小ネタ コロッケを作ります。
上条さんがコロッケを作ります。
上条「タマネギとピーマンとなすのみじん切りは終わったから合い挽き肉とよく混ぜて、っと」
美琴「調味料を混ぜる時、オイスターソースを入れ忘れんじゃないわよ。それが入ってるか入ってないかで味の引き立ち方が変わるんだから」
上条「はいはいっとね。ところで御坂?」
美琴「何? どっか作り方でわからないところあった?」
上条「さっきから思ってたんだが、なんでお前は俺の後ろから抱きついてんの?」
美琴「アンタが教えたとおり作れてるかどうか見てるんじゃない」
上条「見てるんじゃない、ってそんなべったり抱きついてたら見るもんも見れないんじゃないのか?」
美琴「アンタの部屋のキッチンが狭いんだから仕方ないでしょ」
上条「わかんなくなったら呼ぶからそっちで茶飲んでろって言っただろ」
美琴「レシピを教えた先生として、アンタがうまく作れるかどうか心配なだけよ」
上条「お前が教えてくれたんだから失敗するわけないだろ。っつーか失敗したらコロッケの代わりに俺が焦げちまう」
美琴「わかっていればよろしい。ほら、手元が留守になってるわよ。マッシュは終わったの?」
上条「だから離れてくんねーと力入れる作業はやりづらいんだって! 馬鹿よせ腕に力を込めるな! 何かが背中に当たってる! 油に火をつける前に俺の方に変な火がついちまうからやめろって!!!」
美琴「油が熱せられるのが先か、私が熱くなっちゃうのが先かの勝負? ふふっ、頑張ってね」
完。