タイトル |
ギルドマスター |
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ブランド |
アストロノーツ・シリウス |
ジャンル |
冒険者ギルド運営×ダンジョン探索RPG |
メディア |
DVD-ROM、ダウンロード |
シナリオ |
ヤマガミユウ、すまっしゅぱんだ、霧島へるん、なかぢ、他 |
発売日 |
2019/2/22 |
価格 |
パッケージ版:9,800円(税別) ダウンロード版:不明 |
選評
385: 髪の毛は3本まで :2019/10/29(火) 03:14:30 ID:LL6TSdxM
タイトル:ギルドマスター
ジャンル:冒険者ギルド運営×ダンジョン探索RPG
ブランド:アストロノーツ・シリウス
発売日 2019年2月22日
シナリオ:ヤマガミユウ/すまっしゅぱんだ/霧島へるん/なかぢ/他
対応OS Windows 7/8/10日本語版
価格 パッケージ版:9,800円(税別)
今作品は過去作とは違い、ごく普通の冒険譚を目指して作成されたのだが......
ゲーム未満の冒険を果たしたようである。
〇ストーリー
街外れにある酒場を拠点とする冒険者ギルド『天駆ける雄羊』。
ギルドマスター兼酒場の主人であるニールとその娘ルージットが切り盛りする
このギルドは今、存亡の危機に瀕していた。
山の麓に位置する辺境の街・ダントル
かつてドワーフたちの大規模な鉱山があった場所だが、彼らが姿を消した現在
そこは一攫千金を夢見る冒険者たちが集う地下迷宮として活気づいていた。
『天駆ける雄羊』も、そんな野心溢れる冒険者たちを束ねたギルドのひとつだったが、
有能な冒険者の脱退や、強力なライバルギルド『黒曜の虎』の台頭もあり
ここ最近は赤字経営が続いていた。
そしてついに先月、低迷する『天翔ける雄羊』の元に営業認可取り消しの通知が届く。
ダントルの街では、正式な認可を得たギルドしか営業を許されておらず
このままでは『天翔ける雄羊』は潰れてしまう。
再営業の認可を得るには、数ヶ月以内にギルドとしての実績を示さなければならない。
ギルド存続の危機に瀕する中、稼ぎ頭である腕利きの戦士エドガーは迷宮を探索中
謎の魔物に力を奪われ、冒険に出ることの出来ない身体になってしまう。
僅かに残っていた冒険者たちも、この事件をきっかけに次々と立ち去り
『天駆ける雄羊』に所属する冒険者はエドガー1人を残すのみとなってしまった。
そんな折、ルージットはエドガーに、このギルドのマスターに欲しいと持ち掛ける。
現マスターの父、ニールが高齢である事も理由のひとつであったが、
腕利きの戦士として有名なエドガーがマスターになれば、若い冒険者が
酒場に集まってくるのではないかとルージットは考えたのだ。
冒険者としての人生に未練のあるエドガーだったが、今の自分の身体と
愛着のあるギルドへの恩返しという事をあわせて考えた結果、
『天翔ける雄羊』の新たなるマスターになる事を受け入れる。
こうして、元冒険者エドガーのギルドマスターとしての日々が始まるのだった。
〇問題点
このゲームでまず発売されてからプレイヤーの壁となったのは大量のバグであろう。
そのパッチ数はver1.08までおよび、3ヵ月程の修正時間を要した。
バグの例を軽く挙げると、
- 場面切り替わり時に暗転したまま戻らない
- 右クリックをするとフリーズ
- 本来効くはずのキーボード操作が不能になる
- 特定クエストを行うとボス戦闘が出来なくなり行動不能になる
- 敵とエンカウントするとフリーズ
- ADVパート中にセーブなどをするとたまにデータ破損
- 暗転中に強制終了や行動できないままセーブすると一切の行動不可
- ダンジョンに入ると階段から動けなくなり、セーブをすると詰み
- 長時間動作をするとアイコン回りやキャラクターの装備や技周りが捜査不可になる
- 稀にセーブシステム・ロードシステムが破損(セーブデータを消しても不可)
などなど挙げるだけでも多彩な未完成商法である。
また、アップデートのパッチが32bitのパッケージ版に限りver1.01→1.03となっており間違って64bitのver1.02を当てると一切の更新が出来なくなりバグが壊滅レベルになるので注意が必要である。
その他、アップデートで効果の修正などをしながらスキップや表示設定などがエラー回避のために遅くなったりしたこともかなり顰蹙を買っている。
やっと開始をしてもギルドシステムが非常に分かりにくく、出ている右下に豆粒レベルのメニュー・コンフィグアイコンやキャラのクエストがその日のキャラがギルド内にランダムに現れるので好きなキャラを見たくてもなかなか見れないジレンマなど細かなストレス発生機となっている。
ちなみにモブの男を雇っているとそのモブでギルドにランダム出現でのストーリー閲覧が出来にくくなる罠もある。
そして、次に待ち受けるのは虚無バトルである。
このゲームはターン式に速度とバフデバフのみを参照にしたバトルであり、武器スキルや技スキルのレベル上限はギルド内の施設レベルが上限となる。
つまり、施設を強化しながらスキルレベルを上げて育成する訳なのだがこのゲームはバフデバフが単純加算であまりに影響力があるため、、
『レベルを上げてバフデバフだけ入れて殴る』
の大正義で全て終わる。ちなみにオートシステムはなく、通常攻撃を打つ場面がほとんどなのにバトルはマウスのみで一々敵をクリック指定しなければいけずバトルテンポがかなり遅い。マップに固定エンカウントの為、この苦行がただ延々と続く。
ちなみに装備はダンジョンの階層が進むごとにショップが更新されるのだが、固有武器・防具は無いので強化してもすぐにゴミと化すのでただ付け替えるだけでほとんど終わってしまいダンジョンで落ちる武器防具も基本ショップの劣化品であるため売るのみである。
アクセサリも多種多様のようにあるように見えるが、SP(技ポイント)の消費周りがかなりシビアでSPブースト装備以外ほぼ出番がない。
なお、パーティの自由度もほぼなく先ほどの
『レベルを上げてバフデバフだけ入れて殴る』
で全て解決しており、逆を言えばこの要素を持たないキャラクターを使う意義が全くなく固定パーティとなる。
キャラクターにはモブもいるのだが、ネームドキャラクターが雇用上限ギリギリまで占めるのでほぼ存在意義がない。
なお、このいわゆるネームドキャラがシーンなどの回収に必要なのだが解雇すると二度と表れないので注意が必要でシーンが埋まらなくなる可能性がある。
(メインストーリーにはこのネームドキャラは数人程度しか絡まずほぼ主人公と看板娘、元ギルドマスターとモブの会話が大半を占める。)
ただひたすら『つまらねぇ......』を延々と言い続けた気がするような環境である。
さて、ダンジョンRPGの華といえばやはり凌辱Hシーンであろう。
どんな同人誌や騎士や魔法使いやどんな要素があったとしてもダンジョンRPGは凌辱あってのものであろう。
しかぁーーーし、この作品はバトルに全滅後の凌辱Hシーンは各キャラ1種類のみである。
(ちなみに過去作は2種類ずつある)
正直これを知った時には頭の中にリョウジョクイッカイズツシカナイが流れたが、CG周りや通常シチュでの崩れなどは許容範囲内であったため比較的満足はした。
〇まとめ
とりあえずバグの未完成商法は止めましょう。
バトルテンポが遅い・自由度が無い・凌辱少ない
の三連コンボはダンジョンRPGとしては致命的ではあるが、プレイ後にどういったら分からない
『つまらねぇ......』な雰囲気はクソ以外の何物でもないであろう。
追記
405: 名無しさん :2019/10/29(火) 17:38:45 ID:LL6TSdxM
ギルドマスター追記です
細かなところが遅れていて申し訳御座いません
補足
〇ストーリー面
まず、物語の根幹となるダンジョン攻略だがギルドの認可が取り消されるレベルまで放置されていたギルドを
主人公がラスボスに力を奪われ、雇用探索者が一人も居なくなったことをきっかけに主人公がギルドマスターになるというもの。
ちなみにかつて最大規模レベルで主人公は伝説レベルでの実力者なのに何故そこまで放置したのか
何故メンバーがいなくなったのか
最初の過程がとあるきっかけという雑な説明しかないので、腑に落ちない部分がある。
その後もメインストーリーは内政が若干腐った領主と周辺ギルドとのもめごとが大半で、
メインストーリーの唯一のヒロインの看板娘はラスボスを信仰していた邪教の娘でラスボスが復活したら依代になるからと
一時的に揉めるも主人公がラスボス倒すから大丈夫と言ってから一切触れるところなしという雑さである。
その後、商人から自分が動かせるレプリカをもらって同行するがネームドキャラがストーリーにほぼ絡まない以上
攻略中は主人公とモブの会話か独り言しか存在しない。
勿論山場のラスボスに『日輪の短剣』なるアイテムを核に打ち込む場面はネームドキャラが存在しないので
主人公の独り言ののち、ラスボスは生命力だが主人公が入っているレプリカはマジックアイテムだ、
そんなわけで仲間の活躍を書く描写は一切なく主人公しか推す人物がいないので...こうなってしまう。
その後もボスを倒してもあっさりエンドしてしまうので盛り上がりに欠けてしまうのは仕方ないことである。
クリア後に酒場に置いてあるポンコツロボットに主人公が乗って参戦できるようになるのだがもう少しネームドキャラのヒロイン
の扱いを大事にしてほしい。
〇バトル面
攻略中に使用アイテムも一切なければ移動中の回復も出来ない。
攻略中に拾った装備も呪いなどは一切ないのに帰らなければアイテム化せず、装備変更もできない。
もちろん戦闘中に回復しなければいけないのだが、このゲームでは速度順の行動となっており速度バフをかけても次のターンまで
待たないと反映されないため連続攻撃を受けて死亡する例も少なくない。
しかし、このゲームは細かな強化より武器防具とバフデバフさえあれば最大レベル50中10レベルでもラスボス手前で育成が出来てしまう
お粗末システムである。
やりこみという文字なぞ1ミリたりとも無いというものである。
409: 名無しさん :2019/10/29(火) 18:07:36 ID:LL6TSdxM
ちなみにラスボスは9層
主人公のダンボーが出撃時に一回だけ渾身の一撃を与えられるのが全体300ダメ平均
仲間たちの6層の通常攻撃の推奨レベルのダメージが300程度
果たしている意味あるのだろうか
410: 名無しさん :2019/10/29(火) 18:49:30 ID:LL6TSdxM
もう一つ気になるところがあり、キャラクターストーリーのHシーンの前に不自然な間や暗転があるときがある。
他のHシーンが無い場面でも同様であり、おそらくキャラクターストーリーを先に作って後から継ぎ足しをしている可能性が高く、やたら動作が重くなるところを見ると本当に未完成のまま出していた恐れがある。
(ADVパートになるとやたらフリーズしていたため)
Unityエラーが最後のパッチを当ててもそのような継ぎ目の時に出ることもあるため一切動作検証もせずにアップデートしているのではないかという疑いすら持ってしまうというものだ。
最終更新:2020年03月25日 20:59