とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part01

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



第一章 ベランダの少女~rail gun~


上条当麻は人間だ。
女の子を助ければ不良に追いかけられ、
ビリビリ中学生に会えばビリビリされ、
朝起きて電話に出れば『上条ちゃーん、バカだから補習ですー♪』と、担任からの連絡網(ラブコール)

そして7月20日8時現在
「・・・・・・ダメだ、腐ってやがる」
謎の雷によって冷蔵庫がやられ、中身も全滅していた。
これでは朝食も作れない。
「さ、さーて、布団でも干すか」
どうしようもないので布団を干すことにした。
布団を持ち上げ、ベランダへ向かうと、何かを踏んだ。
見ると賞味期限一週間前の焼きそばパンだが、もはや日常なので気にしない。
「いやー、今日は天気もいいし、絶好の布団干し日和だ」
(・・・・・・あれ?俺いつ干したっけ?ていうかこれ)
上条がベランダの窓を開けると、彼の見覚えのあるものが干されていた。
「・・・・・・何でビリビリが俺んちに干されてんの?」
「ビリビリ言うな」
いつもだったらすぐに電撃を飛ばすところだが、何故かしない。
少し、元気もようだ。目に少し隈(くま)もできている。
「えっと、まあ、入れよ、御坂」
ベランダに干したままにすることもできないので、部屋に入れることにした。
「というか、制服はどうしたんだよ」
彼女が着ているのはいつもの常盤台の制服では無い。
ハートの絵が施されたシャツと短パンを履いている。
「で、何でお前は俺んちに干されてたの?」
「いいでしょ、別に」
服のことはもういい。そろそろ本題に戻そう。
「ちょっと追われててね。詳しいことは、ごめん。今は言えない。ねえ、少しだけ、ここにいさせて」
「騒動がおさまるまで、家にいるか。落ち着くまでここに居ていいぞ」
「・・・・・・ありがと、じゃあ少し、ここにいさせて」
「そうか、って、もうこんな時間!!じゃあ俺、補習行ってくるから」
上条は補習へと出かけてしまう。




(どうして、ここに居させてって言っちゃたんだろう。迷惑かけるかもしれないって、わかってたのに・・・・・・でも)
でも何故か彼女は言ってしまった。
上条だから、甘えることができた。
(それにどうして、あいつは居ていいって行ったのかな。事情も言えないってのに)
上条がどうしてそうしたのかは、今の彼女にはわからなかった。
「・・・・・・何しようかな」
上条が出かけてしまい、手持ち無沙汰になってしまった美琴。
ふと、上条の布団が目に付いた。
おもむろに、布団にくるんでみる
「あいつの布団、あったかい。これで寝たら、あの夢も・・・見なくて、済み・・・そう・・・」

「ただいまー、御坂?」
「スー、スー」
美琴が上条の毛布にくるまって寝ている。
(寝てんのか、まあ疲れてたみたいだったし)
その顔はとても安らかだ。
「可愛い寝顔じゃねえか。いつでもそんなだったらいいのに」
いつもは会うたびにビリビリして勝負を仕掛けてくる。
そんな彼女にもこんな一面があるのだと、上条は思った。
なんとなく、美琴の髪を優しく撫でてみる上条。
(って、なにやってんだ俺!?)
上条は慌てて美琴から手を離す。
「・・・んにゅ・・・あれ」
今ので美琴が起きてしまったらしい。
「あ、すまん、起こしちまった」
自分が寝てしまっていた事に気付く美琴。
「あ、ごめん、寝てた」
「いいよ、そろそろ夕飯を作るけど食ってくか?」
「・・・・・・食べてく」
「よし、今日は腕によりをかけて、上条さん特製のシチューだぞ。お嬢様の口に合うかはわからんけどな」
上条が夕飯を作ろうとしたその時

白い光線が、目の前を横切った。

(え・・・な、にが・・・・・・)
謎の光線が当たった窓ガラスが溶けてなくなっていた。
「チッ、外れたか」
声の聞こえた方を見ると、大きく穴が空いた扉から『化物』が、入ってきた。
「やっと見つけたぞ、第三位!!」










タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー