とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ ミジカミコト2




――傷でドキッ――


「さーて、今日も疲れましたね、お疲れ様です上条さんいいこいいこ」

悲しいひとり言を垂れ流すのは上条。
補習帰りのようである。
そんなとき、聞き覚えのある声が聞こえた。

「あちゃー、唇痛そうですね」

佐天の声だ。
目の前を4人の女子が歩いている。

「うん、噛んじゃってさ、痛くて食欲もあんまり湧かないのよね」

美琴が唇を切ったようだ。
彼女たちは上条に気付いていない。

「食欲も無くなるのは大変ですね、パフェの幸せも半分ですよ」

会話しながら歩く4人との距離は、少しずつなくなっていく。

「あぁ、不憫なお姉様。代われるものなら代わって差し上げたい!!」

ここにきて、彼女たちに追い付いた上条は、傷の程度に興味を持った。
だから、

「どれどれ?」

急に声をかけられ驚く4人をほっといて、
上条は美琴の顎に手を添えて、
クイッと上を向かせた上で、
唇を凝視したのだった。


――糸でドキッ――


「なにこれ?」

美琴は、木に引っ掛かっている糸を見つけた。
糸は少し先の曲り角を左に曲がった先まで続いている。

「…………」

何気なく手に取り、何とはなしに曲がり角に向かう。
曲がろうとした瞬間に声が聞こえた。

「カミやん、左手左手」

「左手……? ぎゃー!! 袖がほつれていらっしゃるぅぅぅぅううう!!」

――赤い糸の先にはアイツがいた。


――メールでドキッ――

to 青髪ピアス 21:26

おい、まさか本当に小萌先生の補習をうけるために、わざと課題を忘れる気か?

〉答えどころか問題がわからんわ。全部学校に置いてきたんや






to 美琴 21:28

なんだ? この前から毎日メールしてるけど、また用事ないの?

〉なんか話題ない?





to 姫神 21:31

明日もおかず交換するか?

〉今日はありがとう。
美味しかった。





to 青髪ピアス 21:31

小萌先生泣くぞ!!(`Δ´)


当然やろ? なにいっとるん?





to 美琴 21:32

いや、大好きですよ♪(´ε`*)


なによ、わたしが鬱陶しいとでもいうの!!?














to 姫神 22:35

え? だから好きですよ?


返事がないから。もう一度。
梅干しは。嫌い?










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