このページでは、
カイトの実力者設定に関する疑問点をデュエルごとに記す。
なお、あくまでカイトの実力者設定に限定しているため、カイトに影響しない構成ミスなどは基本的に含めていない。
また、対戦相手の魂を狩っただけの省略デュエルや、ルール自体が意味不明な
デュエルコースターでのデュエルは含めていない。
【遊馬vsカイト】戦(1戦目)
省略されたものを除けばこれが初デュエル。
小鳥もその場にいたが諸事情によりうるさくはなかった。
時間の流れを10000分の1まで遅らせた上に某チーム満足のような拘束具で
遊馬を逃げられないようにしておきながら、自分は一方的にデュエルを中断して逃げている。
このデュエルでは実質的に遊馬に勝利しているが、負けそうになった場合も同じことができそうである。
そして、時間の流れを遅らせたり拘束具を使ったりできるのなら、わざわざデュエルせずとも
ナンバーズを回収できるのは言うまでもない。
結果として、これ以降この設定はなかったことになった。
以下はその他のツッコミどころ。
ドヤ顔で敷いた布陣がかなり貧弱
カイトは1ターン目に手札を全て使ってモンスターを展開していたのだが、合計6枚もの手札を使って敷いた布陣が、《No.10 白輝士イルミネーター》と《No.20 蟻岩土ブリリアント》の2体を並べるだけとかなり貧弱で、伏せカードもなかった。
もし遊馬が返しのターンに
「初手ホープ」を行っていれば、ただそれだけで布陣が崩壊していたことになる。
そしてその後のドローカードの関係上、本当に初手ホープが行われていれば、カイトは《銀河眼の光子竜》の召喚すらできずジリ貧状態になり敗北していた。
《No.20 蟻岩土ブリリアント》の効果を発動しない
ブリリアントはエクシーズ素材を1つ取り除くことで攻撃力が300アップする効果を持つのだが、何故かカイトは1ターン目にその効果を発動しないという明確なプレイングミスをやらかしている。
耐性無しの攻撃力1800のモンスターを戦闘破壊することは現在はおろか当時の
カードプールでも容易であり、それを防ぐために効果を使って打点を上げない理由は無い。
貧弱なナンバーズを2体並べただけで自分に酔ってしまったのか、小鳥のせいで効果を使うシーンを入れる尺がなかったのかは定かではない。
効果を使っても使わなくてもデュエルの勝敗に影響はなかったが、もちろんこれは結果論である。
デュエルが刹那的
前述したようにカイトは1ターン目で手札を使い切っているため、その後の展開はドローしたカードに任せるしかない。
ただそのドローカードがその場の都合に合わせたカードばかりで、言い方を変えれば遊馬のプレイングがカイトに合わせたものであるかのように見えるのである。
そしてあまりにも噛み合ってしまっているが故に、前述した初手ホープの件のような1ターン分のズレが生じるだけで、カイトは何もできないまま敗北することになる。
また、このデュエルでの
アストラル(デュエルの天才)は、カイトが
たまたまドローしたカードを使用しただけであるにもかかわらず、
「読んでいたのか!」等の頓珍漢な反応を見せていた。
カイトという強力なライバルが現れたことを表現したかったのだろうが、これではただ
アストラルの株が暴落しただけである。
【凌牙vsカイト】戦
凌牙を本気で殺そうとしていた
オービタルを制止した上で凌牙にデュエルを挑んだ。小鳥はプールで水着姿になってます。
ナンバーズを回収したいなら、そのままオービタルに任せていた方がいいのは言うまでもない。
結果はカイトの勝利で、魂を奪われた凌牙はフカヒレになっている。
遊馬先生の選民思想に認められていなければ、フカヒレのまま人生を終えることになってたね。危ない危ない。
……ん?
後の悪行を鑑みるとフカヒレのままだった方がよかったのか?
以下はその他のツッコミどころ。
凌牙が弱体化
前のデュエルではカイトを強く見せるためにアストラルの株を暴落させていたが、今度は凌牙の株が暴落した。
このデュエルでの凌牙はカイトのライフを全く削れなかった他、
エクシーズ召喚すらしていないのである。
手札も2枚余り続けていたため、その手札で《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》を処理できたんじゃないかという気がしてならない。
ライバルポジション同士のデュエルとは思えない一方的な展開である。
小鳥に尺を使っていなければ、爪痕ならぬ歯形くらいは残せる尺があったのかもしれない。
シャークはとことん哀れである。
【アストラルvsカイト】戦
どういうわけか皇の鍵の中にやってこれたカイトと自信を喪失していたアストラルのデュエル。流石に小鳥も皇の鍵の中まではこれなかったが、7じゃないオービタルと意味もなく遊んでいた。
最終的には
謎の扉の謎の力でデュエルに乱入した遊馬とアストラルが
ゼアルになり、
インチキドローで創造したメタメタなカードを捌いた結果引き分けになっている。
以下はその他のツッコミどころ。
アストラルの株が再び暴落
前回対戦した時と同様に、まるでアストラルのプレイングがカイトに合わせたものであるかのようになっていた。
この時のアストラルはカイトの行った典型的な
ブラフを恐れてホープを召喚できなかったのだが、もしここでホープを召喚して攻撃していれば、その後のドローカードの関係上、カイトはまたもや《銀河眼の光子竜》の召喚すらできずジリ貧となり、そのまま敗北してしまうことになる。
しかもアストラルは
6枚ものカードを消費しなければホープを召喚できないというクソ事故手札を抱えさせられており、もはやデュエルがカイトぼっちゃまの御機嫌をとるための接待にしか見えない。
【遊馬&カイトvsⅢ&Ⅳ】戦
ハルト誘拐にキレたカイトとその誘拐に一部荷担していた遊馬が組んだタッグデュエル。そしてなんで小鳥がその場にいるのか。
例によってタッグデュエルのルールがはっきりしておらず、ルール上可能なプレイングが唐突に判明するなど、御都合主義が甚だしい。
結果として、ハルトの謎の力で唐突に得た《超銀河眼の光子龍》によるほぼ1ショットきるで勝利している。
なお、本来遊馬は《光子圧力界》の効果で敗北している筈なのだが、何故か敗北せずにすんでいた。
いつもの
テキスト書き換えパワーでも使ったのだろうか?
いずれにせよ、タッグデュエルの勝敗には影響していない。…………多分。
以下はその他のツッコミどころ。
今度はカイトの株が暴落
ゼアルスタッフ(と
ゼアル信者)は一方を下げることでしか一方を持ち上げられないらしく、今後はカイトが優しい優しい遊馬先生のために下げられる側に回っていた。
とはいえ、これまでの実力者設定も対戦相手の不可解なプレイングで得たものでしかないため、暴落する株なんて最初からなかったと言えばそれまでなのだが。
実際、このデュエルでは対戦相手がカイトを接待してこなくなっただけである。
要介護者カイト
相手に接待してもらえずジリ貧になっていたカイトだが、遊馬が度々カイトをフォローしたことで、結果的に敗北を免れている。
具体的に言うと、《攻撃の無敵化》《ブレイブ・ハート》《罠蘇生》の効果で3回、《フォトン・カイザー》のアドバンス召喚用のリリース確保の1回で
計4回もフォローされており、もしこの内の1つでも欠けていれば、
カイトは普通に敗北していた。
あまりにもしつこかったため、
Ⅳも
「いい加減沈めよ!沈めぇ!」とブチギレていたりする。
そしてこの「カイトはタッグデュエルを行うと要介護者になる」という負の法則は、後のデュエルにも受け継がれていくのである。
デッキ外のカードでフィニッシュ
これまでの遊戯王シリーズでも度々見られた展開で、これでは実力で勝ったようには見えない。
しかもカイトの場合、今その場で創造された筈の《超銀河眼の光子龍》のサポートとなるカードを手札に確保していたため、御都合主義がより酷くなっている。
ランク8を使用したことのないカイトがそのサポート効果を持つ《フォトン・カイザー》を何に使うつもりだったのかという疑問が生じているだけでなく、《オーバーレイ・リジェネレート》に至っては完全に《超銀河眼の光子龍》とのコンボを前提としたカードである。
圧倒的優位に立っていた状態から《CNo,39 希望皇ホープレイ》や《超銀河眼の光子龍》といった創造カードに反撃される
ⅢやⅣが不憫でなれない。
これらのカードには二人とも目を疑っていたが、無理もないだろう。
【カイトvsV】戦
ハルトを誘拐した理由を聞きだしたいカイトとカイトの元師匠である
Vのデュエル。
無駄な回想を挟んだ上に遊馬と小鳥の乱入もあったため、2話構成でありながらデュエル時間が短い。
Vがカイトを圧倒する展開が続いたが、最終的には身も蓋もないカードを使って《超銀河眼の光子龍》をエクシーズ召喚したカイトが1ショットキルによって勝利した。
なお、前述したタッグデュエルを観戦していたにもかかわらず、何故かVは《超銀河眼の光子龍》の存在に驚いている。
要はいつもの健忘症だが、このデュエルでのVは「カイトのやることは分かりきっている」つもりだったので、余計に酷く見える。
ていうか、ナンバーズハントでエクストラデッキが増える上にカードを勝手に創造までしちゃう人間の戦略が分かりきっているって無理がありませんかね?
以下はその他のツッコミどころ。
《フォトン・デルタ・ウィング》で《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》に自爆特攻するカイト
この件に関してはダイソン・スフィアのステータスを隠すイカサマを行っていたVに原因があるのだが、カイトの行いもまた無謀である。
元師匠のVが「どんな鐘も叩いてみなければその音色は分からない」とか言ってとりあえず攻撃する人間なので、カイトもそれに倣っているのだろうか?
いずれにせよ返しのターンのダイレクトアタックに備えた伏せカードくらいは用意しておくべきなのだが、カイトがそういったものを用意することはなかった。
最大の問題は、この自爆特攻をVが防いでいたことである。
そのまま攻撃を通していれば、《フォトン・デルタ・ウィング》を戦闘破壊できていた上にカイトに1000のダメージも与えられていたため、攻撃を無効にする理由などない。
もし攻撃を無効にしていなければ、Vは早い段階でカイトに勝てていた。
「自爆特攻の先にある戦術を警戒して攻撃を防いだのでは?」という指摘もあるかもしれないが、前述の通りVは「カイトのやることは分かりきっている」人間であるため、やはり不自然な展開になっているのである。
むしろ《フォトン・デルタ・ウィング》の効果を鑑みれば、確実にそこで破壊しておくべきだったとまで言える。
《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》の突破方法
このデュエルでのカイトはダイソン・スフィアに圧倒され続けており、その突破方法が焦点となっていた。
ここで膝を打つ戦略を見せてくれたのならカイトの実力者設定にも説得力が生まれていたのだが、その肝心の突破方法は
「ダイソン・スフィアの効果を無効にする」というカタルシスの欠片もないものだったのである。
デュエル自体が非常に単調なものであったことやその決着が1ショットキルだったこともあり、これでは
「時間が迫っていたからデュエルを終わらせた」ようにしか見えない。
無駄な尺を使っていなければもっと丁寧なデュエル構成になっていたという意見もあるかもしれないが、こういった「
効果を無効にする効果」で茶を濁す展開は、ゼアルで度々見られる手抜きでもある。
似た問題が多いため、後のデュエルに類例があった場合は省略する。
ちなみに、このデュエルは8ターン中6ターンで何らかの行動を「無効」にしていたりする。
二人の間にやり取りが生じていない1ターン目を除けば、7ターン中6ターンにも及ぶ。
V兄様のえげつないデュエル
「モンスターのステータスを隠す」というイカサマを行ったことも大概だが、このデュエルでのVは殆どカードを使っておらず、最終的には手札を5枚も余らせたままデュエルに敗北している。
なんとこの男、1ターン目に《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》をエクシーズ召喚してからデュエルが決着する8ターン目まで、《スペース・ゲート》と《重力砲》の2枚しかカードを使っていない。
そのため、こんなのに圧倒されていたカイトが異常に弱く見えるのである。
もちろん、手札の内容次第ではカイトにトドメを刺すチャンスなどいくらでもあった。
カイトぼっちゃまへの接待がまた再開してしまったのだろうか?
【カイトvsトロン】戦
WDC準決勝。小鳥は観客席でうるさくしている。
謎の力でハルトの顔を得た
トロンがカイトを煽るという珍現象が見られたが、例によってWDC運営や観客は脚本家の人形でしかなかった。
最後は普通に力負けして「敗北している。」
以下はその他のツッコミどころ。
トロンの舐めプ
初ターンとなる2ターン目でのトロンは、戦闘から逃げることのできる《銀河眼の光子竜》に対して意味を成さないプレイングをしており、結果として《爆破紋章》を無駄に失っている。
《銀河眼の光子竜》の効果はトロンも知っている筈であるため、露骨な舐めプである。
なお、この舐めプによって《爆破紋章》を失っていなかった場合、トロンは4ターン目の時点でカイトに勝利できていたことになる。
舐めプの疑いがあるプレイングは6ターン目にも行っており、このターンでのトロンは《破滅の紋章》の効果でカイトにダメージを与えていたのだが、あと2体モンスターを用意して《破滅の紋章》のダメージ量を増やしていれば、その時点でカイトのライフを0にできていた。
この時のトロンの手札2枚にあった可能性があるカードは、《紋章獣ベルナーズ・ファルコン》《紋章獣エアレー》《蘇生紋章》の3枚なので、どういった組み合わせでも2体のモンスターを用意することは可能である。
これらの問題に一応の可能性を示すならば、カイトのフィールドには最初から最後まで未判明のままだった伏せカードが1枚あったため、前述した方法による勝利は、それで防がれていた可能性もなくはない。
尤も、その場合はかなりピンポイントな発動条件が必要になることに加え、その詳細が判明していない以上妄想の域を出ることもないのだが。
結果として、カイトはこのデュエルだけで実質3回も敗北していることになる。
トロンに回ってきた計4ターン中3ターンで敗北する実力者とはこれ如何に。
そもそもの話、「舐めプされる実力者」ってなんなのだろうか?
【遊馬&凌牙&カイトvsDr.フェイカー】戦
いつ育まれたのかも不明な3人の絆で
フェイカーをイジメ倒したデュエル。だから何で小鳥がその場にいるのか。
例によってタッグデュエルのルールがはっきりしておらず、おかしな処理をしているカードもいくつか見られる他、扱うカードが2倍になって考えることが増えたためか、構成ミスや御都合主義的展開も非常に目立つ。
よりにもよって遊馬は「
テキストに記されていない効果を使用する」というイカサマを2回も行っており、それによって敗北を回避したり勝利したりしていた。
フェイカーはハンデとして12000の初期ライフを要求していたが、このイカサマを含め全く持って割に合っていない。
そしてそのハンデも3人全員の活躍の場を用意するためのサンドバッグ以外の意味はなかったようで、3人がかりでボコボコにされたフェイカーはこのデュエルで合計27000ものダメージを受けていた。
年寄り相手にちょっと酷くないですかね?
以下はその他のツッコミどころ。
要介護者カイト・その2
このデュエルでカイトのターンは計2回あったのだが、その両方で凌牙の介護を受けていた。
凌牙の介護がなかったと仮定した場合、3人の中でカイトのみフェイカーを攻める手立てがなかったのである。
過去に圧倒した相手にフォローされなければ動けない実力者とはこれ如何に。
なお、本来介護が必要だったのは腹部に傷を負っていた凌牙の方である。
8ターン目では、《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》の御都合効果でエクシーズ素材用のレベル8を2体も用意してもらっていたのだが、レベル3と4を主体とする凌牙のデッキに事故要因にもなるレベル8モンスターが2体も投入されていたことが余計に介護要素を強めていると言える。
ついでに言うと、《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》の効果で特殊召喚する水属性モンスターは本来カイトのデッキから選ぶ、つまりは選べない筈なのだが、何故か凌牙のデッキから選ばれていた。
処理が他の描写と矛盾しているが、このタッグデュエルのルールでは、それが可能になる何らかのピンポイントなルールがあったのだろう。
【遊馬vsカイト】戦(2戦目)
WDCは既に終結しているにもかかわらず「WDC決勝戦」と銘打って行われたデュエル。ギャラリーの中に小鳥がいないわけないだろ!
カイトはトロンに普通に力負けしており、遊馬とトロンの決勝戦が中断したというわけでもないため、その主張は支離滅裂かつ選民思想的である。
ドローカードと効果無効の応酬でしかなかったこのデュエルは結果としてカイトが勝利しており、遊馬が
曲がりなりにも得た「WDCチャンピオン」という肩書きの価値は早くもなくなった。
よかったねカイト君。これで君が事実上のチャンピオンだから
最強伝説継続だ!
以下はその他のツッコミどころ。
サレンダーしようとするカイト
デュエルの申し出自体は不遜な態度で受けていたにもかかわらず、途中から「もうデュエルする理由がなくなった」と言ってデュエルそのものもやめようとしていた。
いやいや、あんたらがフェイカーと
バリアンとの約束を反故にしたことでこれからバリアンが攻めてきそうなのに、魂狩りの責任諸共丸投げですか。
その後「カイトビングだ!」とか意味不明なことを言われて心変わりし、結果としてサレンダーすることはなかったのだが、とても強キャラには見えない。
しかもサレンダーしようとしたタイミングは負けが濃厚になってからであったため、まるで
実力勝負での敗北から逃げたようにも見えるのである。
デュエル軽視などとよくもまあアークファイブに対して言えたものである。
遊馬先生の接待デュエル
《No.39 希望皇ホープ》が《輝光子パラディオス》に攻撃される際、遊馬は《ディメンション・ゲート》の効果でホープを逃がすことができた上に、その後の直接攻撃も《ディメンション・ゲート》のもう1つの効果でホープを戻すことで防げたのだが、何故か発動しないままホープを失い大ダメージを受けている。
ちなみに、上記のようなまともなプレイングをしていれば、遊馬は次のターンにあっさり勝てていた。
この時の遊馬はカイトのことをやたらと持ち上げており、急にヘタレたカイトのサレンダーも強く拒絶していたため、わざと負けた疑惑すら生まれている。
ついでに言うと、ラストターンで遊馬が《C
No.39 希望皇ホープレイ》と《No.39 希望皇ホープ》を攻撃表示で特殊召喚したのもプレイングミスであり、本来は追撃による戦闘ダメージを考慮して守備表示にしておくべきだった。
上記の2体は守備力よりも攻撃力の方が高いのだが、このターンはカイトのターンなので攻撃表示にしても攻撃は行えず、しかもこの時のカイトはナンバーズを持っていないので、ナンバーズの破壊耐性により破壊も防げたのである。
このプレイングミスがなかった場合、少なくとも遊馬がそのターンで敗北することはなかった。
ただこの点に関しては、後述する《戦闘重力》の問題をどう捉えるかによっても変わる。
無視される《戦闘重力》
カイトが発動した永続魔法《戦闘重力》は、「モンスターをコントロールしているプレイヤーがバトルフェイズ中に攻撃をしなかった場合、バトルフェイズ終了時、そのプレイヤーに1000ポイントダメージを与える」(原文ママ)という効果を持つのだが、何故か遊馬とカイトの両方がそのダメージ効果の存在を無視していた。
結果として、互いに1回ずつ(厳密に言うとカイトは2回)勝利のチャンスを逃している。
ただこれは、遊馬とカイトのプレイングミスというより、《戦闘重力》のテキストミスだと思われる。
このテキストのままだと、攻撃できない相手のターンにモンスターをコントロールしているだけでダメージを受けることになるため、本来は「プレイヤー」ではなく「ターンプレイヤー」のつもり、もしくは「バトルフェイズ」ではなく「自身のバトルフェイズ」のつもりだったのだろう。
《戦闘重力》の効果が「ターンプレイヤー」を指しているとした場合は、自分のバトルフェイズでわざと相手モンスターを残した場合でも、《戦闘重力》の効果によるダメージは与えられないことになる。
前述したプレイングミスの件に関しては、《戦闘重力》の効果がテキスト通りだと、2体のホープを守備表示で残しても結局遊馬はダメージを受けて敗北するということである。
「ターンプレイヤー」のつもりであった場合は、やはりプレイングミスでしかない。
謎の処理をする《ゼロゼロック》
遊馬が発動した永続魔法《ゼロゼロック》は、「攻撃力0のモンスターを攻撃対象にできない」という効果を持つカードなのだが、カイトは《銀河零式》の効果で《銀河眼の光子竜》の攻撃力を0にすることで、その効果を逆用して遊馬の攻撃を防いでいた。
しかし、《銀河零式》の効果で攻撃力を0にできるタイミングは戦闘中であるため、戦闘自体を成立させない《ゼロゼロック》の適用タイミングは既に過ぎているのである。
このおかしな処理がなかった場合、カイトはこの時点で普通に敗北していた。
そしてこんな成り立つことのない戦術がまるで高等戦術であるかのように描写されているのが、なんともゼアルらしい。
なお、カイトはこのおかしな処理後に《戦闘重力》の効果で遊馬にトドメを刺そうとしていたのだが、その後遊馬が《ディメンション・ゲート》を発動してモンスターをコントロールしていない状態にしたため、企みは失敗に終わっている。
というか、前述した《戦闘重力》の効果がテキスト通りに適用されていた場合は、カイトはドヤ顔のまま自分の発動した《戦闘重力》の効果で敗北することになる。アホかこいつは。
最終更新:2023年08月05日 10:24