テスト中
あげまん
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
あげまん 03/05/26
伊丹十三の「あげまん」以前は福マンとも呼ばれていたようだが、今ではあまり聞かない。関西ではおまんこかおめこである故、「あげまん」と言われてもどこか茫洋とした曖昧な印象を受けるのだが、それは仕方がない。ところで正月の「あけましておめでとう」を省略した挨拶、「あけおめ」は多少気恥ずかしくもある。関西では正月にごく限定された空間で盛んに言い交わされていたことと思う。
あげまんもあげちんも本質に於いてほぼ同じであるので、以下、あげまんはあげちんに、男は女に読み替えてよい。
一般にあげまんとは直接まんこを指すのではなく、それを所持する女性を指す。また、男の運気をあげるまんこと認知されているようだが、少し違う。
あげまんとは、あげまんを持つ女性とは、あげまんと呼ばれる女性とは、「やがて一流になるであろう男を人より早く見抜くことが出来る」能力があるのだ。だから「かつてお付き合いした人は皆出世した」というのは、何も持物が開運であるわけではなくて、ただ、「優れた人を見抜いた」だけなのだ。強烈な上昇志向があったり、人には無い才能があったり、人には出来ない努力をしていたりする者を的確に見つけて育てるから、結果的にあげまんとされる女性と関係があった男は出世するのだ。上昇志向がなく能力もなく努力もしない者は「たいしたことない奴」と一蹴され、相手にされないので、自然あげまんとの名声は保たれる。それでもしつこくまとわりついて、特に変質者として訴えられずに「熱意に負けた」と言わせたならば、何か魅力を感じたことになるし、何も長所がなくともその魅力と熱意で人生を切り開くことが出来るだろう。
あげまんと出会い、結婚して離さない場合、何処までも運気は上昇するだろうが、やがて必ず増長する時が来る。そこで手綱を締めて更に鞭を入れて初心に引き戻せば、また上昇気流に乗るだろうが、増長した勢いで古女房を捨てて若い女にでも走ると、愛想をつかしたあげまん女房は逃げ、止まらない増長にはやがて破綻がやってくる。周囲は「やはり彼女はあげまんだ。彼女が逃げた途端奴はぼろぼろになった」となる。だがそれなら忠よく尽くすただの出来た女房かとも思うが、しかし、でしゃばることなく亭主をよく操り、一流にさせる手腕を持つ女ならば、やはり彼女はあげまんと言えるだろう。
そして出世の階段を駆け上がる男を見送り、次のまだ開花していない才能を見つけて甲斐甲斐しく尽くす女は、「別れた男は私を捨てて出世した。私はさげまんだったのか」と思い悩む女か、「そう。どんどん才能を伸ばして。まだまだそんなところで止まっちゃ駄目。貴方はまだまだいける人」と陰から見守り、心の底から応援するあげまんを自覚する女の二通りに分かれる。前者は無意識のあげまんであるが、遠からず出世した男から告げられるであろう。「あの頃君に会えて本当に良かった」と。そしてそれが続けば悟るだろう。あげまんであると。
さげまん・さげちんは当然どうにもならない人を見抜く能力がある。能力がありながら吸い寄せられてしまうのはそういう性格なのであろうし、だからこそさげまんさげちんになったのだとも考えられる。「自分でなければこの人は駄目になる」すでに駄目な人と一緒に堕ちてゆくのは自業自得であろう。甘美であるかもしれないが周囲を巻き込むのはやめて欲しい。「ああ。男運が悪い」意思が弱いだけだろう。
あげまんとさげちん、さげまんとあげちんが真っ向からぶつかり合う時、どちらがより深く惚れているかで勝負が決まる。当然惚れた方が負けである。惚れた相手の言いなりになって相手の属性に変わってしまうだろう。あげに変わればよいのだが、さげに変わり、そのまま二人で生きてゆくならいいが、別れてさらにさげまんさげちんを感染させ増加させるのは迷惑この上ない。
あげまんとあげちんが出会ったらどうなるのか。個人的にはどうにもならないと思う。何故ならば、あげまんあげちん共に「やがて一流になるだろう」と見抜けるわけだが、あげまんあげちん共に傍から見るとただの「尽くしんぼ」にしか思えず、お互いを一流とは認識しない。従って出会っても通り過ぎるだけだ。
いずれにしても「あげまんと付き合っている」「あげまんと一発かました」からと言って、凡庸な奴の運気がいきなり上がるわけではない。他人の持たない才能を普段から磨き、努力を続けている者にこそあげまん・あげちんは惹かれるのだ。
なお、プラシーボ効果?により運気が上がる可能性は、相手次第だ。
TOTAL ACCESS: - Today: - Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-07 22:03:38 (Fri)
TOTAL ACCESS: - Today: - Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-07 22:03:38 (Fri)