モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~ 選評

ブランド WendyBell
ジャンル 一回きりの異国間青春ADV
原画 白井一片
シナリオ 伝野てつ
発売日 2023/12/22
価格 6,800円(税別)


選評

【2023】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1689050256/
748:モラトリアム 選評:2024/01/21(日) 11:27:22 ID:5enTSGqE
モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~
発売日  2023年12月22日
価格   6800円(税込価格7480円)
ブランド WebdyBell
ジャンル 一回きりの異国間青春ADV
原画   白井一片
シナリオ 伝野てつ
CG数39
シーン数18

公式あらすじ

モラトリアム、それは青くて一瞬で大切な時間

■コンセプト・セールスポイント
「異国間の青く甘い恋愛を楽しむ」
外国人をメインヒロインにし、青くも甘く、そして別れがともなう、
せつな甘い恋愛を描きます。

「限られた日常を愛おしく思える日々を」
ヒロインは日本へ留学しに来ている外国人。
帰国するその日までの限られた日々をどう過ごしていくのか…。
どれだけ甘く過ごせるか。

■ストーリー
「帰国までの三か月、どんなことして遊ぼうか?」

何事もなく、ただ流されるまま、毎日を過ごしていく。
大学に入ったものの、なにも目的もなく過ごす俺はある日、留学生たちに出会う。
ひとりは、まるで野に咲く金色の花のようで、気まぐれな猫みたいな女の子。
もうひとりは、真面目で不器用だけど、まっすぐと芯を持った女の子。
どちらも出会いはどこか変で、でも印象的で……。
異国の地からこの国にきたふたりの女の子との出会いが、退屈だった日常を変えていく。
出会って、ぶつかって、惹かれ合って、恋をして。
そして、また離れていく。
限られた時間の中で、たくさんの思い出を残していこう。

■出会い

新学期のある日、主人公が大学付近を歩いていると、
一人の外国人女学生がナンパ学生集団に絡まれているところを発見する。
女学生が鬱陶しそうにしていて、助けを求めているシーンだったが、
主人公は何を思ったか、逆に女学生に説教をし始める。
女学生も驚きつつ、反論し、ナンパ師たちは呆れて退散。

その後、大学内の書店に教科書を買いに行く主人公。
目的の教科書を見つけると、
同時にその本に手を伸ばした外国人女学生、と口論になってしまう。
結局、本は買えずに帰宅することに。
偶然かどうか、二人の外国人女学生に気分を悪くされつつもその日は帰宅する。

後日大学から連絡を受け、学生センターに赴く主人公。

驚いたことに、学生センターで聞かされた話とは、
外部学生寮として登録されていた主人公の自宅に、
新しく留学生二人を入れてほしいと頼まれてしまう。
その二人こそ、ナンパ学生に絡まれていたミーシャと
書店で口論になったアデリナだった。

最初は断ろうとた主人公だが、
ふたりとも居場所がないことを知り、情が動き始める主人公。
条件付きだが家に住むことを許可する事に……

問題点

細かい点を先にあげさせてもらうと

前作『悪魔と夜と異世界と』と同じく画面比率4:3
立ち絵の動きのスキップが不可能


コンフィグ画面にオートモードという項目があり
これを選択するとオートモードのオンオフが切り替えられる
普通にゲーム中オートモードはオンオフできるため、設定画面にこの機能がある必要性がない

ゲーム序盤。モブ男のセリフが読みにくい
恐らく学生が喋っている様子を再現しようとしているのだろうが
話し言葉をそのまま文章化していてとても見にくい
しかもこのゲームは男キャラにボイスが無い
+ ...

公式サイトでは
HDD:4GB以上の空き(推奨 6GB以上)と書かれているが
このゲームの容量は973MB

大きな問題点として
まず公式のあらすじが正しくない点が挙げられる
公式サイトには

主人公が大学付近を歩いていると、
一人の外国人女学生が
ナンパ学生集団に絡まれているところを発見する。
女学生が鬱陶しそうにしていて、
助けを求めているシーンだったが、
主人公は何を思ったか、
逆に女学生に説教をし始める。
女学生も驚きつつ、反論し、
ナンパ学生たちは呆れて退散。

とあるが、実際は
学生に絡まれててるヒロインに対して主人公が
「この人たちの話を聞くのも聞かないのも、あんたの勝手だけどさ」
「そうやって、お高くとまってるの、周囲に媚び売ってるのと同じだと思うから、やめたほうがいいよ」
と発言
しかしヒロインは反論も何もなく、だた一言「ふぅん」と言っただけである
ナンパ学生たちは呆れて退散とあるが実際は主人公が急にキョドりだして逃げ出しているだけである

ちなみに上記の展開はゲーム序盤で
プレイヤーが主人公の人物像が分からない時に起きるイベントである
そのため主人公に対してなんだこいつという印象しかなく
まるでアトリエさくらのように主人公への感情移入がしにくくなる

主人公自体が自分勝手な考え方の、イキった言動ばかりのクソ野郎なのだが
周囲からは協調性を重んじるタイプと評されており、しかも主人公自身もそう認識している
作中人物からの評価とプレイヤーからの認識がかなりズレており、プレイしていて苦痛が生じる

シナリオには極端なまでの描写不足という問題もあり
代表的なものとして唐突に夕食後に時間が飛び
主人公がヒロイン二人に今の生活に慣れたかを聞く
それぞれ1セリフずつコメントをもらうと
「これからも上手くやっていこうと、そう改めて思った夜だった」と地の文に表示される
プレイヤー目線では特にイベントが発生したわけでもなくいきなり前向きになり
主人公の感情に対して置いてけぼりをくらう

このゲームの絵はお世辞にも上手いとは言えない
ただ絵のクオリティに関しては好みの問題もあるが
CGによって顔つきや体形がややブレており
キャラの見た目が安定しない
+ ...
アップローダーの関係上画像は出せないが
Hシーンになるとさらに絵柄が安定しなくなる
強欲な壺フェラもある

断言はできないが恐らくAIを使用していると思われる

また本作の特徴として
ヒロインは留学しにきている外国人であるが
この設定もあまり活かせていない
というのも、彼女達の母国というのは所謂アメリカやイギリスといった実在の国ではなく
クワーシャ王国など架空の国であり、国についての情報もほぼ無くゲームが進む
ヒロインは日本語もペラペラで異文化交流要素はほぼ皆無である
そのため周囲に馴染めていない、キツめのキャラなだけで外国人要素はない

二人の行ったことのないお寿司屋に行ったりもするのだが
「あたしあんなお寿司初めて食べた」「えぇ、私も初めてでした」の事後会話で済ませている
異文化交流なんだからそこを描写してくれ


短いシーンがコロコロ変わるような展開が多く
4コマ漫画集を読んでいるような感覚

ミーシャ√ではミーシャが実はクワーシャ王国の現国王の娘という
雑なご都合主義情報が明かされるが、序盤からお姫様呼びされており
やっぱりね、というガッカリ感しかない
そして母国に帰ったミーシャを
他人が作ってくれたパスポートで追いかけるぶっ飛び展開
+ ...
この渡されたパスポートには主人公の名前が書かれているのだが
恐らく作者はパスポートを何か勘違いしている

アデリナは日本に置き去りの投げっぱなし展開が始まり
クワーシャ王国を君主制から民主制に変えようと始める
これのどこが青春だよ

アデリナ√ではアデリナが幼い頃、主人公の父親に助けられていて
しかも主人公の曾祖父とアデリナの曾祖母が恋仲であったという
これまた雑なご都合主義が明かされる
しかもミーシャの家族が主人公の曾祖父の描いた絵画を所有していて
そこにアデリナの曾祖母が描かれている
ご都合主義とかそういうレベルじゃない。世界が狭すぎる

公式サイトのCGサンプルにはアデリナが本を取ろうとしている画像があり
サンプルCGではアデリナは眼鏡をかけているが
ゲーム内のそのCGでアデリナは眼鏡をかけておらず、眼鏡差分もない

前作で反省したのかCG数の水増しは行われていない
代わりにシーン数の水増しにシフトされている
体位が変わるごとに別シーンとしてカウントされ
同じシーンのはずが別々のシーンとして分割されて回想に保存されている

挿入・ピストン・射精
すべてのSEが気持ちの悪いスライムのような効果音で
絵のクオリティと合わさって壮絶な萎えを引き起こす
目と耳両方を閉じれば抜けるかもしれない

まとめ
はっきり言ってエロゲとしての域に達していない
絵・シナリオ・展開・システム全てが低クオリティで
まるでプロット段階
外国人設定が全く活かせておらず、もう異世界設定で良かったじゃんとため息がでる
何もかもを行き当たりばったりで適当に作ったことは
公式あらすじと実際の展開との矛盾からも察せられる
お粗末なシナリオを読み進める際にも
立ち絵が動き、それをクリックで飛ばせない仕様も苦痛を感じさせた
クリア後、公式サイトの“それは青くて一瞬で大切な時間”のキャッチコピーに
自分は時間を無駄にしたのだなという後味の悪い哀愁を感じさせられた

補足

775:モラトリアム 選評:2024/01/22(月) 00:46:02 ID:3tqPvtmc
民主化の部分について

ミーシャのボディーガードの父親が国王と話し合ったうえで
君主制から民主制に変えようと息巻いていて
主人公はイキって断って
国王らが時間はかかるが民主制にしていこう、国王も長くはないから
一旦はミーシャに即位してもらうことになると思うと話してるが
主人公は「ふざけんな、ミーシャがどう思うかだろ」と口を挟む
ミーシャはそれを受け入れて
エピローグで”結論から言えばクワーシャ王国は民主制に変わった”の一言で民主制になる

780:モラトリアム 選評:2024/01/22(月) 10:13:07 ID:3tqPvtmc
流石に話全部をスクショする訳にはいかないから飛び飛びだけど
民主化周りの話し合いとエピローグ
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815:名無しさん:2024/01/23(火) 23:43:29 ID:Sp/uz.tg
AI画像についてはHIVE MODERATIONで確認してみたけど明らかに黒なのはなかった
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一部15%とか41%とかあるけど単純に体の構造狂ってると高くなる場合があるらしい
参考のママとの甘い生活Ⅱ
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最終更新:2024年01月28日 18:30