829: オレは姫武将を孕ませたい! ◆ABOgO.6A2Y :2020/12/14(月) 16:22:57 ID:x05RMWLs
オレは姫武将を孕ませたい!
ブランド:ももいろPocket
定価:¥8800
発売日:2020/06/26
ジャンル:孕ま戦国ADV
シナリオ:でろでろ、祭典の鳥
原画:銀世界
ストーリー
「誰か居るのか。私の声が聞こえるか」
旅行中に立ち寄った博物館。
そこに飾られていた屏風から声が聞こえ、主人公は思わず手を触れた。
すると、見慣れぬ場所に転移してしまう。
そこには、刀を差した凜々しい少女が立っていた。
「貴方は…?」
「私が誰か分からないか。どうしてそんな者がここに居る」
少女は自らを織田信長と名乗る。
何の冗談だと思いながらも、主人公は自分がタイムスリップしてしまったことに気がつく。
戦国武将達と共に動乱の時代を駆け抜けることになったのだ…
見所(公式サイトより)
1戦乱を生きた武将達…実は女の子だった!?
2武将達と戦を共にし、エッチな褒美をつかみ取れ!
3史実とは異なる展開。孕ませで天下統一を目指す!
1薄い
登場人物はヒロインの5人と主人公、モブのみで秀吉や家康などは織田側EDで名前が出るだけ。
戦国ものにありがちな他国との戦は共通ルートのSLGにある桶狭間の戦いしかない。
更に他勢力との武将の絡みは蘭丸が信玄の所に向かうくらいしかない。
これによってヒロイン達の個性がなくなっている
- 明智光秀は鉄砲の名手だがそんなものはシナリオに出てこない。一応本能寺の変を起こす理由は明確に書かれるが……
- 戦上手の信玄は謙信と川中島で対峙して語り合うこともなく、ただの病弱な女性になっている。
- 本能寺の変でも「信長は死亡した」「本能寺に火があがった」程度の結果しか書かれないため「本能寺で奮戦した」という蘭丸一番のアイデンティティが消え失せただの信長好きでしかない。
このゲームにあるのは共通ルートによるSLGによる稲生の戦いや桶狭間の戦い、シナリオでは斎藤道山の死、桶狭間の戦い、歩き巫女、信玄、謙信ルートによる川中島の戦い、織田ルートによる本能寺の変のみ。
これによって主人公がタイムスリップした時代は1555~1556年と推測できる。
2見所
戦乱を生きた武将達…実は女の子だった!?
史実とは異なる展開。孕ませで天下統一を目指す!
→このゲームにおける「史実とは異なる展開」
- 川中島の戦い(正確には謙信とのにらみ合い状態)の最中に信玄が病死しかける。
>織田ルートでは死にます。
・織田と武田の関係が悪化しない。
・史実だと本能寺の変から11日後に死亡する光秀が4カ月以上生存する。
・光秀、蘭丸ルートだと本能寺の変が起きるのは「信長が天下統一した後」
・桶狭間から大して日が経過してないのに「天下統一へと近づいていく。信長様のことを誰も止められない状況だ」と主人公が言う。
・光秀の「足利義昭から信長を殺して幕府再興するという命令を受けていること」という謀反の理由。これ自体はおかしくないが主人公がタイムスリップした年代が1555~1556年と推測できるせいでややこしくなっている。
- こういった矛盾を解消するためか「俺の知っている歴史とは違う」「知っている史実よりも早く起こっている」みたいなことを主人公はちょくちょく呟く。
- シナリオを読む限りあくまでも推測だが、この設定の一番の理由は歴史もののゲームにありがちな「お約束」に対する理由づけだと思われる。
>いわゆる「武将の性別が違う」「本来なら歳が離れていないといけない人物の歳が近い」「史実の戦のスパンが短い」といった部分である。
>これらは「戦極姫」や「恋姫夢想」でもあることでそこら辺を守っていたら主人公やヒロインの歳が凄いことになるので普通はプレイヤーもスルーする部分だがこのゲームは律儀に理由をつけてしまったのでないか。その結果作中のある「設定」と悪い意味でかみ合ってしまうのだが。
・史実とは異なる展開。孕ませで天下統一を目指す!
→ヒロインが孕むのは天下統一の後。更に言うと本能寺の変の前後。
>信長、蘭丸ルートでは子供が出来た後に本能寺が起きるのでどちらかというと天下が乱れる前兆になっている。
→個別に入ってから主人公が戦場に出るのは信玄ルートのみ。
共通ルートのSLGでは織田側の武将とも戦場に出るが単に合流するだけでセリフはない。最初にある賊退治のSLGでは少しだけあるが。
3シナリオ
主人公の性格も影響しているが、織田ルートはとにかく暗い。
- 織田ルートの主人公は「歴史を変えてはいけない」という制約があるため歴史を変えてでもヒロインを助けるべきか何もしないほうがいいのか、と終始悩んでいる。
そのため「悩む→ヒロインとのH→悩む」を最後まで繰り返す。
ヒロインのHも突然両思いになるなど一応恋愛要素はあるのだが「現実逃避の手段」としての要素が強い。
>エロシーンの主人公は「射精に至った!」など地の文で叫ぶなどどのルートでもテンションは高いのだが、次の日常パートではまた悩み出すので躁鬱状態に見える。
>そのくせやっと決意したかと思ったらまた悩み出すのでキリがない。
・織田ルートの主人公は城内ではニート同然なのだが、戦などの描写はないのでやはりニートにしか見えない。
>共通ルートと織田ルートで2回信玄の所に行くイベントがあり、最初はへばっていたが2回目は難なく歩けるほど体力はついているので完全ニートではないようだが。
>更に光秀、蘭丸では突然天下統一した描写が出てくる。
- 主人公は基本ヒロインを助けるために一度は動くのだが、なぜかそれに固執する癖がある。
- 信長ルートでは「消滅覚悟でもう一度信長に真実を告げる」
>信長は直前に「孤独が怖い」と言っており主人公が消滅しかける場面を目撃しており、消えるとわかっていることをもう一度やろうとする中々に怖いことをやってのける。
>この消滅覚悟の行動は信長に止められる。当然である。
- ちなみのこのゲームの信長は主人公に見殺しにされるか裏切られるかの二択しかありません。
>直前に説得するが失敗に終わった故の行動であり、この行動も一度は失敗し再度実行するも光秀の怒りを勝って処刑される。
>ちなみに主人公は満足していた模様
- 蘭丸ルートでは「蘭丸なら助けても未来は大きく変わらないんじゃないか」と考える
>信長は見殺しにすることを決めたため蘭丸に今の内に思いを伝えるべきだと蘭丸に尋ねる。
→この時に信長との3PがあるがテキストだけでCGはない。
- この行動と蘭丸自身が主人公に好意を抱いていたこともあって救出に成功する。
一方で謙信、信玄ルートでは川中島の戦いで戦死しないとわかっているためか主人公のテンションは高い
信玄ルートでは主人公は戦場に立ち「戦→ヒロインとのH→戦」という流れになる。途中で謙信の城に忍び込むSLGがあり成功すると続行。
ただし戦は結果だけであっさり終わってしまう。 薄いことには変わりはない。
主人公は自分が強くなってきたことに気づき、戦況が有利になっていることにこれでは俺のせいで謙信との戦いに決着がついてしまうとイキり始める。
このゲームで一番歴史要素があるシナリオ。作中の設定もちゃんと反映していて子供の性別も唯一判明しているなど力が入っている。 しかしとんでもないオチが……。
謙信ルートは謙信の城に忍び込むSLGに失敗すると入る。最初に仕えるか尋ねられて断るとバッドエンド。
こちらでは謙信のスパイとして信玄の城に向かうことを繰り返す。「お互いの城を往復しつつ謙信とHしてたらエンディング」といった感じである。
>途中で信玄が怪しむ描写があるが、別に話は広がらない。
>主人公いわく「ふたつの勢力を操る乱世の女になった気分」とのこと。これもある意味戦国要素と言えるのかもしれない。かなりニッチかつ何の波風も立たないシナリオではあるが。
ちなみにこの上杉謙信だが
- 他ルートだと主人公がシルエットで出るだけでそれ以降出番はない。
- 信玄ルートだと名前だけのモブ同然の扱い
- 信玄ルートでは出番なし、謙信ルートでは戦の描写がないので軍神という要素はなく信心深い処女性を重んじていたがあっさり捨てるなど史実の個性がどんどん消えていく。
といったように扱いはあまりよくない。
4作中の設定
① 主人公がタイムスリップした世界では異国の衣を纏いし者。姫武将の契りにて空を喰む御子を授からん」という伝承があり、このことから主人公はこの世界で姫武将と子を成すことを自分の使命だと推測あいて種馬にも何でもなることを決意する。
→結論からこの設定が守られているのは謙信、信玄ルートのみ。織田ルートではただの赤ん坊と化している。
各ルートの赤ん坊の扱い
信長ルート→子供と共に乱世を生き抜こうと主人公が決意する。
蘭丸ルート→この子が自由な恋愛が出来る世界を作って見せると蘭丸が決意する。
光秀ルート→出産する前に主人公死亡。出産後しばらくして光秀も戦死し子供の安否は不明。
謙信ルート→子供が異能の力を持っており元の世界に帰るか謙信に聞かれるが主人公は残ることを決意する。
信玄ルート→「結核で病死しかけている信玄を救うために子供の力を借りて現代に帰るが今度は過去の世界に戻れないことに気づく。その後薬も探さずに数日経過したら信玄の生まれ変わりと思われる女性と再会してハッピーエンド」
>ちなみに主人公は現代に帰ることを渋る信玄に「タイムマシンを開発してても戻ってくる」と言いながら早々に諦めてます。
② 主人公は前提として未来(歴史)を変えてはいけない。
この制約によって主人公は信長に「光秀が謀反する」といったことを報告しようとすると体が消滅しかける。 理由は未来(歴史)が変わったら主人公は生まれなくなるから。
→前述したようにタイムスリップ先の時系列はグチャグチャであり本来の歴史とは大きく異なっているため色々と変わっている。
>光秀、蘭丸ルートでは「信長が天下統一を成し遂げた」と明らかに未来が変わっているが消滅なんかは一切ない。
>信長ルートでは描写自体はないがどのみち信玄との関係が悪化していないので歴史は変わっている筈である。
- おそらくライターが本能寺の変を勘違いしているものと思われる。
京都とその周辺を抑えることでも天下統一と言えるが、蘭丸ルートで天下を取ってもう戦なんか起きそうもない、という文があるのでこちらの意味とは考えにくい。
- 推測するにこの制約は「本能寺の変」限定でありそれ以外は本来の歴史と違ってもお咎めなしのようである
>蘭丸ルートでは蘭丸を本能寺の変から生存させてもお咎めなし。どうやら「本能寺の変で信長が死ぬ」という部分だけは変えてはいけないらしく、日時や順番なんかはいつでもいいようだ。
>どうして「本能寺の変」だけにそこまでの力があるのかは不明。
5重い(システム)
- コンフィグやロードで本編に戻る度に暗転するのだが戻るまで5~7秒ほどかかった。1.01GBしかないのに何でこんなに重いのか。
突然ロードが遅くなりロード時間が10秒オーバーすることが多くなった。 原因は不明
おま環かもしれないが現状最大ロード時間は22秒を確認している。とりあえずこれからプレイする人は数十秒かかると思っていい。
- このゲームの戦では「東」「南」の2方向からルートを3回決めて伏兵を避けながら進む必要があるのだが、ちょくちょくノーヒント。所詮2択なので些細なことなのだがこのロードの遅さが地味に効いてくる。
戦の結果がルート分岐に繋がっているので結果何回もしなければならない。ちなみに主人公が武田に属していてもマークは織田だったりする。
6エロ部分
- 今作のエロ部分は前戯と本番で分ける方式を取っている。
「前戯シーン」→テキスト数行→「本番シーン」や「本番シーン」→テキスト数行→「本番シーン」といった風に結構なスパンで切り替わるためかその影響かテキストでは前戯中なのに既に挿入済みになっているとズレているシーンが度々ある。
>基本的にCGは全て表情差分しかなく服装は変わらない、そのため前戯では全裸なのに本番だと服を着ている、といったことも起こる。
蘭丸√だと信長との3Pはあるが数行の描写だけでCGはない。そもそも3P自体がない。
立ち絵は1種類で裸立ち絵もない。
各ヒロインに1つ動画要素はあるが出来はあまりよくない。ちなみにこれも直前では全裸なのに動画だと服を着ていたりする。
ちなみにエロシーンに入るとどのヒロインも淫乱になり病弱で直前まで咳き込んでいた信玄も他ヒロインと変わらなくなる。
>エロシーンの割合が多いこともあってヒロイン達の個性が印象に残りにくい一因になっている。
まとめ
戦国要素を期待していたら要素は薄く、バカゲー要素を期待していたらやたらと重くどうにもチグハグ感が否めない作品。
一応、信玄、謙信、蘭丸ルートはツッコミ所がありつつも纏まっているものの薄いため割にあっているかと微妙である。特にパッケージヒロイン目当てで買った人は大打撃だと思われる。