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水時計
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水時計 04/10/25
水時計を見る機会が少なくて残念なのだ。
光線と水時計を組み合わせた噴水など今の技術ならば簡単であろう。幾何学的な噴出にはもう飽きた。分針秒針に相当するような動きの水芸を見せてみろ。暗くなれば光線に照らされて色で秒を表すことが容易であるが、水の量や角度の調整で秒を示すことが出来るならば昼間でも現代水時計として通用する。
精密であることが条件とされる時計は、それぞれの時代の科学力を適切に反映している。しかし古い技術は捨てられたのではなくて忘れられただけである。そして時折思い出す者が新たな装いで一時的に新風を吹き込む。
水時計は余りに大掛かりであった場合「喧しい」という本質的欠陥を備えているもので、それは噴水も同じであるが、大抵の場合「噴水が喧しい」とは思わないのであり、つまり噴水程度の水時計なら問題はないわけだ。
形として時計そのままでは余りにも能がないし、何より一面よりしか時計と認識出来ないことが課題となる。真上から見る場合なら時計の形で通用するが、見下ろす噴水など設置する場所が限られる。角度の急な壁から壁掛け時計の形で噴出させればよいが、眼に見えて動くのは秒針のみという単調退屈極まる噴水ならば眺めることもなく、純粋に時計としての機能だけが存在価値の全てとなってしまう。
高さで秒を表すとか、数で秒を表すとか、量で秒を表すとか、いずれも一瞬で把握することが困難なものは時計と認識されない為に、やはり存在価値が減少する。時計であることが理解可能で、噴水として眺める価値を損ねることのないやり方でなければならない。
昼間でも水を色付けることの出来る光線を開発すれば話は早いのだが、それよりも噴出口に細工して真上に噴出した水が頂点に達して落下するまでの一瞬に、仕掛花火のように数字の形が静止するような技術はないものか。噴出口を真円ではなく妙な形にあれこれ加工してみれば変な飛び方をする筈で、例えるならば痔が下痢した感じか。
仮にそれが実現しても、全方位から数字と認識されるような立体数字はまだ知られていないことが問題だ。立体数字も課題となってしまう以上、設計は芸術家が担うとしても本格的な研究が必要となりそうだから、これは専門家に任せるべきであるようだ。
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LAST UPDATED 2025-11-07 18:22:01 (Fri)
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