681 名前:総評案6 ◆aOZkQrAtQw [sage] 投稿日:2013/02/15(金) 02:05:14.56 ID:WglLU9u7i [2/4]
2011年のクソゲーオブザイヤーinエロゲ板(KOTYe)は壮絶な論争の果てに決着を見た
最凶のクソゲー「ゾンビの同級生はプリンセス―不死人ディテクティブ―」
最高のクソゲー「学園迷宮エロはぷにんぐ!~イクぜ!性技のダンジョン攻略~」
究極のクソゲーとはなんなのか?
自問自答を繰り返し、無限ループに陥る論争の渦はまるでフラグ管理が破たんしたクソゲーのようにスレ住民たちを苦しめた。
思わず笑みがこぼれてしまうほどのクソさにあふれるものこそが究極なのか?
あまりの苦痛のあまり笑い話にしなければいけないようなものこそが究極なのか?
結局結論が出ることはなかった。
2011年の大賞2作はこれからもスレ住民たちに「クソゲーとは何か?」を問い続けるだろう
そして迎える2012年。
管野ひろゆき氏が去り、一抹の寂しさを胸に抱えたままのスレ住民たちに新年早々より前年大賞の片割れを生み出したsofthouse-sealより、
「究極のエロゲ―」を論争し続けるスレ住民をあざ笑うがごとく刺客が送り込まれた
「華麗に悩殺♪くのいちがイク!」である。
seal初の横スクロールアクション、開発画面や体験版から漂う香ばしい臭いなど発売前からスレ住民の期待を一身に背負った本作であったが、
蓋を開けてみればスレ住民たちの予想の遥か斜め上をいく出来であった。
なんとエロCGが一枚も無いのである。
sealは余計なものを付けなければ、絵とエロはいいという評価だったのだが何と今回くのいちにはエロCGが存在しないという暴挙に出た。
かつての「アイ惨ショック」を彷彿させるこのゲームはまさにsealからKOTYeに対する挑戦状と言える
正確にいえば、エロシーンと呼べるものは存在はしてはいるものの、
アクションシーン中において敵忍者に犯されるだけというとても実用に耐えるようなアニメーションではなかった。
なおかつ、ラスボスに犯されるパターン以外はすべて体験版で見れるという太っ腹ぶりまで見せつける
唯一の利点さえ捨て去ったこのゲームに残ったものは、
「AdobeFlashPlayerそのまんま」
「ジャンプ中は完全無敵、そのうえクリアには敵を倒す必要もない」
「プレイヤーは右、敵は左しか攻撃できず振り向きの概念すらない」
という、ゲーム性のかけらも感じられないクソ要素だけであり、
もはやこれをゲームと呼ぶのさえおこがましいものとなっていったのであった。
どれだけクソゲーを輩出しようとCGやエロの良さから愛されていたsealは悪鬼とかしてスレ住民たちに襲いかかり、
新年早々、「クソゲーとは何か?」ということよりも「ゲームとは何か?」と考えさせられることになった。
衝撃を受けるスレ住民をよそにsealの猛攻は止まらない
別ブランドDevil-sealより「獣ノ躾~本能と理性の狭間で悶えるケモノ~」が送り出された
このゲームは獣っ娘を調教し売春させ、お金を稼いで借金を返済するという経営シュミレーションゲームなのだが、
所持金900万で500万を返済したら所持金が0になりゲームオーバーという闇金もびっくりなバグがプレイヤーを迎える
返済額の2倍近い金額を無理やりとられるため、ギリギリでやりくりしてるとゲームオーバー
なんとかクリアしようとしても、最終週では1000万近い所持金が必要であり必死で売春しまくっても決して届かないという事実上のクリア不可を突きつけられる
このままではクリアできないとパッチを当てれば今度はプレイ自体が不可となるバグがプレイヤーに襲いかかる
ほかにもクリアに何の意味を成さない調教、採集や、前作のセーブデータをあてるとシーンとCGがすべて解放されるなどクソっぷりをいかんなく発揮し続けた本作であったが、
1.02パッチの公開により凶悪なバグは修正されたうえ、もともとDL版はそのままでもクリアできたなどのクソ要素の洗い流しにより存在感を失っていった。
しかし新年早々から送り出されたsealによる2本の刺客はスレ住民に激しい不安を抱かさせた
「もしや今年はseal一色で終わってしまうのでないか…」
良くも悪くも2012年は前年度覇者の片翼、sealにいかに対抗するかにつきたといえるだろう
3月になり話題を集めたのは老舗戯画から送り出された「マテリアルブレイブ」である
チームバルドの新作ということで注目を集めた今作であったが蓋を開けてみれば、
非常に短い伏線投げっぱなしの一本道シナリオに周回プレイの意味の薄さ
ジュースを奢り続けるだけでヒロインが落ちるなどシナリオ面でのアプローチはなかなかだったものの、
アクションパートの出来はよく存在感を示すことはできなかった
その他にもただただ不愉快なヒロインや選挙に勝ったら彼女になるはずだったのに選挙が起こらず気づいたら彼女が出来てるという「Friends」や
あまりのシナリオのひどさに歴戦の住民たちをもって「お前が選評書けよ」となすりつけ合いが起こった「Princess-Style」などの
選評が届いたが、エロ無しというくのいちのインパクトには勝てずなりを潜めていった
スレ全体が停滞ムードに入り、「もう今年はくのいちでいいんじゃね?」などという意見も出始めたころ、
「seal?それがどうした、俺がぶっとばしてやるよ!」と名乗りを上げる作品があらわれた。6月29日初夏の事である
黒鳥から発売された「NTR48~俺の家族が寝取られるまでの48日間~」は、
まずゲームをインストールしようとするとインストールではなく「ゲームを起動する」と表示されるが押しても反応せず、
アンインストールを押してみると前作「濁悪催眠」を削除しますと出る
インストーラーすら前作そのままの流用という手抜きのジャブが繰り出されるがこのゲームにおけるクソさは手抜きの部分ではなく、
ライターの理解力のなさがすべてであろう。
タイトルにある某アイドルグループを彷彿させる48の要素と言えば制服くらいしかなく48日かけてねっとり寝取られていくかと思いきや、
唐突に凌辱されて終わりというライターが寝取られのねの字もわかっていない有様である。
寝取られと言えば自分の彼女や家族が、徐々に徐々に精神を削り取られ主人公から心が離れていく様子を焦燥感に満ちながら眺めるしかできないもどかしさこそが醍醐味であろう。
しかしほとんどのヒロインがぽっと出のキャラに唐突に犯されてそれが延々続くだけで終わりであり、焦燥感もなければもどかしさも無い。
細かい心の機微などまるでなく、パッケージにある「家族全員寝取られ」も全てのルートをクリアしたあとのハーレムルートのみであり、
それも温泉にみんなで行ったらやはりぽっと出のキャラに犯されて終わりという
寝取られという意味を欠片も理解していない内容であった。
同じく6月29日に世に出たあかべぇそふとすりぃによる「JOKER-死線の果ての道化師-」もまた大きな話題をさらっていった
発売前から姉妹ブランドを統合しての第1作目、社長の意気込みの強さなど多くの期待が寄せられていた本作だったが、
体験版の公開により購入予定者に大きな衝撃を与えることとなった
「ざざーんざざーんごごうごうばばば」「ごごろびごーーん、なんてときとぎ落雷」「どーどーどどどどど。ばらばらばらば」
など斬新すぎる文章に購入予定者に大きな不安を与え批判を集め、発売前から早くも多くのユーザーをたたき落とす。
その中でも「主人公の異常な精神状態を表しているのであって意図した演出なのだろう」
といった数少ない好意的な意見もあったものの続けて出された体験版2弾や製品版では該当部分がことごとく修正され、数少ない好意的意見者すらもたたき落していった
発売前から多くの不安と絶望とある種の期待を見せつけた今作。いざ製品版をプレイすると、やっぱりというかなるべくしたなった出来であった。
「極限状況AVG」というジャンル表記がなされた今作はいわゆるデスゲームものであり、
デスゲームと言えば、厳格なルールとその隙間を縫った絶妙な心理戦が醍醐味である。
存在すべき厳格なルールは、塀の外に出てはいけないといわれているにもかかわらず初っ端からでる主人公たち
消灯時間後に部屋から出てはいけないはずなのに特に理由もなく外出する主人公など「あれ?ルールどこいった?」とプレイヤーに疑問符を抱かせる
かと思えば、教室から出てはいけないといわれて出たモブキャラはあっけなく殺され、笑顔で過ごせと言われ痴話喧嘩をしたら殺されるモブキャラ
ルールを守っていても「気に入らない」だけで殺されるモブキャラなど、
「モブキャラに神はいない!」とでもいうべきえこひいきが公然と行われ、デスゲームものの前提である厳格なルールが存在しない
知能戦にわずかな期待をよせてみても、使われない伏線は山ほどあるにもかかわらず肝心の知能戦で消化される伏線は少なく、
その内容もあまりにチープでもはやデスゲームものの醍醐味など何も残らない有様であった。
「寝取られ」「デスゲーム」どちらも高度な文章力や構成力が必要とされる題材であり「身の丈に合わないシナリオに挑戦した」この2作は、
「身の丈に合わないプログラムに挑戦する」sealに真っ向から挑戦状をたたきつける格好となる
「sealだけにやらせてたまるかよ」とでもいうべく、向かうその様子は停滞しかけていたスレに夏の陽気とともに活気を取り戻させたのであった。
しかしこれを受けてsealが動く。
7月に出された「魔物っ娘ふぁんたじ~」である。
前年の学園迷宮の流れをくむRPGである。
異常なエンカウント率と鬼畜な敵の数々はバランス調整を端からあきらめたとしか思えず、
初めからもってるチート武器を使わなければほぼ確実にフリーズするなどRPG部分が完全にエロを邪魔する要素でしかないなど前年王者の風格を見せつける。
またsealのRPGらしいバグも満載であり、特定の場所で逃げると移動不可の場所に飛ばされ詰み
これを修正したと思えば進行不可
ようやく宝箱が開けられるようになったと思えば、敵ボスのイベントフラグが消滅など前作から何も学んでいないどころか学ぶ気も無いsealには、
「まともなゲームを作る気がないんじゃないか?」としか思えず、「もうsealは除外でいいよ」という意見まで出る始末である。
8月31日に世に出された2本もまたスレをにぎわした
1つ目はスワンアイよりだされた「SEX戦争~愛あるエッチは禁止ですっ!~」だ
タイトルからわかる通りバカゲーを目指した本作であるが、いかにバカゲーであったとしても
- SEXで序列が決まる世界なのにトップランカーが全員「処女」
- 破瓜シーンで「使い古しのマンコなのに気持ちいい!」
- 主人公と一度もSEXしていないのにいつのまにか子供を孕んでいる
などという不条理さはとても許されたものではなく、さらにこじつけの状況説明すらないままユーザーはおいていかれる。
また、場面がポンポンと移り変わりろくな説明もないまま話が進んでいき肝心のエロも10~20クリック程度
クリアまでなんと1時間フルコンプでも3~4時間という圧縮ぶりを見せつけなおかつこれをフルプライスで発売するのだから恐れ入る
極めつけには、予約特典ディスクをインストールすると本編に上書きされて本編がプレイ不可という爆弾まで搭載
内容は極めて極薄なのにユーザーに与える苦痛は並大抵のものではないというある種とても濃密なクソゲーと言える
2つ目は時をかけてきた化石、製作から10年もの時を経て世に出たExceptionの「白神子~しろみこ~」である。
CGやシステムは製作が開始された10年前よりさらに古くさい。
かと思えば「常に体から便臭を漂わせるヒロイン」など斬新すぎる設定など当初から突っ込みどころ満載である。
肝心の内容も全体的に古くさく、ただでさえ苦痛なのにさらにプレイヤーを苦しめるのはその異常なシナリオの長さである。
ボイス無しにもかかわらず、総プレイ時間は40時間以上、でにけりを彷彿させる100以上の選択肢に全34個のEDと昨今のクソゲーには珍しい作りこみようである。
単調なシナリオにこのプレイ時間は数少ないプレイヤーを苦しめ、分かりやすいクソ要素がないかわりにプレイヤーを真綿で首を絞めていった。
10年もかけて真面目に作ったであろう本作の姿勢は、未完成、バグ放置で発売する他メーカーにはぜひとも見習ってほしいものであるが、
結果できあがったものがクソならばそのまま埋まっていれば幸せだったろうにと思わずにはいられない。
極薄と極長。どちらもユーザーに絶え間ない苦痛を与えるという夏を締めくくるにふさわしい対極する2本であった
極薄といえばEMUの「パジャマさんこんにちわ」も忘れてはならない
フルボイスにもかかわらず容量201MB、驚くべきことに体験版と同じ容量である。
さらには初回特典のディスクが642MBと、本編のくせにおまけの1/3しかない。
心の闇を抱えた少女たちを救うというありがちなストーリーであるが、ヒロインたちの心の闇発覚からハッピーエンドまでが10分程度しかなく、
なおかつ何もかも説明不足で感情移入もできないうちに唐突に話が終わる。
もっとひどいのは全てのルートをクリアした後の真ルートでヒロインたちはみんな主人公の妄想でぜんぶ夢の中のお話でしたというオチだろう
パケ裏にかかれた「嘘だろ?騙された…!」というのはプレイヤーの心理を的確に表している
そして懲りずにsealから今年4本目のエントリーとなる「欲情トマランナーズ~エルメロスは絶頂した~」が世に出た
くのいちと同じく横スクロールアクションである今作であるが、やはりのsealというべきか前作から何も学んでいない
右から左へと動き続けるキャラを攻撃とジャンプを駆使しながら穴を飛び越し、敵を排除してゴールを目指すという単純なものなのだが、
その単純なことさえできないのがsealである。
操作性が劣悪なうえ、攻撃中はジャンプできずまたキーを押しても攻撃が出ないことが多発する。
穴の判定もめちゃくちゃで、敵の配置も何も考えずにただただユーザーにストレスをあたえるだけのものとなっている。
いままでのsealと違い目立ったバグはないものの、こんな単純なゲームすら作れないsealの技術力には落胆するよりもむしろ心配してしまうのは末期だろうか?
そしてやってきた年の瀬
年末には魔物が住む…KOTYではよく言われる言葉だが今年も例外ではなかった
まず出てきたのはFLATZによる「CROSS QUARTZ」である
このゲームはいわゆる探索型アクションゲームでありこれだけならよっぽどのバクさえなければクソになる要素などないのだが、
この作品の問題はその鬼畜なまでの難易度である。
ただでさえ単純な梯子の上り下りすら苦労する操作性に加え、いたるところに仕掛けられた即死する針の山。
また一部床では特定の敵の攻撃や罠からダメージをくらうと床をすり抜けてしまう、そして当然その下には針の山
画面外に降りる必要があるところであっても足場は1マス、他は当然のように針の山…など本気でプレイヤーを殺しにかかってきている。
ライフ性でありスペランカー先生よりは一応耐久性能はあるものの、無敵時間が短く連続して攻撃をくらうことも多く魔法使用不能時間が無敵時間より短いためはめ殺されるのはざらである。
エリアを制覇していけば、攻略が楽になるアイテムや魔法が手に入るものの入手する順番などのアドバイスなどはゲーム中なにもなく、
エリア数の多さも相まって迷子となるユーザーが続出。どこから手をつけていいかすらわからなく、常に死と隣り合わせという状況は探索という本質を突きつめてると言えるかもしれない。
さらに鬼畜さに拍車をかけているのがセーブポイントの少なさだ。
500エリアほどあるにもかかわらずセープポイントは30程度。
エリアボスを倒してもセーブ地点までかなりのエリアを越えなければいけないこともざらで、苦労して倒したと思った帰り道で死んだらもう一度
やり直しという心折仕様。さらに苦労してゲーム部分をプレイしてもエロは単純なループアニメーションとたまにでる1枚絵のみ
そして回想できるのはループアニメーションのみであってCG鑑賞モードは実装されていない。
苦労した先にご褒美があるなら頑張れるが、それすらしょぼく全編にかけてプレイヤーを全力で殺しにくるのはこれまでの数々のクソゲーとは一線を画しており、
「こうすればいける!」「まだまだやれる!」と数多くの挑戦者が絶えなかった今作はクソゲーでありながらも愛される珍しいクソゲーと言えるだろう
今年も終わろうかという12月28日、一本の選評が届いた
REALの「いたずらっ娘~うちの娘にかぎって~」
7月27日に発売されたこのゲームが5カ月の沈黙を破ってスレに現われたのは、
パッチを当てるたびにバグが倍々に増えていくという恐怖のデスマーチによるものである。
昨年の修羅恋や恋愛+Hなどと同じ3Dエロゲである今作であるが当初からCore2Duo3.25GHz相当のCPUでも
キャラクターを3人以上登場させると10fps以下になるといった驚異の重さや、あまりに適当なシナリオなどで不満こそでていたががっかりゲーとしての域は出ていなかった
しかしその後何度もパッチが出ているにも関わらず、次々と新しいバグが倍々に増えていき当初は5つほどであったバグが最終的には40近くまで膨れ上がり、
致命的な進行不可なバグを未解決なまま最終パッチが配布される。
特定衣装を着せて2回脱がせると強制終了、中田氏2回すると強制終了
あらぶる尻、床まで垂れる胸や複雑骨折する腕。
メデューサのようにあらぶる髪に、まるで死体のように力なくあらぬ方向に折れ曲がる首etc…etc…
誰得なDLCを出しつつ肝心のバグはほとんど放置、それどころかむしろ増えていくさまはまさにデスマーチでありユーザーは延々有料デバックを
強いられた挙句最後は投げ出したままパッチ終了とユーザーは最後まで報われないまま終わる
貴重なロリ3Dゲーであったからこそ期待して、有料デバックをし続けてきたユーザーたちには心からお疲れさまと言いたい。
sealにより終わり、sealによってはじまった2012年。
新進気鋭の去年こそ「愛すべきクソゲー」を輩出していたsealだがはたしてゲームと呼んでいいものか?といった未完成以下の作品の乱発により、
スレ住民からも「どうしようもない子」とされ、「もう本当にseal(封印)されてしまえ」などと愛想を尽かされてしまった。
そして、1年が終わってみればさまざまなクソゲーが乱舞する結果となり「不作に終わるのでは?」「seal一強じゃね?」といった懸念を吹き飛ばす年だったといえよう。
さて、それでは今年の大賞と次点を発表させてもらう
次点は「華麗に悩殺♪くのいちがイク!」
そして大賞は
「CROSS QUARTZ」
とする。
選考理由を説明しようと思う。
まず「華麗に悩殺♪くのいちがイク!」であるが、エロ無しのインパクトはあまりに大きく、ゲーム性も壊滅的。
同人ゲームのパクリでありながら全てにおいて同人ゲーム以下という出来は良くも悪くも今年のKOTYeの話題の中心であった作品であった。
その中で「CROSS QUARTZ」を大賞に選考した理由についてだが、まず「決して手抜きで作ったゲームではない」からである。
昨年、今年と存在感を見せつけたsealのエントリー作品の数々のように「手を抜いた結果クソになった」わけではなく、
「頑張って作ったが結果的にクソ」という昨今あふれる手抜き作品と一線を画す作品だからである。
そもそも「ゲーム」とはなんだろうか?クソゲーとはなにか?を問いかけられた去年よりさらに根幹的な問題が年始のくのいちから突き付けられた
Flashプレイヤーまんまのゲーム画面、ゲーム性も皆無、エロCGすらも無い…そんなものがエロゲーとして、ゲームとして呼べるだろうか?
しかし「CROSS QUARTZ」はしっかりとゲームであると胸を張って言える作品である。
内容はクソだとしてもそれは決して手抜きだからではなく頑張った結果そうなってしまった愛すべき作品なのではないだろうか?
多くのプレイヤーに投げ出され、しかしどこか憎めない存在である「CROSS QUARTZ」こそ、クソゲーオブザイヤーにふさわしいのではないだろうか。
クソなエロゲーからエロとゲームをとったなら残るのはただのクソである。クソ『ゲー』オブザイヤーである以上、最低限ゲームであるべきだ。
それが強烈な存在感と印象を植え付けたくのいちをあえて次点にした理由である。
終わってみれば2012年は良くも悪くもsealに翻弄された年であった。
しかしその中であっても我こそは!と声を上げるゲームは続々と出てきており、seal一強という懸念は杞憂に終わった。
2013年新たな年もきっと数多なクソゲーが人々の絶望と怨嗟の声を響かせ続けるであろう。
「究極のクソゲーとはなんなのか?」その問いは今でも答えが出ていない。
いつかきっとその答えを見せてくれるクソゲーが出てくることを信じ、また多くのクソゲーハンターが生まれることを願って
「CROSS QUARTZ」の物語を借りて2012年KOTYeを締めくくろうとおもう
「ひょんなことからクソゲーハンターになって、エロゲ界を攻略しなきゃいけなくなったの。以上」