ブランド |
アトリエさくら Team.NTR |
 |
ジャンル |
ADV |
メディア |
DVD-ROM |
原画 |
INO |
シナリオ |
三宅蒼色 |
発売日 |
2015/03/27 |
定価 |
3,024円(税込) |
選評
15:繋がらない携帯電話 選評 ◆Ra9j1sVq3. :2015/05/19(火) 20:37:53 ID:Y/Mk8mLU0
繋がらない携帯電話 ~ただいま他の男とめちゃめちゃセックス中~
ジャンル ADV
ブランド アトリエさくら Team.NTR
発売日 2015年3月27日
価格 2800円+税
所謂寝取られ作品を製作するアトリエさくらの別ブランド、Team.NTRの低価格帯エロゲーである。
アトリエさくらで初起用する原画家や、いかにも寝取られ物らしい売り文句がアピールされていたが、
蓋を開けると裏切られたのは主人公ではなく、ユーザーであったと気付かされる事となるのであった。
○登場人物
・高梁 優(たかはし ゆう)
普通のサラリーマンである本作の主人公。学生からの恋人である菜々子と婚約する。
自身も認めるネガティブ思考の塊で、婚約後に届くようになった怪文書にを見る度寝取られる妄想をして凹む。
・宇甘 菜々子(うかい ななこ)
主人公の学生時代からの恋人。結婚後は寿退社の予定。
のんびりした性格をしている。アルコールに滅法弱く、飲んだが最後以降の記憶が飛んでしまう。
・玉野 浩二(たまの こうじ)
主人公と菜々子の学生時代からの友人。イケメンでモテモテである。
菜々子と同じ勤務先で、主人公に代わり悪い虫が付かないよう気を配っている。
・上斎原 硬茎(かみさいばら こうき)
菜々子の上司。典型的なクズ上司で窓際族。
他の社員と違い、自分に対し普通に接してくれる菜々子に一目置いている。
・その他菜々子の同僚達
モブキャラ扱い。何気に美人な菜々子が気になっている。
○シナリオ概要
数回主人公の自宅に届く菜々子が浮気しているという旨の怪文書をスルーするか気にかけるかの選択肢により3ルートに分岐する。
・上司ルート
上司と浮気しているという怪文書の内容から、主人公が職場や上司の自宅で菜々子が犯されている妄想をする。
ラストの主人公と菜々子の結婚式で、いつか主人公から菜々子を奪い取ってやると参加していた上司が決意するシーンで終わり。
・モブルート
過去に眠っている菜々子を持ち帰って犯したバイト男とのエロシーンと、結婚前にヤってやろうと画策した同僚による菜々子輪姦シーンが見られる。
結婚式で菜々子が妊娠しているが、本当の父親は誰なのかと謎を残したまま終了。
現実で菜々子が主人公以外と肉体関係を持つ唯一のルート。
・浩二ルート
怪文書の指摘通り、イケメンである浩二に菜々子がなびく妄想を主人公がする。
結婚式前に怪文書の送り主は浩二であった事が発覚する。
動機は実はゲイであった浩二は主人公に一目惚れしており、菜々子から離れるよう仕向ける為だったという事が分かる。
以降主人公と菜々子の前から浩二は姿を消すが、事の経緯をしらない菜々子は結婚式に浩二が出席しない事を不思議に思うシーンで終了。
○問題点
・寝取られ感が皆無
タイトルや売り文句でさんざん謳っている割には全く寝取られ感が無い。これが最大の問題点である。
低価格帯で文量が少ない事もあり、イマイチ菜々子や主人公にたいし感情移入出来ないというのもあるが、もっと大きな理由は殆どのエロシーンが妄想か記憶に無い事である。
作中で実際に事が起きたエロシーンは13枠中3枠しかなく、残りは全て主人公のネガティブ妄想の産物となっている。
(具体的には浩二と上司のエロシーンは全て妄想である。)
妄想でも寝取られ感ある内容ならいいのだが、突然主人公視点から菜々子のいる場面に切り替わるとノリノリで性行為に及ぶ上、心情の変化等の寝取られに欠かせない描写は全く無い。
実際に事が起きたエロシーンでも酔うと記憶が無くなるという設定の為、主人公はおろか菜々子すら最後まで他人と寝たという事実に気づく事は無い。
上記の結果、寝取られによって移ろいゆく心情や結婚したけど体は他人の物…と言った後引く場面は何一つ無く、結婚して幸せENDを迎えるだけとなっている。
(輪姦による妊娠も同僚達が「本当の父親は…クスクス」と思ってるだけで、妊娠してる当の本人達は全く疑問に思っていない。)
つまるところ「単に主人公以外のキャラとセックスしているシーンが見られるだけ」という事である。少なくとも売り文句のような官能的な寝取られ成分は全く無い。
・話の展開が分かりづらい
全体を通じて話の流れが非常に追い辛く、短い話の癖に混乱する事がある。
例えば前述までの通り主人公の妄想エロシーンが度々入るのだが、これがどこまでが妄想で、どこからが現実に戻ったのか曖昧である。
また○日後や今日は○曜日と言った文でホイホイ展開が進むのも、展開が追い辛い一因となっている。
○まとめ
寝とり筆頭かと思われていたイケメン友人がホモ等、普通の寝取られゲーとは違う変化球を投げようとして大暴投になったタイトル詐欺ゲーである。
低価格帯なのだから変に冒険をせず、素直に王道の寝取られゲーに徹すれば良かっただろうと思わざるを得ない。
絵は非常に優れている為、寝取られを全く考慮しなければ抜きゲーとしての利用価値は有ると思われるのが救いか。
※注意
以下のコメントフォームは、誰でも好き勝手にコメントを残せるので、その程度のものだとお察しください。またここに何を書こうが本スレには無関係です。
最終更新:2015年08月30日 07:53