とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ なによりの




上条当麻は疲れていた。
23才の彼はお仕事からの帰りである。
内容は御坂旅掛の後継者だ。

とはいえ、人生経験もなければ知識もない。
最初は勉強だと、上司のお知り合いの国際的大企業でお仕事中だ。
加えていつものように騒動に巻き込まれる毎日。
レベル5の力を使ったうんたらは24、
死んだはずの過去の怪人は18、
木原が2、魔神が3。
今月の戦績だ。

うなだれながら自宅のドアを開ける。














玄関にプレゼントが置いてあった。














とにかくデカイ。
腰よりも大きい。
「上条当麻へ」と見慣れた字で書かれている。
まぁ、蓋を開ける。

「メリ~クリ「パタン」

蓋を閉めた。
そのままあくびをしながら着替え、
ソファーに座ってテレビをつけた。
いつも見ている番組は、クリスマスの特番で潰れていた。
相変わらず不幸であ「無視すんなやこらーーーーーーー!!」

「ごぶふっ!! おいこら嫁!!首に全体重かけたタックルしてんじゃねぇ!!」

そんなに早く未亡人になりたいんかぇ!!?
と、怒鳴る当麻に、ミニスカサンタも負けずに言い返す。

「うっさい旦那!! アンタが無視するから悪いんでしょーが!!」

せっかくビックリさせようとしたのに!!
と、上条美琴は叫ぶ。
しかし、当麻は思うのだ。
先が読めてしまうビックリ箱はビックリ箱でない。まぁ、中身が飛びてきてはいるけども。

「この寒いなか3時間も前から箱の中で待機してたのに」

「暇なの!!?」

「失礼ね!! 家事も論文も研究も実験も昼までに片付けたわよ」

「バカなの?天才なの?」

「天才ですけど」

「自覚あるのね。 で、その天才様はなんのつもりであんなことしてたんでぃ?」

「え? プレゼントはわ・た・し」

「バカに付き合う体力なんて残ってねー」

「ひどい!! せっかくのクリスマスなのに!!」

「疲れてるの!!「せっかくのクリスマスなのに!!」そんな格好しても「せっかくのクリスマスなのに!!」相手できない「せっかくのクリスマスなのに!!」ので、着替えて「せっかくのクリスマスなのに!!」きてはいかが「せっかくのクリスマスなのに!!」うるせーー!!」

このままのほうが疲れるので、折れることにする。

「わかった、わかった。なにすればいいんすか?」

「クリスマスプレゼント寄越しなさい」

寄越せといわれて渡すものをプレゼントというのかどうかは、いずれ結論をだすとする。
まあ、この日にプレゼントを用意しないわけがない。仕方ないのでカバンを取りに「アンタがいい」はい?

「だから、アンタをちょーだい」

「なにいってんの?」

「もしくはわたしのプレゼント受け取れ!!」

「それってyouのことだよね?」

「当麻が英語使ってる!!?」

「なめすぎだこらぁ!!」

「で、どっちがいい?」

「あーーーーーも~~~~~!!」

疲れてるっつうのに!!!

「きゃあっ/////」

ツンツン頭のヒーローは、ツンデレをやめたサンタを ひょいっ とお姫様抱っこした。

「オレを御所望ってことでよござんすね!!」

腕の中のサンタの顔が真っ赤になった。
顔を旦那の胸にうずめる。
無視された怒りで我を見失い、めちゃんこ恥ずかしいことを言っていたのにようやく気がついたようだ。
それでもがっしりと抱きついてるのを見ると、撤回する気はないらしい。

そのまま上条達は寝室へ向かう。
明日も上条は疲労困憊なのだろう。

これが、麻琴が生まれる10か月前のお話。










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