とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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3人のゲテモノメイドと+α ですの



ここは常盤台中学の女子寮。私とお姉様の愛の巣ですの!
あ、申し送れました。
今回、天の声を担当させていただく、白井黒子という者ですの。
以後お見知りおきを。
おや? なにやら宅配便が届いたようですわね。
「パソコン部品」……? 私宛ではなくお姉様宛に?

お姉様「来た来た来た来たーーー!!!
     待ってたかいがあるってもんだわ! コレさえあれば……」

どうやらお洋服のようですわね。
しかし常盤台では、いかなる時も制服着用が義務付けられておりますし、オシャレはあまり意味が―――
…なんだかその服、布地が異様に少なくありませんことお姉様?

お姉様「ついに手に入れたわ!! 『小悪魔ロリメイド』!!」

お、お姉様!? なんなんですの!?その、明らかに夜のご奉仕するためだけに作られたメイド服は!!!

お姉様「『これを着てから鈍感だった彼も私にメロメロ。今では周りも羨むラブラブカップルです。』
     って雑誌に書かれてたし、コレでアイツも私に……なんてね~♪」

お・の・れ! 類人猿が~!!
いやいやその前に! どう考えても騙されてますわよお姉様!!
今すぐクーリングオフなさってくださいまし!!

お姉様「ま、私はアイツのことなんて、何とも想ってないんだけど~♪」

鏡の前で小躍りしながら、何をツンデレってらっしゃりますの!?

お姉様「さーてと! それじゃあさっそくアイツん家行くか!
     っとその前に着替えないと……」

えっ!!? それ着て外、出るんですの!?
あぁ…もうお姉様は止められませんのね。黒子は無力ですの……



さて、急に場面が切り替わりましたわね。
ここは第7学区の、あの類人猿の寮の近くのようですの。
なんだか怪しい女性が誰かと電話をしていますわ。
ここは天の声として、登場人物はしっかり紹介いたしませんと!

???「ほ、本当にまたコレを着るのですか!!?
     もう私の中で、コレはトラウマ以外のナニモノでもないのですが!!!」

???『あのなぁねーちん…… またカミやんに借りを作っちまったからどうにかしたいって、
     泣きついてきたのはねーちんの方だぜい?』

ネーチンさん「だからってコレはないでしょう!! コレは!!!」

……どうやら私の知らない方達のようですの。

???『ねーちんがちょっと恥をかくだけで、カミやんは至福の癒しを得られるんだぜい?
     こんなもので借りを返せるなら、安いもんだにゃー』

ネーチンさん「ぐっ!!…しかし…」

???『それともねーちんは、借りを返したいと言いながら、こんなこともできないのかにゃー?』

ネーチンさん「わ、分かりましたよ!! 着ればいいんでしょ着れば!!
        この、『堕天使エロメイド』を!!!」

……なんだか今、とても聞き流せないワードがでたような気がしますが…まぁ気のせいでしょう。
一日に二度も、なんちゃらメイドなるいかがわしい単語を聞くなどありえませんし。
私も風紀委員の仕事で、疲れがたまっているのかもしれませんわね。

おや、あちらにも電話をしている女性が。
今度こそ天の声としての務めを果たしませんと!!

???「ど、ど、どうしても着なくちゃダメなんですか?」

???『当たり前なのよ! 地味な五和が女教皇様に勝つにはコレしかないのよ!!』

イツワさん「で、でも…その…」

……また知らない方達でしたの。
もはや人選に誤りがあるとしか思えませんわね。

???『五和はいいのか!? このままじゃ女教皇様に上条当麻を取られちまうのよ!!
     はっきり言って、今の五和はただの「おしぼり渡し器」なのよ!?』

イツワさん「!!! そ、そんな!!」

???『それが嫌なら……分かっているのよな?』

イツワさん「わ、分かりました!! 私、着ます!!
       この、『大精霊チラメイド』を!!!」

もう聞き捨てできねぇですわよ!!!
なんなんですの!? そのゲテモノメイドシリーズ!!
しかもなぜ、3人ともそれを着て類人猿のもとへ行かれますの!?
黒子はもうわけが分かりませんの~~~!!!



あら? また場面が変わったみたいですの。
ここは…どうやら類人猿の寮の中ですわね。
類人猿と白いシスターさんが、昼食をとっておりますの。
あのシスターさんは以前、会ったことがありますわね。
たしかお名前は…インデックスさんとおっしゃってましたか。 変な名前ですの。

インデックスさん「とうま、とうま。 そのお肉、残すんなら私が食べてあげるんだよ?」

類人猿「残してねぇよ!! これは最後に食べるために取っといてんの!」

はん! みみっちい男ですわね。
む? お客が来たようですわね。チャイムが鳴りましたわ。

インデックスさん「とうま、誰か来たみたいなんだよ? 早くでたほうがいいかも」

類人猿「はいはいでますよ~…って、俺の肉食ってんじゃねぇよ!!!」

インデックスさん「むぐむぐ…ふぁべふぁもほはかえふぇわいんばよ」

食べたものは返せないんだよ、とおっしゃった…と思いますの。

類人猿「ぅぅ…不幸だ…… あーちくしょう!!
     どちら様ですか!? こんなときに!!」

ネーチンさん「ご、ごご、ご奉仕に参りま―――」

あ、ドアを閉めましたわ。 まぁ普通はそうしますわね。

ネーチンさん「ちょっと!! 開けてください!!
        ここだと外から丸見えなんですよ!?」

だったらなぜ着てきましたの?

類人猿「何も聞こえません何も見てませんごめんなさい許してください帰ってください」

ネーチンさん「いいから…開けろっつってんだろ、ド素人が!!」

……ドアがバラバラに切り裂かれましたわね。 これはさすがに類人猿に同情しますの。

類人猿「神裂さん!!? なにしてくれてやがりますの!!?」

ネーチンさん改めカンザキさん「貴方が!! 大人しくご奉仕を受ければそれですむんですよ!!」

類人猿「全く意味が分からねぇ!! ていうかドアは!?」

イツワさん「今の音は……? ってプププ女教皇様!!?
       なな何て格好してるんですか!!!」

そのお言葉そっくりそのままお返しいたしますの。

類人猿「なんか増えたーーー!!!」

インデックスさん「とうま、さっきから騒がs………これはどういうことなのかな……」

類人猿「言っとくけど、俺にもさっぱりだからね!?」

また誰か来たみたいですわね。…まぁ、察しはつきますけど。

お姉様「べ、別にわざわざこれを着て、アンタに会いに来たわけじゃないんだからね!?
     たまたま他の服が洗濯中で、なんとなく散歩してたらここに……って…あれ?」

全員「「「「」」」」

さあ! 状況は益々カオスってきましたの!!
類人猿を囲む、四人の女性。
一人はシスター、三人はメイド。
なんですのこの空間!! 異様すぎますわよ!!

類人猿「とりあえず、まずは…まぁ…お前ら何でそんな格好してるんだ?」

カンザキさん「私は、こうすれば貴方が喜ぶと土御門にそそのかされて……」

イツワさん「わ、私は、その…女教皇様にあなたを奪われ…じゃなくて!! 私も建宮さんにそそのかされたんです!!!」

類人猿「はぁ……アイツらは全く、ろくな事考えないな。
     で? 御坂は?」

お姉様「えっ!? わ、私は……く、黒子にやれって言われたの!!」

お姉様ぁぁああーーー!!!
黒子のせいにしないでくださいまし!!

お姉様「ていうかどうなのよ!!
     アンタはこういうの、す、好きじゃないの!?」

類人猿「まぁ正直、嫌いじゃない…かな」

三人「!!!」

インデックスさん「」

イツワさん「じゃ、じゃあ! この三人の中で誰が一番カワイイと思いますか!?」

類人猿(カワイイ…?
     神裂と五和はカワイイっつうより美人だよな。ってことは……)

    「そりゃ当然、御坂だろ」

テ、テメェはなに言ってやがるんですの~~!!?
あぁ…お姉様のお顔がみるみる真っ赤に……

お姉様「と、当然!? 私が!? カ、カワイイ!!?」

類人猿「ああ。 その服も似合ってると思うぞ? (子供っぽくて)」

イツワさん「う、うわぁぁああ~~~~ん!!!」

類人猿「あれ!? 五和が急に走ってでて行っちまったけど、どうしたんだ!?」

カンザキさん「私も…帰ります……」

類人猿「神裂も!? ホントどうしたんだよ急に」

貴方がた、帰るときもその格好ですのね。

お姉様「じゃ、じゃあ私も帰るわね!! 門限とかあるし………あのさ」

類人猿「ん?」

お姉様「……カワイイって言ってくれた事…その…あ、ありがと……じゃあね!!」

類人猿「……なんだったんだ? インデックス」

インデックスさん「…もう知らないんだよ!」


こうしてお姉様は、小悪魔ロリメイドをいざというときの勝負服として、
大切に保管される事になったのでした。

ってなんですのこのオチは!!


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