宿題ネタのような物
上条「よっしゃーー!!終わったーーー!!」
美琴「はい。お疲れ様でした~。」
上条「ほんといつもありがとうな!ビリビリ!上条さんはもう、感謝の気持ちでいっぱいですよ!夕飯まで作ってくれるし!」
美琴「ビリビリ言うな!…別に、いいのよ。私が好きでやってるんだから。」
上条「こんだけの事を無償でやっておいて、いいのよ、なんて!うう…上条さんは涙が…」
美琴「お、大袈裟よ。馬鹿。」
上条「しかしだなー。」
美琴「何よ?」
上条「これだけの事をしてもらいっぱなしってのはなー」
美琴「それについてはさっき言ったじゃない。私が好きでやってるんだから、別にいいのよ。ていうかアンタは私の命の恩人なんだから、これは恩返しとして、とってもらっていいのよ?」
上条「それとあれとは話が違うだろー。…なんかなー。お前に悪い気がしてなー…。」
美琴「だから、別にいいんだってば。」
上条「いや、やっぱり良くない!してもらいっぱなしで悪い!」
上条「と言う訳で、上条さんは恩返しをする事を決定致しました!ハイこれについてはお前何も意見できません!決定事項です!」
美琴「…ハァ…。分かったわよ。そこまでアンタが言うんだったら。」
上条「よし!と言う訳で!……」
美琴「…」
上条「………何をして欲しいよ?ビリビリ?」
美琴「ビリビリ言うなってば!…アンタ…普通自分で考えない?そういうこと…」
上条「だって、何も思いつかないんですもん…それに、せっかくした恩返しが、あまり喜ばれなかったらショックじゃん!」
美琴「わ、私はアンタがしてくれる事なら何にだって…」
上条「と言う訳で、ビリビリがしてもらいたい事決めちゃってくれよ。」
美琴「人の話を聞けー!!それとビリビリ言うなっていってんでしょうが!…そうねー…アンタにしてもらいたい事ねー…」
上条「おう。何でもいいぞ。お金が掛かりすぎない事なら、なんだって上条さんは実行してみせるからな。」
美琴「お金払わせる気なんて毛頭ないわよ。それにしても…お願いかー…。」
美琴「(毎朝、モーニングコールをさせる…とか…?
上条「おはよう。ねぼすけさん。しっかり起きれたか?」
美琴「ヤダー。当麻ったら!キャハ☆」
あ、これやばい。超してもらいたい。
いやまてまて、もっとよく考えてみよう。さらにすばらしい事があるかもしれないわ!)
上条「(やばい。御坂の顔がやばい。何かすごい事考えてる顔になってる。)」
美琴「(一週間、私専属の執事になってもらうとか!
上条「美琴お嬢様。お荷物をお持ちします。」
キャーッ!!これもすごくいいわ!!
…?あれ…?
何か違和感を感じるわ…?)」
美琴「何でだろ…こいつが執事だから…?いやいや違うわね……?
上条「(俺が…執事!?)」
美琴「一週間だけだから?永遠にやってもらえばいい話だわ…これも違和感の正体じゃないわね…」
上条「(永遠に…執事…!?……期間ちゃんと決めとけばよかった…)」
美琴「何で?……美琴お嬢様。お荷物をお持ちします。
美琴お嬢様。…美琴?」
美琴「ああああああああああああっ!!!」
上条「うおおおおおおおおおおおっ!??」
美琴「そうよ!」
上条「何だよ!」
美琴「決まったわ!」
上条「そ、そうか…(あれに決まってしまったのか…)」
美琴「アンタの恩返しは…」
上条「ううう…」
美琴「私の事を下の名前で呼ぶ!これに決定だから!」
上条「……………………え?」
美琴「何よ。何でもしてくれるんでしょー?」
上条「いや、難しいとかそういうんじゃなくて…永遠に執事になるとばっかり思ってたから。」
美琴「そっちの方がいいのー?」
上条「喜んで名前をお呼びさせて頂きます」
美琴「じゃあ早速…どうぞ!」
上条「ああ…ええっと…み、美琴?」
美琴「!!!………………ふみゅぅ……ってぇぇ!!??危かったわ!!」
上条「何が!?」
美琴「(自分からお願いしといて何だけど…これは……破壊力のケタが…)」
上条「おい…大丈夫か?みs…み、美琴…(これは恥ずかしいな…名前で呼んでるだけなのに…)」
美琴「…ふny…っととおお!!意識を強く持つのよ!!私!!」
上条「何で雪山で遭難した時みたいになってんの!?」
美琴「似たようなものよ!本当にやばいんだからね!?」
上条「だから何がやばいんだよ!……っていうか、一つ提案していいか?」
美琴「何よ?名前で呼ぶの嫌だとか言う提案なら却下よ?」
上条「いや、違うけどさ…俺がいいたいのは、お前の事についてだよ」
美琴「何よ?」
上条「いや、これもいい機会だしさ。お前も俺の事、名前で呼ばないか?」
美琴「ぶっ!!ア、アンタは一体何を…!」
上条「ほら、それだよ。おま…ゴホン美琴はいつも俺を呼ぶ時、「アンタ」か「バカ」って言ってるだろ?この際、それもまとめて直さないか?
上条「別に下の名前じゃなくてもいいけどさ。アンタはちょっとな…」
美琴「(何よそれ~!?それだったら、下の名前呼ぶしかないじゃない!今更苗字で呼ぶなんて、今より距離が開いてるみたいじゃないの!)」
上条「何だよ……そんなに俺の名前呼ぶのが嫌なら、無理にとは言わないけど……」
美琴「いや…嫌なわけじゃ…ないんだけど…」
美琴「(あーもう!!美琴ちゃん!!腹をくくるのよ!!)」
美琴「と、とうま…君」
上条「お…おう…?(君?)」
美琴「と、とうま…」
上条「おう」
美琴「…とう、ま」
上条「…おう?」
美琴「とうま」
上条「美琴…?」
美琴「とうま!当麻!」
上条「ああ…?」
美琴「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
上条「(美琴が壊れた)」
美琴「とにかく!これがお願いだから!これからどんな時でも、私を「美琴」って呼ぶ事!分かった?当麻?」
上条「分かったよ…ms…美琴」
美琴「ふふん。それでいいのよん♪」
上条「ったく…名前で呼んでるだけなのに……何でそんなにうれしそうなんだ?」
美琴「決まってるじゃない!
私、御坂美琴が、アンタ、上条当麻の事が好きだからよ。」