帝國領となるまでは、周辺の村々を顧客とした鍛冶屋等の店数軒が集まった小集落であり、後は月一度市場が開かれる程度の場所――この辺りの農民にとっては必要不可欠ではあったが――に過ぎなかった。
だが帝國領となり
レディング鉱山が開発されると、鉱山と物資集積所とを結ぶ輸送拠点として発展し、今では人口数百人の町にまで成長している。
町の主な産業は馬借ならぬ『
竜借』。
(無論、顧客は帝國だ)
町には『竜借』や鉱山の帝國軍目当ての店(酒場や娼館など)も出来、それがまた人を呼び、今ではこの辺り一番の町といっても過言ではない。
……所詮は数百人の小さな町ではあったが。
最終更新:2006年07月21日 01:42