タイトル |
まいてつ Last Run!! |
 |
ブランド |
Lose |
ジャンル |
e-motionノベル |
メディア |
DVD-ROM + DLコード |
原画 |
cura |
シナリオ |
進行豹 |
発売日 |
2020/10/30 |
価格 |
10,800円(税抜) |
選評1?
724: 名無しさん :2020/11/03(火) 16:59:52 ID:SwoW71yE
まいてつ - Last Run!!
特典が不備で複数ショップで付いてない
特典の音声ドラマをデバッグしてなくて、リテイクや男性スタッフの声がそのまま入っている
淫語にピー音が入ってるw
エロゲなのにエロシーンが少なすぎ
よく落ちる(環境によるだろうが)
ロリがウリだったのに、みんな成長してる
なのに1万円!
○まとめ
単作として見ればそこまでクソではないのかも知れないが
アニメ開始、事前期待の大きさ、クソゲと見分けにくく値段が高いこともあり、被害者と被害金額が大きくなった核地雷
公式サンプルでのHシーンの少なさ、アニメのダメさ、発売延期、同人作品にリソースを割いている、などから地雷を察知した猛者も居たらしい
選評2
135: まいてつLR ◆03p5Ld56Kc :2020/11/23(月) 20:40:45 ID:m8zeS2K.
まいてつ Last Run!!
ジャンル:e-motionノベル
ブランド:Lose
発売日:2020年10月30日
価格:10800円+税
シナリオ:進行豹
原画:cura
■ストーリー
鉄道車輌を制御する人型モジュール・レイルロオド。
旧帝鉄8620系蒸気機関車のトップナンバー機、8620の専用レイルロオドであるハチロクも、他の数多のレイルロオドたちと同様、大廃線に伴って廃用され、長い眠りについていた。
大廃線による鉄道事故で家族を失くし、隈本県は御一夜市の焼酎酒造、右田家の養子となった少年、右田双鉄。
長じて帝大へと進学した彼は、第二の故郷を、工場誘致による水汚染から救うべく、御一夜へ帰還。
そこで偶然にハチロクを目覚めさせ、そのオーナーとなる。
双鉄とハチロクとは、それぞれの目的を達成するため、行方不明になっている蒸気機関車8620の捜索を決意。
双鉄の義妹で絵描きの日々姫、御一夜市長兼御一夜鉄道社長ポーレットらと力をあわせ、8620復活を目指し、奮闘努力を重ねていく。
■このゲームと前作について
本作「まいてつ Last Run!!」(まいてつLR)は、前作「まいてつ」の続編として位置されているが、前作の内容も追加パッチのエロシーンとともに収録されている、いわゆる完全版である。
「まいてつ」は、やや人を選ぶが質も量も高いストーリーに加えて、このメーカーが得意とするロリキャラ、E-moteで動く立ち絵やエロシーンなどが人気を博していた。
「鉄道」を中心にしたストーリーおよび鉄道擬人化という点でも、鉄道ファンからの人気を得る要因であった(設定上は車両とは別に存在するロボットのような存在「レイルロオド」であり、擬人化というわけではないのだが、メタ的には鉄道車両の擬人化の一種と言って差し支えない)。作中には鉄道関係の専門的な会話が非常に多いが、フルボイスの用語集が整備されており、大抵の場面では主人公に向けて周囲のキャラが解説もするので一般人が置いてけぼりになる場面は少ない(全く無いとは言えない)。
その結果、第5刷まで重版が続くロングセラーとなり、英語版と中国語版がsteamで販売、PS4・Switchの全年齢版が販売された(greeとmobage版も存在したが、ボイス無し・謎改変などの仕様により課金して読むほどの意味がなく、すでに消滅している)。
PS4版の発売に際しては、JRの30以上の駅への広告出稿やTVCM放映もされた。
もともと多数が売れた作品であるうえに、パッケージ版の終売後には複数のDL販売サイトで、かなりの回数・期間に渡って500円セールが行われていた。パッケージ版に付属していた「Hシーン大増量パッチ」も500円なので、合計1000円である。TECH GIANの付録としての収録や、音声作品のおまけとしての配布キャンペーンもされた。
ストーリーだけ読みたい人向けにエロシーンをごく少数だけに絞った「普及版」も300円で併売され、さらに半額セールでは150円という安さになった。
その結果プレイヤー数としては(おそらくエロゲに初めて触る人も含めて)相当に多く、LRの宣伝として有効に機能したと考えられる。どこまでカウントしているのかは不明だが、シリーズ累計で22万本を突破と11/7には発表されている。
■本体の問題点
ひとことで言えば「エロの薄さ」である。
本編のストーリー部分に関しては、前作の共通ルートでも個別ルートでも、服をめくる・混浴する・パンチラ・体を拭く…などといった微エロシーンしか存在しなかった。個別ルート後半に「朝チュン」のような場面があり、そこを通過すると回想モードに該当する本番エロシーンが開放され、さらにエンディング後には後日談として回想が増えるという形式である。
このストーリーとエロを分離した形式については、エロゲらしさがない、全体を通して楽しめないという意見がある。一方、ストーリーはストーリーとして集中して読んでいったあと、エロシーンをエロシーンとして後から使いたいときに初見で読めるため、ある意味実用的なので、好みが分かれる。(筆者としては、シーンがあったら抜きたいし、抜いたあとは次に進める気にならなくなるので、まいてつのようにストーリーが長大かつエロイッカイヅツでないゲームにおいては最適な形式だと感じている)
そして、まいてつLRではさらに一歩下がり、本編から完全にエロが排除されて全年齢版と同等の表現になってしまっている。これは前作相当の部分にも適用されており、立ち絵・イベントCG・地の文・セリフの全てにおいて、服のめくれは乳首や下着が出ない程度に、混浴はバスタオル着用という状況に変更されていた。この点について事前説明は全く無く、発売2週間前に出た体験版がこの仕様だったという以外の情報は皆無だった。
これにはLoseにも批判が早い段階で相当に多く届いたらしく、発売5日後には裸パッチがほしいかどうかのアンケートをとり、さらに2日後にはパッチが公開された。メニューからの選択により、立ち絵やイベントCGが前作の仕様に戻るというものである。新キャラや成長バージョンの立ち絵についても、E-mote化作業をしてからの追加が予告されている。
フットワークの軽さとしては褒めるべきで切り替えも簡単だが、地の文とセリフはタオルを巻いている前提のままなので整合性がとれなくなっており、高機能な鑑賞モードのE-moteで遊ぶためのパッチと思った方がいいだろう。
本作の主人公は、幼い頃に鉄道事故により両親と双子の妹を亡くし、それ以来精神に大きな傷を負っている。大学生となった本編開始時点でも傷は癒えておらず、レイルロオドたちよりも人の心への理解に乏しい人間である。その異常性の最も分かりやすいところが、混浴にも一切動じない「性に対する無関心さ」であり、事故当時から凍り続けていた心を性的な面も含めて開放していくことがストーリーにおいて大きな比重を占めている。ただ、この過程における性的シーンがマイルドな表現となってしまったことで、プレイヤーが主人公のいびつさを理解するうえでの受ける印象が変わっている。本編からエロがなくなったことは、おまけに対する微小な表現差というレベルではなく、もう少し強い影響になる。
また、レイルロオドには人間との仲が良くなることで自動的に「シーリング開放」し、初潮のようなものが出つつセックス解禁するというエロゲらしい機能が備わっている。まいてつLRの一部ルートにおいては、レイルロオドには不可能だと思われていた「繁殖」にもこの機能が関係しているという説が示され、ラストシーンには実際に次世代レイルロオドが登場している。しかし、これについては性的な内容が避けられず具体的な解説を本編中に入れることができなかったのか、さらに続編を作るためか、謎が増えたままに終わっている。
まいてつLRのエロシーン回数は、公式サイトの製品情報ページで公開されている。全シーン合計で58回という、抜きゲーに勝るとも劣らないレベルの数になっている。もちろんその全てがE-moteで動く。
にもかかわらず、エロシーン回数が少ないという印象を抱いた者は多い。その内訳を見て見よう。
前作単体では、ヒロイン8人に対し、シーン数25回(うち3Pが3回)であった。
そしてパッケージ版に付属していたDLコードで14回が追加(うち雑誌に先行収録されたものが1回)、合計39回になる。DL版または中古購入者用の500円のパッチも同様で、前作のシーン数というとこの回数をイメージすることになる。
つまり、まいてつLRでの新規シーン数は19回である。ソフマップのガイドブック付属の専用3Pがあるので、それを含めるなら20回。純愛ゲー・泣きゲーとしては、特別に少ないというほどではない。しかし、前作のシーン数から見れば、ほぼ半減となっている。
そして19回のうち、3Pシーンが4回あるので、単体では14回。8人のヒロインの内訳を、(前作)+(LR追加)の形でカウントすると、
ハチロク 9+3
ポーレット 7+3
日々姫 6+2
ふかみ 3+2
凪 2+2
れいな 3+1
真闇 3+1
稀咲 3+1
といった具合に、追加は1回~3回程度となっている。(れいな・真闇・稀咲のサブヒロインについては、LRでのストーリー追加も無い)
これらは全て事前に製品情報ページと前作を比較すれば計算できる内容ではあったが、ページには合計数しか表示されておらず、また前作のページがLRに上書きされて消滅していたので分かりにくかった。そのため、前作と同程度のエロを期待して買った人にとっては、ひどく少なく感じることになってしまった。3Pもあってもいいのだが、このような純愛ゲーにおいてはオマケ的な印象が強くなってしまう。作中で数年が経過し、一部の人間キャラが一部シーンでは成長していることも、ロリゲーとしては減点になる。それぞれのシーンもあまり長くはなく(もともと主人公は早漏気味)、新規シーンには今まで無かった卑語修正が目立つ。
少ないという感想が多かった理由としてさらに挙げられるのは、前作を1000円程度で最近入手したプレイヤーの多さである。このあとにフルプライスを超えるLRを購入してしまうと、期待するのは差分に対して10000円の価値になるが、10倍の価格に半分のエロでは期待はずれという感想になってしまうのは仕方のないことである。
ちなみに、過去作「ものべの-happy end-」は、ものべの無印相当も含めた完全版で、シーン数は実に106に及ぶ。まいてつと同時発売された「まいてつ&ものべの 仲良しセット」で全てカウントすれば140を超える、ロリゲーとして特筆すべきボリュームになっている。もちろんものべのも500円のDL版が販売されていた。このような数の暴力に慣れてしまうと、まいてつLRは刺激が足りなくなる。
また、E-moteで動くのはエロシーンにおいても当然エロいのだが、このために多大なコストがかかっていることも想像できる。長いストーリーのほぼ全てに渡り、少なくとも15個ほど(E-moteの内部的にはもう一桁動く箇所が多いはず)のパラメーターのある立ち絵とCGを常に演技させることはグラフィックも演出も負荷が大きい。そこから体全体を動かさなければならない専用CGを含むエロシーンを大量に追加するには余力が無かった可能性がある。昨今のコロナウイルスの影響により、本来の発売日から3ヶ月遅れたことも、無視はできない。
パッケージの一番目立つ位置には新キャラの「オリヴィ」、周囲には他ヒロインと共に新キャラの「みくろ」「ひよこ」、さらに前作では少しだけ出番があった「電車姫」「ニイロク」が描かれている。
しかしこれらは全員サブキャラであり、微エロすら排除された本編中において、エロシーンは一切存在しない。新キャラのエロシーンが無いことも上述のようによく読めば分かるのだが、エロCGが公式サイトに全く無かったのでどのようなシーンがあるのか分からず、新キャラたちがエロシーンのある追加ヒロインであると誤解されがちだった。ci-enおよびFantiaの公式ファンサイトではラフ画から多数のエロCGが紹介され、新キャラのエロが無いことも書かれていたが、半分ぐらいがASMRの宣伝になっているファンサイトの記事を全て読むのは熱心なファンに限られており、誤解が広く解消される助けにはならなかった。
中国でのクラウドファンディングの成功にともない、「仲国ルート」と新レイルロオド二人も追加されているが、これもエロシーンは特に無いおまけストーリーである。
まいてつLRについては、「ものべの」に対する「ものべの-happy end-」と同様であるとの説明がなされていたのだが、「ものべの-happy end-」はセックスできそうなキャラは全員セックスし、大きなキャラは人妻以外全員縮めてさらにセックスする、性に奔放なサブキャラ妖怪たちの印象が強いゲームだったことも誤解を招いた一因であろう。
設定上も、レイルロオドたちには人間の「マスター」が存在するので、既婚者となった主人公がそこから寝取るのは純愛ゲーとして難しいという側面もある。ただものべのでは主人公以外のシーンがあり、LRでも3Pを複数やっているので、不可能ではないように思われる。ニイロクルートでは、明らかに主人公以外のカップルでの性行為が示唆されており、回想が追加されないのが不思議なぐらいのストーリーになっている。
■本体以外の問題点
ゲーム本体の内容とは直接関係ないが、周辺でも色々と起こっていた事象が負の感情を増幅させた。
- まいてつのモデルとなった熊本の鉄道会社とのコラボが予定されたが、市議会で問題視され中止。詳細については、一部報道とLoseの声明の他には政治的に偏った出所不明な情報しかない。この時点では全年齢版は未発売だったが、鉄道会社の経営難により全年齢版を待つ余裕が無く、立ち絵の衣装だけを変えた中途半端なコラボになってしまったようだ。(のちに千葉の鉄道会社とは、世界観を共有した新規キャラによる理想的なコラボが実現した)
- エロゲとは無関係の、エロおよび非エロの音声作品への注力。高頻度でASMRボイスをリリースしており、高頻度で割引もされ、販売ランキング上位に来ることも多い。Loseの公式Youtubeチャンネルは「FREE ASMR」に改名し、ほぼASMRの宣伝チャンネルになっている。Loseの代表は、声優事務所や音声収録スタジオを持つ音響制作会社の社長でもあったので、資本関係もあるなら資源の有効活用ではある。エロゲ関連作品以外は、エロゲの主要スタッフとは基本的に別スタッフがクレジットされているが、どこまで会社として中心になっているのかは不明。
- Vtuberを利用した宣伝。公式サイトには「動画配信については、体験版・製品版ともに、制限なく投稿可能です。(収益化も可)」と記されている。まいてつ普及版をVtuber100人に配布して実況してもらうキャンペーンを行ったほか、ボーカル曲を22人で歌うカバーアルバムを付属。ただしそのうち一人は発売前に大炎上したため変更となっている。
- 年明けから数ヶ月に渡って各地で開催されるはずだった無料ライブイベントの、コロナウイルスによる中止。(オンラインイベントは開催された)
- モデルとなった人吉・球磨地域での水害。まいてつが復興の一助となれれば良かったのだが、インフラ破壊とコロナ禍のなかでイベント開催は不可能。
- まいてつLRグランドルートの後日談となるショートアニメ「レヱル・ロマネスク」放映。本来はまいてつLRの発売より後に放映開始される予定だったが、まいてつLRの遅れにより順番が逆転している。舞台は同じだが原作キャラはほとんど出てこないスピンオフ。声優の一人として出演予定だったYoutuberが大炎上したため、放送一ヶ月前に声優が変更となっている。
- 中国版との価格差。Steamで同時販売されており日本からも購入は可能だが、こちらは3600円(人民元ならさらに半額)で日本語字幕無しのエロ無し。
- 特典ASMRボイスドラマへのNGボイス混入。ものべの初期バージョンにもNGボイスは存在したが、この手のボイスドラマCDで派手なミスをしたということは、通しでの最終チェックがされていないということになる。(注:これに関しては筆者は未確認)
- ソフマップで販売されたガイドブック付きバージョンの、特典シリアルカード封入漏れ。100%漏れていたわけではないらしく、自動での再送はされないので、受け取るにはフォームでの申請が必要。自動返信などは無く郵送されるため、入力の際には「回答のコピーを自分宛に送信する」をオンにすることが推奨される。
- アマゾンギフトコード合計100万円を配るリツイートキャンペーン。エロゲなどに興味のない懸賞アカウントが集まりtwitter検索しにくくなると同時に、お金があるならエロを増やしてほしいファンの心証も害した。
■批評空間の削除
上記の話だけであれば、このまいてつLRはただのがっかりゲーでしかなかった。しかし、11/22に、大手のレビュー投稿サイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」からLose関係のデータが全削除されるという、全く予想されていなかった事態へと急展開した。
これは新規評価の停止などではなく、まいてつLRだけでもなく、ゴスデリ・ものべの・まいてつ無印も全てクリエイター情報等も含めてLoseからの要請により全て削除という、非常に強い対応であった。また近いタイミングで、批判的なツイートをする(しかし公式に直接クソリプを送ったわけではない)一部のtwitterアカウントをブロックする動きもみられた。
同日には「『ErogameScape -エロゲー批評空間-』データ削除依頼に関するお詫びとご説明」として公式に声明が出された。混乱を招いたことについて謝罪するとともに、経緯として「ユーザー様同士が作品以外の部分で対立されるようになってしまった」という説明がされた。
確かに批評空間においては、発売からの比較的早い段階から、謎のカタコトのコメントによる極端な高評価と、短文で罵る極端な低評価が共存する荒れた様相を見せていたこともあった。しかし、明らかな荒らし評価はのちに削除されていた。もちろん本作をプレイをした上での、ある程度の長さを持ったきちんとしたコメントもあり、賛否両論な(かなり否に寄った)評価がなされていた。そして、SNSではない批評空間の評価コメントの性質上、ページを荒らし合うようなことはあっても、個々のユーザー同士が激しく対立するような光景は確認されていない。
BBSPINKのまいてつスレにおいては当初は非難轟々といっていい状態だったが、まじめな考察や良い点についてもそれなりに語られ、11月下旬には落ち着きを見せていた。匿名性が低くストーリー側のファンが多いTwitterにおいては、どちらかというと肯定的な意見が多く見られた。これらのコミュニティも、削除騒動により一気に大炎上した。
修羅の国のクソゲーとしても類を見ない、言論統制にしか見えないこの禁じ手から波及し、批評空間というサイトそのものに対する批判なども一部にはみられ、新たな対立も生んだ。そして大手ニュースサイトにも騒動が取り上げられYahooニュースにも配信され、さらに延焼しつつある。
■まとめ
まいてつLRというゲーム単体だけを見れば、クソゲーとは言い難い。むしろ大ボリュームの(やや癖があり冗長や不足や疑問を感じる部分もあるが)良質なシナリオ、かわいいキャラ、現地取材に基づいた背景、結構なボリュームの動くエロ、シナリオともリンクした多数のボーカル曲、快適な読み返しや自由度の高いCG・立ち絵鑑賞が実現されたシステムなど、これでもかという豪華な要素が詰まっている。値段の高さを裏切らない、泣きゲーと抜きゲーを両立したゲームであると言える。追加部分だけを見ても、エロの濃さ以外は高品質を保っている。
これが賛否両論、というより界隈によっては大不評の激論を呼んだがっかりゲーとされた原因は、「ユーザーの期待したエロ」と「まいてつLRに実装されたエロ」の落差である。個々人の事前情報の精度の差、まいてつLRに求めるものの差が、この落差そして評価の差となった。
そしてその差を生んだのは、前作「まいてつ」発売以降のLoseの戦略が裏目に出た結果である。ゲーム内容としてはシナリオへ軸足が移り、エロについてはほとんど宣伝されなかった。見えなかった情報から勝手に勘違いしたユーザーのせいと言えなくはないが、分からなければ宣伝として配布された前作から推測して期待することは自然であり、発売後に混乱を招いた。そして不満の声はさらなる不満を呼んだ。
この方針転換については、エロを求めない層からの人気・ロリエロへの規制・コラボでの騒動・youtubeでの実況配信しやすさ・全年齢版への移植工数削減・音声作品の利益・海外への販売など、色々な理由として憶測は一応可能である。
そして削除騒動については、「日中対立」が無視できない背景として存在するとみられる。批評空間のカタコトの高評価荒らしの存在から、中国の業者にステマを依頼したのではないかという疑いが一部ではくすぶっていた。さすがにこれは真実ではなく、中華圏ファンがサイトの文化を無視して点数だけを上げようとしたか、あるいはそれを装った荒らしと推測するのが適切だろう。しかし、批評空間そのものではさほど対立は目立ってはいない状況に対してあまりにも過剰過ぎる反応がなされた結果、真偽とは関係なく「ストライサンド効果」を実証し、Loseファンどころかエロゲファン以外へも国際対立とLoseへの非難とエロゲメーカーへの不信を広げる結果になった。
コストのかかるE-moteの特殊性、大ボリュームの鉄道ロリエロゲーという特殊性、そして宣伝の特殊性が、それぞれ正と負の相乗効果を持ち自縄自縛を生んだ。そして、ボヤに対して石炭とガソリンを撒く、最悪な鎮火方法により大炎上となってしまった。
146: まいてつLR ◆03p5Ld56Kc :2020/11/23(月) 21:17:50 ID:m8zeS2K.
訂正
「そして19回のうち、3Pシーンが4回あるので、単体では14回。」
↓
「そして19回のうち、3Pシーンが4回あるので、単体では15回。」
ソフマップ追加シーンのカウントを間違ってたのに気づいたあと、修正が漏れてました
167: まいてつLR ◆03p5Ld56Kc :2020/11/23(月) 22:26:24 ID:m8zeS2K.
本編との関係が薄かったりして書かなかった部分をちょっと補足
- pinkのまいてつスレには、荒らしが長期にわたり住み着いている。時期によっては荒らしが全レス以上の状態になってスレが機能不全気味になり、「新キャラのエロってないの?」みたいな話もしづらくなっていた。
- 延期の詫びとして、ものべの時代には「エロシーン追加」がされていた。今回の延期で追加されたのは、VtuberのCDだった。このCDは単体販売が以前から予定されていたもので、このやり方は相手方にも失礼なんじゃないかと思う。
- 一度中止して再開した「ふかみちゃんと一年中」クラウドファンディングもちょっと胡散臭かった。ただ、かなり時間がかかったものの、まいてつLR発売前にはクラウドファンディングの成果はだいたい履行されている。クラウドファンディングサイトはあかべぇ系なのだが、このサイトで出たプロジェクトはこれの他には某スマホゲームの一つだけで、その一つも近い時期に炎上したあと再開したことがある。
選評3
613: まいてつLast Run!!◇選評者C :2020/12/05(土) 09:02:38 ID:BjNxx1MY
ゲームの流れ
共通シナリオを進め、それが終わるとメインヒロイン3人のシナリオへの分岐が解放される。メインヒロインのシナリオクリア毎に対応するサブヒロインのシナリオが解放され、全てのシナリオをクリアするとグランドシナリオ、グランドシナリオをクリアすると仲国シナリオが解放される仕組み。
なお、開始直後に前作(無印)プレイ済かどうかの質問が出て、プレイ済を選択すると追加エピソードからゲームを開始出来る。また、いつでも全エロシーンを解放する事が可能。
〇問題点
その1 エロシーンの本編からの分離
本作では本編からエロシーンが完全に排除されている。エロシーンはシーン鑑賞でしか閲覧できず、本編を一定地点まで進めた時点で対応するシーンが解放される仕様になっている。解放された時点でエロシーンを見に行くのは煩雑であり、殆どのプレイヤーは後から見に行く事になる為、その時点ではエロシーンへの流れが分かりにくくぼやけてしまう。これはシナリオゲーとしては減点材料である。
その2 追加キャラのエロシーン無し
本作では何人かの女性追加キャラが存在するが、その追加キャラ全てにエロシーンが存在しない。サブキャラにエロシーンが無い事は別段珍しい事ではないが、追加キャラの一人であるオリヴィはパケ絵中央に大きく書かれたグランドルートのメインキャラであり、公式ではエロシーンリストに新キャラの名前は無かった為、告知されていたとも解釈できるが、流石にこれは厳しい。
その3 前作からのエロ劣化
前作では一緒にお風呂やパンチラなど本編の至る所にささやかなエロ描写があったが、その全てが健全なモノへと差し替えられてしまった。メーカー自体が完全版を謳っておいて劣化は有り得ない話。なお、これについてメーカーは早期に裸補償パッチなるものを配布して対応しているが、文章の修正はなされておらず、まだ不完全な状態である。
その4 販売価格
本作単独で見れば緻密で長大なシナリオと豪華な声優・歌唱陣と、内容に見合う価格ではあるだろうが、前作をやったユーザーは追加部分だけに諭吉を支払った事になる。ここは一考の余地があると思われる。
〇まとめ
作品としての問題点の要旨は以上で、これで終われば作品本体のクソ度を純粋に評価するKOTYeの基準ではせいぜいガッカリゲーという判定だっただろう。昨今の作品の平均値からみたらまだ良ゲーの部類に入る可能性すらある。実際前作をやっていない人にはエロ劣化は問題というレベルでは無く、エロシーン分離も全開放機能がある事から問題視しない人も多かったと思われる。
ところが、この作品は盤外戦によって過去に例を見ない評価を被る羽目になる。
個人のレビューサイトにて工作と思われる投稿が乱発した事で、あろう事かメーカーが自社に関する全ての情報を管理人に削除させるという暴挙に出た。
メーカーは理由として自社の説明不足でユーザー間の対立を招いてしまったと釈明したが、それでは本件と関係が無い過去作のデータまで消去させた理由が不明である。
サイトの管理人がメーカーと交渉し、まいてつLRの点数及びレビューの部分以外の情報は戻されたが、言論・表現の自由が保証された日本において自社製品への批判は許さないと言わんばかりのメーカーの強行姿勢に当然の如くユーザーは激怒、大炎上となった。
例えるなら番組に出ていた芸能人が未成年と不祥事を起こしていた事が発覚し、番組が打ち切りになったようなイメージ。あるいはリーチ、ホンイツ、チュン、ドラ1程度の役で、場と流れを見れば回避可能なモノだったが、他家が余計なカンをしまくってドラが7載って数え役満喰らいましたってイメージである。世の中、番組に罪は無いとか、自分が不注意だったとはいかないものである。
盤外要素でも作品本体の評価に影響を与えるものも存在するのではという事を考えさせられる事件だった。
最後にメーカーさんへ一言、ここは日本。言論統制したければ仲国でやって下さい。
991: まいてつLR◇選評者C ◆RRWGPox/b6 :2020/12/25(金) 16:03:08 ID:sulhXKsE
歌唱部分への力の入れ様の反面、その他の追加部分が明らかに薄かった。
メインヒロイン3人のストーリーの追加部分半分くらいは無駄なエピソードで読むのが苦痛。
その一方でサブヒロインは「3シーンくらいで終わり」とか「無し」とか極端。
グランドは主人公が抱えるトラウマが解決する部分以外は各ヒロインのシナリオの合体版で目立った新しさは無く、ご都合主義で話が展開する。
仲国ルートは完全に要らない。
VのCDに至っては延期の言い訳的要素で、見事な「蛇足」。
前作が好きだった程にガッカリ感が増大する仕様だった。
これに無印からのエロ劣化とか追加キャラエロ無しとか有り得ない要素を加えたら、良く燃えるのは当たり前。
エロスケだけで無く、もしKOTYeで総評に載ったら、いずれ作成されるであろう動画を含めて削除申請事件も起こりそうな気がする。
編集者注
11/24の批評空間復旧について
- 削除された情報は2020年11月24日に復旧。
- Lose作品のレビューは凍結され、新規レビュー投稿及び既存レビュー編集は不可。
- まいてつLRのみ、削除前のレビューは復旧せず、レビューなしの状態で凍結。
- 批評空間データ削除騒動に関し、Lose公式からの声明はCi-en・Fantiaでの投稿のみ。
最終更新:2021年09月18日 15:44