柏崎刈羽原発 地震被害 報道・発表 まとめ

2007-08-03 報道・発表まとめ

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kknpnews

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目次

プラント状況 : クレーンさらに 1 ヶ所破損、原子炉に長靴、油漏出 (3 日)

東京電力 新潟県中越沖地震発生による柏崎刈羽原子力発電所の主なプラント状況 (3 日午後 2 時現在) 
1 号機、蓋を外していた原子炉上のプール (原子炉ウェル) 内に靴を発見。 6 号機、クレーンに新たな損傷。 7 号機中央制御室の被害のランクを C (軽微な不具合) から B (周辺自治体に限定的な影響のある不具合) へ変更。 1–3 号機変圧器の土壌に油が染み込み。 その他。
クレーン、さらに破損1カ所=作業靴、圧力容器内に落下か-柏崎刈羽原発・東電 (時事、19:22) 
東電、「1号機では作業用のゴム靴が地震の揺れで原子炉内に落ちた可能性があることを明らかにした。」
大型クレーンに新たな破損 柏崎刈羽原発6号機 (共同、19:43) 
東電、車軸 2 ヶ所の破損が見つかっていた 6 号機クレーンに新たに車軸 1 ヶ所の破損が見つかったと発表。
198立方メートルの油、土壌に漏出か (毎日、21:34) 
東電、地震で変圧器の絶縁油の流出に備えたコンクリートや堤にひびが入り、計約 198 m3 の油が発電所内の土壌にしみ込んだ可能性があると発表。
柏崎刈羽原発「防油堤」に亀裂、絶縁油が地下流出の可能性 (読売、21:38) 
「東電は周辺の土を調査した後、土を除去する予定。放射能漏れの恐れはなく、海への油流出も確認されていないとしている。」
★この発表が正しければ、海に漏れていることが確認されている油は別の原因ということになる。
柏崎刈羽原発6号機のクレーン、継ぎ手破損は3カ所 (朝日、23:36) 
「メーカーで分析のため分解作業をしたところ、モーター側の1カ所も折れているのが見つかった。東電は『レールに歯止めを設けるなど落下防止策があり、落下することはない』としている。」 「1、2、3号機は同じメーカー製で、4、5、7号機のクレーンは継ぎ手がないタイプの別のメーカー製。これまで、他の天井クレーンで損傷は見つかっていないが、詳細に点検する必要が出てきた。」

IAEA 調査団関連

風評被害の沈静化を期待 経産相、IAEA調査に (共同、12:27) 
甘利経産相記者会見、風評被害防止のため、『なるべく早く評価してもらう。できるだけ迅速にやってもらうよう、(IAEA側に)お願いしたい』。 ただし、『きちんと精査する時間が必要なら(そちらを)優先して良いと思う』。
原子力安全・保安院 柏崎刈羽原子力発電所への国際原子力機関(IAEA)調査団の派遣について (2 日付、3 日サイト上掲載) 
「調査目的等 : 耐震分野を中心として、放射性物質の漏えい、安全運転管理等に関し、現場調査及び関係者からのヒアリング等を実施し、事実関係の把握及びそれから得られる教訓を抽出して、IAEA として報告書を作成する見込み。」
IAEA Press Release IAEA Team to Visit Kashiwazaki-Kariwa Nuclear Power Plant (3rd local time) 
「チームは IAEA の 2 人の専門家と世界的に知られた耐震安全性の専門家 4 人からなる。 彼らの作業は発電所の現在の状況に関する実情調査 (fact finding mission) を行うことになるだろう。 これは、日本の原子力安全・保安院、日本の原子力安全委員会、および事故を起こした発電所の運営者である東京電力によって現在進行中の評価を補完するものとなろう。」 「この調査が完了し次第、チームは結果を日本の監督機関と [IAEA の] Director General に報告することになる。」

風評被害関連

3万人が宿泊キャンセル 柏崎、「放射能」理由も (共同、6:03) 
柏崎市のまとめ、宿泊施設のキャンセルが地震以来 72 施設で計約 3 万人に。 海の家、宿泊キャンセルの約 8 割が『放射能が怖い』。

県技術委員会宮座長が辞任

中越沖地震「貴重な実験」 県原発技術委員が辞任 (共同、20:01) 
「宮教授は2日夜「一身上の都合により辞任したい」と申し出て、県は受理した。」
県技術委の宮座長が辞任 (新潟日報) 
宮氏 『在任期間が長くなった。国の委員なども兼務しているので』。 渡辺博文県防災局長 『(実験)発言は不適当だった。技術委発足時から協力をいただいてきたので残念だが、(実験)発言も辞任理由の一つと推察し、受理することとした』。
新潟県技術委座長、「歴史的実験」発言で辞任 (毎日、20:55) 
「宮教授は『一身上の都合』としているが、発言の責任をとったとみられる。」
地震は原発に「貴重な実験」 発言の技術委座長が辞任 (朝日、21:08) 
新潟県の技術委員会は 2003 年 2 月に設置され、宮氏は発足当初から座長を務めていた。 立ち入り調査後の発言 「報道陣に『安心したか』と尋ねられると、『安心した。何というか、代え難い実験だったんですね。歴史的な実験かも知れない』と答えた。」 宮氏は「調査対策委員会」の委員も務める。
問題発言「地震は歴史的な実験」、原発技術委の座長が辞任 (読売、22:32) 
「当面、鈴木賢治・新潟大教授が座長を代行する。」

その他のプレスリリース

原子力安全・保安院 平成19年新潟県中越沖地震における東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所の影響について(第13報) (2 日付、3 日サイト上掲載) 
原子力安全・保安院 平成19年新潟県中越沖地震における東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所の影響について(第14報) (3 日付) 

おわり
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