とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part09

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美女と野獣みたいな体で


むかしむかし あるところに、しょうにんと その 3にんのむすめが くらしていました。
むすめたちは とても うつくしく、
とりわけ すえの むすめの 「ベル」は、こころも やさしいと ひょうばんでした。

長女 「な~んかミサカ、すっげー退屈なんだけど…次女、何か一発芸でもやってよ」

次女 「今ミサカはネコの『イヌ』と遊んでいるので手が放せません、とミサカは適当な理由で断ります」

ベル(三女) 「ちょ、ちょっと待って、ちょっと待って!」

長女 「どしたん? おねーたま」

ベル 「今、おねーたまって言ったじゃん!! どう考えてもアンタ達のが妹でしょ!?
何なのこのミスキャスト!」

長女 「え~? だって~、ミサカの方がおねーたまより色々と大きいし~。
身長とか胸とか胸とか胸とか、あと胸とかね」

次女 「ミサカの方がお姉様より精神年齢が高いから当然です、とミサカは鼻で笑います」

ベル 「よっしゃ! ケンカ売ってんのね!? 定価で買ってやるから、かかってこいやコノヤロー!!」

むすめたちは このように とても なかがよく、いえのなかは いつも にぎやかでした。



あるひのこと、しょうにんである ちちおやが しごとで まちに でかけることに なりました。
ぬけめの ない ちょうじょは、すかさず こう いいました。

長女 「何かお土産ヨロシクね。ミサカ服がいいな~。できるだけ高い【たっけぇ】ヤツね。ギャッハ☆」

すると じじょも いいました。

次女 「ではミサカにもお願いします、とミサカはカタログを開きながらおねだりします」

しょうにんは いいました。

商人 「ざっっけンなァ!!! 遊びに行く訳じゃねェンだよ!!」

ベル 「父親役、お前【おめー】かよ!!!」

しょうにんは、むすめたちの ささやかな ねがいの ベクトルを、つぎつぎに はんしゃ してしまいました。
それを みていた ははおやが、しょうにんに はなしかけます。

母親 「お願いアナタ! この子達の為に、お洋服を買ってあげて!
     ってミサカはミサカは上目遣いで懇願してみる!」

ベル 「いやいやいやいや!! アンタが母親ってのは、さすがに無理があるでしょ!!?」

そやで おうぼうな しょうにんですが、この ははおやにだけは さからえません。
しょうにんは ちいさく したうち しました。

ベル 「いや、何か淡々と進んでるけど、私のツッコミ総スルー?
     カオスってきてるのは気のせいなの? えっ、何? 私がおかしいの?」

商人 「ンで? どンな服がいいンだよ。 打ち止め【アイツ】がうるせェから買ってきてやンぞ」

長女 「うっは! さすがはロリコン第一位! 幼女な最終信号【おかーたま】のお願いは素直に聞くんだ!」

商人 「……テメェは『ただのぬのきれ(守備力 3)』でいいな。
     そォ言やベルはどォすンだ? 何か欲しいモンはねェのか?」

ベルは いっしゅん なやみました。
どくとくの Tシャツセンスをもつ しょうにんに、すべてを ゆだねる というのも おもしろいかとは おもいましたが、
どうせ ろくなものを かってこないだろうと かんがえなおし、

ベル 「…じゃあ、バラの花でも買ってきて」

と、てきとうに いったのでした。



しごとを おえた しょうにんは、おみやげを かいました。
カタログにのっていた オシャレなふくと、ただのぬのきれ(値段 25G)、それから おくさんへは おかしのつめあわせ。
ですが バラのはな だけが みつかりません。

商人 「クソっ! あのヤロー、めんどくせェモン頼みやがって……」

てきとうに たのんだモノが いちばん てにはいりにくかったなど、ベルほんにんも おもいも しなかったでしょう。
こまって あるいているうちに、しょうにんは りっぱな おしろを みつけます。
おしろの にわには きれいな バラが さいていました。

商人 「こンだけ咲いてりゃァ、一本ぐれェいいだろォ」

しょうにんは バラを とってしまいました。
すると そのときです。

??? 「え、え~と……何をしてらっしゃりやがるのでせうか…?」

しょうにんの めのまえに、おそろしい やじゅうが あらわれたのです。

野獣 「それウチの家庭菜園で、一束200円で売ってるんですけど……お金払ってくれます?」

やじゅうは とても こしがひくかったようです。
もともと バラを かおうと していた しょうにんです。とうぜん おかねを はらおうと しました。
ですが ふと かんがえなおしました。

商人 「あァ、そりゃ悪かったな三下ァ、知らなかったもンでよォ。今、持ち合わせがねェンだが……
     代わりにウチの娘を一人くれてやらァ」

しょうにんは これをきに、やっかいな むすめ(とくに ちょうじょ)を、ひとのよさそうな やじゅうに おしつけようと たくらみました。
どっちが やじゅうだか わかりません。

野獣 「えっ!? いやいやいや200円だぞ!? そんな大事にしなくても、何とかなるだろ!!」

商人 「安心しろ。俺の娘は200円分の価値しかねェ」

野獣 「どんな娘だよ!! 逆にこっちがお断りだよ!!」

こうして なかば ごういんに、やじゅうは しょうにんの むすめを ひきとることに なったのでした。



いえに かえって しょうにんは、このことを むすめたちに はなしました。

長女 「え~? ミサカは嫌だかんね、メンドクサイ。
     それにミサカ一生嫁に行かないで、第一位【おとーたま】の年金食いつぶして生きるのが夢なんだから」

商人 「テメェはどっかの山田かよ! いいから行きやがれ!」

次女 「ここはやはりお姉様が行くのが筋ではないでしょうか、とミサカは提案します」

ベル 「はぁ? 何でよ。 あと、妹なのに『お姉様』とかややこしいから」

次女 「バラを頼んだのはお姉様です、とミサカは正論を述べます」

ベル 「そりゃそうだけどさ……あと、やっぱり『お姉様』ってややこしいわよね。ミスキャストよねやっぱりコレ」

母親 「ちなみにその野獣さんって、どんな人だったの? ってミサカはミサカは興味津々!」

商人 「あァ…髪がツンツンしてて、何つーか…不幸そうなツラしたヤツだったな」

「かみがツンツン」、そして「ふこうそう」 という キーワードを きいた じじょと ベルが、
ガバッと たちあがりました。

次女 「ま、待ってください。やはりここはこのミサカが―――」

じじょの ことばを さえぎるように、ベルが おおごえで しゅちょう します。

ベル 「あ、あーうん!! やっぱりそうよね!! 私が責任持たなきゃね!!
     別に行きたくないけど仕方ないわよね!! 私のせいなんだから!!」

次女 「あ、いえ。行きたくないのであればこのミサカが―――」

ベル 「あー仕方ない!! 仕方ないなー!! 私が行かなきゃだわー!!」

ベルは おおごえで 『しかたない』を れんこしながら みじたくを ととのえていきます。
くちでは イヤイヤいっておきながら、かおからは ウキウキワクワクが あふれでて とまりません。

母親 「じゃあ気をつけていってらっしゃい! ってミサカはミサカは両手を大きく振ってみる!」

ベル 「うん! 仕方ないからいってきます!」

長女 「子供できたら電話ちょうだいね。ギャハハ☆」

ベル 「ここここ子供って!!!/// まま、まだ早いわよバカ!!!///」

商人 「……二度と帰ってくンなよ」

ベル 「うっさいボケ!」

こうして、ベルは やじゅうの すむ おしろへと むかいました。
ひとつやねのした、びじょと やじゅうの せいかつが はじまろうとしています。



次女 「いえ、あの、だから、あの人のお城へはこのミサカが………」








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