五惨家の襲来から半年が過ぎた11月下旬。
五惨家の一角『変態勇者の中出し英雄記』を繰り出したsofthouse-sealが送り出した一本のソフトがあった。
それが、『学園迷宮エロはぷにんぐ! ~イクぜ!性技のダンジョン攻略~』である。
softhouse-sealとしては『変態勇者』に続くRPG第二弾となるソフトとなる。
「また、やらかすんじゃないのか?」
「いやいや、前回があれだったんだし、今回は反省して少しはマシなのを出してくるだろう。」
気合と不安混じりにパッケージを手に取ったが、そこに現れたのは期待も不安もまとめて吹き飛ばすまさに怪物であった。
さて、いきなりだがこのゲームには発売日当日に公開されたパッチが存在する。
まあ、それはおいといて早速ゲームを始めよう。
物語は、主人公の通う学園に突然魔物の大群が襲ってきたところから始まる。
密かに狙っていた佐々木先生も主人公の前で魔物にレイプされてしまう始末。
しかし、ここで魔物を退治すればヒーローになってモテモテになれるのでは?
そう考えて学園地下のダンジョンに潜り込もうとする主人公達。
……と、ここでエラーが出て先に進めなくなる。
このゲームはダンジョンRPGであり、ダンジョンに潜り込めなければ文字通りお話にならない。
残念!息吹(主人公)の冒険はここで終わってしまった!
しかし、心配ご無用。ここで先述のパッチの登場である。
このパッチを当てれば無事にダンジョンに乗り込むことができるようになるのである。
それでは、安心してダンジョンに乗り込むことにしよう。
ところで、パッチを手に入れるには当然ネット環境が必要である。
したがって、ネット環境がない場合は結局息吹の冒険はここでおしまいである。
しかし、それでも心配は無用である。そう、先述の通りこのOPイベントにはエロシーンが存在する。
当然回想にも登録されており、このシーンをリピートすることによりエロゲとして最低限の楽しみを味わうことができるのである。
ネット環境のない人間でも、最低限エロゲとして楽しんでもらおうというsofthouse-sealの粋な配慮と言えるだろう。
さて、それではパッチを当ててダンジョンに潜り込むとしよう。
OPイベントが終わると迷宮探索の始まりである。
まず目につくのは、チープなマップピースである。
このゲームのマップは斜め俯瞰のマップピースの四方に最高で四つ現れる矢印をクリックすることによって進む。
しかし、マップピースは非常にチープであり、とてもじゃないが21世紀のゲームとは思えないほどである。
なお、マップピースの形は必ずしも進める方向とは関係ない。
どう見ても壁があるのに、矢印が出ていたり、通路が続いているのに矢印が出ていなかったりなど日常茶飯事である。
また、フロア移動はマップ上の特定の場所に移動することで自動的に発生する。
階段などは存在せず、外見上普通のマップピースとまったく一緒なので、実際に移動してみるまでどこでフロア移動が発生するのか分からない。
フロアを下りてすぐに分岐が存在する場合、戻ってくるたびにフロア移動が発生するため煩わしいことこの上ない。
他にも、マップ上には休憩ポイントやショップなどもあるが、これらも外見からは一切判別不能である。
ちなみに休憩ポイントは無料でHPやEPを完全回復できる場所であり、拠点として利用できる。
最初の休憩ポイントはスタート地点のすぐ隣、次の休憩ポイントはB3、以降はB15、B23、B25である。
中盤が異様に厳しいように思われるかもしれないが気にしてはいけない。ちなみに、最深階はB25である。
ショップでは、装備品やアイテムが購入できる。
さて、このショップであるがアイテムや装備品の効果はショップ画面では一切確認できない。
また、商品をクリックすると確認のメッセージも何も表示されずその場で購入されてしまうため注意が必要である。
現在の所持数を確認することもできないため、うっかり買いすぎないように注意が必要である。
なお、手持ちのアイテムや装備品を売却することはできない。
さて、ショップでアイテムを購入していると奇妙な現象が発生する。アイテムの価格と所持金の減り方が合っていない場合があるのだ。
たとえば、蘇生アイテムの「機動戦艦ナタデココ」は980円だが、実際に購入すると所持金は1000円減少する。
ところが、いくつか購入していると今度は900円しか減少しないこともあるため、非常に混乱させられる。
実はこのゲーム、所持金の十の位は常にゼロしか表示されないというバグがある。
一応所持金が100を下回れば十の位も正しく表示されるのだが、このゲームで所持金が100を下回ることは滅多にないので、事実上常にゼロである。
何をどうすればこのようなバグができあがるのか、理解に苦しむ。
ところで、ショップはフロアが5の倍数になるフロアに存在するが、品揃えはどのショップも一緒である。
つまり、B5にある最初のショップからいきなり最強装備の購入が可能なのである。
最強武器は20万から25万ほどするが、このゲームで金を貯めるのはそんなに大変ではないため、うまくやればB5で最強武器の購入も可能である。
もちろん一気にバランスが崩壊し、B20ぐらいまでは完全な無双状態になるのは言うまでもない。
特に、雫(主人公の妹)の最強武器には素早さが300も上昇する効果が付随しているため更に凶悪である。
このゲーム、素早さが高いキャラは連続してターンが回ってくるため、ほとんど雫1人で敵を倒すことが可能となってしまうのである。
なお、装備品関係には非常にバグが多いので要注意である。
たとえば、足防具の素早さ上昇効果は機能しない。状態異常無効のアクセサリーを装備していても貫通されることがある。などである。
さて、続いて戦闘である。
このゲームの戦闘はランダムエンカウント方式である。
マップ移動中や、ゲームのロード直後、メニュー画面を閉じたときなどにランダムで戦闘が発生する。
マップがあまり広くないからか、エンカウント率は高めである。
戦闘はオーソドックスなコマンド選択式であり、コマンドを選択してターゲットを選ぶというよくあるシステムである。
ただし、コマンド選択にはキーボードが一切使えない。
通常攻撃をする場合は、マウスで戦うをクリックしてからターゲットをクリックするという手順を踏む必要がある。
否が応にもマウスの移動距離が伸びることになりとてもめんどくさい。
変態勇者でマウスが一切使えなかったのを反省してこのようなシステムにしたのであろうか。
前作の反省を次回作に活かすsofthouse-sealの姿勢には頭が下がるばかりである。
戦闘といえばモンスターである。
このゲームのモンスターは強さがよく分からないという困った特徴を持っている。
いや、実際に戦わないとその強さが分からないという意味ではない。
同じ姿や名前なのに、能力の違うモンスターがいるのである。
同じ姿でもフロアが変わるとまず別のモンスターと言っていいぐらい能力値が変わっているのだ。
ひどいときには、同じフロアどころか同じパーティ内でさえ違う能力値の同じ敵が混在しているぐらいである。
なお、戦闘中はモンスターの名前はメッセージウインドウではほぼ「敵」とだけ表現される。
こちらが攻撃したときは「敵に○○○のダメージを与えた!」「敵を倒した!」であり、攻撃してくるときは「敵A~Dの攻撃!」である。
一応特殊攻撃を使うときだけはモンスターの名前が表示されるが、表示される名前がおかしいことがある。
戦っているのはメカマラゴブリンなのに「オレオーガのメガエロフレイム!」と表示されたり、ライジングエレクトと戦闘してるのに
「リキッドトリオスネークの強力ぶっかけ攻撃!」と表示されたりするのだ。
ステータスウインドウに表示されている名前は飾りなのかと言いたい。
また、メッセージウインドウが狭いため後者のメッセージは、メッセージウインドウから派手にはみでて表示されることを追記しておく。
戦闘中はスキルを使って戦闘を有利に進めることもできる。
各キャラは初期状態で二つスキルを二つずつ所持しており、レベルが10の倍数になるたびに一つずつ新しいスキルが増える。
さて、このスキルであるが、メニュー画面でスキルを確認した場合は現在覚えているスキルしか表示されないが、戦闘中はなぜか六つ表示される。
ただし、表示されているだけで実際に使用できるのは覚えているスキルだけである。
普通にプレイしているとLv40になるまで使用できないスキルが並んでいるのは軽いネタバレを喰らった気分である。
また、メニュー画面に表示されるスキルは戦闘画面に表示されるスキルと名前が違う場合がある。
特に、来夏がLv30になるとメニュー画面には「エレキショット」が二つ表示されてしまう。(エレキショットは来夏が最初から使えるスキルである)
また、萌先輩がLv40で覚えるスキルはメニュー画面では「防ボムちゃん」、戦闘画面では「攻ボムちゃん」、実際に使うと「防ボムちゃん」と表示される。
攻めるのか守るのかはっきりして欲しい。
また、スキルの効果は常に同じであり、レベルを上げてもステータスを上げても変化しない。
攻撃系のスキルは属性がなく、どんな敵に使っても常に同じダメージである。通常攻撃には属性があるにもかかわらず、である。
特に、主人公や来夏がLv40で覚えるスキル(敵単体に6000ダメージ)は、最強武器で7000以上のダメージを与えられるため、全く役に立たない。
しかし、中には使えるスキルも存在する。たとえば雫がLv30で覚える「無双!」は本人の攻撃力と素早さを200上昇させる効果がある。
特に攻撃力を上昇させる効果は大きく、終盤のツインヘッドプルートや高機動騎士ド・ガーンが一撃で倒せるようになるため重宝する。
消費EPも0なため、積極的に使っていきたい。
更に特筆すべきは萌先輩がLv20で覚える「バリアシールド」である。
このスキル、使用すると味方全員のEPが100回復するという効果がある。
しかもただ回復するのではない。なんと、最大EPの限界を超えて回復してしまうのである。
つまり、このスキルを使えば使うほどに味方全員のEPが際限なく上昇するという恐ろしい効果を持っているのだ。
ちなみに、このスキルの消費EPは60である。EP回復効果は使用者本人にも及ぶため、使用するたびに差し引き40回復する計算になる。
なお、このスキルを使用すると「防御が100上がった!」というメッセージが表示されるが気にしてはいけない。
実際にはこのスキルに防御力上昇効果はないが、そんなことは些細な問題である。
戦闘に勝利すると勝利画面が表示される。
このゲーム、戦闘から逃げても勝利扱いとなり、逃げる前に倒した敵の分の経験値と金も手に入るという親切設計である。
さて、この戦闘勝利画面であるが、奇妙な現象が発生する。入手した経験値より、減少するNextの数値の方が大きいのだ。
実は入手した経験値も所持金と一緒で100以上になると十の位の表示がゼロに固定されるバグがある。
内部ではちゃんと経験値が計算されているため、このような事態になるようなのである。
所持金の十の位がゼロに固定されるのはこの画面でも一緒である。
入手資金にもこのバグが反映されているため、正確な所持金がいくらなのかは全く分からない。
なお、所持金はショップか戦闘勝利画面でしか表示されない。移動中に所持金を確認することは不可能である。
経験値バーのようなものも表示されているがこれは実装されていない。中身は常に空っぽであり、経験値は一瞬で計算される。
さて、RPGには大抵の場合ラスボスというものが存在する。
このゲームも、ラスボスの魔王を倒すことがとりあえずの目的となっている。
この魔王であるが、ラスボスにふさわしい高いスペックを誇り、レベル上げを怠っているとかなりの苦戦を強いられる。
ただしこの魔王、主人公が必殺技を使えば大抵の場合一発で倒せる。
そのため、SPゲージさえたまっていれば無事に主人公のターンが回ってくるだけでほぼ勝利確定である。
SPゲージは死んでもリセットされないため、温存しても無駄になったりすることはない。
ボスが強くて勝てないというプレイヤーにもエンディングをみて欲しいという、softhouse-sealなりの親切心の表れであろう。
さて、本ゲームはエロゲーである。エロゲーであるからにはエロシーンというものが存在する。
このゲームのエロシーンはマップ上の特定のポイントに移動することによって自動的に発生する。
ポイントが配置されている場所は例外なく行き止まりであるが、階段やショップ同様外見からは一切分からない。
イベントポイントに移動すると画面が暗転した後アドベンチャーパートに移行し、会話イベントの後エロシーンへと移行する。
このイベントシーン、先に進むためにヒロインがエロいことをされるというシーンがいくつかあるのだが、これによってマップが変化したりはしない。
テキスト上は邪魔なモンスターがいなくなったり、扉が現れたりして先に進めたことになっているのだが、行き止まりは行き止まりである。
実際のところ、全てのイベントシーンをスルーしてもクリアはできるのでヒロインにしてみればやられ損である。
さて、エロシーンでいちいちマウスをクリックするのは煩わしいと思うだろう。
このゲームにもオートモードというものが存在し、マウスをクリックする手間を省いてくれる。
ただし、ボイスのないメッセージはデフォルトではかなり早く流されてしまうため、コンフィグでオートモードの速度を最遅にすることを推奨する。
それでもかなり早いので、メッセージ速度も最遅にした方がいいだろう。
さて、オートモードでメッセージを進めていると奇妙なことに気がつくだろう。
ボイスが流れている最中なのに、勝手にメッセージが流れてしまうことがあるのだ。
注意して見ると、流された後のメッセージは『!」』とか『んっ!」』など非常に簡単なものとなっている
実はこのメッセージ、バックログでは前のメッセージから続く一続きのメッセージになっている。
メッセージウインドウはオートモードやメッセージスキップのアイコンのためバックログに比べて1行が短くなっている。
それなのに、どうもこのゲームのメッセージはバックログの1行の文字数を基準にして書かれているようなのである。
そのため、メッセージウインドウにメッセージが収まらず、一部がウインドウからはみでてしまうのである。
また、メッセージ速度であるがゲームを進めているとかってに瞬間表示になっていることがある。
どうも、戦闘を挟むたびにコンフィグを無視してかってに瞬間表示になってしまうようなのだ。
イベントの間に戦闘を挟まないことは稀なので、イベントに入るたびにコンフィグでメッセージ速度を変更する必要がある。
イベント中に戦闘シーンがある場合は戦闘後も設定変更が必要にある。
さて、エロシーンであるが、実はこのゲーム、主人公による本番シーンが少ない。
その内訳は20シーン中12シーンであり、実に半分以上が該当する。
特に、来夏には6シーン中本番は2シーンしかない。ルートエンドでも挿入シーンがないのはさすがにどうかと思う。
また、主人公による本番のない12シーン中5シーンは主人公以外による本番・中出しがあるため、NTR耐性のない人間には要注意である。
陵辱的なシーンならまだいいのだが、萌先輩などは自ら積極的に魔物に体を差し出してしまうため困ってしまう。
なお、本作品にはパッケージ版とDL版が存在する。
筆者が購入したのはパッケージ版であり、DL版とは若干の差異があることをお断りしておく。