『ア、アンタの!
上条当麻のことが好きです!』
上条当麻のことが好きです!』
あれ?
何これ?
『だから…私と付き合って下さい!』
あぁ…これってもしかして夢?
あぁ…これってもしかして夢?
こんなん初めてだ。
夢の中で夢ってわかるなんて。
多分告白した時の回想だ。
確かこの後ーーー
『ゴメン』
え?
何?
そんなんじゃないって。
ちょっと。
何で遠ざかってくの?
ねぇ?
翌日の日曜日。
私はハッと目を覚ました。
何かとても嫌な夢を見た気がする。
何かとても嫌な夢を見た気がする。
目の前は見慣れない空き部屋の天井。隣には麻琴がすやすや眠っている。
顔を上げて時計を確認すると7:30。
顔を上げて時計を確認すると7:30。
「ご飯作らなきゃ…」
麻琴を起こさないように注意しながらゆっくりと布団から這い出る。
「あっ…」
キッチンで朝ご飯を作っているとアイツが起きてきた。
「お…おはよう…」
「あ…お、おはよう…」
「「…………」」
やっぱりどっちも気まずいせいか、お互いに何も喋らない。
アイツはテーブルで新聞を読んで、私は黙々と朝ご飯を作る。
アイツはテーブルで新聞を読んで、私は黙々と朝ご飯を作る。
(やっぱ…昨日のこと謝った方がいいよね…)
心の中でそう思い、実行しようとするが、出来ない。
まぁ、アイツにも非はあるし、と思い込んで謝らない理由を作るが、昨日寝る前に感じた罪悪感と同じようなもののが胸の奥にあった。
まぁ、アイツにも非はあるし、と思い込んで謝らない理由を作るが、昨日寝る前に感じた罪悪感と同じようなもののが胸の奥にあった。
そうこうしてる間に朝ご飯ができてしまったので、麻琴を起こしてご飯を食べ始める。
「あっ、こら麻琴~。
またご飯粒付いてるわよ~。」
またご飯粒付いてるわよ~。」
こんな時でも麻琴は可愛い。
とにかく朝の気まずさを忘れる位にデレッデレになる。
そのおかげか、朝ご飯中に沈黙が生まれる事が無かった。
とにかく朝の気まずさを忘れる位にデレッデレになる。
そのおかげか、朝ご飯中に沈黙が生まれる事が無かった。
朝ご飯を食べ終わると、アイツが
「と…統括理事会の仕事でちょっと呼び出しがあるから。」
と言い、出かけて行った。
アイツに謝る機会を作る機会を失ったが、少しホッとする。
アイツに謝る機会を作る機会を失ったが、少しホッとする。
とにかく今から少し家事をしなければいけないと思いつつ、キッチンに向かった。
食器の片付けや洗濯物なんかをあらかた終わらせると、時間は11:00を差していた。
(久しぶりに散歩がてら外食でもしようかしら。)
そう思い、麻琴を連れて外に行くことにした。
麻琴は本当に元気のある子で外に出てはしゃぎまくっている。
「あ、くるまだー」
「ほんとね。速いねー。」
「うん、はやいー。」
「あ、ねこさんだー。」
「うーん…猫さんはママのこと怖がってるから近づかないのよ。」
「ママ、ねこさんさわれないの?」
「ママは触りたいんだけどねー。」
「ママ、かわいそうだからいいこいいこしたげるー。」
あぁ、ほんとかわいいわぁー。
こんな癒されるなんて。
私、麻琴だけがいれば生きてけるわ。
こんな癒されるなんて。
私、麻琴だけがいれば生きてけるわ。
そんなことを思いながら適当に散歩して行くと、なにやら新しいお店ができてるとこを見つけた。
「へー。
ここ新しいお店できたんだ。」
ここ新しいお店できたんだ。」
そう言いながら店に近づくと、そこが宝石などの本格アクセサリーショップだと気付く。
少し興味が沸いてきたので、麻琴を連れて入ろうとした。
少し興味が沸いてきたので、麻琴を連れて入ろうとした。
しかし。
私は見てしまった。
アイツが誰か女の人と楽しそうに話しながらアクセサリーを選んでいるのを。