ブランド |
HOOKSOFT |
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ジャンル |
バレないを楽しむ 秘密の恋愛ADV |
ディレクション |
岸田 ソラ |
プロデューサー |
ELMA |
エグゼクティブプロデューサー |
亜佐美 晶 |
原画 |
K子、まんごープリン |
SD原画 |
のいと |
シナリオ |
岸田 ソラ、モーリー、阿部 まれお、渡辺 僚一 |
発売日 |
2024/7/26 |
価格 |
豪華限定版:16,300円(税別) 初回版:9,800円(税別) DL版:9,000円(税別) |
選評
575:名無しさん:2024/08/19(月) 21:02:05 ID:jUPPkRLE
タイトル シークレットラブ(仮)
ブランド HOOKSOFT
発売日 2024年7月26日(金)
定価 豪華限定版:税別16,300円(税込17,930円)
初回版:税別9,800円(税込10,780円)
DL版:税別9,000円(税込9,900円)
ジャンル:バレないを楽しむ 秘密の恋愛ADV
シナリオ:岸田ソラ、モーリー、阿部まれお、渡辺僚一
──あなたにひそかに想いを寄せている人が近くにいたら、どうしますか?
春は突然やってくる。
ある日、下駄箱を開けると……
差出人不明のラブレターが入っていた!
生まれて初めてもらったラブレター。
俺が幸せを噛みしめているのも束の間、
なんと!それを口火に続々と俺を好きだと言う女子が現れる。
これが生まれて初めてのモテ期……!?
学校の色んな場所で、抜け駆けをするようにこっそりアプローチを掛けてくる女子たち。
みんなそれぞれ、ふたりきりの時にだけ見せる可愛い一面があって、正直俺は今混乱している!
もちろん彼女は欲しい……!
だからこそ俺は、この限られた学園生活の中で真剣に、
一番大切だと思える相手を見つけるんだ!!
●問題点
本作は個別ルート突入後にヒロインとの関係を公開するか秘匿するかを選ぶ形になっており、これによりオープン・クローズの2ルートに分岐する仕様となっている。
しかしながら本作の問題点は、コンセプト的に考えて主眼が置かれているであろう「クローズ」ルートにある。
①「秘密の恋愛」につなげるには無理のある導入
本作の共通ルートは
ある日主人公の元に差出人不明のラブレターが届く
↓
元々主人公に好意を寄せていたヒロインたちが触発され、自分が送り主だと次々に名乗り出る
↓
1ヶ月後の学園祭(好きな人と過ごすと必ず恋人同士になるという伝説がある)までに本当に好きな人を見つける事になり、それまで自分が選ばれるようヒロイン達がアピールをかけていく
というものである。
本作のコンセプトである「秘密の恋愛」という視点に立つと、この時点で一つ問題が生じる。ヒロイン達があまりに堂々と好意を顕にしすぎるのだ。
上述した送り主だと名乗り出る展開は各々がこっそり…といったものではなく、クラスメイトの真っ只中で一人が名乗り出るや、芋づる式に残る二人も続くという形。唯一その場にいなかったヒロインは後から話を聞いた上で、他のヒロインの前で自分も参戦すると宣言してくる。つまりヒロイン全員が、最初から主人公を取り合っている恋のライバルがいるということを認識している状態からスタートしているのだ。
そんな状況で繰り広げられるアプローチ合戦があらすじ通りの「こっそり」としたものに留まる訳もなく、体育の時間に主人公とのデート権を賭けたバスケ対決を繰り広げたりと、大っぴらなアプローチも普通に行われる始末。
ヒロイン同士どころかクラスメイトにも、主人公に向けられる好意が明らかな状態。これではもしカップルが成立したとしても「秘密の恋愛」を行うような余裕はないように思われる。
だが本作はこの問題を、異常なまでの潔さと物わかりの良さを以て解決した。
クローズルート冒頭、選ばれなかったヒロイン達は主人公と出会うと「誰を選んだのか知らないけど幸せにね(意訳)」と若干の残念さを滲ませながら祝福してくれる。そしてそれ以降クラスメイトや友人として接することはあっても、交際関係について言及してくることは一切ない。
何なら「主人公が後輩ヒロインと学園祭を回ったという噂が出回り、自分達の誰とも回っていないことを共有している」というほぼ確定の状況でも、あくまで「誰に告白したかは知らない」という体でいてくれる。一応主人公も「関係性を隠したいのを察してくれているのか」と推察する描写もあるが、それにしたって潔すぎるだろう。
また時を同じくしてクラスメイト達も、主人公とヒロインが文化祭を一緒に過ごすところを目撃するか噂で知り、二人の関係性を問いただしてくる。しかし主人公がそれらしい理由でごまかすとあっさり納得。以降誰からも勘ぐられることはない。
関係性を隠すと決めたら途端に物わかりが良くなる周囲。
このような不自然さが見られるのは、「好意を寄せる複数人から1人を選ぶ」という形式と「誰にも内緒の秘密の恋愛」というコンセプトを両立させようとしたためだろう。前者を採用したのはヒロインの好感度が高まる過程を省き、共通ルートでの描写をアプローチを通したヒロインの魅力を描くことに絞る狙いがわあったのかもしれない。ブランドという括りでも過去作「IxSHE Tell」で用いた手法であり、初めての試みという訳でもない。ただ1対1の関係が重視される「秘密の恋愛」という要素をメインに据えたかったのであれば、かなり無理のある組み合わせだと思われる。
②クローズルートにおけるシナリオの幅の狭さ
本作は公式が「いつもよりエロに力を入れている」と豪語する通り、過去作と比較してもだいぶエロ方面に振り切った作品となっている。オープン・クローズ共に個別ルートの7パート中6パートにHシーン(本番なしを含む)を設けていることからもその方針は伺える。
問題はこのHシーンの構成がほとんど固定化されている事だ。オープン・クローズ問わず1パート目で処女喪失、2~5パート目で校内H・校内H×3及び主人公の自宅H、6パート目でラブボHという流れが共通しており、結果としてシナリオもそれに合わせる必要があるために自由度に制限がかかる形になっている。
それに輪をかけて縛りを課すのが、秘密恋愛という形を取るクローズルートの性質。オープンルートで見られた他ヒロインやサブキャラとの絡みを入れることもできたのだが、クローズルートだと彼女達は賑やかし以上の役割を果たすことはない。加えて4人のヒロイン中3人はクラスメイトであるため、1人が幼馴染であることを加味しても学年やクラスの違いといった関係性で差をつけることも難しくなっている。
その結果生じるのが、どのルートでも概ね共通して起きるイベントの数々だ。「人通りの少ない階段の踊り場でイチャイチャする」「水泳の時間に男友達と女性陣(主人公はヒロイン)の水着に鼻の下を伸ばす」「授業中に送られてきた過激な発言やエロ自撮りに動揺して教師に叱られる」「デート中に知り合いに見つかりそうになったので隠れた先でイチャイチャする」といった、対象となるヒロインが違うだけでほとんど同じ内容のイベントが多く見受けられるようになる。
一応その中でヒロインの魅力を描くことはできているので決して没個性化などはしていないのだが、クローズルートのみを先にプレイしていると若干のマンネリ感を覚えるのも事実である。特にエロ自撮りイベントに関してはヒロインによっては1ルート中に3回ほど起きるので尚更そう感じられた。
③通常CG数の偏り
前述の通り本作はHOOKSOFT作品には珍しく、非常にエロに力を入れている。各ルートの7パート中6パートにHシーン、HCGが差分抜きで56枚というのは過去作と比較してもダントツである。
しかしその反動か通常CGは大幅に削減されている。1ヒロインあたり5枚、個別で表示されるのは事後シーンを含め2枚だけというのはいささか物足りない。
また一枚絵のCGがあるのは共通とオープンルートのみで、クローズルートではHシーンと事後シーン以外一枚もない。代わりにクローズルートでは下着や胸などのエロ自撮り風CGが挿入されるが、それが一枚絵の代用として足るものかは疑問が残る。
加えてエピローグにも8ルート中7ルートにはCGが存在しない。そのためか経過する時間も長くて1年程度とかなり短く、結婚や進学などエピローグで描かれる関係性の変化に期待していた身としては肩透かしを食らった気分だった。
●まとめ
HOOKSOFT作品らしくヒロインの魅力はよく描けているし、増量されたエロ要素も本ブランドにしては品質が高く一定の実用性はある。しかし無理のある導入とエロ要素の重視により生じたシナリオの幅の狭さのために、肝心の売りである「秘密の恋愛」の魅力がほとんど現れていない。
人目を忍んでヒロインとヤりまくる抜きゲーと考えればシナリオも気にならないのかもしれないが、その場合でもオープンルートのエロ要素と大きな差はないので下位互換という印象は否めない。
正直なところ、クローズルートを削除してその分のリソースをオープンルートに注ぎ込んだ方がより完成度の高い作品になったのではないかとさえ思う。
以上です。お目汚し失礼しました。
キャラゲーとしては悪くないけど肝心のコンセプトがこれいる?となるゲームでした
質疑・補足等
594:名無しさん:2024/08/21(水) 18:24:53 ID:6tIyUatE
なんか物凄い不穏な空気なんでスクショ欲しい
595:名無しさん:2024/08/21(水) 19:35:04 ID:AcqjkAj2
>>594
具体的にどこが欲しいとか希望ありますか?
選評で挙げたクローズルート冒頭のルート外ヒロインとの会話(後輩ヒロイン√)
この直前にクラスメイト達からヒロインと学園祭回ったことを問い詰められてる
クローズルートを選ぶと大体こんな感じの会話が毎回ある
596:名無しさん:2024/08/21(水) 19:56:22 ID:6tIyUatE
「Hシーンの構成がほとんど固定化」
「どのルートでも概ね共通して起きるイベント」
「通常CG数の偏り」ってのがすごい気になったんだよなぁ
可能な限りでいいのでスクショ欲しい。漠然とした書き込みでスマンかった
597:名無しさん:2024/08/21(水) 20:44:02 ID:AcqjkAj2
>Hシーンの構成がほとんど固定化
これはHシーンの内容が同じということではないです。どちらかといえばどのパートで何をやるかが概ね決まっている形です。
チャプター2~チャプター5は割とランダム(内容自体は自宅Hと校内H×3で共通)ですが、チャプター1で処女喪失、チャプター6でラブホで連戦Hというのは完全に固定されています。
気にならない人は気にならないのでしょうが、個人的にはもう少し幅が作れなかったのかと引っかかった点でした。
>どのルートでも概ね共通して起きるイベント
参考までに選評でも挙げた「デート中に知り合いに見つかりそうになったので隠れた先でイチャイチャする」の導入シーンを抜粋しました。
4ルート中3ルートでデート中にアイリーン(クラスメイトの女友達)が出現→見つからないよう隠れるという展開になっています。
この後やることは猫カフェデート・カラオケデート・自宅Hとそれぞれ違うのですが、プレイ中はもっとバリエーションを増やせなかったものかと感じました。
一応楓だけは後輩だからか若干展開も違うのですが、他三人のルートだと似たような展開が多い印象です。
599:名無しさん:2024/08/21(水) 21:20:17 ID:AcqjkAj2
>通常CG数の偏り
赤枠が共通ルート・黄枠が学園祭(告白パート)・青枠が事後(オープン・クローズ共通)・緑枠がオープンルートで使用されたCGです。
選評では「1ヒロインあたり5枚、個別で表示されるのは事後シーンを含め2枚だけ」と書きましたが、正しくは「1ヒロインあたり6枚、個別で表示されるのは事後シーンを含め3枚だけ」でした。
一方でクローズルートは共通の事後シーン以外一枚絵は用意されていません。
600:名無しさん:2024/08/21(水) 21:29:58 ID:AcqjkAj2
クローズルートで一枚絵の代わりに用意された自撮り風CG
それぞれに拡大差分で2枚、一部は微妙な変化付きで4枚あり
>>597に乗せきれなかった楓ルートのデート乱入イベント
これだけなぜかアイリーンじゃなくて男友達
607:名無しさん:2024/08/23(金) 20:42:39 ID:nNO1th5.
今更ながら公式のキャラ紹介見てたら突っ込みどころが
>・桃内楓(CV:北大路ゆき)
>「実は主人公を好きだった後輩」
>図書室でよく顔を合わせる後輩で、学園一のお嬢様と有名な少女。
>物腰柔らかでお嬢様扱いされているが、話すと見た目ほどお嬢様ではなく、主人公とふたりのときは少しつんとした喋り方をする。
>会うたびに行われるツンな態度と内心のデレ……王道のツンデレ展開の始まりである。
>主人公を手に入れたい願望が高まり、偽装カップルになることを打診してくる。
>・秘密のポイント :偽装カップル
>偽装カップルだからこそ、
>普通のカップルが行っていることを
>やらないとバレる! けど、まだ付き合っていないしという葛藤
>……からの、あれ?本当に俺のこと好きなんじゃね?
思いっきり偽装カップル要素推してるけど、そんな描写本編じゃひとかけらもなかったぞ
なんだったら共通ルートでド直球の告白してる
611:名無しさん:2024/08/24(土) 00:03:15 ID:hGhAZV4w
>>607
何これ
かの「部室」の如くプロフ欄がほぼ墨塗りになりかねん状態って事?
想像以上にヤバい臭いがしてきたんだけど
608:名無しさん:2024/08/23(金) 22:36:52 ID:rfFRcGaE
公式サイト眺めただけだと偽装カップルの意味がわからないな
偽装カップルのフリして実は本命カップルだったんだとしたかったのかもしれないけど
周りから見ると「カップルだと思っていた二人が実はカップルだった」という当たり前だろそれとしかならないんだが?
体験版ではそのへんに触れてるのかな
610:名無しさん:2024/08/23(金) 23:52:40 ID:EER0G/uU
偽装カップルって本当は付き合っていないけれど分け合って恋人のフリをするってアレだよな
好きで告白しておいて偽装カップルになるって事か?
612:名無しさん:2024/08/24(土) 00:46:31 ID:76e/aUHg
これクローズルートだと交際隠してるのに付き合ってるふりするって謎の事になるんじゃ…
613:名無しさん:2024/08/24(土) 01:09:11 ID:Hv7wFfow
計画書段階ではもうちょっとそれっぽくなるはずだったんだろうなぁというのが見えてきたね
ライターの実力不足か尺とか発売日とかそのへんの理由なのかはわからんが
エロシーンは使えるなら、ロープら抜きゲーとかでこの名前見たらチェックしてもいいかも
618:名無しさん:2024/08/24(土) 07:29:47 ID:N9FX4ZJQ
選評乙
ヒロインが教師なのに学校描写薄いのはもったいないな
(※編集人註:別作品)
>608
>610
>612
確認のために共通ルート一周したけど偽装カップル要素は皆無だった
そもそもプロローグの時点で告白と同義の文化祭デートに立候補してる時点で偽装カップルが成立する余地がない
>>613の通り企画段階の設定がそのまま残ってたっていうのが一番しっくり来る
622:名無しさん:2024/08/24(土) 14:52:04 ID:hGhAZV4w
>>618
「消し忘れ」って事か
ミスに気付いたが時間が足りんので発売強行ってのもあるけど
最終更新:2024年08月25日 15:16