ブランド |
EvilHeal |
 |
原画 |
ティータ・J |
シナリオ |
比野練火 |
発売日 |
2023/2/24 |
価格 |
3,800円(税別) |
選評
404:Aphrodisiac -女神の欲望- 選評:2023/04/02(日) 16:42:14 ID:.Wo9qZlA
タイトル Aphrodisiac -女神の欲望-
ブランド EvilHeal
発売日 2023年2月24日
価格 4,180円
あらすじ
製薬開発技術者として数多くの新薬を開発してきた加山 亜由美。
世間から称賛を浴びる亜由美だが、彼女は人の役に立つためではなく、
自らの好奇心を満たすためだけに実験を行っているに過ぎなかった。
ある日、亜由美は治験のバイトにやってきた主人公に目を付ける。
苦学生だった主人公は彼女に提示されたバイト代以上の金額に二つ返事で検体となることを引き受けてしまう。
良質な被検体を手に入れた彼女の好奇心があふれ出す。
キャラ
加山 亜由美
様々な薬を開発してきたやり手の製薬開発技術者。
一見、人当たりがよくいい人そうに見えるが、
本性は目的のためなら手段を択ばないマッドサイエンティスト。
自身を実験材料とすることもいとわない、実験中毒。
主人公の健康的な体を見て次の検体にしようと企む。
実験時には冷酷非道になるが、それ以外では相手を甘やかすような言動も。
サイコパスの気質高め。
最初は興味本位で行っていた性行為も徐々に異常さを増していく。
姫野 月々菜
主人公と同じ大学に通う女子大生で、色々なサークルを転々としているギャル。
性に奔放で、小柄な体に似合わず巨乳。
本人は無自覚だが入ったサークルは必ず内部分裂が起きる天然のサークルクラッシャー。
パパ活よりも稼げる治験に応募したことで亜由美に見初められる。
最初は本人も乗り気だったが、徐々に度を越した治験で恐怖を感じていく。
岩上 静香
主人公の通う大学の同級生。
正義感が強いが、やや考えなしに行動してしまうタイプ。
怪しげなバイトが学内で流行っていることに気付き、
やめさせようとしているところを捕まってしまう。
スパイ疑惑をかけられて強制的に被検体にされてしまう。
完全に被害者だが、ルートによっては女王様的ポジションにつくことも。
問題点
本作における問題点は以下のとおり。
①低価格抜きゲーでありながら発売後の修正パッチで対応すれば良いだろうという考えが透けて見えるレベルの雑なテキスト
②キャラクターの紹介詐欺
③その他細々としたお笑い要素
①について
本作で最も大きな問題点と言えるだろう。
端的に言えば誤字脱字が多すぎる。
純粋な読み物が大半を占めるエロゲーにおいては数箇所の誤字脱字は仕方ないかもしれない。
しかし、本作においては最早そのようなレベルではない。
とりあえず誤字については画像を見て欲しい。
この中でも特に意味不明なのは「え、それは早くマジいですね」の部分。
脳内変換することすら出来ないレベルの意味不明な誤字である。
「トイレに運んで行った~」は一見文章として成立しているように見えるが、「トイレに運んでと言ったのは私だけど」の間違いである。
また、画像を見れば分かるが変なところで改行されていたり、酷いのに至ってはウィンドウからはみ出している物もある。
ちなみにこの酷いテキストは今は修正パッチで直っているそうだ。
しかしながらそもそもの話、発売後にパッチで修正すれば良いだろうという考え自体が普通に考えたらおかしいのである。
百歩譲ってRPGやSLGのようなゲームでデバッグ作業の大半をゲームシステムに費やさなければならないような作品であれば誤字脱字があるのはまだ許せなくもない。
だが本作は所詮数時間程度で終わる低価格抜きゲーである。
こんなボリュームも糞もないような作品で一度推敲すれば分かるようなレベルの誤字を何箇所も見逃すのははっきり言って手抜きと言うほかないだろう。
+
|
... |
imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (009.jpg)
imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (012.jpg)
|
②について
姫野 月々菜
最初は本人も乗り気だったが、徐々に度を越した治験で恐怖を感じていく。
岩上 静香
完全に被害者だが、ルートによっては女王様的ポジションにつくことも。
とあるが結論から言うとこのような場面はない。
月々菜に関しては頭も股も緩いので「気持ちよければそれでいい!」というスタイルである。
静香に関しても女王様ポジションと書いているので主人公や亜由美を調教したりするシーンがあるのかと思ったがそんなシーンは全くない。
唯一これに近いものとしては、バッドエンドで正義感が強くなりすぎてあらゆる悪を排除しようとするような苛烈な性格に変貌してしまう、という場面がある。
しかし、このルートだとナンパされてる女子をチャラ男から助けた結果、静香が逆ギレしたチャラ男に輪姦されて屈服させられてしまうのである。女王様とは何ぞや?
ちなみに、亜由美に関してはこのブランドの特色と謳っている「悪女」属性のヒロインである。
実験の為なら何でもするサイコパスな性格というのは作中でもそのとおりである。
しかし、最初から最後までこのスタンスを貫くのか?と言われれば否である。
バッドエンドだと理事長に裏切られてヤクザから輪姦、情けなく許しを請うという有様だからだ。
主人公に逆転調教されるならまだしも、ぽっと出のモブに屈服させられる悪女とは・・・。
通常のエンドでも主人公と亜由美が惚れ薬を飲んだらお互いに恋心を自覚して好きになったという身も蓋もないエンド。
まあ低価格抜きゲーだから仕方ないのかもしれないが、実験以外に興味のないサイコパスヒロインとどう恋人になるのかと思っていたからあまりにも経過が適当過ぎて何とも言えなかった。
③について
これに関しては色々あるが最初に疑問に思ったのは立絵である。
月々菜のこの立絵の腰のくびれが個人的にはどうにも違和感があった。有名なクソゲー、Angel eggに比べれば遙かにましだが。
そして大学の講義室だが、椅子がない。机に座るのか?
名言も完備。「嫉妬がボンバーする」には吹いてしまった。
敢えて英語で言うならエクスプロージョンが正しい訳だと思うが。
それでも表現としては違和感が凄いけど。
総評
個別ルートの分岐イベントがかなり適当なものの、全体的には狂ったヒロインの実験台にされて色々なプレイを試されるという普通の抜きゲーではある。
しかし、誤字脱字の多さに頭がボンバーしてしまった。
納期は当然大事だろうが、所詮低価格抜きゲーなのだからこれくらいきちんとチェックしてから納品すべきではないかと思う。
このレベルの作品をきちんと仕上げる余裕もないのであればブランドの今後が心配である。
補足
410:名無しさん:2023/04/02(日) 18:56:57 ID:2TOVZiDI
おつおつ
最後のは机の前にでっぱり付いてるからそれが椅子か?
412:Aphrodisiac -女神の欲望- 選評:2023/04/02(日) 21:02:24 ID:.Wo9qZlA
>>410
すまん、よく見れば確かにそうだな。
これは私が見逃してたわ。
この部分はなかったことにして貰えると助かる。
429:名無しさん:2023/04/04(火) 12:36:23 ID:t.kXiSNc
Aphrodisiac=媚薬 ってオロチみたくタイトルでネタバレしてるのか?
媚薬の描写は伏線でもあるの?それとも唐突?
430:Aphrodisiac -女神の欲望- 選評:2023/04/04(火) 18:21:02 ID:yl2.DXcc
>>429
メインヒロインは数々の薬剤で特許を持つ有能な研究者なんだけど、自分の目的を達成するためには人体実験を厭わないサイコパスって設定。
実験と称して序盤から催淫剤や媚薬を乱用するからその辺りはタイトルどおり。
ネタバレと言うよりはコンセプトをそのままタイトルに引っ張ってるだけだし、キメセクがメインの抜きゲーと考えればそこに関しては宣伝どおりかなと。
ただ、選評にも書いたけどメインヒロインがサイコパスって謳ってる割には落ちが普通すぎるんだよね。
例えばヤクザに輪姦されるシーンだと「今まで他人で実験してきたことを今度は自身の身体を使って実験しよう!」とかいくらでもサイコパス展開に持って行けそうなのに、「これ以上は本当に無理・・・!」みたいな感じですぐに屈するし、「これ以上犯されたくなければ早く俺らをいかせろ!」ってヤクザに脅されて言いなりになるし。
理事長という強力な後ろ盾があるからほしいままに振る舞ってるけど、本質的には典型的な陰キャにしか見えない。
更に言うと実験のためなら何でもする、っていう設定なのに静香が「このことを公にする」って発言しても「なら仕方ないわね」で本当にそのまま逮捕されるし。
逮捕されたらあんたの好きな実験が出来なくなるのにそれでいいんかい、って思った。
ちなみにこれは静香のバッドエンドの展開。
メインヒロインに「これだけは譲れない」という信念が感じられなかった。
432:名無しさん:2023/04/04(火) 21:12:19 ID:KUugtZFw
>>430
選評と併せてみてると、割とよく見るサイコパスへの認識違いがありそう。
最近は取り敢えず『サイコパス=前向きに犯罪起こす悪い奴』って認識してる人が多いから。
サイコパスキャラが小物やただの小悪党に見える時は大体これが原因だったりする。
最終更新:2023年10月09日 14:27