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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/20スレ目ログ/20-702 - (2012/03/18 (日) 09:46:47) の1つ前との変更点
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*暖かい春の日には。 1
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4月8日 AM 6:00
小鳥がチュン・・・と鳴き始めるこの時間帯に、寝室に置いてある目覚ましが朝を告げる。
ピピピ、という機械音を眠そうな瞼で止めたのは美琴だった。
彼女は時計に表示された曜日を見て日曜日だと気づくと、もう一度眠ろうとして布団にもぐりこんだ。
しかし、目を閉じると不意に後頭部を撫でられた。
「おはよ、美琴」
そう言ったのは、隣で眠っていた上条だった。
「ん・・・おはよ」
小さな欠伸をしながら美琴は布団を肩まで掛けなおすと、再度目を閉じて夢の世界へ旅立とうとしたが、
「おーい・・・せっかくの日曜日に寝るのかー」
と、気になる一言を言われ、嫌そうに顔を上げた。
「どういう意味よ・・・」
「ほら、いつもは速攻で起きて急いで飯食って出てくけど、今日は何もないから時間があるだろ?だからその分ゆっくりできるなーなんて」
「ふーん・・・・それじゃあおやすみ」
なんだか嬉しそうな上条に対してぼんやりとした美琴は睡魔に負けて眠ろうとした。
「えぇ・・・それはちょっと冷たいんじゃ・・・まぁいいか」
ふぅ、と溜息をつくと上条は彼女のおくれ毛を耳にかけた。隠れていた小さな耳が出ると、ゆっくりと美琴に近づく。
ここで美琴は、彼の不思議な行動から今からやろうとしてることにようやく気付いた。
「(耳を噛もうとしてる・・・・!?)」
人1倍耳が弱い美琴にとってこれは大ピンチである。眠気もふっとび、すぐに彼女はバタバタと暴れて抵抗した。
「や、やめなさいっ!!変態!スケベ!!バカ当麻!」
「わわっ!や、やめろって」
よけようとした上条は頭を後ろの方に動かした。しかし、それが不幸を呼んだのだろう。
美琴の指の先端―――つまり彼女の爪が上条の頬を思いっきり引っ掻いた。
「ッ・・・!!」
痛そうな声をあげ、顔をしかめて「っいてて・・・」と言いながらボフっと枕に倒れこんだ。
「きゃッ・・・ご、ごめん!大丈夫!?」
驚きながらも申し訳なさそうにした美琴が頬を撫でる。
「本当にごめんね・・・引っ掻くつもりはなかったのに爪が当たっちゃって」
少し赤く腫れた頬を謝りながら撫でる彼女を見て、上条はあることを思いついた。
「気にすんなって。だけど美琴にはお仕置きしないとな・・・」
台詞の前半は優しいのに後半でいきなり黒くなった上条はニヤリと笑うと、「?」の顔をする美琴の右手を掴むと、
人差し指と中指を、パクリと口の中に入れた。
「――――ッッッ!?」
「引っ掻いた指はこの2本だったよな?」
もはやパニック状態で声すら出せない美琴をからかうようにして甘噛みを始めた。噛むといっても先の方だけだが。
一通り噛むと、今度は舐める。細い指の震えがだんだんと小さくなったころ、ようやく彼女の右手を解放する。
顔を赤くした美琴はさっと手を戻すと、
「やッ・・・い、いきなりなんてことすんのよこのド変態ッ!!人の指舐めて何が楽しいのよ!?」
「まぁそうピリピリするなって。なんなら今度は全部やってみるか?」
「~ッッ!!アンタの脳は一体何でできてるわけ!?っていうか手洗ってくる!!」
ダッシュで洗面所に行こうとする彼女だが、後ろからくるりと回された上条の腕に拘束されてしまう。
「それじゃあお仕置きにならないだろ?」
「うっ・・・は、離してよ」
むぎゅーっと抱きしめられ、ほとんど身動きがとれなくなっていた。まぁ、それが彼の狙いなのだが。
今離したら逃げるからダメー。それに・・・」
上条はぐいっと頭を美琴の方に近づけると、
「はむっ」
「っな!?ひ、ひゃああッ!!」
「ひゃっきはへきなかったひな(さっきはできなかったしな)」
さっきやろうとしていたこと―――つまり耳噛みを実行した。
弱点を甘噛みされてやぁーッ!!とわめく彼女の横で上条ははむはむと噛みながら耳は意外とやわらかいことに気がついた。
「やッ・・・痛っ!強く噛むなっ離れろバカッ!」
彼女の抵抗が激しくなったところでいったん引き上げた。
離れた時に美琴の顔を見ると、顔を真っ赤にして少々泣き顔になっていた。ちょっとやりすぎたかな、と上条は思う。
そっと腕を解くと、猛ダッシュで洗面所に駆け込んで行った。
「やべ・・・怒らせちまったかな」
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*小ネタ 暖かい春の日には。
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4月8日 AM 6:00
小鳥がチュン・・・と鳴き始めるこの時間帯に、寝室に置いてある目覚ましが朝を告げる。
ピピピ、という機械音を眠そうな瞼で止めたのは美琴だった。
彼女は時計に表示された曜日を見て日曜日だと気づくと、もう一度眠ろうとして布団にもぐりこんだ。
しかし、目を閉じると不意に後頭部を撫でられた。
「おはよ、美琴」
そう言ったのは、隣で眠っていた上条だった。
「ん・・・おはよ」
小さな欠伸をしながら美琴は布団を肩まで掛けなおすと、再度目を閉じて夢の世界へ旅立とうとしたが、
「おーい・・・せっかくの日曜日に寝るのかー」
と、気になる一言を言われ、嫌そうに顔を上げた。
「どういう意味よ・・・」
「ほら、いつもは速攻で起きて急いで飯食って出てくけど、今日は何もないから時間があるだろ?だからその分ゆっくりできるなーなんて」
「ふーん・・・・それじゃあおやすみ」
なんだか嬉しそうな上条に対してぼんやりとした美琴は睡魔に負けて眠ろうとした。
「えぇ・・・それはちょっと冷たいんじゃ・・・まぁいいか」
ふぅ、と溜息をつくと上条は彼女のおくれ毛を耳にかけた。隠れていた小さな耳が出ると、ゆっくりと美琴に近づく。
ここで美琴は、彼の不思議な行動から今からやろうとしてることにようやく気付いた。
「(耳を噛もうとしてる・・・・!?)」
人1倍耳が弱い美琴にとってこれは大ピンチである。眠気もふっとび、すぐに彼女はバタバタと暴れて抵抗した。
「や、やめなさいっ!!変態!スケベ!!バカ当麻!」
「わわっ!や、やめろって」
よけようとした上条は頭を後ろの方に動かした。しかし、それが不幸を呼んだのだろう。
美琴の指の先端―――つまり彼女の爪が上条の頬を思いっきり引っ掻いた。
「ッ・・・!!」
痛そうな声をあげ、顔をしかめて「っいてて・・・」と言いながらボフっと枕に倒れこんだ。
「きゃッ・・・ご、ごめん!大丈夫!?」
驚きながらも申し訳なさそうにした美琴が頬を撫でる。
「本当にごめんね・・・引っ掻くつもりはなかったのに爪が当たっちゃって」
少し赤く腫れた頬を謝りながら撫でる彼女を見て、上条はあることを思いついた。
「気にすんなって。だけど美琴にはお仕置きしないとな・・・」
台詞の前半は優しいのに後半でいきなり黒くなった上条はニヤリと笑うと、「?」の顔をする美琴の右手を掴むと、
人差し指と中指を、パクリと口の中に入れた。
「――――ッッッ!?」
「引っ掻いた指はこの2本だったよな?」
もはやパニック状態で声すら出せない美琴をからかうようにして甘噛みを始めた。噛むといっても先の方だけだが。
一通り噛むと、今度は舐める。細い指の震えがだんだんと小さくなったころ、ようやく彼女の右手を解放する。
顔を赤くした美琴はさっと手を戻すと、
「やッ・・・い、いきなりなんてことすんのよこのド変態ッ!!人の指舐めて何が楽しいのよ!?」
「まぁそうピリピリするなって。なんなら今度は全部やってみるか?」
「~ッッ!!アンタの脳は一体何でできてるわけ!?っていうか手洗ってくる!!」
ダッシュで洗面所に行こうとする彼女だが、後ろからくるりと回された上条の腕に拘束されてしまう。
「それじゃあお仕置きにならないだろ?」
「うっ・・・は、離してよ」
むぎゅーっと抱きしめられ、ほとんど身動きがとれなくなっていた。まぁ、それが彼の狙いなのだが。
今離したら逃げるからダメー。それに・・・」
上条はぐいっと頭を美琴の方に近づけると、
「はむっ」
「っな!?ひ、ひゃああッ!!」
「ひゃっきはへきなかったひな(さっきはできなかったしな)」
さっきやろうとしていたこと―――つまり耳噛みを実行した。
弱点を甘噛みされてやぁーッ!!とわめく彼女の横で上条ははむはむと噛みながら耳は意外とやわらかいことに気がついた。
「やッ・・・痛っ!強く噛むなっ離れろバカッ!」
彼女の抵抗が激しくなったところでいったん引き上げた。
離れた時に美琴の顔を見ると、顔を真っ赤にして少々泣き顔になっていた。ちょっとやりすぎたかな、と上条は思う。
そっと腕を解くと、猛ダッシュで洗面所に駆け込んで行った。
「やべ・・・怒らせちまったかな」
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