タイトル |
プリンセスクライシス |
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ブランド |
Tryangle |
ジャンル |
姫戦士陵辱ADV |
メディア |
DVD-ROM |
原画 |
雨音颯,桐沢しんじ,oekakizuki,瀬之本久史,斎藤なつき,jambread |
シナリオ |
assault,嵩夜あや |
発売日 |
2020/12/25 |
価格 |
8,800円(税別) |
選評
318 名前:プリンセスクライシス 選評者 ◆RRWGPox/b6[] 投稿日:2021/01/24(日) 09:20:24 ID:MzV2OF3M
タイトル:プリンセスクライシス
ブランド:Tryangle
発売日:12月25日
定価:8,800円(税別)
ジャンル:姫戦士恥辱AVG
原画:雨音颯 , 桐沢しんじ、oekakizuki , 瀬之本久史、斎藤なつき , jambread
シナリオ:assault , 嵩夜あや
◎あらすじ
――人間、妖精、小人、獣人――
四つの種族が争うことなく幸福に暮らしている辺境の島ローレンシア。
その平和は、かつて大陸からやってきて島を恐怖と絶望で支配した魔王に、
四種族が団結して挑み、激闘の末に辛くも勝利、封印して手に入れたものだった。
それから数百年。
高度な魔法技術に支えられた繁栄の中で、
もはや魔王の脅威もすっかり忘れ去られていたが、
ある日、島全体を揺るがすような地震が起こる。
震源は魔王を封印したダンジョン≪ツヴィンガ≫であり、
これは魔王復活の予兆かもしれないと危惧した四種族は、
結界を作った魔導士の子孫である主人公・ベルナールにその調査を命じる。
調査に赴いたベルナールは、目覚めつつある魔王から
『復活に協力すれば若返らせてやる』
と声をかけられ――その甘美な誘いにのってしまう。
かくしてベルナールは魔王の配下となり、
ふたたび魔王を強固に封印すべく送りこまれる姫たちを
罠にかけようと暗躍を始める……。
◎ゲームの流れ
シナリオの途中でヒロインルートを選択する場面が三か所あるが、どれを選んでも全て終わらせないと先に進行できす、選んだ順番もシナリオ内容に影響しない為、事実上一本道だが、ラスボス戦の勝敗でエンディングが分岐する。
本作にはじゃんけんのようなバトルがあるが、スキップして先に進む事も可能。
◎問題点
その1 シナリオ
端的に言えば圧倒的な説明不足と手抜きシナリオ。
まず、冒頭にあらすじの通り世界背景が説明されるが、作品中には種族や国の話は殆ど出て来ず、話はツヴィンガと呼ばれるダンジョンとその周りにあるアカデミーと呼ばれる施設しか登場せず箱庭的な狭さで進行する為、設定台無しである。
登場人物も45歳で教授をやってるオッサン主人公とヒロイン4人とサブヒロイン1人、魔王の7人のみ。(最初に声だけ出てくるモブ女学生はCGもないのでノーカウント)
主人公は魔王の誘いに乗って一時的に若返りながら、仮面を付けて別名を名乗ってヒロインと敵対して何度も凌辱する訳だが、ここにも粗が多い。若返っただけなら声等で気付くと思うのだが、何故誰も気付かないのか?オッサンの状態の時に姫と性行為に及ぶ場面すらあるのだが、それでも気付かない。結局最後まで同一人物である事は明かされず、ラストエピソード時に「教授か……、奴は死んだ」と10クリック程度の文章で流される始末。
魔王を裏切る流れも不自然である。魔王から姫を篭絡するアイテムを追加で貰う場面があるのだが、そもそも女性相手にしか使えないアイテム。しかも何かくれと言って貰ったものであって、主人公が追加をくれと言った訳ではない。直接対峙したのは最後の場面であり、それまで主人公が魔王が女性である事を知る事が出来る場面は無いのだが、いつの間にか主人公の目的は魔王を篭絡する事が目的だった事になっていた。
流石おとボク3を排出したライターコンビである。
その2 キャラクター原画
本作は6名もの原画家を採用している。そうなれば当然として出てくるのは不統一感。
フィオレと魔王は個性的で浮いてしまっている。だだ、エロとしての欠陥ではない事は追記しておく。
その3 バトル
本作にはじゃんけんシステムのようなバトルがあり、姫4人で36回、魔王1回と計37回も存在する。これがつまらない。
相手の行動パターンはある程度予測は出来るが、肝は相手の攻撃を如何に防御するかにかかっており、これが出来ないと後半戦は勝てない。これが音ゲーの様にタイミング良くクリックするといったシステムなのだが、間違えたタイミングで押してもペナルティが無い為、クリック連打でどうにでもなってしまう。スキップ可能なのだが、ここまで来ると要らないというレベルである。
その4 主題歌
本作は公式HPのデモムービーにボーカル付主題歌が流れ、主題歌名や歌手名も表示っされていたのだが、何と製品内にボーカル付主題歌が流れないという告知詐偽レベルの不義理を犯している。製品内にあるのは主題歌のボーカル無しinst版(しかもフルバージョン)のみであった。EDのスタッフロールにも主題歌名・歌手名がクレジットされており、本当はラスボス戦で流すのを入れ忘れたんじゃないかって疑いが残った。
◎まとめ
本作は抜きゲーであり、エロについては安定しており、声・音響関連も良い新人さんの起用等、Honey Bombは今回は良い仕事をしている。だが、シナリオを軽視して良い訳では無く、特に終わり方が悪いと作品全部が台無しである。OPや主題歌が無い良作も多いが、デモムービーを見たユーザーが製品に何を期待するのかという事をメーカーさんには今一度熟考を望みたい。
最終更新:2021年08月28日 17:39