とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ よくあるソレなショートストーリー 5



このメリーゴーランドは主にカップル向けに設計してあるため。
一般的にある「馬に乗る」のではなく「馬車に乗る」タイプである。
写真撮影は馬車の中にある固定カメラと柵に取り付けられている専用のカメラにて行われる。
自動撮影を採用してるので自然な表情を撮影することができ、撮影された写真の中から好きな写真を選ぶ事が出来るので大変好評である。
(カードと顔で認証を行う為他のカップルの写真等が混ざったりすることはない)

「さあ、お嬢様お先にどうぞっと」
「あ、ありがとう…」

乗って間もなくブザーが鳴り動き出した
馬車には可愛い装飾品等が散りばめられてる

「か、カワイイわね。この馬車」
「そ、そうだな!天気も良いし最高だな!」

あくまでカップル向けの設計なので馬車の中は決して広いとは言えない。
上条と美琴だけでもピッタリくっついてしまうくらいと言えば想像が付くだろう。

「(いくらなんでもこれって近すぎないかしら、何かの弾みで…)」
「(御坂から良い香りがする…上条さんの理性は鉄壁、鉄壁、鉄壁…鉄(ry)」
「ど、どうしたのよ赤くなって…」
「それはお互い様です!」
「ま、まさかヘンな事考えてたわけじゃないわよね…」
「考えてたらどうなんだ?」

途切れ途切れ話す二人、もはやカメラで撮影されてる事すら忘れているだろう。

「も、もう手までつないじゃってるんだから何したって同じじゃない!」
「ってことは…何をしてもよろしいとおっしゃってるんですか御坂さん?」
「ア、アンタが…」

すいませ~ん!お客様~?
お 客 様~!

「「ハッ!?」」

気付いたらメリーゴーランドは止まっており、上条、美琴ペアが降りるのを待っている状態だったのだ。
止まってる状態でどこまで見られてたのか分からない二人は「「スイマセン!」」と声を揃えてメリーゴーランドから飛び出して行った。

飛び出してから二人は何かを忘れている事に気付いた。

「しゃ、写真はどうするのよ?」
「そういえば…」

上条がガイドを見るとインフォメーション横にある専用の機械にてカードまたは顔で認証をし受け取る事も可能。とあった(本来はその場で受け取る物)
(カードは入場券と引き換えた。アトラクションを楽しむ際に必要な専用のチケットのような物、客の管理も全てこれで行われる。期限は1日限定なので記念品として持ち帰りが可能)

「これなら大丈夫だな、帰りに受け取ろう。な?御坂」
「う、うん…それでさっきの続きだけど…」

上条の顔も言い出した美琴の顔も赤くなる

「ご、ごめんな~さっきはヘンな事言っちまって」
「わ、私は大丈夫よ…ア、アンタになら何されても…」
「物事には順序というものがあるんですよ!って俺が言っても説得力ねぇか」
美琴が話す間を与えず「じゃあ」と上条は続ける
「まずは最初のステップという意味で名前で呼び合うってのはどうだ?」
「な、名前って…私はと、と、当麻って呼べばいいわけ?」
「そーゆーことです!」

上条は心の中で「危なかった~今迫られたら上条さんの理性でも持ちませんよ…」と正直ホッとしている

「と、当麻。そ、そろそろお腹が空かない?」
「そうだな!じゃなにか食べるか?みさ、じゃなくて美琴」

時刻は正午を回ったところである。
結構な規模のテーマパークなので専用のフードコートというものもあるのだが流石に混雑が厳しい様子。

「当麻。クレープにしましょ!これなら手軽だしすぐに食べられるし…」
「(さっきとテンションが違う!?)美琴がそういうならクレープにしようそうしましょう!」

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ペアのお客様ならポイントは2倍! 10ポイントでお好きなキャラクターグッズと交換致します}
その中にゲコ太とケロヨンの名があったのが不味かった、しかも限定品なのでいくらお嬢様といえどどうにかなる代物ではない。

「ストロベリーのスタンダードを5ッください」
「え・・・えええええええ!!!!マジですか美琴さん!」

言わんこっちゃない、その場でお目当てのグッズとすぐさま引き換えた辺り美琴らしい

「手軽とかすぐに食べられるという次元を超えてるように上条さんは感じるのですが…」
「そこ!手を止めない!遊ぶ時間が少なくなっちゃうじゃない」
「よりによって全て同じ味にしなくても…不幸だ」
「ど、どうしても欲しかったんだから…」
「ヘイヘイ…」
「でもどうせならケロヨンも欲しいわ…」
「そ、それだけは…」

上条がその後更に5個食べさせられたのは言うまでもあるまい。


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