
犬夜叉の異母兄であり、純血の妖怪。犬夜叉同様の銀髪は膝裏ほどもあり、一見したところ人間にしか見えない美青年で、神楽には「優男」と評されている。しかし、大妖怪である両親の血を色濃く受け継いでいるため、他の妖怪と比べものにならないほど全ての能力が秀でており、妖怪の妖力を高める四魂の玉を必要としないほど妖力が強い。嗅覚も優れており、風の匂いだけで遠くで起きた出来事が分かる。半妖である犬夜叉の事を蔑んでおり当初は、鉄砕牙を奪うため犬夜叉に何度も襲い掛かってきてかごめまでも殺そうとした。人間換算年齢は19歳。
犬夜叉との鉄砕牙を巡る戦いで左腕を失ったが、片腕でもハンデを感じさせない。一時期、左腕は他の妖怪から奪い取ったものを代用として付け替えていたが、りんと旅をするようになってからは、それをすることはなくなった。劇中では、何度か鉄砕牙を手に取って風の傷を放っているが、その描写は犬夜叉のそれとは桁違いの威力を誇っていた。鉄砕牙とは別に、もう一つの父親の形見の刀「天生牙(てんせいが)」を持つが、天生牙は“何者も斬る事が出来ない”癒しの刀であった為、殺生丸は“斬る刀”である鉄砕牙に強い執着を向け、犬夜叉と幾度か戦闘を行った。
鉄砕牙を超える強い刀を手に入れるため、奈落の分身の一人、鉄砕牙を噛み砕いて折った悟心鬼の牙から打ち出した妖剣「闘鬼神(とうきじん)」を手に入れると、以後はそれを得物として振るうようになる。闘鬼神は、並み大抵の力量の持ち主では使いこなせず、逆に刀に乗っ取られてしまう程の強烈な邪気を纏う妖剣で、膨大な妖気の持ち主である殺生丸だからこそ制御できるという危険物である。それ以外にはこれといって特色の無い刀だが、その破壊力に関しては超一級品で、剣圧だけで相手を切り刻み吹き飛ばすその威力は、鉄砕牙の「風の傷」をも凌駕する。また、鉄砕牙については、半妖の犬夜叉が己の心を保つために必要な“父の与えた守り刀”であることを知って以降、鉄砕牙自身を自分のものにしようという行動はとらなくなる。
その後、奈落の心臓たる化身の妖怪、魍魎丸との二度目の対戦にて闘鬼神は折れてしまった。魍魎丸との戦いの最中に、魍魎丸に神楽の死を侮辱されたことをきっかけに、殺生丸に「死を悼む心」が芽生え、心の変化を感じた天生牙が、刀々斎を呼び寄せ、新たに武器として鍛え直された天生牙を持ち、冥道残月破(めいどうざんげつは)を放つことが可能になる。しかし、敬愛する父親の敵だった死神鬼から「冥道残月破は元々自分の技だった」と知らされただけでなく、天生牙が鉄砕牙から切り離されたものだと言われ激しく動揺する。更に、父親がいずれは殺生丸の会得した「冥道残月破」も鉄砕牙に譲らせるつもりであった由を刀々斎から聞き、犬夜叉と比較してあまりに不公平な、父の自分に対する措置に激しい憤りを抱えるが、その中で父の真意について彼なりに熟慮する等、当初と比べて大きく精神面で成長した面が見られた。
そして犬夜叉が真の鉄砕牙の真の継承者である意味を理解するため、周囲の反対を押し切って犬夜叉に一対一の戦いを挑む。そして激しい戦いの末、犬夜叉の継承者の証を見届けると、自らの意思で「冥道残月破」を犬夜叉に譲り、父の形見に対する執着を捨て、自分自身の力のみで戦うようになる。曲霊と戦った際、父親を越えて大妖怪として立派に独り立ちし、鉄砕牙への執心から解放されたということから、失ったはずの左腕とともに新たな武器として「爆砕牙(ばくさいが)」を手に入れた。爆砕牙は再生効果を無効に出来る一撃必殺の武器だが、四魂の玉を斬ることは出来なかった。
最終回でかごめに「お義兄さん」と呼ばれて嫌な顔をしていた。
死ねロリコン
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