もう、良い。こんな狂った女達と一緒にやって上手く行くわけがない。
このまま、気を失うまでやらせる前に……。
「ん!あんっ!は……!そうよ……もっと腰を突いてえ!あっ、はあんっ!……はっ、はふっ……!やんっ!!」
麻由お姉ちゃんの腕を引っ張り、抱き寄せてから体を転がし僕が上になる。
「ああんっっ……やっと、その気になったのね……さあ、早く……」
僕が跨ると嬉しそうに股を思いっきり開き、おねだりをしてくる麻由お姉ちゃん。
完全に肉欲に溺れ、それ以外の事しか考えられなくなった哀れな姉の姿がそこにはあった。
でも、そんな女でも僕のお姉ちゃんである事には変わりないんだ。
だから、嫌いになれないし、なりたくもない。だから治してあげたい。
「何やってるのよ……どうでもいい事考えてないで、早く動かしなさいよ。ほら……」
18 名前:狂依存 275[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:24:03.01 ID:QhCEUNtv
僕の腰に足を回して組み交わし、ぐいぐいと抱き寄せておねだりし始める。
それに応えて、腰を動かして突き始めるが、どうにも気乗りがしない。
「お願いだ……もう、そんな姿を見せるのは止めてくれ。麻由お姉ちゃんの事を嫌いになりたくないんだ」
「あなたが私を嫌いになるなんて有り得ないでしょ。私が何をしたってあなたの中で私の存在は絶対なのだから」
「そうかもしれなけど、やっぱり悲しいんだよ。そんなに体で交わる事ばかり考えているのは……実の姉弟なのに……」
「ねえ……自分の立場がわかってないようだから、言っておくけどもう大輝の全ては私の物なのよ」
「は……?」
僕の顔を押さえつけて、目と鼻の先まで持って行き、目を見開いてじっと見つめる。
「あなたを生かすも殺すも全てお姉ちゃんの思うがまま……身を持って体験したでしょう?あなたの自我を失わせて、私のお人形同然にするのはすぐに出来るの。極上の快楽で頭を蕩けさせてね……くくく……」
「馬鹿な事を言わないでくれよ。そんな……」
あんなのは二度とごめんだ。
頭の中がボーっとして、麻由お姉ちゃんの体以外何も考えられなくなって、まるで夢の中にいるみたいな感覚だった。
いや、夢であったらどんなに良かった事か……。
「日常生活に大して支障は無かったよね?ちゃんと学校に行ってたし、勉強も出来てたじゃない。でも、沙耶や麻由ちゃんの体を見ると我先にと飛び掛ってきて……本当に野獣みたいだったよ。ははは」
「わかったなら、さっさとお姉ちゃんを犯してイカせなさい。じゃないと、今度は二度と正気に戻してやらないわよ」
麻由お姉ちゃんはぐいぐいと腰を動かして、膣壁で中の肉棒を圧迫していく。
「もう、早くやらないなら、私が動かしてイカせるよ。ほら……っしょっと……」
僕が躊躇していると沙耶さんが僕の腰に手を回し始めて、腰を前へと揺り動かし始めた。
「ああんっ……あなたあ……早く、お姉ちゃんでちゃんお気持ち良くなってえ……このままじゃ、あの馬鹿女にイカされちゃうわ……はっ、ああん……」
ゆらゆらと沙耶さんに背後から腰を動かされ、僕の意思とは関係無しに中での注送が行われる。
そんな状況でも麻由お姉ちゃんは感じるのか、喘ぎ声を出しながら腰をフリフリと動かしていた。
「麻由お姉ちゃん……わかったよ。もう本当に僕の事は体しか愛していないんだね」
「あら?あなたの全てを愛しているわよ。でも、私達の愛を最も感じさせる方法がこうして繋がっている事だからずっとこうしていたいだけ。大輝だってそうでしょ?」
「沙耶もだよ。沙耶も大輝とこうやって抱き合っているときが一番幸せ。だから、一生、離さないし離れる気もないから」
そこまで言うなら、もうこっちも好きにして良いよな……。文句は言わせない。
「良いよ。麻奈伯母さんの話も断る。結婚式でも好きに何でも挙げてくれ。でも、一つ条件がある」
「何?」
「沙耶さんも僕の女にする事を認めて欲しい。二人がこうなったのは僕の責任だ。なら、その責任を取りたい」
そうするしかなかった。二人の体を満足するまで抱いて犯す。
それが、望んでいる事である以上、それが唯一の責任を果たす方法である以上、そうするしかないじゃないか。
「大輝……」
「良いよね?麻由お姉ちゃんも沙耶さんも僕の物にする。嫌だというなら、別れてくれて良い。その時は沙耶さんとだけ付き合う。どっちも嫌なら僕を殺してくれ」
自分でも本当に勝手な事を言っていると思う。二人とも俺の物にするのを認めろ。嫌なら別れろ。
こんな事を言い放ったら、二人に刺されても文句は言えない。少なくとも愛想を尽かれて二度と自分の前には姿を現さないだろう。
いや、そうして欲しかったのかもしれない。そうすればこの悩みから永遠に解放される。
「……本気みたいね……」
麻由お姉ちゃんは、じっと僕を見つめたまま何か考え込んでいる。
傷ついたのだろうか?でも、構わない。二人の面倒を見るのが僕の責任だと思ったから。
「ねえ、どうする?沙耶としてはこのまま大輝の申し出を断ってくれれば、沙耶だけの物になるから良いんだけど……」
「そんな事させるわけないでしょ。わかったわ。この女の事は一生認めないけど当分あなたの好きな様にして良いわ」
19 名前:狂依存 276[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 01:25:04.66 ID:QhCEUNtv
「麻由お姉ちゃん……」
まさか、本当に了承してくれるとは……。
だけど、それを聞いても全く嬉しくはなかった。悲しさや、絶望感にも似た陰鬱な思いが交錯した。
「へへへ……良かったね、大輝。これで二人を正式に彼女に迎え入れる事が出来たよ」
「勘違いしてんじゃないわよ。あんたの事を認めた訳じゃないって、言ってるでしょ。私は大輝の当分、望む事をしてあげさせるだけ。お前は大輝が飽きたら、私が始末するわ」
「ははは……別に良いよ、それでも。ね?大輝。早く続きをしよう」
麻由お姉ちゃんは僕に抱きついて、キスを始め、沙耶さんは僕の腰をぐいぐいとまた押し始める。
「ん、んふうっ……ちゅっ、あんっ!!はっ、ああああぁぁぁんっっ!!」
僕はすかさず麻由お姉ちゃんを押し倒し、ピストンを開始した。
「はっ、やああんっっ!!はっ、そんな激しすぎ……はっ、はあんっ!!あがあ……!!」
これまでに無いくらい、思いっきり麻由お姉ちゃんの中を突きまくり犯しつくす。
この人はこうする事でしか、幸せを感じられない可哀想な人なんだ。そんな哀れみの思いで腰を振りまくっていた。
「あっ、ああああんっっ!!そうよ……それで良いのよ!!もっと、犯して……お姉ちゃん、犯しまくってえええっっ!!はっ、はあああんっっ!!」
麻由お姉ちゃんはそんな僕を見て感動したのか、狂ったように声を上げて悦び、僕の手を握って膣内の締め付けを厳しくする。
もう、麻由お姉ちゃんは完全に狂ったんだ。一生、このままなんだ。
「そうよ!狂ったわ!麻由お姉ちゃんは……私は完全に狂って、あなたのち○ぽなしでは生きられなくなったの!あっ、はんっ……はがっ!あっ、イクううっっ!!!」
その様子を見てお互いに更に腰の打ち付けを激しくしていく。
もう、良い。どうにでもなれ。どうにでもなってしまえ!
「はあ!!はっ、はんっ……!!来てえ……早く、お姉ちゃんのおまんこにあなたの子種いっぱい、ぶち込んでええ!!あっ、はがっ……!あっ、はあああああぁぁぁっっ!!!!」
びゅっ、びゅくるるるるるるっっ!!!
壊してしまうぐらいの勢いで麻由お姉ちゃんの中に精を解き放ち、子宮に押し付けながら流し込んでいく。
「はあああぁぁぁんっっ……あっ、あああああぁぁぁぁっっ……はっ、はん……ふ、ふははは……良かったわ……」
麻由お姉ちゃんは満足そうにそれを受け止め、だらしない顔をして余韻に浸り、僕はそのまま体を倒した。
「凄かったねえ……大輝。次は沙耶にもやってね。きゃんっ!」
沙耶さんが体を揺すっておねだりしたと同時に沙耶さんを押し倒し、思いっきり股を開く。
「やんっ……いたあい……へへへ……ねえ、沙耶にも早く入れてよお……」
「はあ……はあ……ざけんじゃないわよ。優先権は私にあるのよ」
「ええ?順番はちゃんと守ろうよ」
麻由お姉ちゃんが起き上がり、沙耶さんを引き離そうとすると、二人が軽く言い争いを始める。
「うっ……うっ、う……」
「ん?どうしたの?」
そんな二人の様子を見て何故か、涙が出てきた。
こんな扱いをされても嬉しいなんて。二人に対してこんな形でしか責任を取れないなんて……。
そう思うと何故か悲しくなって涙が止まらなかった。
麻由お姉ちゃんも沙耶さんもごめんなさい……。
元を正せば僕のせいなんだよね。僕の……。
「ふふ……泣いちゃってるわ。可哀想……お姉ちゃんが体で慰めてあげる。ん、ちゅるっ……」
「ああ、ずるい!これから、沙耶とやる予定だったのに、自分だけまた大輝のち○ちんしゃぶって……じゃあ、私も……じゅっ、じゅるっ……」
二人が競い合うように勝手に僕の性器を舐め始めて、奉仕してくる。
本当にこんな事しか、考えられないなんて……。
「じゅるっ、じゅっ……ん、、むふうっ……じゅるっ、ちゅう……むふうっ……早くお姉ちゃんに飲ませてえ……ちゅるっ、じゅっ……」
「ん、ちゅっ……ダーリンの玉玉美味しい……はむっ、じゅるっ、ちゅぷう……」
麻由お姉ちゃんは肉竿を、沙耶さんは玉をしゃぶり僕に快楽を与えて再び射精を促していく。
僕の気持ちなどお構い無しに、必死で僕の性器に貪りつく二人を――
この肉棒の精が尽きるまで、ただ黙ってみている事しか出来なかった。
最終更新:2011年10月21日 22:47