狂依存 第29話

594 :狂依存 276 [sage] :2011/11/15(火) 03:36:37.21 ID:7M0d0JX+ (2/14)
「ただいま……」
「お帰りなさい。んっ……」
学校から帰るといつもの様に、玄関で麻由お姉ちゃんは僕に抱きつきキスをしてくる。
こんなのが既に当たり前になってしまっている時点でおかしいのだが、もうそれに対して疑問に思うこともなくなってしまった。
「もう……今日は遅かったじゃない……また、補習授業か何か?」
「そうだよ。悪い?」
「ああん……そんな怒らないで……ちゅっ……」
僕がぶっきらぼうに答えると、麻由お姉ちゃんは嬉しそうな口調で嘆き、頬にキスしてきた。
そんなふざけた態度に少しムっとくる。
「……離してよ……!今日も疲れてるんだから……」
「あっ……」
僕が怒って強引に手を解くと、麻由お姉ちゃんは少し悲しそうな瞳で僕を見る。
「あ……ご、ごめんね……いじわるするつもりはなかったんだけど……ん、んん……!」
「ん、んふっ……ちゅっ、んん……ちゅ……そんなに私の事、大事に想っているのね……ん、んん……」
その悲しそうな瞳を見て、思わず麻由お姉ちゃんに謝るとすぐに僕に抱きつき、壁に押し付けて濃厚なキスを開始する。
いつもこうだ……麻由お姉ちゃんがちょっと済まそうな顔をしたり、するとすぐに罪悪感が出て麻由お姉ちゃんに謝ってしまう。
その度にこうやって騙されて、押し倒されてしまいそのままエッチな事をやらされてしまっていた。
「ん、んは……ねえ、あなた。ご飯にする?それとも私を食べる?好きなの選んでえ……ちゅ、んん……」
「今は疲れてるし、今日の復習もすぐにやりたいからどっちも良い。わかったら離してくれ」
「ああん……つれない態度取っちゃって……せっかく私と結婚してくれるって約束してくれたのに……」
「今はそんな時期じゃないの、わかってるでしょ。良いから離してくれ」
抱きついてる麻由お姉ちゃんを突き飛ばし、自室へと小走りで駆け込む。
確かに約束はした。でもやったって意味は何も無い。
二人はどう足掻いても、死ぬまで姉弟のままなんだから……。

バタン
自室に入り、着替えてすぐ鞄から教材を取り出して机に向かう。
本当は麻由お姉ちゃんとも沙耶さんともあんな遊んでいる暇は無いんだ。無いんだけど……。
「うっ……」
問題集を開いて、すぐに頭を抱え俯き、涙が出てくる。
本当はあんな邪険な態度は取りたくない。結婚でも何でも好きにしてくれと約束はしたけれど、本当はそんなの望んでなどいない。
もっと麻由お姉ちゃんと普通に仲良くしたいのに……。
「何であんな事……」
その場の雰囲気に負けて、勢いで言ってしまったのだろうか?
おかげで二人の事を背負い込む羽目になってしまった。
僕が悪いのはわかっている。それを言ったのだし、あの場では望んだのは事実なんだから言い逃れは出来ない。
だけど、二人とも普通じゃない。
せめて、沙耶さんだけでも僕と関係を持つ前に戻してあげたいけど、どうすれば良いのかわからない。
特に沙耶さんの事は嫌いな訳じゃないけど、愛していると自信を持っては言えない。
今はただ二人の体だけを好きな時に抱いてセックスしてるだけの関係じゃないか。
本当にただ体だけの関係。二人で楽しくお喋りしたり遊びに言ったりといった恋人らしい事も、普通の姉弟らしい事もしていない。
愛なんて無い。ただその場の欲に任せて好き放題やってるだけ。
それなのに、二人は僕を一方的に愛してるなんて言ってそれを押し付けて……。
どう考えても歪んでいる。
(でも、僕が二人を僕の女にするなんて言っちゃったし……)
なら、僕も今の二人を好きになる努力をすべきなんじゃないか?
思えば、二人を嫌がって流されるままに抱いていただけで、二人に対しては何もしてあげていない。
そうだよな……ちゃんと麻由お姉ちゃんの事も沙耶さんの事も見てあげないと……。
そうすれば、自然に二人を正気に戻す糸口も見つけられるかもしれない。
部屋を出て、台所へと向かった。

「ふーん、ふふーん……」
キッチンに行くと、麻由お姉ちゃんが鼻歌を歌いながら、夕食の準備をしていた。
さっき、あんな邪険に扱ったのに何かうれしい事でもあったのだろうか?
「あの、麻由お姉ちゃん」
「うん?何?」



595 :狂依存 277 [sage] :2011/11/15(火) 03:37:49.40 ID:7M0d0JX+ (3/14)
「えっと……さっきはごめんね。あんな事、言って……」
「別に気にしてないわよ。私もちょっと強引過ぎたわ。ごめんなさい」
「ふえ?ああっ、そんな謝らなくてもいいんだけど……僕の方こそ本当にごめん」
思いのほか、素直に謝ったので、拍子抜けし変な声を出してしまった。
麻由お姉ちゃんはそんな僕の様子を見て苦笑した後、僕に背を向け夕飯の支度を続ける。
何を作ってるんだろう?そんな事をぼんやりと考えながら、麻由お姉ちゃんに近づいていった。
(麻由お姉ちゃん、やっぱり可愛い……)
流石に寒くなったのか、冬物の部屋着とエプロンを普通に着ている。
でも、そんな普段の何気ない姿も可愛くて仕方なくて……。
(このまま、さっきの続きを……っ!)
コンロで鍋を見ている麻由お姉ちゃんの背後に手をかけた所で、我に返る。
こんな事するために来たんじゃない。落ち着け……。
「ねえ、麻由お姉ちゃん。今度の日曜暇かな?」
「ん?別に何も無いけど?」
「だったら、その……僕と一緒に何処か遊びに行かないかな?二人で」
「え?」
「だから、その…たまには二人で遊びに行って、色々息抜きしたいなあって思って……駄目かな……?」
麻由お姉ちゃんは驚いた顔をして目をパチくりさせた後、
「私が誘いを断る理由があると思う?」
と、笑顔で承諾した。
良かった……もしかしたら、断られるんじゃないかと思ったけど杞憂だったみたいだ。
「本当?ありがとう!じゃあ、何処に行こうか?」
「大輝が行きたい所なら何処でも、良いに決まってるじゃない。でも、そうね……何処か遠出しようか?近所じゃ色々と気まずいでしょ」
「うん!」
麻由お姉ちゃんと二人で遊びに行くなんて、いつ以来だろう?
せめて、普通の恋人っぽい事をして少しずづ二人の関係を元に戻していければ良いんだけど、とにかく二人でお出かけするのは楽しみだ。
「ふふ……そんなに喜んじゃって。私も楽しみよ」
苦笑しながら、台所に向かい夕飯の支度を再開する。
麻由お姉ちゃんと二人でデート……じゃなくて遊びに行くなんて久しぶりだなあ……。
「本当に二人きりで楽しめれば良いんだけどね」
「え?」
「何でもないわ。さ、もうすぐ出来るから座って」
麻由お姉ちゃんに言われて、すぐにテーブルの席に着き、夕飯を頂く。
こうやって、二人で楽しく食事するのなんか久しぶりかもしれない。
最近は色々あって、何処かギスギスした雰囲気で過ごしていたし、沙耶さんが家に来るとセックスか二人で喧嘩するかのどちらかで心が休まる暇がなかった。
「そうなのよ……面白いでしょ?」
「うん」
食事しながら談笑する麻由お姉ちゃんの顔をまじまじと見つめる。
やっぱり、可愛い。
沙耶さんよりも他の誰よりもずっと可愛い。
こうやってご飯を食べたり、家事をしたり、テレビを見たりと何気なく過ごしている姿も本当に可愛くて愛おしく感じる。
僕が子供の頃に感じた時よりも更に愛おしく思えて仕方なかった。
夕飯を食べ終わり、片付けてお風呂に入った後も僕に何もしてこない。今日はもうセックスはしないのだろうか?
麻由お姉ちゃんが欲しい。欲しい。汚したい。僕だけの物にしたい。
そんな思いが頭を支配していき、ふらりと立ち上がって麻由お姉ちゃんの部屋へと行く。
部屋にいるのかな……?
ノックもせず、ドアを開けると麻由お姉ちゃんはベッドで横になって眠っていた。
寝るにはまだ早い時間なのだが、疲れてるのだろうか?
そっと歩み寄り、麻由お姉ちゃんに近づく。
静かに寝息を立てて、うたた寝をしている様子であった。
「可愛い寝顔……」
こうやって寝顔をじっくり見るのは、子供の時以来だ。
昔は良く夜中に部屋に忍び込んで、麻由お姉ちゃんの寝顔を見たり、顔や体を密かに触ったりして色々悪戯……のつもりじゃなかったんだけど、イケナイ事をやってたっけな……。
そして、それらの行為に罪悪感も何も一切抱いていなかった。
むしろ、麻由お姉ちゃんは将来僕のお嫁さんになるんだから、夜の姿を見るのは当然だとまで思っていた。
今、思うと付き合ってたわけでもないのに、とんでもない事をしたもんだ。
「……」



596 :狂依存 278 [sage] :2011/11/15(火) 03:39:17.35 ID:7M0d0JX+ (4/14)
ベッドに座り、麻由お姉ちゃんの頭を撫でる。
本当に可愛い寝顔だ。
この麻由お姉ちゃんともう数え切れないぐらい、肌を重ね合わせてセックスをしている。
どうして、こんな関係になってしまったんだろう?何処で間違えたんだろう?
どれだけ、考えても結局は僕が昔した事が原因の一つという結論が出てしまう。
「ごめんなさい……」
ベッドに横になり、麻由お姉ちゃんを後ろから抱きしめて呟く。
麻由お姉ちゃんの事を好きになる努力をしないといけないなんて、思ったけど、今でも十分すぎるくらい大好きなんだな。
でも、その好きは麻由お姉ちゃんの好きとは全然違う。
麻由お姉ちゃんが僕の事を好きなのは、僕のプレゼントを壊した事への罪悪感が生み出したもの……。
普通の恋愛の好きとも、家族の好きとも違う、根が病んでいる好きだ。
だから、素直に受け入れられないし、このままの関係が良いとは思えなかった。
「麻由お姉ちゃん……」
更にぎゅっとすがるように抱きしめる。
僕は……どうしたいんだろう?麻由お姉ちゃん……。

「どうしたの……今日は?」
「あ……ごめん……」
麻由お姉ちゃんが僕に背を向けたまま声をかける。流石に起こしてしまったか……。
「起こしちゃって、ごめん……その……」
「前にも言ったと思うけど、あなたが謝りたいと言うなら、気が済むまで好きなだけ謝らせてあげるわ。それで私の気持ちなんか微塵も変わりはしないけどね」
「……でもね、麻由お姉ちゃん。僕は麻由お姉ちゃんと仲良くなりたいんだよ……体だけじゃなくて、もっと姉弟らしくお話したり、遊びに行ったりして……」
「姉弟?可哀相に……私たちは夫婦であり、恋人同士よ。あなたもそうするって言ったじゃない。いい加減にしないと怒るわよ」
「うん……良いよ、怒っても。何か不満があるなら好きなだけ怒っても良いんだよ。こんな優柔不断な僕に無理に尽くす必要は無いじゃないか。だから……」
そう言うと、麻由お姉ちゃんは抱きついていた僕の手を離して、寝返りを打って僕に向き合い、
「これ以上、私を怒らせたら、あなたを一生私の玩具にしてやるわ。この前みたいな目に遭いたい?あなたの自我を殺すのはいつでも出来るの。一人でもやれるけど、一応あの女も呼び出して二人で大輝を天国にまで連れてってやるわ。永遠にね……ん、ん……」
僕にキスをしながら、平然とした声で脅迫する麻由お姉ちゃん。
「あら?そんなので本当に良いのかって顔してるわね?私はそれでもとっても幸せよ。愛する人を永遠に自分の思うがままに出来る。これ以上の幸福がこの世にあるとでも?ん、ちゅぷ」
「……麻由お姉ちゃん、昔と変わっちゃたね。昔はもっと優しかったのに……」
昔はこんな自分の考えを僕に押し付ける様な真似はしなかった。
僕に冷たくしてたけど、それでも僕が普通にしていれば、それなりに接してくれていた。
普通に麻由お姉ちゃんに接していた事がほとんどなかったのが、大問題だったのだけれど……。

「愚痴を聞いてやるのはもうおしまい。早く夜の営みを始めるわよ。ん、んふうっ……ちゅっ、んん……べろ……」
僕の顔に強く抱きついて、ディープキスを始める。
舌を中に入れて、激しく絡ませあい、唾液で口の周りをぐちょぐちょにしていく。
「はむ……ちゅっ、んふ……ちゅっ、ちゅぷ……ん、んちゅ……さあ、早くお姉ちゃんを押し倒してえ……ん、んふ……」
「ん……麻由お姉ちゃん」
「あん!やっとその気になったのね……あ……」
麻由お姉ちゃんを仰向けにして、胸に抱きつく。だが、それ以上は何もしなかった。
「僕はね……麻由お姉ちゃんと仲良くなりたいんだよ……ただ、それだけなんだよ……こんな事しなくても出来るはずじゃないか……」
毎日、家事をやらせて、セックスしてるだけ。本当にそれだけしかしてない。
会話もロクになければ、二人で遊びに行く事も殆ど無い。
昔の僕だって、こんな関係を望んでいた訳じゃないんだ……。
「……大輝……」
麻由お姉ちゃんは僕をぎゅっと抱きしめながら呟くと、
「わかったわ。私もちょっと一方的過ぎたかもしれないわね。ごめんなさい」
「麻由お姉ちゃん……?」
「そんな泣きそうな顔しないの。今日はもう好きにしてくれて良いわ。それより、今度のデート、ちょっと行きたい所あるんだけど、良いかな?」
「うん。何処に行きたいの?」
「へへ……内緒。でも、とっても楽しい所だから楽しみにしててね」
「うん!」
僕の頭を撫でて、お姉ちゃんぶった口調で答える麻由お姉ちゃんに思わず、元気よく返事した。
こんなに優しい笑顔を見せた麻由お姉ちゃん、久しぶりに見た。




597+1 :狂依存 279 [sage] :2011/11/15(火) 03:40:47.35 ID:7M0d0JX+ (5/14)
「じゃ、今日はもう疲れたからもう寝るわ。お休み」
「うん、お休みなさい」
ベッドから立ち上がり、部屋へと戻り、再び机に向かって勉強を再開する。
麻由お姉ちゃんとのデート……二人で遊びにいった事は何度も歩けど、はっきりとデートってのは初めてじゃないかな?
楽しみだな……

そして、日曜日――
「何しにきたのよ。さっさと帰れって言ってるでしょ!」
朝の8時ごろに目が覚め、玄関が騒がしかったので下に降りてみると……
「どうしたの、こんな朝早く……え!?」
「あっ、ダーリン。おはよう。へへ……今日のデートは何処に行こうか?沙耶、とっても楽しみにしてたんだよ」
「で、デートって……何で……?」
隣にいた、麻由お姉ちゃんに視線を送ると、
「言っとくけど、私は何も言ってないわよ。この馬鹿が勝手に朝転がり込んできただけ」
「だってえ……虫の知らせって言うのかな?ダーリンと麻由ちゃんが今日、デートするって聞いたから、じゃあ、彼女で正妻候補でもある沙耶も一緒に行かなきゃって思ってすぐに準備したの。
あ、今日は三人でカラオケにでも行く?割引券何枚か持ってるし」
む、虫の知らせって……誰に聞いたわけでもないのに、何でそんな事まで……?
「でも、今日は麻由お姉ちゃんと二人で行く約束してますから……沙耶さんとはまた今度……」
「きゃん♪だめえ」
僕が沙耶さんに歩み寄ると、急に嬉しそうな悲鳴を上げて顔を背けてしまった。
「あの……どうしたんですか?」
「ああん……だってえ……それ以上、ダーリンに近づかれたら胸がドキドキしすぎて破裂しそう」
「は……?」
「もう、は?じゃないわよ。大輝がこの前『沙耶を俺の女にする』って言った時から、その言葉を思い起こしただけで、沙耶おまんこがぐちゅぐちゅと濡れてイっちゃいそうなの……だから、近づかれたら、昇天して失神しちゃうかもしれないじゃない!はっ、やああん……」
沙耶さんは壁にもたれかかり、スカートをずり下ろし、股間と手を手でまさぐって悶え始めた。
何なんだよ、この人……?
夏休みと文化祭直後に会った時の礼儀正しくて可愛らしい沙耶さんとは、完全に別人であった。
本当にどうして、こんな事になってしまったのだろう?沙耶さんともちゃんと向き合って付き合えば少しは元に戻るかと思ったけど、これじゃあ……。
「はっ!ああん……!ねえ……見てないで、早く沙耶のエッチな穴にダーリンの太くて固いのぶち込んでえ……はっ……あっ、やん!私を犯したら……ダーリンの事、今より百倍くらい好きになっておかしくなっちゃうかもよ。はあああんっっ!!」

「この女はここに置いて早く行きましょう。これ以上、こいつに関わったら大輝にこいつの病気がうつっちゃうわ」
「げふっ!」
麻由お姉ちゃんは廊下で自慰をしている沙耶さんに蹴りを入れて、僕の手を引き朝食が用意してある台所へと向かう。
痛そうにしているのを見て、ちょっと可哀相に思ったけど、これくらいでどうにかなる人では無いと言うのはもうわかったので無視して麻由お姉ちゃんと一緒に朝食を取る。
そうだな。しばらく無視して様子を見たほうが良いのかもしれない。
僕に関わるたびに変になっちゃうって言うなら、会わないようにすれば頭も冷えるのかもしれない。
正直、今の沙耶さんは病院に連れて行った方が良いんじゃないかと思うくらい、おかしくなってしまっている。
誰か相談できる人がいると良いんだけど……。
「ねえ、大輝。今日のデートなんだけど、電車か車でちょっと遠出したいと思うんだけどどっちが良い?」
「え?うーん……どっちでも、良いけど……出来れば車……」
コップに入っている牛乳を飲もうと、コップを手に取ろうとした瞬間、
「車なら、沙耶が出してあげるよ」
「は?ん、んん……!!」
沙耶さんの声がした瞬間、突然僕に口付けをして、何かを口の中に流し込む。
「んふう……!ん、ちゅぷっ……ん、んふう……はあ……美味しかった?ダーリン」
「ごほ……!何を……?」
「何って、口移しで牛乳を飲ませてあげたのよ。沙耶の愛がたくさん篭ったミルクを飲んで今日も元気に沙耶達とセックスしようね。ちゅ……」
頬にキスした後、沙耶さんは僕の隣の席に座り、腕を組んで頬ずりしてくる。
ちょっと、麻由お姉ちゃんが……。
と、思って向かいの席にいる麻由お姉ちゃんに視線を向けると麻由お姉ちゃんは何事も無かったかのように黙々と朝食のトーストをかじっていた。
「それにしても、大輝ってば結構マニアックだよね」
「え?」



598 :狂依存 280 [sage] :2011/11/15(火) 03:41:40.40 ID:7M0d0JX+ (6/14)
「だってえ……沙耶に放置プレイしようかなとか考えてたんでしょう?あん……もう、エッチなんだから……沙耶の事、放置したらダーリンへの想いが募りに募ってもっとおかしくなっちゃう♪あ、それが狙いなのかな?はい、あーん……」
訳のわからない事を言いながら、サラダを箸で取り、僕に食べさせようと口に持っていく。
つか、いつの間に僕の箸を……。
仕方なく沙耶さんが差し出したサラダを食べて、持っていた箸を取る。
「へへへ……どう、麻由ちゃん。自分の大好きな彼氏……じゃなくて弟が婚約者とイチャついてる姿を目の前で見るのは?」
「ちょっと、沙耶さん!」
僕の腕を組みながらふざけた口調で麻由お姉ちゃんをあからさまに挑発するような事を言い、また見せ付ける様に頬にキスをしてくる。
麻由お姉ちゃんはしばらく沙耶さんを無視してコーヒーを一口飲んだ後、カップを置き、
「そうね。あんたにもムカついているけど、それ以上にこんな変質者から、愛する夫を守りきれなかった私の力不足に腹が立って仕方ないわ」
「あははは……そっかあ。でも元を辿れば麻由ちゃんが悪いんだよね。ほとんど面識も無かった私にまで頼るぐらい、自分の気持ちを押し付けて大輝を追い詰めたから、こうなったんだから。ま、そのおかげで沙耶はこうして大輝とラブラブになれた訳だから感謝してるけど」
沙耶さんがどんどん麻由お姉ちゃんの神経を逆撫でするような事をガンガン言ってくるので、いつ麻由お姉ちゃんが怒りだすんじゃないかと冷や冷やしながら、二人に視線を送る。
しかし、麻由お姉ちゃんはまるで沙耶さんなどその場にいないかの様に、淡々と朝食を食べ、後片付けを始めた。
気にしていないのかな……?でも、ちゃんと言っておかないと。
「沙耶さん、これ以上麻由お姉ちゃんを怒らせるような事を言わないで下さい。どうして、自分から火に油を注ぐような事をするんですか?」
「ごめんなさい。でも、最近麻由ちゃんが大人しいから、いよいよ沙耶の事を認めてくれたのかなあって思って。良かったね。これで二人と好きなだけセックスし放題だよ」
「ちょっと、沙耶さん……!」
「もう、片付けるけど良い?」
「あ、うん。お願い……」
麻由お姉ちゃんは僕の食器を下げて、洗い物を始める。
ここまで言われても沙耶さんの存在などまるで気にもしてないかのように、無視していた。
「ねえ……デートする前に、私と一発やってく……?」
沙耶さんは僕の股間に手を当てて、指で擦り始めて、誘ってくる。
「あはは。もう勃ってるじゃない。麻由ちゃんの方が好きだ何て思っておきながら、沙耶にもしっかり欲情してるじゃん。何なら、ここで三人でやる……?はむ」
僕の耳たぶをしゃぶりながら、胸元をはだけて押し付け、体全体を擦り寄らせていく。
いつ喧嘩になるんじゃないかとビクビクしながら
「ね、麻由ちゃん。これから大輝とセックスするけど良いよね?」
「好きにすれば……」
「あはは!だってさ……じゃあ、遠慮なく……ん、んふう……ちゅっ、ちゅう……」
僕があっさりと承諾したのに驚くまもなく、沙耶さんは抱き着いて口付けをし舌を絡め始める。
まるで、麻由お姉ちゃんに見せ付けるかのように抱きついて、唇を押し付けていた。
「ん、ちゅっ、ちゅる……んふう……ねえ、最近ご無沙汰してたから、早く入れてえ……ちゅっ、んちゅ……」
キスされていくうちに段々とその気になってきてしまい、収まりがつかなくなってしまった。
麻由お姉ちゃんも良いって言ってるし、しょうがない……
「わかりました。でも今日はこれで、帰ってくださいね」

「きゃん!あっ、はあああぁぁんっっ……!」
沙耶さんを僕の部屋に連れ出し、全裸にしてベッドに押し倒し、胸を顔に押し当ててまさぐる。
もう三人で何度もやってるし、麻由お姉ちゃんも何も言わないんだから、好きにやらせてもらっても良いよな……。
「あっ、やんっ……!そんな強くしゃぶらないでえ……!あっ、はああん……」
乳首を吸うと、嬉しそうな声を上げながら、体をくねらせる沙耶さんにますますいきり立って、胸を強く揉みしだく。
胸は揉まれると大きくなるという話を聞いた事があるが、沙耶さんの胸は明らかに大きくなっていた。
「はっ……!ああああん!もっと、いっぱい、やってえ……!あっ、はん……あっ、はあああんっっ!!ん、んふう……!」
乳首を指で弄ったり、乳房を強く押し込んだりして思い思いにもてあそんでいく。
嬉しそうにヨガってる沙耶さんを見て、どんどんち○ぽもいきり立ってきた。
「あああっっー!!あっ、はんっ……やっ、はあああっっ……ん、んちゅう……」
胸の愛撫をそこそこの所で終わらせ、キスをして口を塞ぐ。



599 :狂依存 281 [sage] :2011/11/15(火) 03:42:47.44 ID:7M0d0JX+ (7/14)
さっきのお返しと言う訳ではないが、強く抱きつき、息が出来なくなるくらい乱暴に口を押し付けて、沙耶さんの口内にまで舌を絡めあわせる。
「はふ……ん、ちゅっ……ん、んふう……ちゅっ、んちゅ……ん、んくう!はあ……!」
ようやく口を離してやると沙耶さんも苦しそうに顔を背けた。
さっさとやって終わりにするか……。
「んあ……!あっ、はああああぁぁぁぁっっ!!」
沙耶さんの股を思いっきり開いて、肉棒を押し当て一気に挿入する。
いきなり入れたにも関わらず、十分に濡れていて受け入れる準備は出来ていたのか、すんなり入り、膣中で締め付けてきた。
「はっ、ああああんっっ!!あっ、はっ……もっと、強くう……!はっ、やっ、や、ああああっっ!!」
足を抑え付けて、容赦なく奥まで突きまくり、早く絶頂へと達しようと試みる。
潤んだ瞳で悶えまくる沙耶さんを見て、益々頭の中が肉欲で支配されていった。
「はっ、はああんっ!!あっ、良い……!あっ、あああっっ!!はんっ!!」
色っぽい嬌声と肉棒が絶妙に膣肉で絡み合った快感でどんどん射精へと追い込まれていく。
思わず沙耶さんの手を繋ぎ、腰を動かすスピードを更に速めた。
「はっ、はん!!良いよお……!もう、イっちゃう……!イク……あっ、はああんっ!!イクううううう……!!」

手を繋ぎながら、腰を落としラストスパートをかけて犯しまくる。
もう、出る……
「はっ、はああんっっ!はっ、あっ、やんっ!ダメえ……!あっ、はあんっ!!あっ、ああああああぁぁぁっっ!!!」
一気に絶頂に達し、沙耶さんの膣中に思いっきり注ぎ込み、その場で体を倒し、体を重ね合わせる。
沙耶さんも僕に抱きついて、余韻に浸っているようだ。
「はあ……はあ……良かったよお……ちゅ……」
「今日はもうこれで帰ってください。沙耶さんとはまた今度……」
「ええー?何で別々にデートする必要があるの?麻由ちゃんも私も彼女なんだから一緒で良いじゃん」
「今日は二人で一緒に出かけたいんです。お願いですから……」
「そろそろ、出るわよ。準備して」
「あ……う、うん」
沙耶さんの体から離れようとすると、麻由お姉ちゃんが部屋に入ってきて、準備をするよう促した。
この人に構うと、キリがないのでいい加減止めるか……と、思って立ち上がった瞬間、

「えい!」
急に沙耶さんが僕の足を掴み、ベッドに倒して、僕に跨ってきた。
「な、何をするんですか……?」
「ねえ……まだまだし足りないんでしょう?三人で一緒に気持ちよくなろうよお……」
僕の肉棒を手で握って擦り始め、再び勃起させようとする。
「これで、帰ってくださいって言ってるじゃないですか。あう……」
「ん、んふう……ちゅぷ、じゅる……」
僕が沙耶さんを引き離そうと手をかけようとする前に、沙耶さんは僕のち○ぽを口に含んでしゃぶり始めてきた。
「ん、じゅるっ……ちゅっ、んちゅう……れろ……へへ……麻由ちゃんも一緒にどう……?ん、じゅぷ……」
「そうね……」
ウラスジを舐めながら、麻由お姉ちゃんに誘いをかけると麻由お姉ちゃんも僕のベッドに歩み寄り、沙耶さんと共に僕の肉棒を手で擦り始めてきた。
「ああん……またこんなに大きくなっちゃって……じゃあ、二人の愛を存分に味わってね。ん、れろ……」
「ん、じゅぷ……ちゅっ、ちゅる……」
沙耶さんがそう掛け声をしたと同時に二人が左右から軽くキスをした後、亀頭の近くを舐め始める。
二人同時にフェラされるのはもう何度もやられてる、これは本当に気が狂いそうになるくらい気持ち良い。
ちょっとでも気を抜いたら、すぐにイってしまいそうなので、少しでもこの快楽を味わうと、自然に体に力が入ってしまう。
「ん、あふう……ちゅっ、ちゅぷ……ふむう……ちゅっ、んふう……」
「はむ……れろ、んちゅ……じゅるっ、んふう……じゅっ、じゅる……ん、ちゅう……」
麻由お姉ちゃんが亀頭を口に咥えて、しゃぶり、沙耶さんが根元から亀頭近くまで舌で丁寧に舐めたりキスしたりして丁寧に奉仕していく。
二人の絶妙とも言える技に、先程出したばかりの肉棒はどんどん膨張していき、今にも破裂するんじゃないかという恐怖にも襲われた。
「ん、はむっ……ん、じゅる……ん、はふ……ん、ちゅぷ……ん、んふう……」
「ちゅっ、ん、じゅる……ん、んふう……ああん……そろそろ、出ちゃいそうだね。ちゅっ、んく……ダーリンの好きな方で出していいよ。ん、ちゅ……」



600 :狂依存 282 [sage] :2011/11/15(火) 03:43:46.51 ID:7M0d0JX+ (8/14)
沙耶さんがそう言いながら、玉を口で弄び根元に熱くキスすると、麻由お姉ちゃんも唾液を肉棒に滲ませスロートを加速させてきた。
この二人、普段は今でも仲が良いとは言えないけど、僕とセックスする時は本当に息がピッタリの様な気がする……。
「んふっ……じゅるっ、ちゅ……早く飲ませてえ……ちゅっ、んちゅ……ん、じゅるっ……ちゅっ、んん……」
「(ぐ……出る……!)」
「ん、ちゅるっ、じゅる……ちゅ……ん、んくう……!」
麻由お姉ちゃんが強く吸い込む様にスロートを始め、口内で舌と口壁に絡み合った竿は一気に遂に耐え切れなくなって麻由お姉ちゃんの口の中に一気に精液を吐き出していく。
麻由お姉ちゃんもしっかりと手で抑えて、飲み込んでいた。
「ん、んふう……ん、んちゅ……ごく……」
「あーあ。やっぱり、麻由ちゃんの中でイっちゃったか……ちゅ、ちゅ……」
名残惜しそうな声で僕の玉を手に取りながら、竿にキスを繰り返す沙耶さん。
「ん、ちゅっ、んふう……はあ……ねえ、まだしたいんでしょう……?ちゅっ……」
ようやく、口から肉棒を出した麻由お姉ちゃんも亀頭に優しくキスし始め、誘ってくる。
そんな二人の態度を見て、頭がはじけてしまった。

「きゃん!」
麻由お姉ちゃんの服を脱がせて裸にした後、二人をベッドに仰向けに転がして股を開かせ、二人の秘所を曝け出し、膣口を指で開く。
「あああん……!沙耶のエッチなおまんこ、全部見られてるう……」
「ねえ……あなた……早く、お姉ちゃんのおまんこにおちん○んぶち込んでえ……」
一つのベッドに寝転がって股を開き、自ら膣口を開き始め腰をくねらせ、おねだりしていく。
二人の美女が同時に僕を求めている事に猛烈な高揚感が頭をよぎり、欲望が抑え切れなくなってきてしまった。
「ああん……早く……は……はああああんっっっ!!良いわ!あっ、はんっ!!」
誰の膣中に入れたのだろうか?多分、麻由お姉ちゃんだと思うが、頭が霞んでしまいもう良くわからない。
ただ、目の前にある穴に肉棒を押し当て、挿入して子宮を突きまくった。
「はっ!!あっ、やんっ……!良いわ!あんっ!!あっ、はああああぁぁぁっっ!!」
「ははは……麻由ちゃん、とっても良い顔して鳴いてるよ!ほら、手伝ってあげる」
「く……汚い手で触るんじゃないって言ってるでしょ!あっ、はんっ!!私の胸に触って良いのはたい……ぐっ、がは……!あああああっっ!!」
二人は手を繋ぎ、僕が膣中に入れている方はひたすら体をビクつかせて喘いでヨガリまくり、もう片方はうっとりした様子で犯されてヨガってるほうを見つめていた。
その様子を見て何故かムッと来たのでもう片方のまんこにも入れてやることにした。交互に犯してやる。
「あっ、はあんっ!!はんっ!あ……ああん……まだ、イってないのに……」
「えへへ……今度は沙耶の番なんだね……はっ、ああああああんっっ!!いきなりすぎ……はっ、はああんっっ!!」
もう頭の中は目の前の二つのまんこに肉棒を挿入し突きまくる事しかない。麻由お姉ちゃんと沙耶さんもそれしか頭の無いんだろう。
なら、好きに使ってやる。
「はっ、はんっ!!あっ、あああん!もっと、もっとお……あっ、はんっ!!」
「ああんっ!もう、イク……イクううう!!!あっ、あんっ!!」
気の向くままに、二人の穴に交互に嵌めていき、腰を動かして堪能していく。
二人ともその度に膣中に入れた肉棒をぎゅっと締め付け、腰を振りまくって悶え狂っていた。
「はふ!あっ、はあん!!早く出してええ……好きなだけ、犯して出しまくってえええええっっ!!あっ、はあああああぁぁぁあぁっっ!!!」
遂に絶頂に達し、膣中に一気にぶちまける。
誰の膣中で達したのだろう?正直、そんなのはどうでも良かった。
ただ、二人のまんこで気持ちよくなりたかっただけなので、誰で出そうと僕の勝手だと思ったから。
「はああああぁぁぁっっ!!あっ、ひゃん……えへへ……また、沙耶のおまんこで出しちゃったよ……もしかして麻由ちゃんよりも私の方が好きなのかな……ああん……」
「……気に入らないわね……」
「はあ……はあ……うわ……!」
射精し終わって、一息ついて膣中に入っていたち○ぽを出した瞬間、腕を掴まれ体をひっくり返された。
「な、何……?」



601 :狂依存 283 [sage] :2011/11/15(火) 03:44:46.73 ID:7M0d0JX+ (9/14)
何事かと顔を上げてみると麻由お姉ちゃんが僕に跨って、股間を肉棒にぐいぐい押し当てていた。
「二度もこの馬鹿女の膣中で出すなんて正妻としてのプライドが許さないわ。今度は私の膣中で出しなさい」
「ええ!?ちょっと、あ……」
麻由お姉ちゃんは萎えかかっていた僕の竿を太腿で挟んで擦り、素股を始めてまた勃起させていく。
僕が誰で出そうと勝手と考えていても、麻由お姉ちゃんはそうは思ってなかったようだ。
「あんっ!はふ……ん、んくう……ん、んふ……ほら、もう入れるわよ……」
「あっ、ちょっと……」
「ふっ、ああああああぁぁぁんっっ!!あっ、はんっ!!」
そこそこ勃起し始めた段階で早くも腰を落として挿入しガンガン打ち付けてくる。
あれだけ、出したにも関わらず、麻由お姉ちゃんの膣壁に締め付けられ、愛液で絡み合った肉棒はどんどん膨張していった。
「はっ!!あんっ!そうよ……!もっと、腰を突き上げてえ……!あっ、はんっ!!」
「へへへ……大輝、ちょっと出しすぎて辛そうだね。沙耶がお手伝いしてあげるよ。ちゅっ、んちゅ……」
麻由お姉ちゃんが上で腰を振りまくっている最中、沙耶さんが僕の頬と首筋にキスの雨を降らせてきた。
「ちゅっ、ちゅ……さあ、沙耶のおっぱい召し上がれ。ひゃん……」
キスした後、僕の口に乳房を近づけて、半ば強引に乳首を口に含ませ、僕もそれに応じて乳房を手で揉みながらしゃぶり始める。
「はん!あああんっっ!!はっ、あんっ!!きゃっ……あっ、はんっ!!あっ、はああああぁぁぁっっ!!」
沙耶さんの柔らかいおっぱいを味わっていくと麻由お姉ちゃんの中で揺り動かされていくち○ぽは更にビクついていき、麻由お姉ちゃんも腰を打ち付けるスピードを加速させていく。
柔らかい膣肉に圧迫されて擦られていく感触に肉棒も限界に達していった。
やばい……またイキそう……。
「はっ、やんっ!!はああんっっ!!中に……あっ、中に出して……はっ、はぐ……あっ、はんっ!!あっ、はあああああぁぁぁぁっっ!!!」
ほぼ同時に果てて、麻由お姉ちゃんの子宮に思いっきり精液を叩き込む。
麻由お姉ちゃんも体を反らしながら、肉棒をがっちりと締め付け中で受け止めていた。
「はっ……!はんっ!!あっ、あああああぁぁぁん……!」
流石に量はかなり少なくなってきたが、それでもやっと出し終わり、麻由お姉ちゃんと手を繋ぎながら息を切らして余韻に浸る。
ちょっと、朝からやり過ぎたかも……。
そのまま、麻由お姉ちゃんも倒れこみ、沙耶さんと麻由お姉ちゃんが僕の体に抱きついて、しばらく三人で天を仰ぎながらベッドに横になっていた。

「へへへ……ちゅ……じゃあ、そろそろ三人でデートに行こうか?」
「え?」
沙耶さんが僕の耳元でそう声を掛けた所でハッと思い出す。
そうだ、今日は麻由お姉ちゃんとデートする予定だったんだ……。
ベッドの傍らにある目覚ましを見ると、時間はまだ昼前だった。どうしよう?今日は二人で……
「今日は二人で行く予定だって言ったでしょ。あんたはここで寝てなさい。さ、立って。今度こそ仕度して行くわよ」
麻由お姉ちゃんがベッドから起き上がって、僕の手を取ると、
「ええー?沙耶も一緒に行きたい。その為に夜遅くまで何着てこうか、悩んだのに……」
と、沙耶さんが僕の腕を掴んでまた駄々を捏ねてきた。
この人は僕の言う事など、全く聞く気はないみたいだな……。
「うるさいわよ」
ドスっ!!
「ぐええっっ!!!」
駄々をこねる沙耶さんに、麻由お姉ちゃんが思いっきりお腹をパンチして黙らせた。
「さ、沙耶さん!ちょっと、いくらなんでも……」
「いつも言ってるじゃない。この女は不死身らしいからこの女はこのぐらいじゃ、どうにもならないわよ。一応、手加減はしてあるから死にはしないわ。早く服を着て。着たら顔ぐらいは洗っておいてね」
苦しそうに悶えている沙耶さんを尻目に麻由お姉ちゃんは脱ぎ捨ててあった服を着始めたので、僕もそれに応じて着替え始める。
可哀相だけど……麻由お姉ちゃんと二人で行きたいし、この人もこのぐらいで懲りる人じゃないから大丈夫だよな。



602 :狂依存 284 [sage] :2011/11/15(火) 03:46:07.24 ID:7M0d0JX+ (10/14)
「行くわよ。財布と携帯とハンカチは持ったわね」
「うん……」
念の為、沙耶さんがついてこないよう簡単に紐で足を縛り付けておき、しばらく動きを封じておく。
すぐに解けるよう、ハサミも見える所に置いてあるから平気だよな……。
「じゃ、行ってくるわ。解いたら、風呂掃除と2時ごろには洗濯物は家に入れときなさい。誰か来たり、電話があっても絶対に出るんじゃないわよ。わかった?」
「ぐえ!!」
「それじゃ、行きましょう」
「うん……行って来ます……」
麻由お姉ちゃんは沙耶さんに言伝を残した後、もう一発蹴りを入れて部屋を後にし、二人で家を出て鍵を閉める。
「良いの……?沙耶さんを家に置いといて?」
「良いのよ。あいつを家から出したらついてくるに決まってるじゃない。あいつには家の合鍵は渡してないから、家からは出られないわ」
「でも……」
家の鍵がなければ、玄関のドアの鍵が閉められないので、長期間この家を空ける事は出来ないが、その間、僕の部屋とか探られたりしそうだしなあ……。
「電車で少し遠出するわよ。昼はちょっと遅くなるけど向こうに着いてからにしましょう」
「うん、良いよ」
麻由お姉ちゃんは早足で歩き、僕もそれに付いていく。
一体、何処に行くんだろう?麻由お姉ちゃんの事だから、変な所には連れてはいかないだろうけど、やはり気になるな……。

電車に30分ほど乗り、駅前のファーストフード店で軽く昼食を済ませた後、二人で古い町並みの残る市街地を歩く。
実はこの町は僕の通っている高校のある市なので、思いっきり知り合いに見られはしないかと内心ビクついている。
今日は二人でデートのはずなんだけど、ちょっと楽しめる雰囲気ではない。出来ればもっと遠い知り合いがいそうにない町に行きたかったが、麻由お姉ちゃんに任せるって言った以上、仕方ないか……
まあ、素直に姉ですって言えば不審がられることもないよな……多分。
「ついたわよ」
「ん……?ここって……」
そこは、地元でもかなり有名な神社であった。
何で、神社なんかに?この神社って確か……。
「ふふ……そうよ。縁結びで有名な神社でしょ。まずは一緒に私達の良縁を願いましょう」
「りょ、良縁って……」
「そうよね。別に神頼みなんかしなくても私達は既に愛し合っているし、結婚の約束もしているのだから、そんなもの必要ないかもしれない。でも、事故とか病気とかがあったら、お互い、大変でしょ?だから、そういう事が無いように神様に夫婦円満を祈願するの」
夫婦円満って……まあ、祈願するだけなら勝手にやれば良いけど。
麻由お姉ちゃんは僕の腕を組んで、手を繋ぎ、
「それに、ここ結婚式もやってるのよ。だから、その下見も兼ねているわ。大輝は式をあげるなら、神前結婚の方が良い?それともホテルか教会でやる?」
「な、何を言ってるんだよ!本気でそんな事……」
と、平然とした顔で恐ろしい事を言ったので、思わず声を張り上げた。
「『式でも何でも好きに挙げていいって』言ったわよね。なら、今から話し合ったって速過ぎる事はないじゃない。なんなら、日取りも決めちゃう?」
「い、言ったけど……でも、そんな普通の式なんて挙げられる訳無いじゃないか……」
誰が何と言おうと、僕と麻由お姉ちゃんは姉弟なんだから、式なんてどうやったって挙げられる訳無い。
わかってるはずじゃないか……そんなの……。
「ねえ……あなたは私のウェディングドレス姿見たい?」
「え?それは……うん……」
思わず頷いてしまったが、麻由お姉ちゃんのウェディングドレス姿か……。
見てみたい。見てみたいけど……。
「私はあなたに見せたいわあ……一生に一度の晴れ姿だもの……」
「わかったよ。それじゃあ、いつかドレスは買ってあげるから、その時僕にだけ見せてよ。それで良いでしょ?」
「ふふ……『大好きな麻由お姉ちゃんのドレス姿を独り占めしたい』って事ね。わかったわ。楽しみにしてるから……」
「わかったから、もう行こう……」
そういう意図で言ったわけじゃないんだけど、反論するのも面倒だし、何より外でこんな会話を続けるのも恥ずかしいのでさっさと参拝を済ませてここから出る事にした。
拝殿に行き、お賽銭を入れて二人で一緒に拝む。
何て、お願いすれば良いんだろう……?いや、一つしかないじゃないか。


603 :狂依存 285 [sage] :2011/11/15(火) 03:47:33.04 ID:7M0d0JX+ (11/14)
「(麻由お姉ちゃんと仲良く過ごせますように……)」
今はそうお願いするのが精一杯だった。
「行こう……」
「うん。あ、あそこで一緒にお守り買ってきましょう」
「お守り?ああ……」
麻由お姉ちゃんは何をお願いしたのだろう?
僕と結婚できます様に……何て、本気で願ったのだろうか?
「これを二つ下さい」
「はい。800円になります」
「はい、これ大輝の分ね」
「ありがとう……」
社務所に行って、お揃いのお守りを二つ買い、一つをすぐに僕に手渡した。
ここの神様は本当に僕達の願いまで叶えてくれるのだろうか?
実の姉弟が結ばれる事を許してくれる神様なんて……
「さてと……どうする?私はまだ行きたい所が一つあるんだけど、あなたは他に何処か行きたい所がある?あるならそっちを優先させるわ」
「うーん……麻由お姉ちゃんの行きたい所って?」
そう尋ねると、麻由お姉ちゃんはまた腕を組んで、僕に耳元で、
「ここの近くに品揃えの良い大人の玩具のお店があるの……良かったら、そこも見てみない……?」
「……じゃあ、二つ先の駅にあるショッピングモールにでも行こうか……学校帰りにたまに寄っているけど、大きくて品揃えもある良い所だから」
「ああん……恥ずかしいなら、私がレジに持って買いにいくから……」
ここは高校の地元なんだから、そんな所に女性と二人で入ってるのを先生に見られたら謹慎になっちゃうよ……。
「……今日は二人きりで普通に楽しみたいんだ……何でも言う事聞いてくれるって言うなら、僕の我侭も聞いてくれるよね?」
「わかったわ……じゃあ、二人でそこに行きましょう……ちょうど、冬物の新しい服も見てみたかったしね」
「じゃあ、行こうか」
麻由お姉ちゃんと二人で並んで歩きながら、駅に戻って電車に乗り、デパートに行く。
日曜とはいえ、流石にここで姉とイチャついているのを見られたら恥ずかしいというか、ヤバイので、電車で少し離れた所のモールに行く事にした
一緒に服を見たり、携帯の新機種を見たり、プリクラ撮ったりと……とにかく普通のカップルがやりそうな事を一通りやっていった。
幸いにも知り合いにバッタリ会うことはなかったが、麻由お姉ちゃんは平然と腕を組んだり、手を繋いできたりしてたので、その度に誰かに見られてはいないかと視線を気にし、内心は穏やかではなかった。
やっぱり、姉弟で付き合うのって……辛い……。
麻由お姉ちゃんは良くても、僕はこの関係に耐えられる自信が持てなかった。

「もう……麻由ちゃんったら、乱暴なんだから……」
手足を縛ってた紐をようやく、引きちぎり体を起こして立ち上がる。
麻由ちゃんは将来、義理の妹になる私をもう少し可愛がろうという気は無いのだろうか?
「まあ、良いや。どうせ子供が出来れば嫌でも私は義妹に迎え入れるようなんだし」
それより、あの二人を追わないと。奥さんを差し置いて二人だけで楽しもう何て、とんでもない話だ。
「あ……玄関の鍵どうしよう?」
着替え終わった所で、大事な事に気づく。
合鍵がなくては、玄関の鍵が閉められないで家を空けられない。
将来、私の家になるかもしれないのだから、泥棒に入られたらまずいし……。
あろうことか、ウチのダーリンは婚約者に実家の合鍵を渡していないのだ。
この前、私の実家の鍵と交換しようって言ったのに断っちゃって……。
「鍵開けたまま出るわけにもいかないし……探して見るか」
家の中を探索し、合鍵が無いか探して見る……が、それらしき物は一向に見つからなかった。
大輝の鞄の中か机の中にあるかと思ったけど、無いし……。
「ちぇっ……良いよーだ。ダーリンのお部屋を探索しちゃうから」
大輝の部屋の机の中や、本棚、クローゼットやベッドの下を探り、何かエッチな本とかビデオが無いか探して見る。
だが、何処を探しても見当たらず、肩透かしを食らってしまった。麻由ちゃんが処分したのだろうか?
まあ、こんな美女を二人もはべらせてセックス三昧の毎日を送っていればそんなもの必要ないか……。
「ん……?これは……?」
机の引き出しをもう一度、探って見ると卒業アルバムが出てきた。
あは……ダーリンの中学の時の卒アルかあ……他にも何かアルバムないかなあ……。
「これと……あ、これもそうかな……」
色々調べて見たら、小学の卒アルと1冊のアルバムを発見したので早速開いて見てみる。
「ん……?何だ、これ?」
開いて、すぐに目に入ったのは所々、顔の部分が削られていたり、切り取られた様な後がある写真がかなりあった。



604 :狂依存 286 [sage] :2011/11/15(火) 03:49:23.49 ID:7M0d0JX+ (12/14)
何だろう……?気味が悪いな……って、そう言えば麻由ちゃんがそんな事をやったとか言ってた気が……
良く見てみると、顔が削られた子の服装は女の子のものだったので、これは麻由ちゃんの子供の頃の写真なんだろう。
義理に姉の小さい頃の姿も見てみたかったが、まあどうでも良い。
問題はダーリンだよね。
「きゃは……可愛い笑顔。今とあんまり、変わらないかな?」
大輝の顔は小学生時代から大した変化はなく、すぐにそれと本人のものだとわかった。
何処かに家族旅行に行った時の写真だろうか?
幼い大輝が眩しいくらいの笑顔で麻由ちゃんに抱きついたり、寄り掛かってりしている写真が何枚もあった。
今よりも明るい性格だったのだろう。だけど、こんなに嬉しそうな笑顔、私に一度でも見せた事……無い。
それにこの大輝の目……
「私を見ていない――」
何を言ってるんだ、私は?当たり前じゃないか。まだ出会ってもいないんだぞ。
でも、この写真にいる大輝の目は麻由ちゃんしか写っていない。
それ以外の物には目もくれず、ただ麻由ちゃんだけを見ている。
今の大輝は何だかんだ言いながらも、沙耶にキスもしてくれるし、エッチな事もしてくれるし、誘えばデートもしてくれる。
麻由ちゃんの事も好きなんだろうけど、心が揺れ動いているから、私にも付け入る隙があったし、実際に私にも気持ちがなびいている。
だけど、この頃の大輝に出会ってたらどうだろう?きっと私の事なんか見向きもしてくれない。
それぐらい、大輝の心は麻由ちゃんだけに向いていて、迷いも何も無い。
アルバムのページを一枚、一枚捲っていくと、同じような大輝の顔の写真が次々と目に入っていく。
何だ、この気持ち……?どうして、大輝の心をここまで独占できるの?こんな笑顔を見せてくれるの?
何だろう?麻由ちゃんとキスしたり、セックスしているのを間近で見てもこんな気持ちはした事はない。
むしろ私という婚約者がいても気持ちがフラついて実の姉と堂々と二股かけている所も愛おしく思えるのに、この写真を見ると無性にイラついてくる。
私は大輝の全てが好きなはずだ……でも……
「この大輝は嫌い……」
あれ?でも、沙耶は大輝の全てが好きなはず……いや、それは『今の大輝』だ。
でも、全てが好きと言うなら、昔の大輝も含めて好きにならなきゃいけないんじゃ?だったら、この大輝も……。
ダメだ……見ればみるほど、ムカムカしてくる。
私を見てない。見てくれない。エッチもしてくれない。麻由ちゃんしか頭に無い。こんな大輝……

嫌いだ――

「っ!?いた!!」
突然、体に激痛が走り、その場に倒れこむ。
何……?この痛み……?
お腹と腕と、背中……さっき、麻由ちゃんに殴られたり、蹴られたりした所だ。
何で、今になって急に……?
「あぐ……痛い……」
とにかく、これ……片付けないと……いや、ダメだ。とりあえずそこのベッドで横に……。
「えへへ……ダーリンのベッド……」
ここで、寝れば……すぐに治るはず……。
「はあ……はあ……何だろう?体がすごくだるい……」
額に手を当てるが、別に熱は無い。だけど、何か体がやけに重い。
少し、休むか……。

「ん……」
ハッと目を覚ますと、既に部屋は暗くなっていた。
寝ちゃったんだ……。
う……まだ、体が痛い……でも、横になって休んだおかげか、少しは体が楽になった。
何だろう?あのアルバムを見たら、急にムカムカした気分になって……。
昔の大輝の写真、見ただけで何でこんな気持ちに?
昔は昔だ。今とは違う。でも、昔そうだったなら、また麻由ちゃんの事しか見ないようになる可能性だって……。
電気を点け、もう一度アルバムを見てみる。
駄目だ……そんな目をしないで。沙耶を見て……麻由ちゃんだけを見ないで……。
嫌だ。そんなの嫌だ。沙耶を全然見てくれないなんて嫌だ。
そんな大輝は嫌いだ。嫌いだ。
「違う!私は……私は……」
全部、好きだって……生涯、愛し続けるって誓ったのに……なのに、何で今頃、こんな気持ちになるの?



605 :狂依存 287 [sage] :2011/11/15(火) 03:51:25.14 ID:7M0d0JX+ (13/14)
「沙耶は……沙耶は……」
心の中で何かが音を立てて崩れていく。何?ダメだよ。出てっちゃダメだよ。
沙耶の心から、出てっちゃダメだよ!!
「う……ああああああああああぁぁぁっっ!!!」
大声を張り上げた後、アルバムを壁に叩きつける。
ベッドに蹲って、思わず悲鳴を上げる。声を出さずにいられなかった。
嫌だ……嘘だ。私は好きなはずだ。大輝の事が好きなはずだ。この世で一番、好きなはずなんだ!!全てが好きなはずなんだ!!
でも、この写真の大輝は……大輝は……!
今と昔は違うのはわかってる。でも……でも!!
いても立ってもいられなくなり、部屋から飛び出す。
ここにはいられない。いたくない!こんな顔を見られたくない!
そんな一心でこの家から飛び出て行った。

「……遅くなっちゃったね」
電車を降り、駅から出て二人で既に真っ暗になっていた町の中を歩いて家路に着く。
もう夕飯時も過ぎており、お腹も空いたので、早く帰ってご飯にしたかった。
だけど、沙耶さん家で変な事して……いるだろうな……僕の部屋の中をくまなく見られているかもしれない。
まあ、見られて困るものも大して無いから良いけど。
「ねえ、大輝」
「何?」
「さっき、あそこのモールで女の子が大泣きしていたの見た?貰った風船が割れちゃったみたいで」
「ああ、そういえば……」
ショッピングモールから出る時、駐車場で5、6歳の女の子が両親の前でわあわあ泣いていた。
何だろうと思って見てたけど、風船が割れちゃっただけか。
「どんなに膨らんだ風船でも破裂する時は一瞬なのよね。大きく膨らませたって、ちょっと針で突けばポンっと破裂して跡形も無くなる。無常よね」
「うん、可哀相だったね。でも、それがどうしたの?」
家の近くまで、来た時麻由お姉ちゃんは星空を仰ぎながら、しみじみとした口調で、
「風船だけじゃないわ。泡だって膨らんでもすぐはじけるし、大きなダムや堤防だって、ちょっと小さなを開ければすぐに崩壊する。人の気持ちだってそうかもしれない」
……?いきなり、どうしたんだ?
「でも、安心して。私はそんな事にはならないわ。もう私は身も心も一体化して離れられなくなっているんだから……」
「麻由お姉ちゃん……?」

ガラっ!!
「えっ!?」
急に家の門から、何かが飛び出してきて、僕達がいる道とは逆方向に走り去っていった。
今の……沙耶さんか?どうしたんだろう……と、家を見上げてみると僕の部屋の灯りが点いていた。
「何だったんだ……?」
もう、遅いし追うのも面倒だったので、そのまま二人で家に入り、部屋へと上がっていく。
「うわ……!何だよ、これ……」
僕の部屋のクローゼットや机の引き出しが、全部開けられて、物があちこちに散乱して悲惨な状況になっていた。
「もう……見るのは、良いけどせめて片付けていって欲しいよ……ああ、何だよ、これ」
文句を呟きながら、後片付けを始めると、僕の昔のアルバムが壁のそばでぐちゃぐちゃに開いていた。
もしかして、壁に叩きつけたりしたのか?
「……本当、終わる時は一瞬ね……」
「え?何?」
いつの間にか、部屋にいた麻由お姉ちゃんが何か言った気がしたので、振り向いて聞いてみると、
「何でも無い。手伝うわ」
「うん……ありがとう」
それきり何も言わず、淡々とした表情で、片付けの手伝いをしてくれた。
沙耶さんの様子が気になるけど……まあ、良いか。またすぐにケロっとした表情で僕の前に姿を現すだろう。


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最終更新:2011年11月18日 13:41
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