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ぐ・り・こ

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ぐ・り・こ 03/12/04

  じゃんけんをしてグーで勝てば「ぐ・り・こ」、チョキで勝てば「ち・よ・こ・れ・い・と」、パーで勝てば「ぱ・い・な・つ・ぷ・る」と進む遊びがある。通称「グリコ」と呼ばれている。

  平地では「ぱ!い!な!つ!ぷ!る!」精一杯大股でぶんぶん進み、階段では一段づつ、他愛なくて微笑ましい光景であるが、グーで勝った時に三歩しか進めないのは昔から理不尽な気がしていた。

  そこでまたいつものように酔いつつ「このゲームでは何を出せば最も勝つ確率が高いのか」と考え始めて途中でわけが判らなくなって神戸在住を読み、ほろほろに酔ってぼんやりしていた瞬間理屈が判った。しかしながら文系人間故に計算式を立てることが出来ないので正しいかどうかは不明である。

  つまり、じゃんけんに於いて選択肢は「グー」「チョキ」「パー」のみっつしかない。短期決戦ならば偏りもあるだろうが長く続ければ続ける程勝ち負け引き分けそれぞれ三分の一に近付くことになる。こちらが何かひとつに絞って出し続ける時、相手がその事を知らない場合、これまた長く続ければ三分の一の確率に落ち着く筈だ。しかしこの「グリコ」では、グーで勝った時だけ三歩しか進めないのであって、チョキとパーでは六歩づつ進めるわけだから、確率上は不利である。もっと有利な手がある筈だ。

  だからグーを出し続ける時に、相手がチョキでも三歩しか進めず、相手がグーなら共に進まず、相手がパーなら六歩後れを取ることになる。相手がじゃんけんでいつも決まった手を出す癖があるなら話は別だが、この場合確率を三分の一であると考えると、グーを出し続けるならば、じりじりと差が拡がる計算になる。一回毎の勝負で三分の一だから、三回やればこっちは三歩進んで相手は六歩進んでいるという勘違いをする程酔ってはいないことに少し勇気付く。

  グーを出してはいけないわけだから、残るはチョキかパーになる。パーを出し続けた場合、勝ったら六歩進める。しかし負けたら六歩進まれる。意味がない。グーを出し続けると損をする以上、得をする手はチョキである。何故ならば、チョキを出し続けた場合、引き分けならそのままで、こちらが勝つと六歩進めるが、相手が勝つと三歩しか進めない。「グリコ」の必勝法はチョキを出し続けることだ。あれ?だからチョキに勝てば三歩のグーがあるのか?大富豪の「3」みたいな存在なんかグーは。これは偶然なのか?それでもチョキが一番有利なことには変わりない筈だ。

  当然長い勝負ならば途中で怪しまれるから適度にパーを挟むとよい。相手がこのことを知らなければ、相手がチョキを出し続けることはないからこちらがグーを出す必要はない

  グーで勝った時に「ぐ・り・こ・お・げ・ん」と六歩進めることにすればこの不均等は崩れて公平になってしまうが、これもまあ、可愛い詐欺というかそんな感じなんかね。じゃんけんで人数が多い時に使う「多い者勝ちじゃんけん」と同じように、必勝法は知ってる人だけ知っておればよいということなんやろか。

  不幸にして相手もチョキを出し続けていればよいことを知っていた場合、知力を振り絞って裏の裏の裏の裏を探り合う大人の勝負となるわけだが、公平な場合は何を選んでも確率は同じだが、三歩と六歩の差がある不均等ゲーム、そう考えると少し見方が変わりよるね。

  以上の事を心得たればグリコで勝負、飯でも賭けてやってみるかい?

 
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