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アイドル

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アイドル 03/03/29

  1970年代後半に生まれた世代の色気づく頃は1985〜1995年位なのだが、この時期、「アイドル冬の時代」と呼ばれていた。実際のところこの世代に「アイドルとは誰」と聞いてもはっきりした答えが出せないはずだ。

  おニャン子クラブが解散したのが昭和62年。1987年ですね。阪神ファンの性として「昭和60年=優勝=1985年」と刷り込まれております故、昭和後期と西暦の換算は得意なのです。それはそれとして、素人集団のおニャン子がアイドルのイメージとなり、やがて一種の熱狂が去り、解散して「アイドル冬の時代」にようやく色気づき始めた男子は中森明菜か工藤静香かいや森高千里のどうのと、アイドルではなく歌手に縋っている始末。何となく馬鹿馬鹿しいので古いところの洋楽などを聴いていたからこの頃の流れにはあまり詳しくはないが、どうも歌手の話題が多かった気がする。本当にアイドルがいなかったのだ。中山美穂はアイドルというより既に女優扱いしていたようだし、周りでも特別贔屓のアイドルが誰などという話はほとんどなかった。

  「アイドルって誰?」これに答えられない世代がいることを知って欲しい。悲しいのではない。情けないわけでもない。本格的に色気づく前の段階でジュリアナ東京が最高潮に達し、それも含めてあれやこれやのブームが全てぴたりと終わり、同時にバブルが弾けた頃に、いよいよ「もうすぐ大人になる」という悲惨な世代がいることを知って欲しい。

  さて、アイドルであるが、「アイドル、冬・不毛の時代」のまっただ中、『二十世紀最後のアイドル』と銘打って売り出された高橋由美子が辛うじて同時代であったと言えようか。ただし冬の時代だけあって全くブームにも何もならず静かに消えてゆく。特に熱狂もされず、たまたま、高橋由美子しかいなかったから偶然覚えているだけだ。何となく思い出したのは少し昔の「お肌荒れてますねえ」というチョコラBBのCMで、「頑張ろうな俺達の世代な」と、まるで戦友に再会したような、戦友とは言ってみても交流もなくたまたま同じ時期に違う場所で戦っていただけの関東軍とシンガポール方面軍のエール交換並の身勝手さ。しかしこれは「二十世紀最後のアイドルが肌荒れのCMに出ている」という衝撃には程遠いかもしれない。その後ドラマのイカれた占師役を見てさすがに言葉も出なかった。

  アイドルなどというものに興味など抱く機会もないまま大学へ進学する。最早アイドルなど有り得ないという風潮に支配されていた二十世紀ぎりぎり、彗星の如く広末涼子が登場する。あのですね、遅いんですよ。年下のアイドルという時点で手後れ。冷ややかに眺めていると出るわ出るわアイドルの大安売り。冬の時代、思えば正統派アイドルはいなかったが「グラビアアイドル」が沢山いたんですね。そのグラビアアイドルがやっと主流派になった頃、モーニング娘。登場。冷ややかを通り越して「馬鹿」の思いが届いたのかついでに「子ギャル」発生。「孫ギャル」はさすがに語呂が悪いのかいつしか使われなくなったが、麻雀牌をかき混ぜながら聞いていたFMで「チョベリバ」なる言葉を耳にして「そこまで略すなよ」と爆笑しながら「もうついていけない」と思った。

   「アイドルって誰?」

  御免なさい。それを元に世代を計るとか話題をほじくりだそうとすることはこちらも勘付いてはいますが、答えられないのです。わかって下さい。どうか。

 
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