課題 (グロ注意)

by広島県

つかさ 「ねえこなちゃん、今からホームセンターに行くんだけど、付き合ってくれない?」
こなた 「いいけど・・・つかさがホームセンター行くなんて珍しいね。何買うの?」
つかさ 「行ってみてのお楽しみだよ~!あ、あとお姉ちゃんとゆきちゃんも来るからね」
こなた 「うん。ホームセンターかぁ・・・久しぶりだなあ」


つかさ 「えっとー・・・これと、これとー・・・それにこれとー・・・あ、あとこれも!」
みゆき 「ハンマーに、斧に、チェーンソーに、作業着とビニールシート・・・一体何に使うのですか?」
つかさ 「うーん・・・工作みたいなもの、かな?えへへ~」
かがみ 「何作るか知らないけど、こういうもの使うときは安全に注意するのよ!つかさってどんくさいから・・・」
つかさ 「大丈夫だって~!お姉ちゃんは心配しなくてもいいよ~」
こなた 「ゲームに出てきそうな武器が多いね~!なんだかわくわくするよ~!!」
かがみ 「あんたはこれらが道具じゃなくて武器に見えるのか・・・」
こなた 「ほらほら見て~!この鉈を持って・・・・・・・・・じゃーん!竜宮レナ~!!」
かがみ 「はぁ・・・またよく分からないネタを・・・」
つかさ 「じゃあお会計しよう~」


店員  「あーざーっしたー」
つかさ 「いっぱい買っちゃったねー!ごめんね持ってもらっちゃって~」
こなた 「いいのいいの。こんなの一人じゃ重過ぎるでしょ」
かがみ 「私はこれから用事があるから先に帰るけど、買ったものちゃんとしまっておきなさいよ」
つかさ 「うん。お外の倉庫にしまっておくよ」
こなた 「ばいばいかがみん~!! そうだ二人とも、今からうちに来ない?」
つかさ 「あ、行く行く~!ついでに課題も片付けたいな~」
みゆき 「私もお邪魔してよろしいですか?」
こなた 「いいよいいよー!じゃあれっつごー!」

こなた 「今日、お父さんは編集さんと旅行・・・ゆーちゃんはみなみちゃん家にお泊りなので誰もいないんだよ~!
     さ、上がって上がって~!」
つかさ 「そっかー!!じゃあちょうどいいねー!!」
こなた 「(・・・?なにがちょうどいいんだろ・・・)私お茶いれてくるから、先に私の部屋行っててねー」
みゆき 「はい。ではお邪魔いたします」


つかさ 「あー重かった。じゃあさっそく課題の準備しようか。ゆきちゃん、さっき買ったビニールシート広げて~」
みゆき 「この部屋にですか?つかささん、一体なにを・・・?」
つかさ 「あのね、この前の保健の授業で、『人間の腕または脚の構造を調べよ』って課題が出たよね?
     それをこなちゃんに協力してもらうんだ~」
みゆき 「なるほど・・・それでチェーンソーや斧を・・・・・・では私もお手伝いしましょうか」
つかさ 「ありがとー!じゃあシート広げて、作業着に着替えよう」


こなた 「おまたせー・・・って・・・何?このビニールシートとその格好・・・」
つかさ 「こなちゃん、私今から保健の課題やりたいから、こなちゃんの腕、ちょうだい」
こなた 「・・・・・・な、つかさ、何、言って・・・」
みゆき 「先日の保健の課題については泉さんもご存知かと思いますが、実際に本物の腕を使って調べることにしたんですよ」
こなた 「う、うそでしょ!?あんなの模型とかネットで調べればすぐ・・・」
みゆき 「あら泉さん。つかささんは本物の腕を用いてまで課題を達成しようとするほど勉強熱心なのですよ。
     泉さんはそれに協力してあげられないのですか?」
こなた 「協力って・・・それって私の腕を、や、やめて・・・!」
つかさ 「ゆきちゃーん、そっち押さえててね~!・・・チェーンソーと斧、どっちがいいかなあ
     楽に切れそうなチェーンソーかな?」
こなた 「や、やだ!!みゆきさん、はなして!!だ、だれか!!だれかあぁぁ!!」

つかさ 「ねえこなちゃーん、利き腕とその反対、どっちを残してほしい?」
こなた 「いやだっ!!腕なんてあげられないよぉ!!もうやめてってばぁ・・・!」
みゆき 「泉さん、暴れては別のところまで失ってしまいますよ。大人しくしてください」
つかさ 「最近のチェーンソーは女の人でも簡単に、しかも安全に使えるように設計されてるらしいよ~
     でも利き腕を切っちゃうとかわいそうだから、反対側にしてあげるね。じゃあいくよー」
こなた 「やめ・・・やめ・・・・・・――――――――――――――――っ!!!!!!!!!!!!」


つかさ 「あはは~!こなちゃんの右腕げっとぉ~!!」
みゆき 「お疲れ様でした、つかささん。そういえば、切断した腕は氷水や塩水に浸しておくとよいと聞きましたが・・・」
つかさ 「さすがみゆきさん!何でも知ってるんだね~!!」
みゆき 「では身体側の止血は私がしておきますので、つかささんは切断したほうの腕の保存を」
つかさ 「じゃあお願いね~!・・・こなちゃん気絶しちゃったけど、大丈夫かなあ?」
みゆき 「腕の一本で死ぬほど、人間弱くありませんよ」
つかさ 「それもそうだね~!」


つかさ 「ゆきちゃーん!こっち終わったよー!」
みゆき 「はい、こちらも完了です」
つかさ 「片付けするのめんどくさいからもう帰ろっかー!ばいばい!こなちゃん!」
みゆき 「お邪魔いたしました」

数日後

かがみ 「ねえ、最近こなた学校に来てないけど、何か知らない?また引きこもってゲームしてんのかなぁ・・・」
つかさ 「私は知らないなあ・・・ゆきちゃんは?」
みゆき 「ごめんなさい、私も存じません・・・」
かがみ 「ったく・・・あいつったら・・・・・・」
つかさ 「あっ・・・そうだ!この前こなちゃん家に行ったとき忘れ物しちゃったから、取りに行くついでに様子見てくるよ~」
かがみ 「あ、そうなの?じゃあお願いするわね」
つかさ 「うん!今日の帰りに行ってくるよ~」


つかさ (こなちゃんあれからどうしちゃったかなあ・・・
     私やゆきちゃんが逮捕されないから、警察や救急には連絡してないんだろうなあ・・・
     あっ!もしかすると死んじゃったかな?でも腕切ったくらいで死なないってゆきちゃん言ってたっけ・・・)

つかさ 「こーなーーちゃーーーん!!いるーーー!?こないだのチェーンソー、返してくれなーーーい!?
     返事してくんないなら斧でドアぶち破って入るけど、いいのーーー!!??」
こなた 「・・・・・・そんなに大声で呼ばなくても聞こえてるよ、つかさ・・・」
つかさ 「あっ!こなちゃん、生きてたんだー!!てっきり死んじゃったと思ってたよ~
     ねえ聞いて!こなちゃんが腕くれたお陰でね、私の課題がよくできましたって先生に褒められたんだよー!!
     ありがとーね!こなちゃん。それでねそれでね、また課題が出てね、今度は人間の臓器を調べよって言われてね、
     今度はこなちゃんの内臓を使わせてもらおうと思ってね、それで、」
こなた 「つかさ」
つかさ 「なに?」
こなた 「友達にこんなことして、楽しい?」
つかさ 「楽しいとかじゃなくて、私は課題をやってるだけだよ」
こなた 「そう。じゃあ私も課題やらないとね。つかさの腕・・・ほしいなあ・・・
     ・・・ちょうどつかさの置いてったチェーンソーあるし・・・」
つかさ 「あはは~!!こなちゃん、腕一本しかないくせに、チェーンソーなんて使えるのかな~!?」

こなた 「つかさ・・・あんたとは友達だと思ってたけど・・・・・・もう、無理だよ」
つかさ 「私もこなちゃんのこと、腕の一本ぐらい喜んで差し出してくれるお友達と思ってたけど、違ったみたいだね」
こなた 「・・・何で私が警察や救急に通報しなかったか、わかる?」
つかさ 「ビビって出来なかったんでしょ!あはは~!大当たり~~!!」
こなた 「違うよ・・・私が通報すると、つかさは逮捕されちゃうでしょ?
     でも何もしなかったらつかさはいつかこうして訪ねてくる・・・・・・こうすれば私が直接、引導を渡してあげられるからね」
つかさ 「ふーん・・・私のこと、ころしちゃうつもりなんだ」
こなた 「ころさないよ・・・ただ、私も課題がやりたいだけ」
つかさ 「あはは~!こなちゃん、ゲームのやりすぎで頭おかしくなっちゃったのかな?言ってることがめちゃくちゃだよ」
こなた 「・・・そうかもね・・・・・・・・・・・・じゃあ、つかさ、さよならだよ」
つかさ 「あはは~!!この斧の切れ味はどんな具合かな~!!こなちゃんで実験しよー!!!!!」








ニュース 「今日午後5時ごろ、埼玉県某市において、女子高校生同士の殺傷事件が発生しました。
      通報で駆けつけた警察官により、加害者と見られる女子高校生は即、殺人の現行犯で逮捕されました。
      警察の話では『現場は一面、血の海だった 加害者と見られる少女は逮捕直前、
      手に凶器を持ったまま泣きながら笑っており、抵抗する様子はなかった。
      遺体は原型をとどめておらず、加害少女が相当な恨みをもっていたとみられる』ということです・・・」

かがみ 「うっわー・・・これ近くじゃないの・・・こっわー・・・・・・それにしても遅いなあつかさ・・・
     またこなたの家で遊んでるのかしら・・・ご家族にご迷惑だから早めに帰りなさいっていつも・・・」
最終更新:2022年05月05日 10:41