艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~ 選評

ブランド 熟女時代
ジャンル 艶チチ独占系ADV
メディア CD-ROM
原画 楊貴人
シナリオ 雄町醸造
音楽
発売日 2014/01/31
定価 3,456円(税込)
CG数

選評

【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 86本目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1407052411/
846名無しさん@初回限定 [sage]:2014/08/14(木) 19:10:45.40 ID:p5mW13rn0
艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~
ブランド 熟女時代
発売日 2014/1/31
定価 3200円(税別)

抜きゲーである本作だが、妙に目につく変なところが気になって抜く気になれないゲームである。
まずヒロインはサディスティックな性格という設定で、公式サイトにはヒロインに責められる、ヒロインに屈服するのかそれとも落としこむのか…という文言が並んでいるため、
なるほどSなヒロインに責められるM男向けのゲームかつヒロインをMにすることもできそうだなと思うかもしれないが…全然そんなゲームではない。
ヒロインはサディスティックな性格というよりただのわけのわからん痴女であり、主人公を罵倒をするのも最初だけ。
簡単にはセックスさせてくれない設定のはずだが、途中であっさりセフレ以上恋人未満になる。
そうでなくとも一生のお願いというだけでセックスさせてくれるのでHシーンの大半は普通の和姦である。
エンディングも結婚してしあわせ生活をするトゥルーエンド以外はヒロインと淡白に関係が終わるエンド、主人公が謎の別れを切り出してエンド、
社長に復讐したいけど俺なんかにできるわけがないとかなんとか言いながらエンド、など、どこを見てもSなヒロインを屈服させたり逆に屈服させられたりする要素は無い。
あえて言うなら主人公はおっさんの社長に屈服させられている。

説明詐欺じゃないか…と絶望したところにやってくるテキストは
「ベロが亀頭全体をテロリン~、テロリン~とローリングしてくる」
「舌がローリングするレロレロ感と唾液にまぶせられたヌルヌルした感覚(二回も同じ言い回しが出てくる)」
「おまんこ見せたガール」「全自動腰振りマシーン(トゥルーエンドでは10回以上言う)」
「パッション」「スケベスイッチ」「高熱で溶け出したドロンドロンのマグマ」
などなど個性的かつ伝わってはくるが脱力感のある語彙センスで見る者をしびれさせる。
文章の独特さがなければ実用度はそれなりなのだが、とにもかくにも文章が主張しすぎている。
擬音も個性的なものが多く 「ウドピュ~ウドピュ~ウドピュ~」(射精音)「グッチョ、プニュッポ、グッチョ、プニュッポ」(ピストン)など
中でも「グチョップ、パコップ」という擬音は語呂がよくて気に入ってしまった。

更に悪いことに引き出しが少ないのか、この個性的な言葉達はデジャヴどころではなく頻出する。
短いゲームなのだが似たような言葉遣い、似たような擬音、似たような言い回しに「あれ…このシーンってさっき見たっけ…いや見てないな…」と混乱することも。
「ウドピュ」「プニュッポ」「キュゥ~~~」「ラブジュース」「ローリング」あたりはあまりの多さにゲシュタルト崩壊しかけたほど。
「ウドピュ」は射精音は必ずこれなので1シーンに必ず一回以上見ることになる。
といっても「ウドピュ~ウドピュ~。」か「ウドピュっウドピュっ!」か「ウドピュっウドピュ~!」か「ウドゥピュッ~ウドゥピュッ~!」かぐらいの違いはあるのでご安心を。

また、途中無理やりヒロインを犯す展開になるのだが「中に出す」「外に出す」選択肢が出てくる。
エロゲーをやりなれている人間なら、ああこれは外出しと中出し差分用の選択肢だな、と思うかもしれないが、このゲームは違う(といってもこのシーンだけで他では差分選択肢なのだが)。
「中に出す」を選択すると社長に行いをチクられ地方に左遷され貧乏人になるバッドエンド直行するのだ。
「外に出す」を選べばそれまで主人公を罵倒していたヒロインが突然「外に出してくれてありがとう…私が悪かったわ。お相子ね」と言い出し
ヒロインに激怒していたはずの主人公も「俺もひどかったっす。許してくれてありがとうっす」とお礼を述べ、なぜかいい空気のままそのシーンはそこで終了。二人はより親しくなって話は続行される。
外で出しただけで何がそこまで心を和ませるのだろうか。

このシーンに限らず主人公はとにかく行動や精神に一環性がない。
全自動腰振りマシーンしたいがために下手に出ていたかと思えばすこし馬鹿にされた途端激高しヒロインをビンタしたり、
さっきまでノリノリで全自動腰振りマシーンしてたかと思えば次の瞬間には俺は利用されてるだけなんじゃと不安になりだしたり、
さっきまでノリノリで全自動腰振りマシーンしていたかと思えばエッチは今回だけにしようと決意し別れ話を切り出したり、
全自動腰振りマシーンしたあと悔しさでブルブルしていたかと思えば恋人であるヒロインに一声かけられただけで「そうかな?」といいながら納得したり、
全自動腰振りマシーンしたあと今すぐもう一回したいと言うヒロインの言葉を無視して風呂に入り食事をとったあと二回目をしだす(風呂と食事シーン必要かこれ?)、
など、クリックした次の展開が全く予想ができない。
主人公が何を考えているのか主人公視点なのに読めないのだ。
(※全自動腰振りマシーンはこの文章程度の頻出具合である)

誤字脱字はいちいち挙げるのも馬鹿らしいほど多く(判りやすい例でいうと大トリが「大トロ」になっている等)、
それ以外にもセリフに「」がついていたりいなかったりといった書式の間違い、
まだローターのロの字も出てきていないのにCGでローターが挿入されてる、
パンツを脱いでるシーンなのにCGでは脱いでいない…などの小ネタもバッチリ備えている。
システム面でもCG回想はあるもののシーン回想なし、更にスキップが妙に遅い、と弱々しいものの隙のない構え。
ロープライスといえどもうちょっとなんとかしてくれよ…と願わずにはいられない出来であった。

以下画像
合掌
+ ...
特別警戒警報レベル
+ ...
END
+ ...
全自動腰振りマシーン(一部)
+ ...

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最終更新:2014年11月06日 00:11