淫堕の姫騎士ジャンヌ RE:BORN ~オーガの仔種を注がれる気高き姫!~ 選評

ブランド catwalk NERO
ジャンル 姫騎士調教アドベンチャー
原画 亀井、七彌
シナリオ 志摩十幸、でぇすて、松木涼、小沢裕樹
発売日 2023/1/27
価格 7,500円(税別)


選評

【2023】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 1本目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1675258385/
564:名無しさん:2023/04/12(水) 00:14:11 ID:8b0V5WnY
タイトル   淫堕の姫騎士ジャンヌ RE:BORN ~オーガの仔種を注がれる気高き姫!~
ブランド   catwalkNERO
発売日    2023年1月27日
価格     8,250円

■ストーリー
美しい小国リブファール――
高原の湖岸に位置するこの国には、天使の血をひくといわれる美しい姫が住んでいた。
王女ジャンヌ・グルノーブルは、剣技にも魔法にも優れた才能を見せる若き姫。
ひとたび彼女が戦えば、その背中に天使の羽が光り輝くという。
野蛮な亜人オーガたちに愛する妹や国民を人質に取られたジャンヌは、単身ダークエルフのアジトに乗り込む。
だが、それは綿密に計画された罠だった!
妖しげな調教を受けることを了承させられたジャンヌは、その肉体を亜人たちに差し出した。
容赦のない調教は、城内で、街で、暗い地下室で、
ありとあらゆる場所でおこなわれ、彼女の肉体と精神を変容させていく。
オーガの子を胎むその日まで――

■完全新規シナリオのアナザーストーリー『ジャンヌとアナスタシア~蝶の夢~』
不思議な夢を見ていたジャンヌは、アナスタシアと名乗る謎の美少女と出会う。
ふたりは淫靡な夢の迷宮へと足を踏み入れ、新たな凌辱の数々を味わうこととなる――

キャラクター
【高貴なる姫騎士】
●ジャンヌ・グルノーブル (CV:如月葵)(新規パートCV:星リルカ)
小国リブファールの王女。
本編の主人公。
魔法と剣技に優れる勝ち気な姫。
天使の血筋と噂されている。
妹や国民を人質に取られ、ダークエルフやオーガの調教を受ける。

「どんな辱めを受けようとも、私は屈しません!」

【可憐な妹姫】
●ユーワ (CV:田村ナナ)
ジャンヌの妹姫。
まだ身体は未発達。
ダークエルフやオーガに処女を奪われ、性感を開発されてしまう。

「たすけて……お姉さま……!」

【聡明な王妃】
●セリーヌ (CV:リンリン)
ジャンヌの母。
聡明な王妃はダークエルフの企みに気づくが、
娘たちを救おうとして逆にその豊満な肉体をもてあそばれてしまう。

「いいでしょう。わたくしが、ジャンヌやユーワに代わって調教を受けます。」

【謎の美少女】
●アナスタシア (CV:韮井叶)
完全新規シナリオのアナザーストーリー『ジャンヌとアナスタシア~蝶の夢~』に登場。
不思議な夢を見ていたジャンヌは、アナスタシアと名乗る謎の美少女と出会う。
ふたりは淫靡な夢の迷宮、新たな凌辱の数々を味わうこととなる――

「わたしはアナスタシア。ずっと誰かを待っていたの」

問題点
まず、前提として本作は2006年に発売した同名作品のリメイクである。
既存シナリオには手を加えず、絵に関しても原作を流用し、解像度とコンフィグのみいじるタイプのリメイクである。
これ自体は近年よくみられるHDリマスター商法と似たような物で特に気にならない。
はっきり言ってこの状態でDLSITEやFANZAに流した方がずっと良かったと思う。

この作品は既存シナリオには手を加えていないが、完全新規シナリオが存在する。
ここで問題となるのが、完全新規シナリオは声優が違うのである。
原作の発売は15年以上前なので同じ声優を使えないのは確かにやむを得ない。
しかし、既存シナリオと完全新規シナリオが同じゲーム内に存在し、それぞれの声優が別という現象は普通のエロゲではまず見られない物である。
このように完全新規シナリオを追加するなら、既存シナリオも新規声優でリメイクするのが筋だと思う。
まあこの辺りは今のエロゲ業界の現況を鑑みれば容易に想像出来るのだが、声優のギャラや人件費にリソースを割いてボイスの差し替えをする余裕もないのだろう。
なら新規シナリオなんて無理はせず、解像設定のみいじった再販版を出せば良かったのでは?とも思うが、流石に古いゲームなのでそのまま出したところで大きな売り上げを見込むのは難しいと感じたのだろうか。
また、この問題は声優だけでなく絵にも及んでいる。
新規シナリオでもメインヒロインの立絵が表示される場面があるが、立絵まで作る余裕がなかったのか、こちらは原作流用となっている。
CGに切り替わると今風の新規一枚絵になるので、違いは明らか。
なお、新規の絵があるのはメインヒロインと新ヒロインのみで、新ヒロインは新登場のため昔と今が混在しているのはメインヒロインだけである。

ちなみに、今作売りの完全新規シナリオだが、スキップすると13秒で終わるレベルの容量である。
回想枠は9あるが、一つ一つが短いから終わるのもあっという間。
シナリオの内容は、メインヒロインが蝶を追いかけていたら新ヒロインと出会い夢の中で色んな奴らに犯される夢を見た、と言うだけの話でいわゆる「胡蝶の夢」を意識した造りになっている。
当然、既存シナリオには一切関係がない。

更に、公式ホームページに新規シナリオのサンプルCGと本編シナリオのサンプルCGが載っているが、新規シナリオのCGは公式に載っている物でほぼ全てである。
公式に載ってないのは悪夢に囚われて裸のまま突っ立ってるCGだけであり、エロシーンですらない。
よって、単純に新規絵が見たいだけなら公式を覗くことで目的の9割は達成出来る。

総評
こんな時代だし、少ないコストで資金を稼ぎたいという想いは非常によく分かる。
ただ、ヒロインのキャラ性の中でも特に重要な絵と声が一致しないというのは致命的である。
ほぼ100%既存流用で済ますのか、それともyu-noや同級生のように思い切ってキャストの刷新を図るのか、この辺りの判断は難しいところだと思うが少なくとも今作の様な半端な状態は一番良くないと思う。折角追加した新規シナリオもただの夢落ちで全スキップなら13秒で終わる薄っぺらさ、しかも新規ヒロインは結局なんなのかもよく分からないままエンドという投げっぷりでは却って逆効果だ。
しかし、エロゲー業界の厳しさは如実に表しており、憤りよりもやるせなさを感じさせるのが本作の特徴である。
最終更新:2023年10月01日 20:15