841:裏切りの寝取らせ 選評:2022/11/26(土) 11:33:43 ID:hQHW6Nr2
裏切りの寝取らせ 心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈
発売日 2022年11月25日(金)
定価 3,080円(税込本体価格)
ジャンル アドベンチャー
原画 綾風柳晶
シナリオ 中森南文里
あらすじ
主人公・片桐博隆が妻・片桐愛依奈と結婚をしたのは彼女が当時まだ20歳だった8年前。
しかし今、40代になった博隆は体力、精力が衰えたことにショックを受ける。
医者に相談したところ原因は精神的なものであり、マンネリ対策で刺激を得る事を推奨された。
しかし妻と共にAVを見るなどいろいろ試したが、問題解決には至らなかった。
ある日、昔世話をした元部下の相馬彰二と再会し、意気投合。
そして彼が妻を亡くした後、とある夫婦の性行為に参加し、寝取られプレイをして性欲を解消していることを聞く。
全く縁が無かったそんな行為を身近な知人がしていたことに驚きつつも興味を示し、今まで見ていなかった寝取られAVを妻と見ていると、不思議な興奮に包まれる。
そこから次第に現実的行為への興味が膨らんでゆき、性の刺激を得るため、彼に愛依奈を相手にした擬似的な寝取られプレイに参加してもらうことを依頼する。
擬似行為は愛撫程度のものだったが、興奮を起こさせることに成功、夫婦の性行為も非常に盛り上がってゆく。
その後、より強い刺激を求めたくなり、妻の同意のもと、さらに密接に触れ合う性的行為を依頼してゆくことになる。
それは、彰二を信頼してのもので、彼もそれに応えてくれていたが――。
このゲームは嫌がる『間男』に無理やり寝取らせプレイをさせ、次第に間男がハマって堕ちていくという斬新すぎる寝取らせモノである
本作品のシナリオはマンネリ化している主人公夫婦のもとに日頃から寝取らせプレイをしている相馬を交えて行為に及び
次第に妻が相馬の方へ行ってしまうという、ありきたりな寝取らせモノとなっているが
本作最大の特徴として、間男の相馬が寝取らせプレイへの参加を拒否している点である
主人公は妻の了承を得ずに相馬に寝取らせプレイへの参加を要求し、「奥さんに話が通っていないのに受けられない」と拒否し
愛依奈の許可を得てからも、やめたほうがいいと説得を試みるも結局折れてプレイに参加する
それからしばらく経ってから更に進んだ関係を相馬に要求し、「でも奥さんが……」「妻には話はしている」とのやり取りの後、プレイになる
更にそれから3Pを相馬に提案して断られるも、妻に話はしていると説得して3Pになる
ここまでで疑問に思う人もいるだろうが妻への説得シーンは基本的に最初の1回目しか存在せず、それ以降は裏では話を通している
そのくせ相馬の心境の変化についてはちゃんと見せてくれている
一応シナリオ終盤には愛依奈視点もあるが相馬との行為の虜になってからの描写しか存在せず、堕ちていく過程は描かれない
また妻と一緒にいるシーンより相馬と二人でいるシーンの方が多く、主人公がやたら男をセックスに誘っていてホモに見える
本作は空を背景に「数ヶ月後」のような形での時間経過が多用されすぎている
なおこれでも一部
そのためプレイヤーとしては、寝取らせプレイ→時間経過夜空→相馬の心境変化→主人公による説得→寝取らせプレイ
のように繰り返されるため、何故自分は間男が堕ちていくまでの過程を見せられているのだろうと困惑させられる
シナリオ終盤では愛依奈と相馬が堕ちて主人公を裏切り二人だけで行為に及びだす展開の後に
愛依奈視点で、実は愛依奈は相馬が亡くした妻にそっくりでその面影を重ねてしまい本気で寝取ろうとしていたこと
快楽堕ちした愛依奈のために相馬が自分が悪役になるように立ち回っていたことが明かされる
主人公が「俺が寝取らせプレイをしようと言い出したのが悪かった」と謝罪して3人仲直りし、妻の提案で最後に相馬とセックスしてる所を主人公に見てもらってから
愛依奈と主人公が結ばれてハッピーエンドである
気になった点
テキストでは5時で、日が沈みかけているのだが
外が見えないくらい眩しい窓
バックログに紛れ込む背景を指定する文字列
相馬が『寝取られ姉妹』の間男にそっくりだった
まとめ
低価格帯でも凝ったシナリオを作ろうと考えたのは分かる
ただその為に必要なシーンを削ったり、そもそもその凝ったシナリオが不要だったりする
本来NTRに必要不可欠なヒロインとのやり取りやヒロインが堕ちていく過程は夜空に吸い込まれ
作者が何をしたかったのか理解不能なラストの展開を繰り広げ
結果完成したのが、ヒロインよりも間男を見つめている時間の方が長いこの謎ゲーである
低価格とはいえこのエロゲのジャンルをNTRというのは納得しづらく
女とセックスしてるホモゲーと言われた方がまだ素直に受け入れられる
また個人的な好みだが寝取らせモノというのは最初は躊躇っていたヒロインや主人公が
数を重ねていくうちに心境に変化が出てくる所が醍醐味だと考えているためそこの描写が削られたのが一番残念だった