2007/11/27 水俣市の産廃処分場計画 反対団体「問題点多い」 見解書受け=熊本【読売】

 ◆「IWD東亜熊本」の見解書受け 
 水俣市の水俣川上流域で産廃最終処分場建設計画を進める「IWD東亜熊本」から環境影響評価準備書に対する住民意見書への見解書が提出されたことを受け、市と反対団体などでつくる「産廃阻止!水俣市民会議」(会長・宮本勝彬市長、55団体)は26日、市内で理事会を開き、今後の対応を協議した。
 理事会は「見解書は質問に答えていない部分もあり問題点が多い」との認識で一致。市が県へ提出する市長の意見書に、市民会議や市廃棄物最終処分場検討委員会(12人)の意見を取り入れることを確認した。県は12月20日までの提出を求めており、市は同月中旬に検討委員会を開く。
 また、見解書を市民に周知するよう閲覧場所を設置することや説明会の開催を求める声も相次いだ。市は、公共施設での閲覧は問題ないとし、説明会についても市長意見書を出した後の開催を検討するとした。

2007/11/27 クマタカが頻繁に飛行 水俣市の産廃予定地上空 業者側と食い違い 市民会議が独自調査【西日本】


 水俣市に建設が計画されている産業廃棄物最終処分場建設に反対している「産廃阻止!水俣市民会議」(会長・宮本勝彬市長)は26日、産廃予定地上空で環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)類に指定されているクマタカの飛行を独自調査で頻繁に確認したことを明らかにした。今年2月に公開された業者の環境影響評価(アセスメント)準備書は、予定地上空でクマタカはほとんど確認されていないとしており、食い違った調査結果となった。

 同会議は、業者が実施したアセス準備書を検証するため、住民や野鳥の会メンバーの協力を得て、地質や水質とともに予定地周辺で鳥類の生息調査を実施。6月から毎月3日程度行い、計5羽のクマタカを確認。9月まで調査した14日のうち飛行を確認したのが13日。そのうち6日は産廃予定地上空を飛んでいたという。

 業者の準備書では、クマタカの飛行確認をした46日間のうち、予定地上空ではわずか1回しか確認されなかったとしている。

 市民会議事務局の同市産業廃棄物対策室は「われわれの調査では産廃予定地の上空で頻繁にクマタカが確認された。同じ絶滅危惧類であるサシバの確認報告もあり、自然環境への配慮が必要だと考えている」と話している。市民会議では、今後も調査を続ける方針。

2007/11/23 「周辺への影響少ない」水俣産廃問題で業者が見解書提出【読売】


 水俣市の水俣川上流域で産廃最終処分場の建設計画を進めている「IWD東亜熊本」(本社・水俣市、小林景子社長)は21日、県条例に基づく環境影響評価準備書に対する住民意見書への見解書を県と市に提出した。

 同社は従来通り「周辺への影響は少ない」などと主張している。水俣病問題を教訓に計画の白紙撤回を求め続けている市は「計画が中止されるよう見解書の問題点を指摘したい」と話している。

 見解書は、6月までに寄せられた延べ3万3591通に対するもの。予定地周辺への悪影響を懸念する意見や質問を376項目に分け、それぞれの見解として安全性を強調している。

 水質汚染の心配については「国の基準より厳しい自主基準で排水することで現状の良好な水質を守る」として、影響を否定。計画そのものについては「適正な最終処分場は循環型社会の構築に必要な施設」と理解を求めている。

 市は今後、市長の意見書を県に提出。県は必要に応じて公聴会を開き、120日以内(来年3月21日まで)に知事の意見書をまとめる。同社は所定の手続きを経て環境影響評価書を作成するなどして、廃棄物処理法に基づく設置許可を県に申請。最終的に知事が許可・不許可を決定する。

2007/11/22 水俣の産廃処分場問題:業者が県と市に見解書提出 /熊本【毎日】

 水俣市南部の長崎地区で計画中の産廃処分場問題をめぐり、建設を計画しているIWD東亜熊本(水俣市)は21日、県環境影響評価条例に基づき今年6月に住民から受け取った意見書に対する見解書を県と市に提出した。

 見解書は意見書3万3591通を376項目に分類し、それぞれ見解を述べている。意見書は大半が建設に反対する内容で、今回の見解書はこれに反論する形になっている。

 県の公聴会や審査会、市長の意見書提出を経て、知事が120日以内に同社に意見書を出し、これを受けて同社が最終的な環境影響評価書を作成する。計画に反対している市は「見解書の内容を詳細に検討し、問題点を指摘したい」としている。【西貴晴】



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最終更新:2007年12月11日 16:31