第二章 明確なる敵~melt downer~
部屋に入ってきたのは女だった。
「たくっ、手間掛けさせやがって。やっと見つけたと思ったら男の所にしけこんでたとはな。まあいい、さっさと死にな」
女は手から白い光線を放つ。
美琴はそれを電撃で弾く。
「糞が、本当にムカつくね。その能力」
「そりゃどうも」
この状況を理解できていないのは上条だ。
「おい、ちょっと待てよ。人ん家にいきなり入ってきて、御坂を攻撃して、いったいなんなんだよ!?」
「あ?私に指図しようっての?ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
女が光線を上条へ向けて放つ。
(超能力!!)
上条はとっさに右手を構え、それを打ち消す。
「は?何で消えた?」
納得がいかないのは女のほうだ。
もう一度光線を放つが、その度に上条は右手で打ち消す。
「やめろよ。お前が何度それを撃ったって、俺は何度でもそれを打ち消す。もう諦めて帰ってくれ。それにどうして、御坂を狙うんだ」
「糞が!!何なんだよその右手はあァァあァァあ!!私は超能力者だぞ!『原子崩し』の麦野沈利だぞ!!テメェごときに」
激怒した麦野は、連続で『原子崩し』を撃つ。
それでも上条は全て打ち消す。
「クソ、埓が明かねぇ」
麦野は懐からカードを取り出し、空中へと放り投げると、それに向かって『原子崩し』を撃つ。
「これでも打ち消すことができるかにゃーん」
カードに当たった『原子崩し』が拡散し、上条を襲う。
(な、こんなに消せるわけ!!)
拡散しているので避けることもできない。
(俺、死ぬのか)
上条が死を覚悟したその時、
拡散した『原子崩し』が彼を避けるように軌道を変えた。
(え、生き・・・てる?)
「やらせは、しないわよ!!」
「たくっ、手間掛けさせやがって。やっと見つけたと思ったら男の所にしけこんでたとはな。まあいい、さっさと死にな」
女は手から白い光線を放つ。
美琴はそれを電撃で弾く。
「糞が、本当にムカつくね。その能力」
「そりゃどうも」
この状況を理解できていないのは上条だ。
「おい、ちょっと待てよ。人ん家にいきなり入ってきて、御坂を攻撃して、いったいなんなんだよ!?」
「あ?私に指図しようっての?ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
女が光線を上条へ向けて放つ。
(超能力!!)
上条はとっさに右手を構え、それを打ち消す。
「は?何で消えた?」
納得がいかないのは女のほうだ。
もう一度光線を放つが、その度に上条は右手で打ち消す。
「やめろよ。お前が何度それを撃ったって、俺は何度でもそれを打ち消す。もう諦めて帰ってくれ。それにどうして、御坂を狙うんだ」
「糞が!!何なんだよその右手はあァァあァァあ!!私は超能力者だぞ!『原子崩し』の麦野沈利だぞ!!テメェごときに」
激怒した麦野は、連続で『原子崩し』を撃つ。
それでも上条は全て打ち消す。
「クソ、埓が明かねぇ」
麦野は懐からカードを取り出し、空中へと放り投げると、それに向かって『原子崩し』を撃つ。
「これでも打ち消すことができるかにゃーん」
カードに当たった『原子崩し』が拡散し、上条を襲う。
(な、こんなに消せるわけ!!)
拡散しているので避けることもできない。
(俺、死ぬのか)
上条が死を覚悟したその時、
拡散した『原子崩し』が彼を避けるように軌道を変えた。
(え、生き・・・てる?)
「やらせは、しないわよ!!」
上条には原理はわからなかったが、どうやら美琴が電撃で『原子崩し』を防いだようだ。
「御坂!」
「第三位か」
もう一度
「パリィ!パリィ!パリィ!ってかぁ!!そんなんじゃいくら防げてたって私に勝つことなんざできねぇぞ!!」
「うおぉお!!」
迫り来る『原子崩し』を避け、上条は攻撃に入る。
「接近すれば勝てると思ったぁ?甘いよ!!」
「ぐあっ!!」
麦野の蹴りが上条の腹に直撃する。
その隙に美琴が電撃を放つがそれも弾かれる。
「・・・・・・御坂、俺がもう一度前に出る。頼むぞ」
「うん」
具体的なことは言わなかった。
それでも美琴を信じて前へ出る。
「やけになったか。終わりだよ!!」
今までよりも1回りも2回りも大きい『原子崩し』が上条を襲う。
それでも上条の足は止まらない。
直撃しようとしたが、『原子崩し』が真ん中から2つに裂けた。
まるで彼に道を開けるように。
そして、麦野の前へ出た。
「しまっ!」
「俺は事情なんてわからない。だけど、お前が御坂を殺そうって言うなら」
今の攻撃の反動で麦野は動けない。
「その幻想をぶち殺す!!」
右手が麦野の顔面に当たり、後ろへ飛ばされる。
「気絶してるみたいだ、今のうちに逃げるぞ。ここにいてもまずい」
「逃げるって、どこに」
「あてはある。行くぞ」
美琴の手を掴んで上条は走り出す。
「・・・ごめん。こんなことになって」
走りながら美琴が話す。
「お前が無事ならそれで良いよ」
「・・・・・・」
美琴は何も言えなかった。
突然襲われて、命懸けで自分を助けて、今も一緒に逃げてくれる上条に。
けれども、決して言葉にできなくても、彼女は感謝していた。
彼女が唯一助けを求めることができた上条当麻に。
「御坂、着いたぞ」
着いた場所は学園都市には似合わない、木造のアパートだった。
「御坂!」
「第三位か」
もう一度
「パリィ!パリィ!パリィ!ってかぁ!!そんなんじゃいくら防げてたって私に勝つことなんざできねぇぞ!!」
「うおぉお!!」
迫り来る『原子崩し』を避け、上条は攻撃に入る。
「接近すれば勝てると思ったぁ?甘いよ!!」
「ぐあっ!!」
麦野の蹴りが上条の腹に直撃する。
その隙に美琴が電撃を放つがそれも弾かれる。
「・・・・・・御坂、俺がもう一度前に出る。頼むぞ」
「うん」
具体的なことは言わなかった。
それでも美琴を信じて前へ出る。
「やけになったか。終わりだよ!!」
今までよりも1回りも2回りも大きい『原子崩し』が上条を襲う。
それでも上条の足は止まらない。
直撃しようとしたが、『原子崩し』が真ん中から2つに裂けた。
まるで彼に道を開けるように。
そして、麦野の前へ出た。
「しまっ!」
「俺は事情なんてわからない。だけど、お前が御坂を殺そうって言うなら」
今の攻撃の反動で麦野は動けない。
「その幻想をぶち殺す!!」
右手が麦野の顔面に当たり、後ろへ飛ばされる。
「気絶してるみたいだ、今のうちに逃げるぞ。ここにいてもまずい」
「逃げるって、どこに」
「あてはある。行くぞ」
美琴の手を掴んで上条は走り出す。
「・・・ごめん。こんなことになって」
走りながら美琴が話す。
「お前が無事ならそれで良いよ」
「・・・・・・」
美琴は何も言えなかった。
突然襲われて、命懸けで自分を助けて、今も一緒に逃げてくれる上条に。
けれども、決して言葉にできなくても、彼女は感謝していた。
彼女が唯一助けを求めることができた上条当麻に。
「御坂、着いたぞ」
着いた場所は学園都市には似合わない、木造のアパートだった。