寝取られの教壇 ~教え子に奪われた愛する恋人 選評

ブランド アトリエさくら
ジャンル アドベンチャー
原画 かれー
シナリオ こおろぎアトリエ
発売日 2022/9/30
価格 2,800円(税別)

選評

【2022】クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 1本目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1647683806/
552:寝取られの教壇 選評:2022/10/02(日) 08:10:59 ID:C1cAuBX.
寝取られの教壇~教え子に奪われた愛する恋人
ブランド:アトリエさくら
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2022年 9月30日
定価:3,080円(税込本体価格)
原画:かれー
シナリオ:こおろぎアトリエ


教師である早坂穣は2年前、教育実習生の皆瀬咲に告白されて交際を決意。
二人はゆっくりと愛を育んでいる。

時は流れ、教師になった咲は早坂のいる男子校に就職することになるも、
交際のことは周囲には伏せたままで、結婚するまでは、表向きは上司と部下の関係を貫くつもりだった。

そんなある日、早坂と仲の良い堀田昂明という生徒が、彼女を無理やりラブホテルに連れ込む現場を目撃する。

その堀田は咲のクラスの生徒だった。

すべては交際を隠していたのが原因か。
放課後の教室で美人教師と二人きりの授業。性欲の強い思春期。
そして、咲に向けられる欲望に満ちた堀田の視線。
「なにか」が起きるには条件が揃い過ぎていた……。

問題点

近年のアトリエさくら作品では
ヒロインの理解不能な言動で感情移入ができないものが多かったが
今作は珍しく主人公と間男が理解不能である
とくに主人公に至っては行動や発想が狂人であり
主人公の言動が怖くて感情移入できないというアトリエさくらの新境地を見せられた


間男ポジションの堀田だが
最初は少しヤンチャだが可愛げのある生徒として登場し、主人公と仲のいい所を見せ
それから堀田が彼女(咲ではない)を無理やりラブホに連れ込もうとする場面に遭遇する
この時点で筆者はいつものアトリエさくらの間男だなと印象づけられた

その後咲に手を出した事を怒った主人公に咲は自分の恋人だと告げられ
尊敬する教師の恋人を好きになってしまったことに動揺する堀田を見て
今作は後から好きになってしまった側の葛藤なども描かれるのかと期待を抱かせられた
+ ...

その日家に帰ってから堀田が電話でミナちゃん先生(皆瀬咲)は譲らないと宣言し
青春っぽさを感じさせる
+ ...

主人公と堀田と咲の通勤中に堀田が痴漢したのをきっかけに
何故か堀田と咲が一緒に入浴しているシーンを妄想して発狂する主人公
妄想をきっかけに堀田を調査する必要があると考え
堀田がラブホに連れ込もうとした女の子の学園に問い合わせ
既に別れている事を聞き出すという教師とは思えない暴挙にでる
+ ...

浮気について語る堀田
やっぱり今までのさくらの間男でした
+ ...

堀田と咲のハメ撮りの存在を知り
興奮した主人公は咲を押し倒す
アトリエさくらでは珍しく間男登場後でもヒロインがちゃんと感じてくれる
その後間男とヒロインの浮気を妄想し、EDになり
学校のグラウンドで自慰をする教師生活12年の主人公
+ ...

EDと診断されてからも妙にポジティブな発想をする主人公
+ ...
主人公らしく自身の能力と使い道に気づくシーン
+ ...

堀田と咲が付き合っているという噂が流れ
急な思いつきでヒロインにプロポーズをする

また本作には2週目からはヒロイン視点が見れるシステムが存在するのだが
このシステムがこのゲームのクソゲー度を上げている


まず1週目は主人公目線で、ラストに3つの選択肢が表示され、それぞれENDが異なる
そして2週目序盤に選択肢が増え、片方を選ぶと主人公ルート、もう片方でヒロインルートに移る

問題点として
ヒロインのENDも3種類存在するがその選択肢はヒロイン視点内には存在しない
直前にに見た主人公視点での選択肢に応じたENDが選ばれる
つまりコンプリートしたいのなら
主人公視点でEND1を見てから
ヒロイン視点を見てEND1に到達
主人公視点でEND2を見てから
既に見たヒロイン視点をEND付近まで既読スキップしてEND2を見る
主人公視点でEND3を見てから
既に見たヒロイン視点をEND付近まで既読スキップしてEND3を見る
という手間がかかり、低価格の抜きゲーでやることではない


もう一つの問題点として
ヒロインと間男のセックスシーンがこのクリア後のヒロイン視点に集約されているという点である
そもそも主人公視点ではヒロインと間男のセックスを目撃することはほぼ無く
カウントされてるのは素股痴漢だけで、それ以外は全て主人公の夢や妄想である

主人公視点で話を見終わってから、実はこんな事やってましたと連続で見せられるだけである
1週目の合間合間にシーンが挟まれるのであればNTRとして興奮できるが
一度クリアしてから、ダイジェストのようにヒロイン目線で間男とのシーンを見せられるため
NTRではなくヒロイン視点のレイプでしかない

ライターの言いたいことが分からないところがある

例としては上記画像の会話にあるような
主人公の「なんで別れた」の質問に
「オレのが幸せにできるし」と返す堀田や

咲を無理やり犯した堀田に対して主人公が
咲は自分の恋人だと暴露した行為を大人げない行動と表したりする
12年教師をしていてこれが初めてなら余程優秀な教師だったのだろう

堀田が痴漢をするシーンでスカートの中で素股をしてるのに対して
この角度からは亀頭しか見えないと書かれているが絶対有り得ないだろう
ライターがどんなイベントCGを想定していたのか分からない
+ ...
万能角度なので堀田が身震いしている様子も少しは見える
+ ...

 その他
声の音量のバランスが少し悪い

消し忘れなのか誤字なのか謎の文字列が混ざってくる
-;//皆瀬咲
+ ...

://時間経過
+ ...


指輪を持った右手を画面の左側から差し出す珍しいCG
+ ...

まとめ
低価格帯で斬新なことや目新しさをやろうとして失敗したように思える
NTRは堕ちる過程を描くものだが、それを本編で描かないのは迷走しすぎといえる
主人公からすれば「浮気してるらしい」、であって寝取られではないし
クリア後にヒロイン視点で出されてもそれは皆瀬咲が主人公のレイプものであって寝取られではない
ヒロイン視点のエロシーンを主人公視点の時に見せていれば、最低限寝取られは名乗れたと思う
また主人公の行動理念が思いつきか妄想しかなく、その割には大胆な行動をとるため理解不能どころか恐怖を感じる

皆瀬咲はヒロイン視点でやっぱりクズだったことが発覚するが
最近のアトリエさくらヒロインや今作主人公に比べれば理解は可能である
最終更新:2022年12月04日 20:00