テスト中
蒲鉾
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
蒲鉾 04/11/02
蒲鉾は練物と呼ばれる。
作成される手順の中に、練る工程が含まれることからであるが、練ったあと棒に巻き付けて焼けば竹輪、板に盛り付けて焼くなり蒸すなりすれば蒲鉾となる。笹蒲鉾は笹の形にして焼き上げるわけだが、もっと自由を追求するべきではないのか。
例えばタイヤキの型に落として焼き上げたれば、タイヤキの形をした蒲鉾と相成る。切って喰うには不便だが、愛嬌のある形を丸齧り出来るのだから需要は見込める。そして何よりも「庶民の尾頭物」として猛威を振るう可能性もある。
たこ焼器でちくちく焼くのは少々侘しい上に完成しても単なる団子であって、歯応えは抜群でも団子状の蒲鉾擬きはよくあるものだから大した感動もない。たこ焼器で焼くならば、中に無理矢理チーズを埋め込むとチー蒲団子として輝くのだが、焼いている最中回転させようとして刺さってしまった串の穴からチーズがとろりと出た瞬間焦げ付いてしまうのであり、表面だけを引っ掻くように優しく優しく回転させていた場合でも傷が次第に成長し、突如ぱっくり裂けてチーズが開陳される。
焼く為の型を造るのが非常に手間と金の掛かることは承知の上で、「鰻の蒲焼きの型」「鮎の丸焼きの型」「畳鰯の型」など可能性は限りなく拡がる。何も原料が魚だからといって魚の形に拘る理由もなく、肉食を拒否し魚食を容認する面子に向けては「鳥腿肉の型」「ステーキ肉の型」「薄く切られた焼肉用の蒲鉾」などが即座に浮かぶ。食品マトリクスを埋めてゆけば思いがけない鉱脈に突き当たる可能性もある。
合成かどうかは別として、着色料を用いれば飴細工の如く芸術加工が出来る。既に金太郎蒲鉾はあるのだから、正月に向けて「七福神の蒲鉾」などが考えられる。泥人形と同じような型で着色は後からすればよい。
また巨大な蒲鉾の塊を蒸し上げて、氷細工の如く削って成形するような表現形態も忘れない。氷と違って撓るから難しい代わりに思いもよらない作品に仕上がることも考えられる。削り落とされた蒲鉾はペットフードに転用すればよい。完成した彫刻蒲鉾が仮に動物の形であったなら、動物園で飼われている肉食獣に贈ればよろしい。
TOTAL ACCESS: - Today: - Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-07 21:53:06 (Fri)