381: とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活 選評 :2021/05/04(火) 22:58:47 ID:D7m2xZ7o
とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活
ジャンル : なりゆき満喫たのしくどすけべ生活アドベンチャーゲーム!
発売日 : 2021年4月30日
販売価格 :7,480円(税抜価格:6,800円)
ブランド : evoLL
原画:雑音文庫
シナリオ:篠尾カズノリ、箒星
◎あらすじ
『これから、夢にまで見た生活が始まりますわ♪』
主人公 安楽恭介は、生まれて初めて女を抱いていた。
しかも数人の視線を感じる前で、
生まれも育ちも全く接点を持たないであろうお嬢様を身動きの取れない状態にして、抱いていた。
泣き叫び、許しを乞い、助けを求める少女の表情は、どこか恍惚としたものであり、
恭介は自分の置かれた状況に倒錯したものを感じていた。
己の欲望のままに少女の肉体を貪った後、他の少女達に言われるのだ。
「どうか次は私の相手をして下さい」
無人屋敷の一部屋に入り一人になった恭介は大きくため息を漏らす。
どうしてこうなった?
借金返済資金欲しさに罪に手を染めた罰なのかと、嘆く。
お嬢様の通うスクールバスをジャックし、今の屋敷に連れ込んだまでは良かった、ハズだ。
しかし、先ほど抱いた少女、白峰咲 柚子梨の口車に乗せられて、
あれよあれよと目的が身代金からお嬢様達の肉体を貪ることへとすり替えられ、あまつさえそれを強要してくる始末。
しかもお嬢様達は誰一人として逆らわず、期待の瞳を向けて自分達が恥ずかしめを受けることを望んでいた。
何か裏の目的があるのかも知れないと警戒しつつ、とりあえずは手のひらの上で踊ることにする。
今、場を支配しているのはお嬢様ではなく、自分であることを知らしめるのだ。
手懐ければ立場は逆転できるはず。
恭介は無人屋敷の中で見目麗しいお嬢様に囲まれ、全員を陥落させることを決意する。
◎問題点
『とっても明るい!』と言いつつも開幕レイプ演技から始まり真っ先に明るいとは何だという疑問を持ちつつの開幕。
内部フォルダには前作絶叫バーガーのコピーが目立ち、かなり怪しいかほりを漂わせていたこの作品。
まずシナリオからしても色々と荒が目立つ。
友人によって400万円の借金を負った主人公が臓器を売りたくないとバスジャックを起こそうとして監禁したら変態お嬢様によって逆にヒロイン3人を凌辱しなければ警察に脅されるという時点で、既に借金額や途中過程でバスの運転手を頼み込んで変わってもらったりとツッコミの嵐。
前述の通り『とっても明るい!』というには凌辱メインに置こうとするその姿勢はツルツルになるまで脱帽ものである。
明らかに変態のお嬢様、M気質と常識皆無の3人とメイドとの謎の凌辱を強要されるシナリオだが、中身は寒いギャグもどきの要素ばかり。
メイドが牛乳ととろろを入れ替えた、言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えたなど特にオチもなくHシーンの繋ぎにしても弱すぎる。
キャラクターからしても中々に顔がいらつく変態主導でしか他のヒロインが動かないこともストレス要因。
どちらかと言うと童貞卒業を祝ってきたりゲームで遊んでいたりするメイドの方がまだ能動的である。
しかし、この作品も問題点はHシーンのヒロインたちによる審査員評価である。
シーンシステムとしては、選択肢を選んでヒロイン3人の中から一人とHするという極々一般的なシステムであるのだが、この選択肢は最後の選択肢以外は強制的に他のシーンも見ることになる為存在意義は皆無。
好きなキャラだけという訳にもいかず、毎回シーン終了後に各ヒロイン3人で10点満点で謎の評価タイムが始まる。
まず、主人公には凌辱性癖もなく童貞演出が過剰にシーンにも含まれており心の声や鼻血を出したりHシーンの方向性を決めておきながらブレブレになったりと凌辱主人公には全く向いていない。
それでありながら、毎回ヒロインたちによってシーンのダメ出しをされては物語の登場人物への感情移入も難しい。
シーンが終わるごとにアレは良い、アレは個人的にはイマイチなどと言われてはだったらその評価タイムを入れずに程よいバランスでシーンを組んでくれと言わざるを得ない。
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Hシーンそのものも主人公が凌辱に向いていないこと、ヒロインのうち箱入り常識皆無のお嬢様に至っては最初から凌辱とは程遠く和姦よりなシーンばかりであったりハーレム要素を用意していながら2シーンしかないなど不満点も多々。
Hシーンの出来より点数や笑いが取りたいのであればエロゲーから離れた方がライターの為にもなろうというものである。
細かなシステムとしても、メーカー特有(?)の前作と変わらず立ち絵より大きいメッセージの顔アイコン・バグで何度かインストールをしないとバックログが起動しないなどのシステム面の改善もなく、CGの色合いも単調寄りで人によって評価が分かれそうな点も相変わらずである。
◎まとめ
とにかくせめて抜きゲーとしての方向性を安定させてほしいと感じさせた前作より悪化した作品である。
凌辱に向いていない主人公、ヒロインによるシーンのダメ出し、寒いギャグもどき表現の3連コンボは中々に強力で物語が進むにつれてライターの迷走があまりにも目に付く。
タイトルからしても『とっても明るい!』とは言い難く、それでありながら無理矢理な属性追加を行った結果が今回の合体ミスを引き起こしているので次回作へ期待......しようとは思う。