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裾
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裾 04/11/04
ジーンズはもう数年来穿いていない。
作業着にブランドがあり、中古に非常なる値段が付けられていることに肩を竦め背を向けてきた。スーツの下をスラックスと呼んでいて、これはジーンズまでの強度はない代わりに何しろ通気性に優れ、色が落ちたりせず、夏涼しくて冬暖かいからずっとスラックス派で、ザックを背負っていてもスラックスの場合侮られることは少ない。インディジョーンズ風の帽子との相乗効果で、過去にたった一度だけ考古学者と思われたことがある。
普段激しい作業などしやしないのにジーンズを穿くのは服飾観念として一般的になっているようだから、他人が熱心であったりすることに不審は持ち合わせていないが、「ダイビングしたことないのにダイバーウォッチしてるのは馬鹿だ」とジーンズ穿いた奴が宣うところに居合わせてしまうと、真っ直ぐに積み上げられている背骨が崩れ落ちる感覚に襲われる。
夏には暑く重くて冬には冷たく重いジーンズを愛好する人々を誹謗するつもりは殆どない。ただ少しだけあるから聞いておくれ。主義として私服ではジーンズ以外穿かないことを貫く信念は評価したい。「洗わずに干す」という常識を超えた常識が跋扈している事も、それが主義ならば大腸菌等を撒き散らさない限り構わないと思うべく努力する。
また裾を長めに取って足首の上でだぶつかせていることは、足を長く見せる効果があり全身が引き締まって見えることを知っているわけだから、非常に喜ばしい。なのに私服でジーンズしか穿かないと公言している奴に限って、スーツの裾が短か過ぎるのは何故か。君は、君達は、立った状態では裾がだぶついていて、座って足を組んだ状態で丁度踝を覗かせる程度の裾の長さが、最も格好よく見えることを知っていながら、何故にスーツで足を組んだ際に裾と靴下の間から脛毛に挨拶させているのかね。
スーツの裾がだぶついているのが格好悪いとでも思っているのかね。君達は立った状態で裾のだぶつかない長さぴったりのジーンズを見てどう思うのかね。多分手前が君のスーツに対して考えているのと同じことを思っているよ。立った状態で長さがぴったりで、座って足を組めば脛の半分まで裾がずり上がるジーンズは格好良いかね?君はそれをスーツで実行して格好良いと思っているのかね?
スーツの裾の長さもまた、だぶついて立った状態では靴下が全く見えずに靴に被さっている状態が望ましいのだ。椅子に座っても少し長めで、足を組んだら丁度良い長さになる程度の裾が理想なのだ。ジーンズと同じだろ?
見苦しいぞと言ったところで納得しまい。もてないぞと言った場合の結果は絶大なる効果が約束されているが、それでも意図してスーツでは短足に見せたいと望むならば何も言うまい。
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