つかさ「Zzz…… 」
???「せ~のっ! らっきー☆ちゃんねる~♪」
???「…… ありゃりゃ、起きないよこの娘。お~い、起きて~」
つかさ「…… バルサミコ酢…… 」
???「訳分からんわ。おい! 起きろ! 起きんとシバくぞ!! 」
つかさ「…… うみゅ~ なぁに? もう朝? 違うよね、おやすみ~ 」
???「勝手に自己完結すんな~! 私は悪魔様だ! 起きろ~!! 」
悪魔「ハァハァ…… こんなに寝起きの悪い奴は初めてだよ…… 」
悪魔「ふぃ~ 落ち着いた。 改めて自己紹介するね。私は悪魔、あんたに頼みごとがあってやってきた。」
悪魔「まぁ、とりあえず取って食う訳じゃないから、机の下から出てきてくれない? 」
つかさ「あ…… 悪魔が…… 何の用? 私! 美味しくないよ…… 痩せてて小さいし…… 」
悪魔「だ~か~ら~食べないって! まったく、とりあえず用件だけ伝えるから聞いて、良い!? 」
悪魔「これからあんたには3日間――」
悪魔「――って事。以上、分かった? 何か質問は? 」
つかさ「…… はい。」
悪魔「ん? 何かな? 」
つかさ「その変な格好に意味はあるの? 袖がズルズルだけど。」
悪魔「(普通私の容姿聞くかい…… )あんたの記憶にあったアイドルの格好借りてるんだよ! 以上。他には!? 」
つかさ「誰も殺したくなかったら? 」
悪魔「そん時はそれ相応の手段を取るよ。」
つかさ「私を殺すとか? 」
悪魔「うふふ、さぁね? 」
つかさ「ふぅん、まぁ良いや。実はもう答えは決まってるし。」
悪魔「おっ! 殺る気満々だね~ 嬉しいよ。それで、誰だい? 」
つかさ「誰も殺したくない。」
悪魔「OK。それじゃ、もう一度寝てもらって…… って! 話聞いてるぅ? 3日間過ごして決めるの! 断ったら怖いこと待ってるの! OK? 」
つかさ「分かってるよ。」
つかさ「でも、お姉ちゃんもみゆきちゃんも、そしてこなちゃんも私の大切な友達。そんな彼女たちを殺せるわけ無いじゃん! 」
悪魔「本気? あんたがどうなっても良いの? 後悔しても遅いからね。」
つかさ「うん…… 」
悪魔「そっか…… 」
悪魔「ああ見えて、結構芯が強い娘だな。楽勝だと思ったんだけどな~ 失敗だった。」
悪魔「仕方がない、あの娘の関係者に当たってみようかな…… おっ? ちょうど良さそうなのが居た。顔もマヌケそうだし今度は大丈夫かな? 」
「むにゃむにゃ…… Zzz(≡ω≡.)」
つかさ「…… 寝たら死んじゃうのかな? 」
つかさ「ウウッ…… グスッ…… 寂しいよ~ 怖いよ~ 」
つかさ「お姉ちゃんに相談しようかな~ でも、信じてくれないよね。こんな話。」
つかさ「ファ~ア…… 眠くなっちゃった。明日考えよ。」
つかさ「Zzz……」
ガトチュゼロスタイル!ガトチュゼロスタ……
つかさ「んん~ もう、朝? 」
つかさ「ひっ!!」
つかさ「……」
つかさ「…… 生きてる~ 」
つかさ「お姉ちゃん! 私生きてる!! 」
かがみ「ゲホゲホ…… んあ? 朝からつかさ、何言ってるの? ゲホゲホ」
つかさ「今はこの喜びを噛みしめたいの! って、お姉ちゃん風邪? 」
かがみ「うん、そうみたい…… 熱もあるし、今日は休むわ…… ゲホゲホ」
つかさ「そう、お大事にね。お姉ちゃん。それじゃ私、学校行ってくるね。」
かがみ「ゲホゲホ…… 行ってらっしゃい。こなた達によろしく。」
つかさ「(お姉ちゃん大丈夫かな? 帰りに何か美味しいものでも買っていってあげよ。)」
つかさ「(あっ! こなちゃんだ。)こな…… 」
つかさ「(もう一人居る…… 昨日の夢の人!? なんで、こなちゃんに……)」
つかさ「(まさか……)」
悪魔「それで? 誰なんだ? 殺して良い奴は。」
「うんとね…… 柊…… 柊つかさ。 (≡ω≡.)」
つかさ「(えっ…… 嘘…… )」
つかさ「(嘘だよね? 嘘だよね!? こなちゃん! )」
悪魔「アヒャヒャ! 柊つかさか! なんだ、一番アンタと仲の良い奴じゃないか。」
悪魔「なに? 同族嫌悪? 愛しいかがみんを独り占めしたいの? 」
「良いでしょ! さっさと殺してよ。つかさを。もう決めたんだから。 (≡皿≡.)!」
悪魔「そうか~ つかさなんだ~ へ~ 」
悪魔「だってさ! つかさ。」
つかさ「……」
「つかさ! 何時からそこに? Σ(≡Д≡.)!」
つかさ「ちょっと前から居たよ。」
「ち、違うんだよ。つかさ。これは独り言、昨日の晩やったエロゲの台詞言ってただけで―― ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「こなちゃんは、私が居なくても良いんだ…… 」
「だからエロゲの―― ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「だって! 今、悪魔に願ってたじゃない! 」
「!? つかさ、コイツが見えるの? Σ(≡Д≡.)!」
悪魔「言い忘れてたけど、私と話したことある人には見えちゃうんだ。ボクは。」
つかさ「酷いよ、こなちゃん。」
つかさ「こいつは私の前にも出てきたよ。でも、私は誰も殺したくないって言ったよ!それなのに酷いよ…… 」
「えっ? でも断ったら――」
つかさ「(こなちゃんに裏切られた…… )」
つかさ「(酷い……こんな、こんな…… )」
つかさ「(いつも薄汚くて、少し匂うボサボサの髪の毛で、肌の手入れしなくてガサガサで、ゲームばっかやって頭も良くなくて、空気読めない最低のオタクの癖に! こなちゃんの癖に!!)」
つかさ「(こんなゴキブリ女に殺されたくない! こんな女を生き残らせるくらいなら…… )」
悪魔「つかさ? まだ、アナタの権利も残ってるよ?
悪魔「誰を殺したい? 」
つかさ「こなた。」
「嫌~~~!! (≡Д≡.;)」
悪魔「は~い! 地獄に2名ご案内~♪ 」
「つかさ! 落ち着いて! 私、つかさを殺したくない! ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「うるさい! オタクブス。調子良く言って、迷わずに私を選んだじゃない! 」
「それは仕方が無かったんだよ! アイツに騙されてたんだよ! ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「どうだか? どうせ心の中じゃ『つかさウザい』とか思ってたんでしょ! 」
つかさ「どうせ、もう死ぬから言うね。私、こなちゃんが大嫌いだったよ! 」
つかさ「私と同じで人付き合いが下手で馬鹿の癖に、なぜかお姉ちゃんとかみんなに好かれて…… ムカツくんだよ! 苛つくんだよ! 垂れ目がキモいんだよ!! 」
つかさ「アハハ。でもね、今は幸せ。こなちゃんも道連れに出来るからね! 」
「あ…… ああっ…… (≡Д≡.;)」
悪魔「お取り込み中失礼。あちらから居眠り運転のトラックがやってくるよ。どうしよう? アヒャヒャ! 」
「つかさ! 離して! 死んじゃうよ! Σ(≡Д≡.)!」
つかさ「往生際が悪いね、こなちゃん。死ぬときくらい垂れ目止めなよ! 」
「これは生まれ―― (≡ω≡.)」
つかさ「(その人を嘗めきった 垂れ目が大嫌いだったよ……)」
かがみ「づ~が~ざ~」
かがみ「なんで。 グスッ…… なんで死んじゃったの~ づ~が~ざ~」
ただお「かがみ、そろそろ火葬場に持って行くぞ? 」
かがみ「嫌っ! ずっとここに居る! つかさとここに居る! 」
みき「かがみ! いい加減になさい! 」
かがみ「だって…… だって…… グスッ…… 」
ただお「信じたくないかもしれないが、ちゃんと現実を受け入れるんだ。つかさは…… 死んだんだ。」
みき「私だって信じたくないわ…… でもね。まだ、あなたが生きてるじゃない。」
みき「あなたとつかさは双子。私の身体の中で血を分けた同士じゃない。」
みき「つかさは天国に行ってしまったけど、かがみ、あなたの中につかさも生きているわ。」
ただお「だからな、かがみ。決してつかさの後を追おうなんて考えないでくれ。つかさに続いてお前まで失ったら、お父さん達耐えられないよ…… 」
かがみ「お父さん…… お母さん…… 」
かがみ「私、つかさの分も生きる! そして、いつか素敵な人と結婚してつかさの夢見た素敵な家庭を築くわ! 」
みき「かがみ…… 頑張ってね。」
そうじろう「こなため、俺に親孝行せずに死にやがったか。」
そうじろう「まぁ良いか。保険金も下りたし当分の間遊んで暮らせるか……」
終
最終更新:2024年04月17日 22:23