2日目
上条当麻は土御門と青髪ピアスとともに行動していた。
「いくら7日あるからといって全部回るのは無理があるにゃー。
何せ、学園都市の全学区全学校でイベントがあるしにゃー」
土御門が分厚いパンフレットに目をやりながら説明する。
「手当たり次第っていう手段もあるんやけどね」
と言う青髪ピアスはキョロキョロと辺りを見回し、美少女を探している。
そういえば青髪の携帯は可愛い子の写真が大量に保存してあるんだよな
と思いながら上条は提案する。
「とりあえずなんか食おうぜ。
腹へっちまった。」
「オーケー、いくぜよ!」
上条当麻は土御門と青髪ピアスとともに行動していた。
「いくら7日あるからといって全部回るのは無理があるにゃー。
何せ、学園都市の全学区全学校でイベントがあるしにゃー」
土御門が分厚いパンフレットに目をやりながら説明する。
「手当たり次第っていう手段もあるんやけどね」
と言う青髪ピアスはキョロキョロと辺りを見回し、美少女を探している。
そういえば青髪の携帯は可愛い子の写真が大量に保存してあるんだよな
と思いながら上条は提案する。
「とりあえずなんか食おうぜ。
腹へっちまった。」
「オーケー、いくぜよ!」
「ねぇねぇ御坂さん、
すぐ近くでゲコ太のショーやってますよ?」
「あ、ホントだ、御坂さん行きます?」
パンフレットを見ながら提案する佐天と初春だが、
美琴はどこか上の空といった感じで聞いていない。
「…御坂さん?」
「え?何?初春さん?」
「お姉さま?昨日からどうしましたの?
まさかあの殿方と何かありましたの?」
言われて美琴はハッとした表情になる。
今の美琴は昨日の事で思い切りへこんでいる。
自分をすっぽかした上条に対して落ち込んでいて、
意固地になってしまって素直になれない自分に対して苛々していた。
「お姉さま?体調でも優れませんの?」
「あ、いや、そういうわけじゃないんだけど…」
(そうよ。なんで私があの馬鹿を起点に
一喜一憂しなきゃいけないのよ)
自分を落ち着かせ、
無理矢理『いつもの自分』を作りだす。
「別に普通よ。さぁ、ゲコ太のショーに行きましょう?」
すぐ近くでゲコ太のショーやってますよ?」
「あ、ホントだ、御坂さん行きます?」
パンフレットを見ながら提案する佐天と初春だが、
美琴はどこか上の空といった感じで聞いていない。
「…御坂さん?」
「え?何?初春さん?」
「お姉さま?昨日からどうしましたの?
まさかあの殿方と何かありましたの?」
言われて美琴はハッとした表情になる。
今の美琴は昨日の事で思い切りへこんでいる。
自分をすっぽかした上条に対して落ち込んでいて、
意固地になってしまって素直になれない自分に対して苛々していた。
「お姉さま?体調でも優れませんの?」
「あ、いや、そういうわけじゃないんだけど…」
(そうよ。なんで私があの馬鹿を起点に
一喜一憂しなきゃいけないのよ)
自分を落ち着かせ、
無理矢理『いつもの自分』を作りだす。
「別に普通よ。さぁ、ゲコ太のショーに行きましょう?」
「にゃー、今日も楽しかったにゃー♪」
「せやな♪べっぴんさんもぎょーさんおったし♪」
「今日もわたくし上条当麻はトラブル続きだったけどな!!」
「ま、結果オーライだにゃー。」
(そうだな…幸か不幸か美琴に今日会わなかったしな。
最終日までに機嫌直るといいけど…)
などと、半分は自分が美琴を落ち込ませたにも関わらずに少しだけ悩む。
「せやな♪べっぴんさんもぎょーさんおったし♪」
「今日もわたくし上条当麻はトラブル続きだったけどな!!」
「ま、結果オーライだにゃー。」
(そうだな…幸か不幸か美琴に今日会わなかったしな。
最終日までに機嫌直るといいけど…)
などと、半分は自分が美琴を落ち込ませたにも関わらずに少しだけ悩む。
「今日は楽しかったですわね。
ね?お姉さま?」
「そうね、ゲコ太のショーも楽しかったし」
運よく今日は上条当麻に会わなかったので
いい気分転換になったと彼女は思う。
しかし、気付けば常に彼のことを考えていた。
(最終日…ちゃんといられるかな…アイツ怒ってるかしら…)
ため息をついて、ベッドに横たわる。
あれこれ考えている内に美琴は寝てしまった。
ね?お姉さま?」
「そうね、ゲコ太のショーも楽しかったし」
運よく今日は上条当麻に会わなかったので
いい気分転換になったと彼女は思う。
しかし、気付けば常に彼のことを考えていた。
(最終日…ちゃんといられるかな…アイツ怒ってるかしら…)
ため息をついて、ベッドに横たわる。
あれこれ考えている内に美琴は寝てしまった。
3日目
上条はインデックス&クラスメート達と回り、
腹ペコシスターに幾度となく頭を噛まれ、
美琴は佐天と初春、白井と回り、頭の中では上条のことを考えていた。
上条はインデックス&クラスメート達と回り、
腹ペコシスターに幾度となく頭を噛まれ、
美琴は佐天と初春、白井と回り、頭の中では上条のことを考えていた。
4日目
この日も不幸な上条は一緒にいたメンバーに笑われ、美琴はやはり上条のことで頭が一杯だった。
この日も不幸な上条は一緒にいたメンバーに笑われ、美琴はやはり上条のことで頭が一杯だった。
5日目
上条は前半、クラスの催し物に参加し、
後半からはインデックスの保護者として頭を噛まれた。
美琴は学校全体の催し物に参加し、1日を終えた。
そしてその夜
上条は前半、クラスの催し物に参加し、
後半からはインデックスの保護者として頭を噛まれた。
美琴は学校全体の催し物に参加し、1日を終えた。
そしてその夜
ゲコゲコ…ゲコゲコ…ゲコゲコ…
「母か…」
「もしもし?」
『お母さんよ~♪お祭りは楽しめてる?』
「一端覧祭?まぁまぁかな…」
『まぁまぁ…ね』
「?、どうしたのよ…」
『まぁまぁしか楽しめない理由は…上条当麻君とのことじゃない?』
「ッ!!なんで…知ってるの…」
『実はね…1日目のとき、美琴ちゃんと彼が歩いてたのを見つけたから
好奇心で後をつけていたの』
「…は?ちょっと何やって…」
『まさかああなるとは思わなかったから…
それでも後つけてたのは謝るわ
それで、心配だから電話したのよん』
「母か…」
「もしもし?」
『お母さんよ~♪お祭りは楽しめてる?』
「一端覧祭?まぁまぁかな…」
『まぁまぁ…ね』
「?、どうしたのよ…」
『まぁまぁしか楽しめない理由は…上条当麻君とのことじゃない?』
「ッ!!なんで…知ってるの…」
『実はね…1日目のとき、美琴ちゃんと彼が歩いてたのを見つけたから
好奇心で後をつけていたの』
「…は?ちょっと何やって…」
『まさかああなるとは思わなかったから…
それでも後つけてたのは謝るわ
それで、心配だから電話したのよん』
「見てたの…」
『後で幾らでも怒っていいから、話を聞いてもらえる…?』
「…」
『美琴ちゃんは…彼が好きなのよね…?』
「……うん。でもアイツはちっとも私のこと考えちゃいないし…」
『美琴ちゃんは素直にならないから、彼も困ってるんじゃないかしら?
彼、鈍感でしょう?』
「そうね…超鈍感だわ」
『そういう子には素直に真っ直ぐ気持ちを伝えなきゃダメなの。
あの彼は特にそうかもね…』
「でも、アイツきっと怒ってるわ…」
『そこはちゃんと謝らなきゃ♪彼はきっと怒ってなんかないわよ?』
「…そう…かな?」
『そうよ、あとですぐに彼に電話して、
最終日にちゃんと楽しめるように仲直りしなきゃね』
「うん……って…なんで最終日に約束してることを知ってるわけ?」
『美琴ちゃんのことならなんでもお見通しよん♪
彼をずっと一緒にいたいなら
最終日、素直に気持ちを伝えること。わかった?』
「…え、あ、ちょっとぉ!」
『後で幾らでも怒っていいから、話を聞いてもらえる…?』
「…」
『美琴ちゃんは…彼が好きなのよね…?』
「……うん。でもアイツはちっとも私のこと考えちゃいないし…」
『美琴ちゃんは素直にならないから、彼も困ってるんじゃないかしら?
彼、鈍感でしょう?』
「そうね…超鈍感だわ」
『そういう子には素直に真っ直ぐ気持ちを伝えなきゃダメなの。
あの彼は特にそうかもね…』
「でも、アイツきっと怒ってるわ…」
『そこはちゃんと謝らなきゃ♪彼はきっと怒ってなんかないわよ?』
「…そう…かな?」
『そうよ、あとですぐに彼に電話して、
最終日にちゃんと楽しめるように仲直りしなきゃね』
「うん……って…なんで最終日に約束してることを知ってるわけ?」
『美琴ちゃんのことならなんでもお見通しよん♪
彼をずっと一緒にいたいなら
最終日、素直に気持ちを伝えること。わかった?』
「…え、あ、ちょっとぉ!」
「切れちゃった…ったく…
自分の気持ち…
まずは、前のこと謝らなきゃ…」
美琴はそのまま上条へ電話をかける。
自分の気持ち…
まずは、前のこと謝らなきゃ…」
美琴はそのまま上条へ電話をかける。
『もしもし、御坂?』
「あ、うん」
『どうした?』
「その…この前は悪かったわ…
私も大人気なかったというか…」
『あぁ、俺も悪かったよ約束破っちまってゴメンな』
「それは…いいんだけど、最終日、一緒に回ってくれるよね…」
『当たり前だろ?約束したしな。次はちゃんと約束守るよ
俺はむしろ、御坂が俺に怒ってるもんだと思ってて…その、
俺から先に謝りの電話でもしようと思ってたんですが
怒ってないでせうか?』
「…うん…怒ってない…大丈夫
…よかった…最終日にまたアンタと一緒に回れるのね」
『予定が白紙になるのも寂しいしな…それにしても、今日の御坂はなんだか素直だな』
「そ、そう?え、あぁ…そ、それじゃ!」
『またな、美琴』
(あれ、今…名前で…?)
「ね、ねぇちょっと!今アンタ名前で……きれてる」
携帯を閉じると、タイミングよく白井黒子がバスルームから出てくる。
「お姉さま?誰と電話してらしたの?」
「え?あぁ、母とその…アイツと」
「あらまたあの殿方ですの…お風呂、空きましたわよ」
「あぁ、うんサンキュー」
そわそわとした動きで美琴はバスルームへ入っていった。
「あ、うん」
『どうした?』
「その…この前は悪かったわ…
私も大人気なかったというか…」
『あぁ、俺も悪かったよ約束破っちまってゴメンな』
「それは…いいんだけど、最終日、一緒に回ってくれるよね…」
『当たり前だろ?約束したしな。次はちゃんと約束守るよ
俺はむしろ、御坂が俺に怒ってるもんだと思ってて…その、
俺から先に謝りの電話でもしようと思ってたんですが
怒ってないでせうか?』
「…うん…怒ってない…大丈夫
…よかった…最終日にまたアンタと一緒に回れるのね」
『予定が白紙になるのも寂しいしな…それにしても、今日の御坂はなんだか素直だな』
「そ、そう?え、あぁ…そ、それじゃ!」
『またな、美琴』
(あれ、今…名前で…?)
「ね、ねぇちょっと!今アンタ名前で……きれてる」
携帯を閉じると、タイミングよく白井黒子がバスルームから出てくる。
「お姉さま?誰と電話してらしたの?」
「え?あぁ、母とその…アイツと」
「あらまたあの殿方ですの…お風呂、空きましたわよ」
「あぁ、うんサンキュー」
そわそわとした動きで美琴はバスルームへ入っていった。
「…ぶふふふふ…途中から…ゼンブ聞こえてましたの…
あの類人猿がぁぁぁぁ!」
あの類人猿がぁぁぁぁ!」
6日目
上条は学校全体の催し物に取り組んでいた。
1年生である上条は土御門たちと2、3年を持ち上げるために舞台裏スタッフに
強制的にまわされる。事務的な仕事だったり、接客業務だったりと大忙しだ。
今日も不幸な上条は小さなトラブルの連続で疲弊していた
「はぁ…疲れた…1年って雑用ばっかなのな…」
「…さすがにこたえるにゃー」
「たいした学校でもないのに、客足は増えるんやね…」
こっそりと体育館の倉庫で休んでいた3人だが、倉庫の扉が開く。
そこにいたのはクラスメート兼実行委員の吹寄だった
「見つけたわよ…サボらないできちんと仕事しなさい!」
ゴゴゴン!という打撃音だけが響き、3人は再び持ち場へとかりだされた。
上条は学校全体の催し物に取り組んでいた。
1年生である上条は土御門たちと2、3年を持ち上げるために舞台裏スタッフに
強制的にまわされる。事務的な仕事だったり、接客業務だったりと大忙しだ。
今日も不幸な上条は小さなトラブルの連続で疲弊していた
「はぁ…疲れた…1年って雑用ばっかなのな…」
「…さすがにこたえるにゃー」
「たいした学校でもないのに、客足は増えるんやね…」
こっそりと体育館の倉庫で休んでいた3人だが、倉庫の扉が開く。
そこにいたのはクラスメート兼実行委員の吹寄だった
「見つけたわよ…サボらないできちんと仕事しなさい!」
ゴゴゴン!という打撃音だけが響き、3人は再び持ち場へとかりだされた。