小ネタ 小さく大きな決意
私は上条当麻好きだ。
夏休みのあたりから気になりだして、十月の中頃にこの感情の正体に気がついた。
十月の終わり当たりは戦争で暇はなかったけど、十一月当たりからは直球ではないけどアタックもしてみた。
色んなイベントに誘ってみたりもした。
柄にもなく優しくしたりもしてみた。
たまに喜んでくれて笑顔になったりするときは、とても幸せな気分になれる。
そんな彼の笑顔が私は大好きだ。
もうやみつきになってしまうほどの幸福感と満足感。
でも普段のアイツは全然振り向いてくれない。
私の言葉をスルーしたり、適当にあしらってくれたり。
そんな態度が嫌で、腹が立って、電撃も放ってみたりもする。
当然アイツはそれを打ち消すけど、やけにめんどくさそうな顔をしてこっちをみてくる。
なんでうまくいかないの?
なんで振り向いてくれないの?
アイツが鈍感だから?
アイツのせい?
……いや、違う。
それは自分のせい。
すぐに素直になれずに怒ってみたり、素直に自分の気持ちを言葉で言えなかったり。
全部素直になれない自分のせい。
原因はわかっている。
素直になる、それだけでうまくいく可能性はグッと上がる。
うまくいかないのは怖いけど、何もしないよりはマシ。
何よりも、私はもっとアイツの笑顔が見たい。
アイツとの楽しい思い出がたくさんほしい。
アイツと一緒にたくさんの時間を過ごしたい。
だからこそ、今日こそは……
私の小さな小さな決意。
でも、前進のための大きな大きな決意。
絶対に、振り向かせてやるんだから…
そして、笑って全てを終えるんだから…
「ちょっとアンタ!待ってたわよ。……ってそんな顔すんな!……今日はすっごく、ものすっっっごく大事な話があるの。……そう、そうよ。……みてなさい、今日こそは―――」
―――素直な気持ちを…大好きだと言ってやるんだから!!