371:選評 蠢牝 ~仄ちやう滴り~ ◆bj71o/1LwU:2025/04/29(火) 21:59:07 ID:XMHt.q/c
タイトル 蠢牝 ~仄ちやう滴り~
ブランド TinkerBell
発売日 2025/03/28
原画 大上清孝
シナリオ 柘榴 , 斉島煌
ジャンル SM・折檻・監〇・キメセク系ハードADV
価格
初回特典版 8,800円税込9,680円)
DL通常版 7,800円(税込 8,580円)
■ストーリー
数か月前、
皐部財閥の当主である皐部 風月(さつきべ かづき)が
急逝した。
途方に暮れる皐部一家だったが、
風月の妻である皐部 あやね(さつきべ あやね)を
中心に 何とか平穏を保ちつつ生活していた。
娘である美月(みつき)は
傷心しているであろう母を助け、
義理の弟である月弥(つきや)を以前よりも
気にかけるようになり、そんな姉を月弥も慕っていく。
しかし、当主の死によって均衡が軋み始め、
布に油が染み込んでいくように蠢く暗い影が落ちてくる。
各々の思惑が交差し、反響し合いながら拡がっていく。
願望と愛欲、裏切り、欺瞞(ぎまん)が渦巻きはじめる……。
■キャラクター
黒髪のロングヘアでおしとやかな性格。
お嬢様の進学校に通っており、家名に恥ずかしくないように勉学に励んでいる。
弟とは小さい時から仲が良く、昔は一緒にお風呂も入っていたので、未だに『ちゃん』付けで呼んでしまう。
愛犬のエルノブレ(通称エル)とは一番の仲良し。
たしなみとして、バレーや、茶道を習っている。
お嬢様育ちであり、しっかりしていると思えば多少世間知らずなところがある。
愛人の子供である月弥の事も我が子同然に育てる良き母。
婿であった夫が亡くなり、気落ちしているものの表には出さず、気丈に振る舞い皆を気遣う。
未亡人であるが未だに夫を想い続け指輪は外していない。両親は亡くなっている。
天涯孤独だが、快活で、明るく、すぐ仲良くなれる性格。
あやねが支援する学生支援団体『悠愛』で出会い、月弥の家庭教師として住み込みで雇われている。
美月と月弥の二人にとってはお姉さん的存在で、色んな相談に乗ることも。
お尻が大きいため、指摘されると落ち込む所がある。幽霊と蛇は絶対苦手!
数年前から、屋敷に努める家政婦。
基本的に冷静だが、やや抜けているところがありショタコン気も……?
屋敷内全般の管理をこなし、あやねの話し相手にもなる。
変な噂や怪談話をして、家中の人間を怖がらせ楽しんでいる節もあったりなかったり。
■問題点
3月28日に未完成で発売しておきながら、3月30日に大型アップデート『強化DLCパッチ』に関するお知らせがホームページに乗せられた。
せめて発売日までにお知らせを乗せればいいのだが、発売後2日経過しての発表は商売を舐めすぎている。
というわけで以下は強化DLCパッチを当てる以前の状態のものである。
CGが25枚しかない。
これは1jksを下回る水準であり、フルプライスとして到底許されるものではない。
さらには差分レベルの違いしかないものを別CGとしてCG閲覧に登録してあるので実質23枚である。
シーン回想で各キャラクターのHシーンの状況を確認すると、以下の状況であり、あきらかに未完成である。
美月:12
あやね:10
サキ:3
怜華:2
怜華については公式で「SM・折檻・監〇・キメセク系ハードADV」と言いながら、2つとも月弥というショタを誘惑するといったものであった。
各ルートのストーリーも説明不足な点が多く、理解ができないものが多い。
まず美月ルートだがエンディングが2つ用意されている。
1つのルートは騙されてアダルト配信を行うというもの。
最初は自己紹介くらいだがだんだんとエスカレートしていくというもので、いくら知識がないといっても途中ピンクローターを仕込まれたあたりで何か変だと気づくだろうとツッコまざるをえない。
そして奴〇契約をしてしまい、配信で処女を喪失してENDと何がしたいのかよくわからない。
そしてもう一つのルートは留学に行くはずだったが、なぜか娼館に売られてしまうというもの。
留学に行くという話になるのも唐突であり、娼館に売られる経緯もよくわからない。
幾日か経過したあと、家が没落したと知らされる。
その後因習村に売られ、苗孕巫女として村人の性欲処理の道具にされるといったように話が飛躍しすぎている。
次にあやねのルートだが、ここは最後の結末以外は共通している。
家政婦の怜華がなんらかの資料を盗んで失踪するが、どういう立場なのかまったく説明がされない。
その後、死んだあやねの夫が土地と屋敷などを担保に借金をして投資をしたが失敗していた事が発覚。
会社、土地、不動産、株式がすべてあやねの手を離れてしまった。
しかし、宇凱という会社の専務が今後も屋敷に住めるように面倒をみると言った事にたいして「なんでもする」と言ってしまった事で宇凱から凌〇を受けてしまう。
夫が無茶な投資をするはずない、仕組んだ人がいるという発言があるが、一番最初に疑うべき人についてはなぜかノータッチだった。
そして庭師の太彭に力になる事があるかを聞かれ、助けを求めるかどうかの選択肢で分岐。
助けを求めるを選んだ方のルートでは一度助けてと言おうとするが、甘えてはだめと思いとどまる。
しかし凌〇で妊娠してしまった事が発覚した時に再び太彭から力になる事があるかを聞かれ、今までの事を太彭に相談。
その後太彭と宇凱ともに失踪してエンドとなる。
そして助けを求めないほうの選択肢を選ぶと妊娠が発覚するまでの流れは同じであり、その後辛い事を忘れられるなら宇凱でもいいと体を求めるようになる。
しかしその後金銭でどこかに売り飛ばされエンドとなった。
あやねのルートがストーリー的には一番まともであったが、2つのルートの分岐のしかたからHシーンがラスト以外は共通であり不満感がある。
最後にサキのルートだが、こちらは1つしかない。
自分の家族が離散した原因を探り、それっぽい何かを見つけたと思ったら庭師の太彭に捕まる。
家族が離散した原因が皐部家にあり、それを調べるために家庭教師として潜入したとか事情がありそうだが、特に説明がされないのでわからない。
そして太彭から凌〇を受けた後宇凱が紹介してきたコンサルの玉撫という男に引き渡されるが、太彭との関係は不明である。
そしてどこかから連れて来られたヤク中の父親に犯され、唐突にエンディングとなりどうなったのか不明なままストーリーが終了した。
凌〇ゲーにストーリーを求めるわけではないが、全くの意味不明となると話は別である。
また、強化DLCパッチの内容が、Hシーンの増量、ルートの開通、演出の強化、立ち絵コスチュームの増量であるので既存のルートについては改善が見込めない気がする。
■まとめ
強化DLCパッチ前提で発売するのであれば発売日より前に告知するべきであり、発売後に公表するのは悪意がある。
既存のストーリーが意味不明で追加されるルートもたいして期待ができない。
追加パッチでどうなったかは選評という形をとるかにかかわらず、時間がある時に報告はしようと思う。