とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ 麻琴の憂鬱な日々




日曜日

夜やっていた映画を家族で見ていた。

「ほんと、この女優さん綺麗よねー」

「……ふんっ、ママの方が綺麗だし」

……。

「うおっ、今のアクションカッコいいなー」

「なによ、パパの方がカッコいいもん」

……。
なぜそっちが拗ねる。


月曜日。

お風呂からあがったら、ケンカしていた。
間に入る。理由を聞く。

「オレはただ、いつも家事してくれてありがとうって、お疲れ様って気持ちで肩もんであげようとしただけだ!!」

「おかしいわよね!!? いつも外で働いてきて、くたくたになりながらも家族サービスしてくれて、おつかれさまって肩もんでもらうのはパパの方がいいでしょ!!?」

なんだこれ?



火曜日

家族でボケーとテレビを見ていた。
バラエティー番組だった。
夫婦にインタビューするという内容。

『旦那が高校時代、学校で一番の不良から私を助けてくれたんです』

『俺が苦しんでいるときに、わざわざ九州から東京まで駆けつけてくれるいい嫁さんです』

なんでそこでドヤ顔してんのかわかんねぇ。


水曜日

「ぱ、パパを、迎えに、行ってきます」

いそいそと出ていく母。
たまに母が父を駅まで迎えにいく。
だいたい4時間以上かかる。






因みに駅まで徒歩3分。
その日は二人ともお風呂に入らない。

忘れてない?
わたし!! 思春期の!! 娘!!


木曜日

同じ空間で、
母は夕飯を作っていた。
父は持ち帰った仕事をしていた。
わたしはテレビを見ていた。
雑談をしてたら、宇宙の話になった。

「宇宙って今も光より速い速度でどんどん大きくなってるんだって」

「へー、そうなのか。ママー、オレ達の愛と同じだなー」

「ホント同じねー」

なんだこれ?


金曜日

昼休み、友人達と弁当を食べる。
週末遊びに行く予定とか話ながら弁当箱を開けた。
父の弁当を間違えて持ってきたようだ。



白米の上にデカデカとハートが鎮座していた。



わたしも友人達も固まった。

因みに父は、帰ってすぐ「なんで今日ハートないの?」と子犬のように母に尋ねていた。
毎日かよ。

土曜日

リビングに入ると、バカ親どもが抱き合っていた。
最近、あまりにひどすぎる。

向こうもこっちに気づいた。
今日こそ一言もの申してやる。
と、意気込んでいたのだが、

「「まーこと!!」」

といって、二人で手を広げてきた。

「~~~~~‼////////」

こんなの、わたしも抱き締めるしかないじゃん。
悔しいが、この2人に勝てる気がしない。










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